2026年度 第11回 整形外科フレッシュマン勉強会を開催しました

当教室では、初期臨床研修医・整形外科専攻医・医学生を対象に、整形外科に必要な知識や技術を幅広く学べる「フレッシュマン勉強会」を定期的に開催しています。

第11回となる今回は、前回に引き続き「整形外科研究」をテーマとした勉強会を開催しました。半田美樹子先生を講師にお迎えし、「研究デザイン、サンプル数」をテーマに講義をしていただきました。

研究を始めるうえでは、臨床の中で生まれた疑問を研究テーマとして形にすることが重要です。一方で、その疑問に適切に答えるためには、研究デザインを十分に検討し、必要な標本数をあらかじめ見積もっておくことが欠かせません。

今回の講義では、疑似研究モデルを用いながら、どのように標本数を設定すべきか、また標本数が不足している場合や過剰である場合にどのような問題が生じるのかについて、具体的に学びました。単に症例数を多く集めればよいというわけではなく、研究目的、評価項目、効果量、ばらつき、検出力などを踏まえて、適切に計画を立てることの重要性を理解する貴重な機会となりました。

整形外科領域では、日々の診療の中に多くの研究の種があります。手術成績、リハビリテーション、骨折治療、変性疾患、スポーツ障害、骨粗鬆症など、臨床で感じた疑問を研究につなげることで、より良い医療の提供につながります。しかし、研究を進めるためには、テーマ設定だけでなく、研究計画、統計解析、倫理的配慮、学会発表、論文作成といった一連の過程を丁寧に学ぶ必要があります。

当教室では、若手医師が研究に取り組みやすい環境づくりを重視しています。研究テーマの相談から、データ収集、統計解析、学会発表、論文作成に至るまで、上級医が継続的にサポートする体制があります。今回のような勉強会を通じて、研究に必要な基本的知識を段階的に学べることも、当教室の大きな特徴です。

今回の講義を通じて、参加者にとって「研究を始める前にどのような準備が必要か」を具体的に考えるきっかけになったのではないかと思います。また、標本数設計という一見難しく感じられるテーマについても、実際の臨床研究を想定しながら学ぶことで、研究をより身近に感じることができました。

整形外科は、手術手技や診療技術を磨くことはもちろん重要ですが、日々の臨床から生まれる疑問を研究へ発展させ、得られた知見を患者さんや社会へ還元していくことも大切です。当教室では、臨床・手術・研究・教育のいずれにも積極的に取り組み、学生・研修医・専攻医の皆さんが安心して成長できる環境づくりに力を入れています。

整形外科に興味のある方、臨床だけでなく研究にも挑戦してみたい方、大学病院での学びやキャリア形成に関心のある方は、ぜひお気軽に当教室までご連絡ください。

ご講義いただいた半田先生ご参加いただいた先生方、ならびにご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

今後も当教室では、教育を重視した実践的な勉強会を継続して開催してまいります。