住民を対象とした健康教育の展開方法を学びます。実習する市町村の住民の健康課題を把握し、対象集団に必要な健康教育の企画や教材の作成をグループで行います。作成した企画書や指導案をもとに、実際に実習市町村で健康教育を実施します。
健康教育を実施するにあたり、まずはその地域の特性や対象者が抱える健康課題を把握し、具体的な目標を設定して、課題解決に向けた対象者の自発的な行動を促すような企画の作成をしていくことが重要であることを学びました。また、健康教育で使用する教材を作成していく中で、信頼性の高い情報源から必要な情報を選択し、図やイラストを用いて一目で関心を持ってもらえるような内容や表現の工夫をすることが大切であることを学びました。
4か月健診に参加する親子を対象に、親子の愛着形成を促すための遊びに関するポスターとリーフレットの作成を行いました。ポスターは健診会場に掲示し、リーフレットは手渡しで配布しました。健診会場では、待ち時間にポスターやリーフレットを見ながら実際に赤ちゃんと遊んでいる親子の様子も見られました。
平成27年9月関東・東北豪雨による鬼怒川の堤防決壊により体育館に避難した住民の健康維持とメンタルケアに努めていたのが保健師でした。住民に寄り添い、健康管理を行う保健師の姿を目の当たりにし、災害時のみでなく日々の健康管理やメンタルケアの大切さを感じ、予防の面から地域に貢献したいと思うようになりました。
自治医科大学では、基礎的な看護の知識や技術はもちろんですが、日々の講義や保健医療福祉機関での実習などを通して、地域看護についても詳しく学ぶことができます。看護師のみでなく保健師を目指している方にもぜひおすすめします。