診療科のご案内

患者のみなさまへ・ご紹介いただく先生方へ

診療疾患

扱っている主な疾患、治療方針、得意分野など

当センター眼科では、ほぼすべての眼科疾患に対応しておりますが、特に専門としているのは糖尿病網膜症や網膜剥離などの網膜硝子体疾患、ぶどう膜炎、緑内障および角膜ヘルペスやドライアイなどの角膜結膜疾患です。
手術は、白内障手術、硝子体手術、網膜剥離手術、緑内障手術、角膜移植を中心に行っております。 そのなかで最も積極的に治療にあたっているのは、眼科疾患の中で失明の可能性が最も高い糖尿病網膜症です。 糖尿病網膜症の発症および進行の抑制には基本的に血糖コントロールが必要ですが、個々の網膜症の病期に合った血糖コントロールおよび薬物治療を内分泌代謝科と連携して行っております。 内科的な治療のみでは進行、失明を阻止できない時期の糖尿病網膜症に対しては網膜光凝固を行い、さらに重症な症例には硝子体手術を行っております。 硝子体手術においては当科が独自に開発した硝子体注入針や独自の手術法であるTotal en bloc excision techniqueを用いているため、難治症例が多く集まる当センターではありますが、ずば抜けた手術成績となっています。
緑内障については、線維柱帯切除術・切開術・緑内障インプラント手術・レーザー手術など複数の術式を症例に応じて使い分けて手術を行っています。 特にぶどう膜炎に伴う緑内障は難治性のことがしばしばありますが、正確なぶどう膜炎の原因診断に基づいた消炎治療と緑内障手術を組み合わせることで良好な成績を挙げています。
網膜剥離は、手術時期を失すると失明に至る救急疾患なので、緊急入院、緊急手術で対応しております。 網膜剥離の重症度によりバックル手術もしくは硝子体手術の適応を決め最良の結果に結びつけております。
滲出型加齢性黄斑変性症対し光線力学的療法(PDT)さらに抗VEGF薬硝子体注射を行っております。
2014年より角膜移植手術を定時手術で行うようになりました。全層角膜移植や各種の角膜パーツ移植を行っています。より多くの患者さんの視力回復を担えるようにしたいです。

外来診療

外来で扱っている主な疾患、専門外来のご案内など

外来診療は月曜〜金曜の毎日行っております。
ほぼすべての眼科疾患の診療にあたっておりますが、特に専門としているのは、糖尿病網膜症や網膜剥離などの網膜硝子体疾患、ぶどう膜炎、緑内障および角膜ヘルペスやドライアイなどの角膜結膜疾患です。
日帰り白内障手術は月曜に行っております。PDT治療は第2、第4木曜の午後に行います。レーザー治療や他の外眼部手術は午後に外来で行っております。いずれも一般外来からの予約となります。

当センターの外来受診は、当センター宛ての紹介状と事前のご予約が必要です。
紹介患者診療スケジュールは、こちらをご覧ください。

専門外来 (一般外来受診後の予約となります)
網膜硝子体手術外来 月曜午前、火曜午後、木曜午前
ぶどう膜・緑内障外来 月曜午後、水曜午前・午後、金曜午前・午後
PDT外来 毎月第2、第4木曜午後
ロービジョン外来 第2,4週 木曜午前

入院診療

診療体制など

眼科病棟は、5B病棟で婦人科、歯科口腔外科および神経内科との混合病棟との混合病棟となっております。
入院診療は、手術および光線力学的療法を目的にされる場合がほとんどで、網膜剥離や外傷、眼内炎などの救急疾患を除き、すべて予約入院となっております。
手術は、眼科専用の2室の手術室を使用し、月曜から金曜までが手術日となっております。 白内障手術のための入院は、その重症度により1泊2日、2泊3日、4泊5日の入院が選択できます。 緑内障手術や網膜硝子体手術については、疾患の状態や手術内容、術後経過により入院期間が異なりますので、担当医とご相談ください。 入院前の外来において詳細な術前検査と手術説明があります。 入院中に病棟看護師より各々の患者のみなさまに点眼指導があり、適切な術後点眼の習得を目指していただきます。

診療実績(2022年1月~12月)

新患患者数・再来患者数

外来患者総数 25,569人
新患患者数(人) 1,355
再来患者数(人) 24,214

手術症例術式別リスト

手術総数 1,372件
手術名 件数
白内障手術 (白内障手術のみ) 766
硝子体手術 (白内障同時手術を含む) 411
バックリング手術 5
緑内障手術 (白内障同時手術を含む) 109
斜視手術 1
角膜移植術 8
眼瞼手術 19
結膜手術 24
角膜手術 13
涙道手術 3
眼球内容除去術 6
睫毛電気分解術 1
その他 6

*多焦点レンズを用いた白内障手術を含む

抗VEGF阻害剤の使用 1,134件
PDT実施件数 14件

2022年入院病名集計結果(期間:2022年1月1日~12月31日)

入院患者数(病名別)
入院患者総数(延べ人数) 合計:941名

病名 患者数
白内障 405
緑内障 106
網膜前膜 84
硝子体混濁 78
網膜剥離 62
糖尿病網膜症 47
黄斑円孔 26
ぶどう膜炎 25
硝子体出血 22
眼内レンズ脱臼・水晶体落下 22
角膜穿孔、眼球破裂 14
視神経炎・バセドウ病眼症 10
角膜疾患 10
眼内炎 7
急性閉塞隅角緑内障 3
網膜分離症 2
その他 18

臨床研究に関する情報公開

家庭内の暴力による水晶体・偽水晶体脱臼

眼科画像の機械学習用データベース構築 

視覚障害認定における自動視野計とゴールドマン型視野計の比較

・ウイルス性眼感染症の迅速診断(PCR法)

・細菌・真菌性眼感染症の迅速診断(PCR法)

・遷延型Vogt-小柳−原田病患者における眼炎症再燃時のアダリムマブ加療の実態調査

・臨床所見に基づくベーチェット病の亜群分類およびゲノムワイド亜型解析によるエビデンス創出と全国的レジストリ構築

ページの先頭へ