私的免疫学ことはじめ (80) Nfatc1 short formプロジェクト(6) 謎は解けた
2024年1月29日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
徒然草第52段は仁和寺のお坊さんが初めて石清水八幡宮に参拝しようとして、一人で行ったために山の上の本殿まで行くことなく、その前で参拝終了、と勘違いして引き返してしまったという逸話ですが、仁和寺というのは当時も勢力のある寺 …
私的免疫学ことはじめ (79) Nfatc1 short formプロジェクト(5) 最大の衝撃
2024年1月23日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
ノックアウトマウスを作っても、表現型が出ないことはある。そう自分に言い聞かせながら次のステップ、タンパク(この場合はNfatc1 short form)が作られていないことをWestern blottingで確認してみま …
私的免疫学ことはじめ (78) Nfatc1 short formプロジェクト(4) 意外なことに
2024年1月15日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
そうこうしている内に、ヘテロマウス同士の交配で仔が産まれました。遺伝子型をタイピングすると、野生型:ヘテロマウス:ホモのKOマウスの比率が1:2:1です。メンデルの法則に従っているようでした。Nfatc1の遺伝子全体を壊 …
私的免疫学ことはじめ (77) Nfatc1 short formプロジェクト(3)
2024年1月12日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
KOマウスは某社で作ってもらうだけでしたが、受精卵にガイドRNAとCas9を(発現ベクターの形で)導入してやる、するとガイドRNAが狙った部分に対する型紙、Cas9がハサミのように働いて、狙った部分のDNAを切断します。 …
私的免疫学ことはじめ (76) Nfatc1 short formプロジェクト(2)
2024年1月5日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
このshort formの転写誘導にはNfatc1そのものが関わっています。つまり自分自身を誘導する典型的な「ポジティブ・フィードバック・ループ」のシステムです。生体によく見られる「ネガティブ・フィードバック」機構は、産 …
私的免疫学ことはじめ (75) Nfatc1 short formプロジェクト(1)
2024年1月4日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
これは以前書いたことの繰り返しになる部分が多いと思いますが、高柳先生が破骨細胞のトランスクリプトーム解析に基づいて転写因子Nfatc1が分化の過程で著増することを見出し、報告したのが2002年のことです(Takayana …
私的免疫学ことはじめ (74) 研究に関する雑感(3)
2023年12月26日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
サブスペシャリティ領域の専門医を取るのを急ぐ必要がない、というのは私の立場上は不穏当な発言かもしれません。しかし私自身、認定医には割とすぐになっていますが(卒後3年弱くらい)、総合内科専門医を取ったのは卒後10年目で、リ …
私的免疫学ことはじめ (73) 研究に関する雑感(2)
2023年11月13日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
もう一つの問題は研究費の問題です。製薬会社が奨学寄附金制度の廃止を発表するケースが急増しているように思います。この制度に関してこれまで色々な問題があったという経緯があることは理解できますが、適切なルールを作って運用すれば …
私的免疫学ことはじめ (72) 研究に関する雑感(1)
2023年11月11日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
最近研究会などで色々なリウマチ・膠原病関連の教授の先生と話をする機会がありますが、研究に力を割くのが難しい、という話題になることが多々あります。一つには環境の大きな変化があると思います。どこの大学医学部でも病院での収益を …
私的免疫学ことはじめ (71) 皮膚筋炎(5)
2023年10月3日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
もう1つ重要な点として、MDA5自体がI型IFN刺激によって誘導される分子であることが挙げられます。I型IFNによってMDA5が細胞内で増え、そのMDA5にRNAが結合するとI型IFNの産生が促進される、というのは典型的 …
