先端医療技術開発センター|当施設からのお知らせ

当施設からのお知らせ

先端医療技術開発センターからのお知らせです。

2013年のお知らせ

2013.12.27

2013年12月20日にCDAMTec手術室内で初めてダ・ヴィンチ・サージカルシステムを使用したトレーニングセミナーが開催されました。

増築工事竣工記念式典

手術支援ロボット「ダヴィンチ」、正式名称「ダヴィンチサージカルシステム(da Vinci Surgical System)以下ダヴィンチと略」は、科学技術にも優れた足跡を遺し、万能の天才と称せられたレオナルド・ダ・ヴィンチの名に由来しています。同システムは1990年代に米国で開発され、1999年よりIntuitive Surgical社から臨床用機器として販売されています。1~2cmの小さな創より内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、高度な内視鏡手術を可能にします。術者は3Dモニター画面を見ながらあたかも術野に手を入れているようにロボットアームを操作して手術を行います。本学においては、本年11月に手術支援ロボットトレーニングセンター内に「ダヴィンチSi」が導入されました。この最新機種ダヴィンチSiは旧機種をさらに進化させ、3次元画像の改善、機能面安全面の向上、操作性の向上のみならず、スキルシミュレーター搭載による教育面の向上が図られ、より安全で確実なロボット支援手術が期待されているものです。

この度(2013年12月20日)CDAMTecで初めて実験ブタを使用したダヴィンチトレーニングセミナーが開催されました。菱川修司准教授(医療技術トレーニング部門)の挨拶の後、婦人科(責任者:竹井裕二講師)、消化器外科(責任者:佐久間康成講師)、泌尿器科(責任者:高山達也准教授)、呼吸器外科(責任者:手塚憲志講師)それぞれの講座におけるダヴィンチ担当チームが、順番にトレーニングを受講されました。また当日は麻酔科医師(丹羽康則講師)、手術室看護師、臨床工学技士の方々もトレーニングに参加され、今後の臨床における手術を見据え、真剣に実習に取り組んでおられました。今後もダヴィンチチームの更なる技術向上が期待されます。

2013.12.09

2013年12月5日に「先端医療技術開発センター(CDAMTec)増築工事竣工記念式典」が開催されました。

増築工事竣工記念式典

本学は、新たに開発された医療技術を有効・安全に実現する観点から、ブタを利用する前臨床研究を推進しています。そのためには専用の施設が欠かせません。本学CDAMTecは、世界最高水準の「ピッグセンター」を運用しています。ここには、ブタ専用の手術室、MRI、CT、無菌ユニットを備えています。2013年ピッグセンターの増築を進めておりましたが、同年11月工事が無事終了し、増築部分にブタ用のセルプロセッシングセンター(CPC)を整備し、ブタ用の手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入しました。「CPC」も「ダ・ヴィンチ」もブタ用としては類のないユニークなものです。

このたび12月5日(木)雲一つない晴天下、増築工事竣工記念式典を開催しました。学外からのご参加27名を含む計52名の参加がありました。永井良三学長、市村恵一副学長、渡辺英寿センター長、神戸国際フロンティアメディカルセンター理事長田中紘一先生、公益財団法人医療機器センター理事長菊地眞先生によるテープカットが行われ、装い新たにパワーアップしたピッグセンターの門出を祝いました。

式典後、内覧会が行われました。増築部分は二つの区域に分かれます。その一つに「ダ・ヴィンチ」が設置されています。内覧会では「ダ・ヴィンチ」の模擬運転が行われ、見学者はその実機の動くさまを熱心に見入っていました。もう一つの区域がブタ用CPCになっています(遺伝子組換え実験P2対応)。ブタ用CPCにおいて、ブタに投与する細胞や組織を加工します。ブタ用CPCとブタ実験区域はパスボックスで結ばれ、ここを通してドナー細胞・組織やサンプルのやりとりが行われます。ブタ用CPCの完成によって、①細胞の加工、②ブタへの移植、③移植後ICU・無菌管理、④MRI・CTによる経過観察、という一連の移植・再生医療のブタモデル研究が本ピッグセンター内で可能になります。

増築部分

2013.12.05

2013年11月29日にCDAMTecにおいて「公私立大学実験動物施設協議会・技術研修会」が開催されました。

公私立大学実験動物施設協議会・技術研修会

動物実験、特に大動物を使用する実験では、研究者のみならず、動物実験を支援するスタッフの協力が不可欠です。公私立大学実験動物施設協議会では、専門教育・技術トレーニングを通じて動物実験の科学的信頼性や動物福祉を推進することを目的に、各大学の実験動物施設に所属する教員・技術職員を対象とする動物実験技術のウエットハンド研修会を毎年行っています。

この度、2013年11月29日にCDAMTecにおいて、公私立大学実験動物施設協議会主催による技術研修会が開催されました。 本研修会には、全国の公私立大学実験動物施設から12名の教職員が参加し、CDAMTec教職員および公私立大学実験動物施設協議会・教育研修委員の指導の下、「実験用ブタの取扱いと実験手技」に関する幅広い実技講習が朝から夕方まで真剣に行われました。

CDAMTecで培われた実験用ブタの管理ノウハウや実験技術が、受講生の所属する全国の実験動物施設で活用され、実験用ブタの飼養ならびにブタ使用実験のRefinementの向上に貢献することを期待します。

2013.11.20

2013年11月15日にCDAMTecにおいて「外傷外科手術治療戦略コース(SSTT)」が開催されました。

外傷外科手術治療戦略コース(SSTT)

外傷外科手術は一人の優秀な外科医だけで完遂できるものではなく、チームワークが重要な要素と考えられております。2001年度の厚生労働科学研究「救命救急センターにおける重症外傷患者への対応の充実に向けた研究」によると,国内の外傷による死亡者総数の内、約38%は“避けられた死”(Preventable Trauma Death, PTD)であったと報告されており、今後もより一層の救急外傷症例に対するチーム医療体制の強化が緊急の課題とされております。

このような状況下、この度(2013年11月15日)CDAMTecにおいて「外傷外科手術治療戦略コース(Surgical Strategy and Treatment for Trauma )」が開催されました。本コースの目的は、日常的に外科臨床に従事している外科医もしくは救命医と手術室(救急初療室)で勤務する看護師を対象として、重症外傷患者手術に対してどのような治療戦略で臨み、どのように戦術(術式)を決定していくのかを習得するとともに、加えてその理論をシミュレーションで実習し、外傷外科医、外傷外科専門看護師の個人スキルを向上させ、外傷外科手術チームを養成することにあります。

当日は伊澤祥光医師を中心とする本学救急部の主催のもと、SSTT本部より松岡哲也先生、渡部広明先生、水島靖明先生を中心とする医師5名・看護師2名を御迎えし本セミナーが開催されました。受講者は実践さながらの環境下で、与えられた数々の課題に真剣に取り組んでいました。

2013.11.08

2013年10月31日・11月1日に自治医科大学CDAMtecにおいて第13回自治医科大学ATOMコースが開催されました。

第13回自治医科大学ATOMコース

救急医療分野の中でも、緊急外傷手術は特に緊急性が高く、実臨床現場での修練は非常に困難です。このため、CDAMTecでは学内外の医師・看護士を対象に、実験ブタを用いた医療技術トレーニングを定期的に実施しております。また緊急外傷手術では、チームが一体となって迅速に手術処置を行う必要があり、チーム間のコミュニケーションが非常に重要となるため、トレーニングを行いながら同能力を育成する教育にも役立っております。

この度自治医科大学CDAMTecにおいて、地域医療振興が主催し、医療技術トレーニング部門(菱川修司准教授)・救急部(伊澤祥光助教)が運営する第13回自治ATOMコースが開催されました(10月31日・11月1日)。延べ約80名の医師・看護士・技師のサポートの中、2日間で6名の医師(救急医・外科医)がコースを受講し、2名の認定インストラクターが誕生しました。今後も緊急外傷手術トレーニングにおけるCDAMtecの役割が期待されます。

2013.11.08

2013年10月24日に佐久間一郎先生(東京大学工学系研究科附属医療福祉工学開発評価研究センターセンター長)を団長とする東京大学視察団がCDAMTecを訪問されました。

佐久間一郎先生(東京大学工学系研究科附属医療福祉工学開発評価研究センターセンター長)

現在、国を挙げて「国内における医療機器開発の国産力・実用化研究の強化・促進を図るため、医学系ならびに工学系の研究機関が連携し医療の進歩に貢献すること」を目的とした、医工連携プロジェクトが進められております。
この度、東京大学において医工連携拠点の構築の一環として現在計画が進められている「医療機器開発のための模擬手術室」の建設にあたり、本学の先端医療技術開発センター(CDAMTec)を参考とするため、佐久間一郎先生(東京大学工学系研究科附属医療福祉工学開発評価研究センターセンター長)を団長とする東京大学視察団8名がCDAMTecを訪問されました。

一行は渡辺英寿センター長、國田智動物資源開発部門長ならびに菱川修司医療技術トレーニング部門准教授より、CDAMTecの施設概要や研究、実習内容に関する説明を受けられ、その後約1時間半にわたりCDAMTec内を熱心に視察されました。
手術室やMRI/CT操作室、ICUを含む飼育室の見学に際しては、具体的な実験方法等に関し、それぞれの専門分野の立場から活発な意見交換が行われました。
今後は本学と東京大学との共同研究や連携の強化が期待されます。

2013.10.29

2013年10月21日に、経済産業省および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の方々がCDAMTecを視察されました。

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

近年、ヒト幹細胞の臨床応用や創薬研究のための産業利用が注目を集めています。また、医療、介護、健康、福祉等の生活支援に関連した機器開発においても日本の技術力を活かした産業化が期待されています。本学のピッグセンターは、ヒトと同等の体サイズと解剖学的特徴を有するブタを用いて、再生医療技術の研究開発や医療機器開発の分野で多くの実績をあげてきました。ブタの利用は次世代医療技術や医療機器の有効性・安全性評価において、国際的にも標準的な試験系として普及しつつあることも踏まえ、経済産業省やNEDOは、医療機器開発に関わる各種施設の情報を収集されております。

この度、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 医療・福祉機器産業室、ならびにNEDO バイオテクノロジー・医療技術部 医療技術・機器デバイスグループの方々が本学ピッグセンターを訪問されました。一行は約40分間にわたりCDAMTec内を視察され、手術室や飼育室をはじめ、センター内の各種医療機器とその運営体制について、先端治療開発部門・小林英司教授、動物資源開発部門・國田智教授より説明を受けられました。

見学後は、渡辺英寿センター長、安田是和病院長が同席し、幹細胞・創薬基盤研究部門・花園豊教授、消化器内科学・山本博徳教授、先端治療開発部門・寺谷貢講師、形成外科学・宮崎邦夫助教、消化器外科学・三木厚助教から、戦略的研究基盤形成支援事業および学外者との共同研究の概要、幹細胞治療ブタモデル、ダブルバルーン内視鏡、次世代手術ロボット、胆管ステントの開発等に関しての説明があり、それぞれの専門分野の立場からの活発な意見交換が行われました。今後、わが国の再生医療技術や次世代医療用機器の開発に本学ピッグセンターが貢献することが期待されます。

2013.10.15

2013年10月9日に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の方々がCDAMTecを視察されました。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)

近年、次世代の医薬品や医療機器の開発において非臨床(動物実験)と臨床の評価を同一化する考えが推し進められています。本学のピッグセンターは、わが国で唯一のヒトと同等の体サイズを持つブタで、血管造影やCT、MRI等の画像診断ができるところから大きな期待が集まっています。このような背景から、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、医薬品、医療機器、再生医療等製品などの安全性評価において、ブタを用いた動物試験に注目し、実験動物としての実験ブタやその設備などに関して、現在積極的に情報を収集されております。

この度PMDAの非臨床安全性担当5名の方々が本学ピッグセンターを訪問されました。一行は永井良三学長との面会のあと約1時間半にわたりCDAMTec内を視察され、内部の医療機器や飼育環境等を熱心に見学されました。

見学後は、渡辺英寿センター長、先端治療開発部・小林英司教授、動物資源開発部・國田智教授、創薬・幹細胞研究部・花園豊教授、さらに放射線医学の杉本英治教授から(1)CT、MRIをベースとした非侵襲性診断機器、(2)FDA等の申請に用いられるブタモデル等に関しての説明があり、その後「ブタを使用する動物試験」に関して、それぞれの専門分野の立場から活発な意見交換が行われました。今後、わが国の次世代の医薬品や新しい医療用機器の開発に本学ピッグセンターが貢献することが期待されます。

2013.09.18

2013年9月13日に日本遺伝子治療学会理事長の金田安史教授(大阪大学大学院医学系研究科長・医学部長・分子治療学講座)ならびに中神啓徳教授(大阪大学大学院連合小児発達学研究科健康発達医学寄附講座)がCDAMTecを視察されました。

日本遺伝子治療学会理事長の金田安史教授、中神啓徳教授

自治医大のピッグセンター(CDAMTec)は、実験ブタを用いた遺伝子治療実験(P2A)にも対応できる国内希有の施設です。

今回、日本遺伝子治療学会理事長の金田安史教授(大阪大学大学院医学系研究科長・医学部長・分子治療学講座)ならびに中神啓徳教授(大阪大学大学院連合小児発達学研究科健康発達医学寄附講座)がCDAMTecを視察されました。

小林教授(先端治療部)・花園教授(再生医学研究部)・國田教授(動物資源開発部門)の概要説明のあと、手術室において実際の手術風景をご見学されました。また視察後は小澤教授(生体分子医学)の紹介のもと、新規癌治療や遺伝子治療研究における大阪大学の魅力的な取り組みを学内の教職員に対しご講演いただきました(大学院特別講義)。今後は大阪大学との共同研究や連携の強化が期待されます。

2013.09.10

2013年8月1日に日本肝移植研究会理事長の上本伸二先生(京都大学医学部肝胆膵・移植外科教授)がCDAMTecを訪問されました。

日本肝移植研究会理事長上本伸二先生(京都大学医学部肝胆膵・移植外科教授)

現在、CDAMTec(ピッグセンター)では、厚生労働省研究「脳死ドナーにおける多臓器摘出に関する教育プログラムの確立」(主任:旭川医科大学、古川博之教授)及び、東関東・東京高度医療人養成ネットワーク(5大学病院連携事業)を通じて、脳死ドナーにおけるドネーション手技の向上を目的に他大学の移植関連医療者の講習会が行われています。本事業は、日本肝移植研究会が全面支援しており、今後、心臓、肺など多臓器も対象とすべく日本外科学会とも連携を図っています。

今回(2013年8月1日)日本肝移植研究会会長の上本伸二先生(京都大学医学部肝胆膵・移植外科教授)がCDAMTecを訪問され、ブタ等の大型実験動物を用いた医療技術トレーニングならびにトランスレーショナルリサーチのために整備した当センターの施設、設備を視察されました。先端治療開発部門(小林 英司客員教授)、医療技術トレーニング部門(菱川 修司准教授)、動物資源開発部門(國田 智教授、牧村 幸敏助教)から、CDAMTecの主要設備とその活発な稼働状況の説明を受けた後、当センターで当日開催されていた高校生医師体験セミナーの様子もご見学されました。を視察されました。今後の京都大学との共同研究や運営連携について意見が交わされました。

上本先生は、日本外科学会のATOMコース運営の窓口として、また次期会長としても自治医大のピッグセンターに深くかかわる立場での視察もお願いしました。視察後は、自治医科大学大学院特別講義を水田耕一准教授の紹介ものと「肝移植の臨床と研究」と題して本領域での最近のトピックについてご講演いただきました。現在、京都大学でも医療技術トレーニングを主体としたピッグセンターの設立が始まっており、若い医師の技術教育をはじめとしたセンター運営に関する連携の強化も期待されています。

2013.08.27

2013年8月21日に坂田 隆造先生(京都大学医学部附属病院副院長・心臓血管外科教授)を団長とする京都大学視察団がCDAMTecを訪問されました。

京都大学医学部附属病院副院長・心臓血管外科教授

近年、医療研究・教育における大型実験動物の重要性がクローズアップされております。自治医大先端医療技術開発センター(CDAMTec)ではMRIならびにCT撮影装置が完備されており、既に同システムを利用した動物実験や医療技術トレーニングを活発に行っています。また当センターでは、まもなく幹細胞・創薬基盤研究を展開するための培養室の新設やトレーニング専用の手術支援ロボットシステム(ダヴィンチ)が導入される予定であり、我が国でもっとも充実した大型実験動物施設として国内外から注目されています。

この度、京都大学医学部において建設計画が進行している大型実験動物を用いた動物実験施設の建設にあたり、本学の先端医療技術開発センターを参考とするため、京都大学附属病院副院長の坂田 隆造先生(心臓血管外科教授)を団長とする、視察団13名がCDAMTecを訪問されました。

永井良三学長との面会のあと、渡辺英寿センター長、國田智動物資源開発部門長、小林英司先端治療開発部門長ならびに菱川修司医療技術トレーニング部門准教授がCDAMTecの施設概要、運営形態や方法、研究・研修利用実績等に関する説明を行い、その後一行は2時間に渡りCDAMTec内を視察されました。今後の京都大学との共同研究や運営連携について意見が交わされました。

2013.08.09

2013年8月1・8両日に高校生を対象とした医師体験セミナー「手術体験実習」が開催されました。

手術体験実習

自治医科大学は地域医療を担う医師の育成に努めており、多くの卒業生が出身都道府県において献身的な医療活動を行っています。本学では広報活動の一環として、ふるさとの地域医療を医師として支えたいと考えている高校生に対し1泊2日の日程で「医師体験セミナー」を開催しており、本年も事前の選考を通過した全国の高校生40人が2回に分かれてセミナーに参加しました。

同プログラムの中でも、参加者から毎回好評を得ている「手術体験実習」が8月1・8両日にCDAMTec手術室内で開催され、菅原康志先生(形成外科学教授)の開催の挨拶、菱川修司先生(医療技術トレーニング部門准教授)の実習内容説明のあと、各種の実習が開始されました。

手術着を身に着けた高校生は、担当医師・看護師の指導の下「手洗い体験」「結び体験」「鏡視下手術体験」「止血操作体験」「電気メス体験」などに真剣な表情で取り組んでいました。参加者の一人は「貴重な体験をありがとうございました。このセミナーにより地域医療への興味、医者を目指すモチベーションを高めることが出来ました。是非自治医大に入学したいです。」と感想を述べていました。
(同活動は2013年8月9日の下野新聞朝刊に掲載されました。)

2013.07.30

2013年7月25日に米国肥満外科の第一人者であるGregg Kai Nishi先生の指導による鏡視下手術セミナーが開かれました。

Gregg Kai Nishi先生

1991年米国NIH(National Institute of Health)が重症肥満に対して外科治療法(Bariatric Surgery)を推奨する声明を発表した後、肥満外科手術は欧米を中心に広く普及されはじめ、現在米国では年間21万件以上の手術が実施されています。

今回、米国肥満外科の第一人者であるGregg Kai Nishi先生(Khalili Center for Bariatric Care: www.khalilicenter.com)が本学CDAMTecを訪問され、同消化器外科が主催する鏡視下手術セミナーの講師を務められました。Nishi先生は分かりやすい英語で数多くの腹腔内手術手技を指導され、参加者は熱心にトレーニングに参加していました。今後もNishi先生指導による鏡視下手術ならびにロボット支援手術手技のセミナーの開催が期待されるところです。

2013.07.03

2013年6月27・28日に第12回自治ATOMコースが開催されました。

自治ATOMコース

ATOM(Advanced Trauma Operative Management) コースとは、胸腹部の貫通性外傷に対する手術管理に必要な外科的知識と手技を学ぶための教育トレーニングコースで、米国コネチカット州ハートフォード病院(当時)外科医Lenworth M Jacobs医師によって開発されたものです。米国東海岸を中心に広く普及し、カナダ、アフリカ、中東へも広がりを見せ、2008年より米国外科学会外傷外科委員会が同コースを監督することとなりました。

一方我が国では、2007年より有志の日本人一般外科・救急医によりATOMコースの導入の準備が進められ、2008年12月に米国よりATOMコース担当指導医を招聘し、自治医科大学において第1回日本ATOMコース(総責任者:自治医科大学Alan T. Lefor教授)が開催され、ハード・ソフト面ともに自治医大の運営状況が高く評価されました。

この度、本学医療技術トレーニング部門(菱川修司准教授)・救急部(伊澤祥光助教)の運営のもとCDAMTecにおいて第12回自治ATOMコースが開催されました(6月27・28日)。延べ60名以上の医師・看護士・技師のサポートの中、2日間で7名の医師(救急医・外科医)がコースを受講し、1名の認定インストラクターが誕生しました。

2013.06.20

公益財団法人 医療機器センター理事長・菊地眞先生がピッグセンターを視察されました。

公益財団法人 医療機器センター理事長・菊地眞先生

これまでわが国には海外の薬事法等に対応し大型動物を用いた安全性評価ができるGLP施設がありませんでしたが、現在、政府の福島復興再生基本方針に基づき、実験専用ブタを用いて医療機器等の安全性を評価する拠点施設が郡山に創設される予定になっております(平成27年度予定)。

自治医大先端医療技術開発センター(CDAMTec) は、5年前に文部科学省の助成を受け、学内での大型動物を用いた研究はもとより、他大学や企業との共同研究を推進する目的で設立されました。センター内には、臨床で使用する医療用機器を挿入処置できるC-アームや埋め込んだ機器や細胞を非侵襲的に評価するCT、MRI撮影装置が完備されており、わが国最高レベルの施設として稼働しております。

この度「ふくしま医療機器開発・安全性評価センター(仮称)」の運営母体となる「一般財団法人 ふくしま医療機器産業振興機構」理事長を務める公益財団法人医療機器センター理事長・菊地眞先生が当センターを視察されました。今後は、R&D用としてのCDAMTecとGPL施設である福島センターとの棲み分けと連携強化を図ることにより、わが国における先端医療機器の研究開発から製品化までの道程が一層加速されることが大いに期待されます。

2013.05.29

日本外科学会理事長・國土先生がピッグセンターを視察されました。

日本外科学会理事長・國土先生

最先端外科学において、医療技術の質の向上と安全の両面からナビゲーション手術や低侵襲ロボット手術が導入されて始めています。このような先端医療技術を臨床応用するためには事前に十分なトレーニングを受けることが不可欠です。自治医大先端医療技術開発センター(CDAMTec)では、臨床で行うナビゲーション手術と全く同レベルに応用可能なMRIならびにCT撮影装置が完備されており、既に同システムを用いたトレーニングを実施しています。また当センターでは、まもなくトレーニング専用の手術支援ロボット(ダヴィンチ)が導入される予定で、我が国でもっとも充実した大型実験動物施設として国内外から注目されています。

自治医大は2008年アジア地域で初めてブタを用いた米国の救急外傷認定コース(ATOM)のホストを務めましたが、本コースは現在、日本外科学会が窓口となり多くの認定事業を行っています。この度、日本外科学会理事長の國土典宏先生(東京大学医学部・臓器病態外科学講座、肝胆膵外科学・人工臓器移植外科分野 教授)が本センターの視察をし、医療技術トレーニング部門(菱川 修司准教授)、動物資源開発部門(國田 智教授、牧村 幸敏助教)から施設説明を受けました。今後、東京大学との共同研究や日本外科学会としての連携について意見が交わされました。

2013.04.17

台湾秀博記念病院の肝臓外科医2名が ex vivoトレーニングを受けました。

台湾秀博記念病院の肝臓外科医

高度な外科技術を必要とする生体肝移植では、十分なトレーニングが必要です。CDAMTecでは、医療技術トレーニング部門(菱川修司先生)を中心として生体肝移植の肝動脈再建で使う技術トレーニング法を開発して来ましたが、この度、国際的先進外科技術の教育システムを推進する(医療法人社団)神戸国際フロンティアメディカルセンターの田中紘一理事長との共同で台湾秀博記念病院 肝臓外科医( Yi-Ju Wu, M.D.とMin-Chang Hung, M.D. )が来日し、本センターで生きた動物を使わないex vivoトレーニングを受けました。

2013.01.28

先端医療技術開発センターのHPを開設しました。

先端医療技術開発センターのHP

先端医療技術開発センターのHPを開設しました。
皆さまのご利用、お問い合わせをお待ちしております。

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