先端医療技術開発センター|当施設からのお知らせ

当施設からのお知らせ

先端医療技術開発センターからのお知らせです。

2015年のお知らせ

2015.12.25

2015年12月22日 本学CDAMTec(ピッグセンター)において、第51回DIRECTセミナーが行われました。

第51回DIRECTセミナー

「DIRECT」とは「Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma」の頭文字を取ったもので、救急医療に携わるすべての医療従事者を対象として、救急診療における画像診断・IVRの普及と質の向上を図り、救命率の改善に寄与することを目的としている団体です。

今回はテーマを「外傷IVRの落とし穴:こんなに危険!NBCA -正しい適応判断と使い方を身につける-」と題し、実験ブタを用いて主に塞栓物質NBCA(N-butyl-2-cyanoacrylate)に関する実習が行われました。NBCAは高い血管塞栓効果が注目されている一方、種々の重篤な合併症を起こしうるため、使用に際し細心の注意が必要な薬剤です。ブタを用いる本セミナーでは、受講者が単にNBCAの有用性を確認するだけでなく、使用時の副作用や合併症に関しても深く理解できる実践的な内容になりました。

本セミナーは当番世話人である本学放射線科の中村仁康先生が企画運営、ならびに医療技術トレーニング部門の菱川・伊澤医師が運営担当となり実施されました。全国からの参加応募者の中から6名の救急救命医や放射線科医が選出され、多数のインストラクターの指導の下、ブタを用いてトレーニングが実施されました(参加者総数20名以上)。今後も定期的なセミナー開催が予定されております。

2015.12.24

2015年12月17日 自治医科大学先端医療技術開発センター(ピッグセンター)において、埼玉大学が主催する「ライフイノベーションセミナー」が開催されました。

ライフイノベーションセミナー

埼玉大学では、健康長寿社会実現のための医療・福祉・介護機器の開発をテーマに定期的に「ライフイノベーションセミナー」が開催されております。本活動は文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラムの一環として、地域企業の人材育成や機器共用促進を目的として行われているものです。埼玉大学のご要請があり、このたび同セミナーが本学において実施されました。

当日は多く関係者がCDAMTec(ピッグセンター)を見学され、菱川修司准教授、伊澤祥光助教がそれぞれロボット支援システム(ダヴィンチシステム)や鏡視下手術システムならびに超音波検査装置等の医療関連機器に関して、実演を交えながら説明を行いました。

参加者からは「医療現場の生の声を聞くことができ大変参考になりました。自治医科大学の研究との接点があれば、是非とも協力させていただきたいと思います。」との感想が述べられておりました。今後も埼玉大学と本学との共同研究や連携の強化が期待されます。

2015.08.11

自治医科大学CDAMTec(ピッグセンター)において2015年7月30日、8月6日両日に高校生を対象とした医師体験セミナー「手術体験実習」が開催されました。

手術体験実習

本学では広報活動の一環として、ふるさとの地域医療を医師として支えたいと考えている高校生に対し1泊2日の日程で「医師体験セミナー」を開催しており、今年も事前の選考を通過した全国の高校生40人が2回に分かれてセミナーに参加しました。

同プログラムの中でも、参加者から毎回好評を得ている「手術体験実習」が7月30日、8月6日両日にCDAMTec(ピッグセンター)手術室内で開催され、菱川修司先生(医療技術トレーニング部門准教授)の内容説明の後、各種実習が実施されました。

本活動に賛同協力していただいた医師・看護師の指導の下、手術着を身に着けた高校生が「清潔手洗い」「手術糸結び」「ダヴィンチ手術」「止血操作」「電気メス操作」「マイクロサージャリー」「挿管・呼吸管理」等を体験しました。特にセミナーの目玉である「ダヴィンチ手術体験」では、高校生が直接コンソールを操作し、実際にロボットを稼働させる模擬手術に真剣な表情で取り組んでいました。参加者からは「色々な医療手技が体験でき楽しかった。とても丁寧に指導していただいた先生方に感謝しています。」との感想を聞くことができました。(同活動は2015年8月2日の下野新聞朝刊に掲載され、また8月6日の栃木テレビ「ニュースワイド21」にて放映されました。)

2015.07.01

2015年6月25日に自治医科大学CDAMTec(ピッグセンター)において第16回自治医科大学ATOMコースが開催されました。

ATOMコース(Advanced Trauma Operative Management、外傷外科トレーニングコース)は、胸腹部の貫通性外傷に対する手術管理に必要な外科的知識と手技を学ぶための1日で行われる教育トレーニングです。米国コネチカット州ハートフォード病院の外科医レンワース・ジェイコブ医師によって開発され、米国東海岸を中心にカナダ、アフリカ、中東へも広く普及し、2008年より米国外科学会外傷外科委員会がATOMコースを監督しております。我が国では、米国より本コースを担当する外傷外科医を招聘し2008年12月自治医科大学において、アジア圏内で初めてのATOMコースが開催されました。

この度自治医科大学CDAMTec(ピッグセンター)において第16回自治医科大学ATOMコースが開催されました。今回は過去最多の63名の医師・看護士・技師のサポートの中、3名の医師(救急医・外科医)がコースを受講し、1名の認定インストラクターが誕生しました。今後も緊急外傷手術トレーニングにおけるCDAMTecの役割が期待されます。

第16回自治医科大学ATOMコース

2015.04.10

平成27年4月3日に本学CDAMTecにおいて「テルモ社製植え込み型補助人工心臓(DuraHeart®) オンサイトセミナー」が実施されました。

テルモ社製植え込み型補助人工心臓

重症の心不全を理由に心臓のポンプ機能を置き換えることが必要な患者さんは、米国では数万人、わが国でも数千人存在すると推定されています。

これらの患者さんに対する根本的な治療として現在心臓移植が行われていますが、近年体内埋め込み型の補助人工心臓を用いた治療法が注目を浴びています。補助人工心臓とは、自分の心臓の働きを一部かたがわりする人工のポンプのことで、心臓から直接血液を吸引しポンプの力で血液を大動脈に送り出す装置です。これにより正常の心臓と同等量の血液を全身に送ることができるようになります。

同処置を行うに当たっては、補助人工心臓治療関連学会協議会により実施施設基準及び実施医基準が設けられており、臨床手術を実施する前に大動物を用いたセミナーを開催することが義務付けられております。

この度(平成27年4月3日)に本学CDAMTecにおいて「テルモ社製植え込み型補助人工心臓(DuraHeartⓇ)オンサイトセミナー」が実施されました。本学附属病院心臓血管外科(川人教授)の主催により、東京大学心臓血管外科小野教授の指導のもと同セミナーが実施されました。医師のみならず看護師・コメディカルスタッフが多数参加し、臨床で行われる状況を想定し真剣にトレーニングを受講していました。
同治療は近日中に本学附属病院で実施される予定です。

2015.01.08

2014年11月20日、岩手県議会による本学の視察調査が行われました。

岩手県議会による本学の視察調査

この視察は、岩手県議会の環境福祉委員会において、環境福祉政策の参考とされるために行われた視察調査であり、地域医療学の取り組みについて調査することを目的とされております。その際の現地視察として、地域医療学センターおよび先端医療技術開発センターの施設見学が行われました。

先端医療技術開発センターの主要施設・設備とその利用状況について、本学國田智教授(動物資源開発部門)より説明をさせていただき、当センターでの大動物を用いた医学教育や研究活動について、理解を深めていただきました。

2015.01.07

この度(2014年12月22日)CDAMTecにおいて、DIRECTセミナーが行われました。

DIRECTセミナー

「DIRECT」とは「Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma」の頭文字を取ったもので、救急医療に携わるすべての医療従事者を対象として、救急診療における画像診断・IVRの普及と質の向上を図り、救命率の改善に寄与することを目的としている団体です(http://direct.kenkyuukai.jp/about/)。

今回はテーマを「外傷IVRの落とし穴:こんなに危険NBCA!正しい適応判断と使い方を身につける」と題し、実験ブタを用いて主に塞栓物質NBCA(N-butyl-2-cyanoacrylate)に関する実習が行われました。NBCAは高い血管塞栓効果が注目されている一方、種々の重篤な合併症を起こしうるため、使用に際し細心の注意が必要な薬剤です。このため本セミナーでは、受講者が単にNBCAの有用性を確認するだけでなく、使用時の副作用や合併症に関しても深く理解できる実践的な内容になりました。

本セミナーは当番世話人である本学放射線科の中村仁康先生が企画運営、ならびに医療技術トレーニング部門(兼任)の伊澤祥光先生が運営担当となり実施されました。全国からの応募が殺到する中、6名の救急救命医や放射線科医が選出され、多数のインストラクターの指導の下トレーニングが実施されました.今後も定期的なセミナー開催が予定されております。

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