山下 裕玄
消化器一般移植外科学部門 教授
自治医科大学 外科学講座 消化器一般移植外科部門のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本学が所在する栃木県下野市は県南部に位置し、広大な敷地と豊かな自然に囲まれた穏やかな環境にあります。空気は澄みわたり、都会の喧騒とは無縁で、医療の研鑽に専念するには理想的な場所といえるかと思います。大学のすぐ脇を東北新幹線・JR宇都宮線が通っています。東北新幹線の車窓からは「自治医科大学」の名とともに、無駄のない幾何学的構成が印象的なモダニズム建築が視界に飛び込んできます。広大なキャンパスの規模感も感じることも出来るはずです。
このキャンパス内に1132床を有する自治医科大学附属病院があり、地域の中核病院として幅広い分野で先進的医療を提供しています。近年、医療の各専門領域が高度化・細分化する中で、従来「メジャー科」と呼ばれていた外科も、施設によっては専門領域外の診療機会が限られ、分業化が進んでいる現状があります。一方、当講座では消化器外科・移植外科に加え、乳腺外科、臨床腫瘍科(化学療法部門)を有し、ひとつの医局として運営しています。多様な専門領域が有機的に連携し、領域横断的かつシームレスな診療体制を構築していることが大きな特長の一つです。
活発な診療活動の中で、日々多くの手術が施行されており、緊急手術も毎日のようにあります。腹腔鏡手術・ロボット手術といった最先端の手術にも数多く携わることができます。若手医師が執刀機会を多く得ているのも当講座の特長の一つで、外科医としての成長にとってかけがえのない「今この瞬間」を最大限に活かすための、実践的な教育環境が整っていると自負しております。指導する側・される側で、「育てたい」と「学びたい」という思いがきちんと共有されており、教育機関としてあるべき姿がここに息づいています。
自治医科大学の卒業生は、9年間という義務年限は各出身都道府県で勤務することになっています。従いまして卒業後早期に本外科学講座に入局することはなく、出身大学は本学に偏らずに多岐にわたっています。様々な大学から多様性に富んだメンバーが集うことで、互いに刺激を受けながら学び合える風土が育まれています。包容力あるこの組織の一員として、皆が力を合わせ、日々の診療と教育に邁進しております。これから外科医を志す医師・医学部生の皆様には、ぜひ一度栃木に足を運び、本外科学講座の空気を感じていただけたらと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしております。