診療科のご案内

病理診断科/病理部

病理部目標

"迅速かつ正確で質の高い病理検査の提供"

スタッフ紹介 (平成28年4月現在)

病理部長(病理専門医) 田中 亨
医員(病理専門医) 土橋 洋
医員(病理専門医) 野首 光弘
医員 蛭田 昌宏
医員(病理専門医) 山田 茂樹
医員(病理専門医)(非常勤) 兵頭 隆史
臨床検査技師(細胞検査士) 河野 哲也
臨床検査技師(細胞検査士) 中村 啓子
臨床検査技師(細胞検査士) 織田 聖月
臨床検査技師(細胞検査士) 飯塚 麻衣
臨床検査技師(細胞検査士) 細田 健太
臨床検査技師(細胞検査士) 猪山 和美
臨床検査技師 久保 陽子

診療部の特徴

剖検、組織診、細胞診等、センター内でオーダーされるあらゆる病理検査材料に対して、効率的で精度の高い診断結果を提供している。同時に、研修医CPC等の教育活動、各科の臨床研究への参画も行われる。センター内で対応できない電顕・蛍光抗体染色については本学病理診断部へ実施を委託し、その他の特殊検査についても、適宜、外部施設の協力を得て実施している。
病理検査依頼はオーダーリングシステムを採用し、結果報告は電子カルテから参照でき、画像情報も提供している。

病理業務の実績と特徴

平成25(2013)年は、31体の剖検と、10475件の組織診、8106件の細胞診を、常勤病理医4名と非常勤医員1名で分担担当した。平成26(2014)年は、37体の剖検と、10173件の組織診、7946件の細胞診、平成27(2015)年は、24体の剖検と、10270件の組織診、7995件の細胞診であった。

診断業務の運用

検体受付から標本作製、検鏡、報告、検査材料および報告書の保存まで、部内で適正な処理・診断を行い、再検・検索が容易な標本管理を行う。

精度管理

組織診・剖検報告に関しては、電子カルテへの報告の他に、印刷した報告書の再チェックを行う。細胞診では、細胞検査士によるダブルスクリーニングを行い、クラスIII以上あるいは問題症例については病理医の確認を経て報告する。

臨床病理カンファレンス

研修医CPCは月1~2例実施。臨床との症例検討は、定期的に開催される腎生検症例、内視鏡検査症例、呼吸器症例カンファレンスへの出席の他、症例に応じて、総合カンファレンスへ参画し、婦人科・乳腺外科との細胞診ディスカッションも随時実施されている。

臨床業務以外

臨床側の学会発表への病理画像提供、研究用の標本作製。

個人情報の保護

病理部に集まる患者の個人情報の保護に充分な注意を払い、不正な情報漏出のないよう管理する。

医療安全管理について

病理における医療事故の特徴

病理検査は、疾病の確定診断や術前の検査など、患者の治療そのものに大きく関わり影響するものであり、臨床側による検査中の取り違えや検査室内における検体の取り違えや紛失・診断に関わるミスなどはあってはならないものであるとの心構えと、発生したミスを誤診・医療過誤に結びつけない細心の注意が病理・臨床双方に求められる。

臨床による検査の取り違え・事故

a.組織診における医療事故

  1. 確認不足による患者の取り違え。
  2. 検体提出と提出書類(依頼伝票)の不一致。
  3. 検体提出・保存方法の誤りによる検査不能。
  4. 検体採取量の不足による検査不能。
  5. 手術材料の処理作業に起きた間違いや取り違え。
  6. オ-ダ-入力の誤り。
防止対策
  1. 検査前の患者の確認が十分にされているか。
  2. 提出検体と依頼伝票が一緒に提出されているか。
  3. 依頼伝票には患者基礎情報・臨床所見・臓器名等の必要事項が正しく入力されているか。
  4. 検体は原則としてホルマリン固定(15%中性緩衝ホルマリン・15%ホルマリン・マスクドホルマリン等)で、特殊検査を必要とする検体は未固定で提出されているか。
  5. 提出された検体には、患者基礎情報が記入されたラベルが添付されているか、または直接記入されているか。
  6. 検体は採取後速やかに提出する事が原則であるが、不可能な場合、特に未固定検体は適切な場所・温度(冷蔵庫等)で保管されていたか。
  7. 採取された検体量は充分であったか。
  8. 手術材料は正しく処理(リンパ節処理・写真撮影等)されているか。
  9. オ-ダ-入力が正しくされているか。

b.細胞診における医療事故

  1. オ-ダ-入力の誤り。
  2. 検体と依頼紙が一緒に提出されない行方不明になった・兼用検体であることが明記されておらず、検査が不能になった。
  3. 検体提出・保存方法の誤りにより検査不能になった。
  4. 検体採取量の不足により検査不能になった。
防止対策
  1. オ-ダ-入力が正しくされているか。
  2. 依頼伝票と検体が一緒に提出されているか。
  3. 兼用検体(細菌検査と病理検査・一般検査と病理検査等)であることが明記されているか。
  4. 検体処理が可能な業務時間内に提出されたか・時間外提出の連絡はあったか。
  5. 提出された検体には、患者基礎情報が記入されたラベルが添付されているか、または直接記入されているか。
  6. 細胞診検体は細胞変性・凝固をきたし易く、採取後速やかに提出する事が原則であるが、提出不可能な場合に適切な場所・温度(冷蔵庫等)で保管されていたか。

病理検査室内における検査の事故

  1. 検体受付から標本作製までの作業工程中での取り違えや紛失。
  2. 他検査との兼用に気づかず検査不能になった。
  3. 標本判読から報告書作成までの間の取り違え・入力ミス
防止対策
  1. 検体が依頼伝票と一緒に提出されているか、記載されている患者情報が正しいか。
  2. 検体量は充分か、他の検査項目の有無、兼用検体の可能性の確認を行う。
  3. 受け付け入力が正しく行われたか。
  4. 切り出し・包埋・薄切作業中に無理がないか、可能なら二人で作業をチェックする。
  5. 判読時の標本取り違えを避けるため、プレパラート順と検体番号順を一致させる。
  6. 仕上がった標本の染色依頼が正しいか、染色性に矛盾はないか。
  7. 仕上がった標本と依頼伝票に取り違えはないか。
  8. 判読・結果入力は正しくされているか標本と依頼伝票が一致しているか、判読にバーコード呼び出し機能を活用する。
  9. 報告は可能な限りダブルスクリーニング・ダブルチェックを実施し、診断精度の向上・表記ミス削減に努める。
  10. 報告書が正しく印刷されたか。

解剖における確認事項

  1. 主治医から家族に対して、剖検わる諸事項(皮切・摘出範囲・保存臓器・火葬処理・検査結果の説明手順等)の充分な説明が行われていること。
  2. 依頼医師の所属・氏名等の確認。
  3. 患者の基礎情報(氏名・感染症の有無・開頭の有無等)の確認。
  4. 解剖に必要な書類(病理解剖依頼書・剖検仮申込書・剖検に関する遺族の承諾書)は提出されているか。
  5. 必要事項(特に承諾書の遺族の署名・捺印、開頭の有無についてのチェック・家族連絡先・職業歴)が正しく記入されているか。
  6. 剖検室内コ-ルドル-ムに安置されたご遺体の氏名が確認できるか。
  7. コ-ルドル-ムの電源は入っているか。

実施可能な組織診検査染色

  • ヘマトキシリン・エオジン(H&E)染色
  • 銅染色
  • アルシアン青・過ヨウ素酸シッフ反応重染色
  • ムチカルミン染色
  • エラスチカ・ワンギ-ソン(EVG)染色
  • グリメリウス染色
  • アザン(AZAN)染色
  • ズダンⅢ染色
  • 銀染色(鍍銀法)
  • オイルレッドO染色
  • 過ヨウ素酸シッフ反応(PAS)染色
  • ズダン黒B染色
  • アルシアン青染色
  • フォンタナ・マッソン染色
  • 過ヨウ素酸メセナミン銀(PAM)染色
  • 抗酸菌(チ-ル・ネルゼン)染色
  • ギムザ染色
  • グロコット染色
  • ベルリン青染色
  • グラム染色
  • コンゴ-赤染色
  • ボディアン(石川変法)染色
  • リンタングステン酸ヘマトキシリン(PTAH)染色
  • ルクソ-ル・ファ-スト青(クリュ-バ-・バレラ)染色

実施可能な細胞診検査染色

  • パパニコロウ染色
  • メイグリュンワルドギムザ(M-G)染色
  • 過ヨウ素酸シッフ反応(PAS)染色
  • アルシアン青染色
  • グロコット染色
  • 抗酸菌(チ-ル・ネルゼン)染色
  • 転写法による各種染色への対応

実施可能な免疫染色

  • EMA(E29)
  • CD 68(KP1)
  • Cytokeratin (AE1/AE3)
  • CD 31(JC/70A)
  • Cytokeratin 7(OV-TL12/30)
  • CD 34(QBEnd10)
  • Cytokeratin 19(RCK108)
  • TTF-1(8G7G3/1)
  • Cytokeratin 20(Ks20.8)
  • Surfactanto Apoprotein A(PE-10)
  • Cytokeratin HMW(34βE12)
  • PSA(polyclonal)
  • Cytokeratin KL1(KL1)
  • hCG(polyclonal)
  • Cytokeratin CAM5.2(CAM5.2)
  • Thyroglobulin(polyclonal)
  • P63 Protein(4A4)
  • CMV(CCH2+DDG9)
  • c-kit(c-kit c末端)
  • Mycobacterium(polyclonal)
  • Muscle Actin(HHF35)
  • Ki67(MIB-1、K2)
  • Desmin(D33)
  • p53 Protein(DO-7)
  • α-SMA(1A4)
  • Cyclin D1(DCS-6)
  • Vimentin(V9、3B4)
  • bcl-2(124)
  • S100(polyclonal)
  • Kappa Light Chain(polyclonal)
  • GFAP(GA5)
  • Lambda Light Chain(polyclonal)
  • Chromogranin A(LK2H10)
  • Melanoma(HMB45)
  • NSE(BBS/NC/VI-H14)
  • PLAP(8A9)
  • Synaptophysin(polyclonal)
  • Amyloid A Component(mc1)
  • CD 3(polyclonal)
  • Ig A(polyclonal)
  • CD 5(4C7)
  • Ig G(polyclonal)
  • CD 10(56C6)
  • Ig M(polyclonal)
  • CD 20(L26)
  • Calretinin(DAK Calre1)
  • CD 23(1B12)
  • D2-40(D2-40)
  • CD 30(Ber-H2)
  • WT-1(6F-H2)
  • CD 43(MT1)
  • P16(E6H4)
  • CD 45(2B11+PD7/26)
  • CEA(II-7)
  • CD 56(1B6)
  • AFP(polyclonal)
  • CD 79a(JCB117)
  • ER(ID5)
  • CD 246(ALK1)
  • PgR(PgR636)
  • Myeloperoxidase(polyclonal)
  • Hercep Test II(HER2/new)
  • TdT(SEN28)
  • HER2 CISH
  • E-Cadherin(NCH-38)
  • EGFR CISH
  • TOP II α(KI-SI)
  • TOPII CISH
  • CDX-2(CDX2-88)
  • PAX-5(BC/24)
  • EGFR(2-18C9)
  • hPL(Polyclonal)
  • PTEN(6H2-1)
  • PGP9-5(Polyclonal)

後期研修に関する問い合わせ

専門医研修プログラムないし後期研修に関するお問い合せは田中亨(たなか あきら)教授まで直接ご連絡下さい。また、見学も随時受付中です。
e-mail:atanaka@jichi.ac.jp 

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