消化器センター外科部門(消化器外科)
当科はあらゆる消化器疾患の外科治療に対応できる専門医が診療に当たっており、高度な技術を要する手術を多数行っています。密接な病々連携、病診連携のもとに近年増加している手術症例に対応しており、年間1,000件あまりの手術(2022年)を施行しています。
診療内容・対象疾患
診療内容
消化器センター外科部門では、悪性疾患を中心として年間1,000件あまり(2022年)の手術を行っています。手術の主な対象疾患は悪性腫瘍(がん)ですが、救急疾患(急性腹症、交通外傷など)も対応しております。最近ではda Vinciと呼ばれるロボットや胸腔鏡・腹腔鏡を用いた鏡視下手術も積極的に行なっています。また、高度肥満症手術、腹膜播種に対する腹腔内化学療法、排便機能手術をはじめ新しい技術を積極的に導入しています
合併疾患をお持ちの患者さんに手術を行う前には、関連診療科と連携して適切な対策を講じた上で治療を行います。悪性腫瘍(がん)の治療方針は、臨床腫瘍科・放射線治療科とも協議し、病態や治療方針について十分にご説明いたします。
対象疾患
食道癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝癌、膵臓癌、胆道癌などの消化器悪性疾患、胆石症、慢性膵炎、胃食道静脈瘤、脾臓・門脈疾患などの消化器良性疾患、肥満外科手術、各種のヘルニアをはじめとする腹膜・腹壁の疾患、副腎・後腹膜腫瘍などの後腹膜腔疾患など。
診療体制
それぞれの専門領域にスタッフを配置して、外来及び入院診療を行っています。
- 上部消化管グループ(食道・胃疾患、高度肥満症)
- 下部消化管グループ(小腸・大腸疾患、排便機能障害)
- 肝胆膵グループ(肝臓・胆道・膵臓、後腹膜・副腎疾患、ヘルニア)
各グループに日本外科学会・日本消化器外科学会をはじめとした学会専門医・指導医が所属しています。
診療(治療)方針
合併症のない安全で確実な治療を目指し、それぞれの患者さんに対する適切な治療方針を診療科全体で決定しています。患者さんの手術負担を軽減するために、鏡視下手術をはじめとする低侵襲手術を積極的に取り入れています。また、臨床腫瘍科や放射線治療科をはじめ関連診療科と合同でキャンサーボードカンファレンスを行い、手術療法・化学療法・放射線療法など集学的治療を行っています。
得意分野
- 上部消化管:鏡視下手術、機能温存手術、集学的治療、胃癌腹膜播種治療
- 下部消化管: 腹腔鏡下大腸切除術、ロボット支援下直腸切除術、直腸癌に対する肛門括約筋温存手術、進行直腸癌に対する術前化学放射線療法
- 膵臓・膵:IPMNなどに対する系統的膵縮小手術、鏡視下手術、急性・慢性膵炎に対する手術
- 肝臓・胆道:血管合併切除再建(肝動脈、門脈、肝静脈、下大静脈など)を伴う肝切除、鏡視下手術
- ヘルニア・副腎などの低侵襲手術
- 肥満外科手術
- 排便機能障害:便秘・便失禁に対するバイオフィードバック療法、難治性排便障害に対する経肛門的洗腸療法、便失禁に対する仙骨神経刺激療法、直腸脱の外科治療
先進医療・特殊医療
- 食道癌の集学的治療・鏡視下手術
- 腹腔鏡下胃切除術(幽門側胃切除・胃全摘)
- ロボット支援下胃切除術
- 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
- 胃癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法
- 腹腔鏡下大腸切除術
- ロボット支援下大腸切除術
- 排便機能障害診療
- 肝静脈・門脈再建を伴う肝切除術
- 肝動脈合併切除による肝門部胆管癌手術
- 腹腔鏡下肝切除術(葉切除・区域切除・亜区域切除・部分切除)
- 腹腔鏡下肝嚢胞開窓術
- 膵頭温存十二指腸切除術・乳頭切除術
- 膵区域切除術
- 腹腔鏡下膵体尾部切除術(脾温存・脾摘)
- 感染性被包化膵壊死に対する小切開Videoscope補助下ネクロセクトミ-
- 腹腔鏡下正中弓状靭帯切離術
スタッフ紹介
外来診療日
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | (初診担当医) |
(初診担当医) |
(初診担当医) |
(初診担当医) |
(初診担当医) |
午後 | 北山 丈二 |
【排便機能外来】 |
堀江 久永 |
【肝胆膵共通】 |
齋藤 心 |