院内救急対応チーム

RRS(Rapid Response System)について

RRSは院内救急対応システムと呼ばれ、心肺停止のような重大な合併症を未然に防ぐために、入院・外来受診中の患者さんの病状悪化をできる限り早期に発見し、適切な介入を行うチームです。当センターでは、2014年よりRRSを導入しています。
RRSの介入により患者さんの安全を担保するだけでなく、チームとして教育活動を行うことによって、センター全体の医療および看護の質を向上させていくことを目的としています。


RRSメンバー


RRSメンバー
【医師】
・麻酔科・集中治療部医師
・救命救急センター医師
・小児科医師

【看護師】
・急性・重症患者看護専門看護師
・集中ケア認定看護師

RRS起動基準


当センターの起動基準は、広く普及している基準を元に作成されました。今後、早期警告スコア(Early Warning Score)も採用してゆく予定です。

<成人>
 図1
 図2

<小児>
 図3

活動内容


1.多職種からのRRS起動に対応できるようチーム体制を整備する。
2.専用PHSの導入、ポケットカードやポスターを掲示し、センター全体へのRRSの周知を行う。
3.急変時の医療チームによる効果的な介入を促進させるため、SBAR(S:患者の状態、B:患者の背景及び臨床経過、A:アセスメント、R:提言・要請)などの評価・報告ツールを用いてコミュニケーションエラーを減らし、チームビルディングを向上させる。
4.病状悪化の早期発見につながる観察力や、心肺蘇生を含む急変時の介入力を向上させるために、職員に対する教育を行う。
5.介入症例に対して症例検討会やフィードバックを行い、診療の質や安全性を向上させる。
6.医療安全管理室と連携してデータ収集を行い分析するとともに、アウトカム測定を行って改善策を検討し、システムの向上につなげる。
7.チームと各病棟間をつなぐリンクナースを育成し、看護の質を向上させる。

活動実績

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