診療科のご案内

感染制御室

室長挨拶

感染制御とは、院内における不測の感染症を未然に防ぐことであり、早期に発見することであり、さらに適切に治療し、院内に拡げないよう対策を立てることです。また、院外において問題となっている感染症(例えばCOVID-19、トリインフルエンザなど)についての知識を共有し、対策を立てることも重要です。そのために感染制御室では、感染症に関する情報収集、院内講演会・実地指導による啓蒙活動、サーベイランスなどを行っております。
当センターの感染制御室では、感染制御医師(Infection Control Doctor, ICD)、感染制御看護師(Infection Control Nurse, ICN)、薬剤師、細菌検査技師、事務職員さらに感染制御チーム(Infection Control Team, ICT)として週1回、ICT活動を行っております。また、各病棟にはリンクナース、リンクドクターがおり、いろいろな感染情報をICTから送ると共に、各病棟における感染制御の中心として活動していただいております。また委員会として月1回感染対策委員会を行い、これらが1つのチームとして活動しております。対外的にも私立医科大学病院感染対策協議会への参加、および相互ラウンド、さいたま市感染症ネットワークへの参加、近隣の病院(博仁会共済病院、さいたま北部医療センター、大宮中央総合病院)との感染対策カンファレンスを行っております。また感染症専門の外部委員2名に常日頃の感染対策上の相談や、年1回の院内巡回と感染対策講演会をお願いしております。このように、多くの方々のチームワークの上に感染制御室が運営されております。

職員のみならず、センターにいらっしゃるすべての方にお願いがあります。特にCOVID-19、インフルエンザ等伝染力の強い感染症の流行期には、皆様の健康管理に十分配慮してください。センターには、易感染性(感染を受けやすい)のある患者さんが外来、病棟に多くいらっしゃいます。流行状況に応じて、センターでは、随時病棟、病室へのお見舞いのかたの制限をすることがありますので、ご協力をお願いいたします。
特に12歳以下のお子様は、麻疹、百日咳等、お子様ならではの感染症にかかっていることがあり、易感染性のある患者さんにうつることにより、命に関わるような状況になってしまう可能性もありますので、極力、病室への立ち入りはご遠慮願いたいと思います。
成人の方でも、風邪をひいている方や、お熱があったり体調が悪い方の入院患者さんへのお見舞いはご遠慮くださいますようお願いいたします。
センターでは、患者さんが十分な治療を受けることにより、病気が快癒されることを心から御祈念申し上げます。しかし、折角治療がうまくいっても、感染症により患者さんの具合が悪くなることは本意ではありません。感染を起こす病原体(細菌、ウイルスなど)は、人間が地球に住む前から生きてきており、人間が住む環境に病原体が存在しない環境はありません。不用意なくしゃみや汚れた手指には、沢山の病原体がおります。咳エチケット、手指衛生をすべての方々に守っていただき、すべての患者さんが笑顔で帰宅されるよう、センター内での感染症のコントロールに皆様のさらなるご協力をお願い申し上げます。

スタッフ紹介 (令和5年4月1日現在)

感染制御室長 福地 貴彦
室長補佐 水上 由美子

院内感染対策指針

院内感染対策指針については、こちらをご覧ください。

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