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成人先天性心疾患センター

成人先天性心疾患センターは、小児の病気と考えられていた“先天性心疾患”を持つ患者さんが小児期から成人期に至るまで継ぎ目なく連続性を持って診療が受けられることを目標にしています。

概要

成人先天性心疾患センターは2008年、全国に先駆けて開設された先進的診療部門です。
 従来、小児の疾患と考えられていた先天性心疾患は診断、手術、外来管理などすべての面での向上に伴い重症患者さんでも長期生存が可能となり、多くの方々が成人となる時代となっています。現在はすべての先天性心疾患患者の過半数が成人年齢に達している実情(未治療、治療途中よりも治療後が主体ですが)と「根治」手術とされた疾患でも術後経過期間の長期化に伴って合併症・遺残症・続発症などの後遺症(心不全・不整脈・肺高血圧など)の問題から成人期になって再手術・追加手術や薬剤やカテーテルによる追加治療を要する場合も見られたり、成人病の合併、就学や就職、女性患者さんでの妊娠・出産の問題などが明らかとなってきました。
 また先天性心疾患(特に手術後)では適切な診療のために特殊な知識や情報、機材も必要です。さらにこうした患者さんの経過観察・日常診療を担当する部署が不明であったため、受診をより効率的にし、利便性を高め、院外の先生方との連携も強化する目的で開設・運営されています。 循環器内科、心臓血管外科(成人部門)、循環器(心臓)小児科、小児・先天性心臓血管外科を中心に成人先天性心疾患患者さんの診療に当たります
 その他、妊娠・出産や成人に特有の心臓以外の疾患の治療に際して適宜当該科と連携をとりながら診療を進めます。院外で受診中の患者さんの紹介や現在受診されていない患者さんの新たな受診の窓口としての機能も果たしています。
 通常の経過観察や検査、薬剤による治療の他、必要に応じて再手術やカテーテルによる治療などの診療や、他疾患治療時の心臓に関する評価や指導なども行い、病院全体での先天性心疾患を有する患者さんの診療のサポート・コントロールを行います。
 診療は原則として新館1階循環器センター外来(循環器内科、心臓血管外科(成人部門)、小児・先天性心臓血管外科)および子ども医療センター外来(循環器小児科、小児・先天性心臓血管外科)での外来診療を、新館6階循環器センターでの入院診療を行います。
 それまでの動脈管開存に対するカテーテル治療に加えて、2012年から開始した心房中隔欠損症に対するカテーテル治療は小児科・循環器内科の連携で安全な治療として良好な結果を得ており、年々紹介患者さんの増加が見られています。短期入院・手術なしでの治療は多忙な方、女性患者さんなどに喜ばれています。治療器具の改良で安全性・適応が広がっています。加えて、最近では重症疾患に対する小児期手術後の女性で妊娠/出産の希望の方々の紹介が増え、安全な妊娠/出産に向けて患者さんの診察や評価だけでなく、産科、麻酔科、集中治療部や看護部など関連部門との調整なども行っています。また産科・循環器小児科では胎児エコー診断も積極的に行っています。北関東地域での中心として成人先天性心疾患についてのセカンドオピニオンに際しても中心となって活動しています。2019年に栃木県で唯一の成人先天性心疾患学会認定修練施設に認定されました。

診療体制

循環器内科、(成人)心臓血管外科、循環器小児科、小児・先天性心臓血管外科のスタッフが兼任で診療に当たります。女性医師も加わり各種検査や、不整脈・心不全・肺高血圧などを中心とする成人期の問題へのきめ細やかな包括的対応を進めると共に、新たな領域でのスタッフの育成、県内・北関東地域での診療体制の整備や啓蒙活動にも取り組んでいます。近年問題となっている、小児科から成人循環器内科への「移行」についても、当センターが連携の中心となっています。

臨床研究に関する情報公開について

インフォームド・コンセントを受けない場合において『臨床研究指針』第4,1(2)〈細則〉に基づき、以下の通り情報公開します。

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