先天性心疾患のある患者さん、または修復手術は受けたが様々な問題(心不全、不整脈、遺残症、再手術、就学、就労、結婚、妊娠出産等)を抱えた患者さんの診療を行う新しいセンター科です。
診療は原則として循環器内科、心臓血管外科、循環器小児科、小児先天性心臓血管外科での各科外来診療と循環器センターでの入院診療で構成されます。

従来、先天性心疾患は手術成功や内科治療の成功に伴って長期生存が得られるようになった結果、現在では全先天性心疾患患者数(未治療だけでなく治療途中や治療後も含む)の半数が成人年齢に達しています。根治手術後であっても術後経過の長期化に伴って遺残症・続発症・合併症などの問題も新たに起こり得ます。また成人期になって再手術を要する場合もあります。心臓修復術後であっても低心機能である女性患者さんの妊娠・出産の問題も明らかになってきました。
先天性心疾患の適切な診療を行うには、特殊な知識や技術が必要です。従来、成人になった先天性心疾患患者さんの経過観察・日常診療を担当する専門部署はありませんでした。成人となった先天性心疾患患者さんを専門的に診療する目的で平成20(2008)年4月に当センターは開設されました。循環器内科、心臓血管外科の成人部門と、循環器小児科、小児先天性心臓血管外科を中心に成人先天性心疾患患者さんの心臓はもちろんのこと、それ以外の諸問題に関する診療を行います。心臓以外の疾患の診療については、適宜当該科と連携をとりながら診療を進めます。当院から他院に紹介となった患者さんの再紹介や現在受診されていない患者さんの新たな受診の際の窓口としても機能することを目的としています。通常の経過観察や検査、内科的治療の他、必要に応じて再手術の検討および実施、他疾患治療時の心臓の評価やサポートなども行います。
当科の実績はアニュアルレポート(循環器センター内科部門参照)をご覧ください。
循環器内科、心臓血管外科、循環器小児科、小児先天性心臓血管外科のスタッフが兼任で診療にあたります。