診療科のご案内

下肢閉塞性動脈疾患へのカテーテル治療について


経皮的下肢動脈血管内治療


経皮的下肢動脈血管内治療は狭い下肢動脈、閉塞している下肢動脈をカテーテルという細い治療用デバイスを用いて広げる処置を言います。
バルーン(風船)で拡張するやり方やステント(金属のメッシュ)を入れてくるやり方があります。
治療部位により適応が異なりますので、治療部位毎に最適な治療方法が選択されます。

① 十分な局所麻酔(痛み止め)の後、末梢動脈(橈骨動脈、上腕動脈、大腿動脈)のいずれかを細い針で刺します。
  その後、シースという細い管を挿入します。
② 狭くなった部位にガイドワイヤーという細い針金を通します。
③ 次にガイドワイヤーに沿わせて病変部位をバルーンで拡張します。
④ バルーンで拡張した部位に薬剤溶出性バルーンもしくはステント(金属のメッシュ)を留置して治療を完成させます。

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閉塞している血管は細い血管にガイドワイヤーを通すより難しくなります。
そのため、通常一箇所の穿刺部位が二箇所必要となることがあります。
閉塞血管もガイドワイヤーが正しい部位を通過してくれれば、バルーン治療を行うことが可能となります。
下の写真は治療前後の画像になります。
最終的には、薬剤溶出性バルーンで浅大腿動脈を拡張しております。
(左:治療前、中:薬剤溶出性バルーン拡張、右:治療後)

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Jinnouchi H et al., Cardiovasc Revasc Med. 2023 Dec 11:S1553-8389(23)00927-2.

包括的高度慢性下肢虚血は、下肢の虚血状態により潰瘍・壊疽がある状態です。
血行再建の検討だけでなく、創部処置、また下肢切断が場合によっては必要になることがあります。



下肢閉塞性動脈疾患へのカテーテル治療実績


近年の治療実績については下記をご覧ください。
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下肢閉塞性動脈疾患に関する研究実績(2023年度)


Jinnouchi H et al., Cardiovasc Revasc Med. 2023 Dec 11:S1553-8389(23)00927-2.



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