後期専門研修を希望される方へ
ようこそ、皮膚科を志す諸君
私は自治医科大学を卒業、スーパーローテートを経た後、外科・皮膚科医として10年余り地域医療に携わり、東北大学（清寺 眞教授、田上 八朗教授）、自治医科大学（川田 陽弘教授、矢尾板 英夫教授）、秋田大学（富田 靖教授、真鍋 求教授）など名だたる 先生方の指導を受け皮膚科の研鑽を積みました。最前線のへき地医療から最先端の大学研究室まで経験しながら、理想とする皮膚科医の姿を模索してきました。
自治医科大学は卒業生が出身県に戻るため、当医局員は自治医大以外の大学から集まってきたメンバーです。とりどりの経歴をもち、さまざまな理由で皮膚科を志望する個性豊かな人達が当医局へやってきました。彼らと仕事をする中で到達した私が医師に求める資質は4点です。周囲の人にきちんと挨拶ができる。身の回りの整理整頓ができる。人に対しても仕事に対しても誠実に向き合える。チャレンジ精神を持っている。こういった人物を当医局は歓迎します。
他科に比べ楽だと思われがちな皮膚科ですが、皮膚科ほど幅広く多種多様の疾患扱う科はありません。肩書きだけの皮膚科専門医ではなく、世の中で求められる皮膚科医になるためには、皮膚外科、皮膚科救急疾患、他科との境界領域にも積極的に挑戦する必要があります。
患者にとって最善の治療を行える皮膚科専門医の養成に情熱をそそぎたいと思っています。好きな言葉は「もう一歩前進」です。（出光 俊郎）
専門研修プログラムのご案内
当科は皮膚科専門医取得のための研修基幹施設となっております。JCHOさいたま北部医療センター、春日部中央総合病院を研修連携施設とし、複数の研修コースを設定しています。詳しくは下記に添付した研修プログラムをご覧ください。
① 皮膚科研修プログラム
約100KB
- 「皮膚科研修プログラム」をご覧になりたい方は、PDFファイルのアイコンをクリックするとダウンロードすることができます。
② 研修プログラムチェックリスト
約100KB
- 「研修プログラムチェックリスト」をご覧になりたい方は、PDFファイルのアイコンをクリックするとダウンロードすることができます。
見学・実習・研修など問い合わせ
卒後臨床研修室 e-mail: rinshoukenshu2@omiya.jichi.ac.jp
松本 崇直 e-mail: takasaoooo@yahoo.co.jp
上記に、ご連絡下さい。
カンファレンス・連絡会
| 日 時 | 内 容 | |
|---|---|---|
| 教授回診 | 毎週水曜日朝 | 入院患者の診断、治療経過、方針の確認。 |
| 臨床カンファレンス | 毎週水曜日夕 | 臨床写真を見て、所見、診断、治療、経過を話し合う。 |
| 病理カンファレンス | 毎週水曜日夕 | 生検、手術の病理組織を見ながら所見、診断を検討。 |
| 術前カンファレンス | 毎週水曜日昼 | 1週間分の手術について、術式、問題点を確認。 |
| Cold case カンファレンス | 水曜日2回／月 | 臨床•病理カンファレンスで解決できなかった症例検討。 |
| 真菌勉強会 | 不定期1回／3ヵ月 | 細菌検査室スタッフと真菌培養検査結果を検討。 |
学会活動（2022年）
- 髙澤摩耶、松本崇直、梅本尚可、出光俊郎：心因性の痒みと誤診されていた通常型疥癬の１例．第13回日本皮膚科心身医学会、2022年1月15-16日、さいたま市
- 新井優希、髙澤摩耶、梅本尚可、出光俊郎、松本吏弘、石井文人、古賀浩嗣：潰瘍性大腸炎を合併した線状IgA水疱性皮膚症の1例．水疱症研究会、2022年1月21-22日、高知
- 梅本尚可、新井優希、松本崇直、山田真嗣、山田朋子、出光俊郎：自己免疫性水疱症に対する免疫グロブリン大量静注療法で発症した薬疹の3例．第43回水疱症研究会、2022年1月21-22日、高知
- 大瀧 薫、松本崇直、梅本尚可、山田朋子、出光俊郎：口腔内と下腿に限局して発症した抗ラミニン332型粘膜類天疱瘡の１例．第43回水疱症研究会、2022年1月21-22日、高知
- 髙澤摩耶、梅本尚可、出光俊郎：右母趾爪甲下に生じた汗孔腫の1例．日本皮膚科学会第900回東京地方会、2022年2月19日、Web開催
- 田中大暉、松本崇直、平田桃子、湯澤基、中島幸彦、出光俊郎、梅本尚可：寛解後、突然の吐血によって急逝したStevens-Johnson syndromeの1例．第59回埼玉県医学会総会、2022年2月27日、Web開催
- 石津久美佳、福井伶奈、梅本尚可、賀古真一、出光俊郎：M蛋白血症を伴ったびまん性扁平黄色腫の1例．第59回埼玉県医学会総会、2022年2月27日、Web開催
- 石津久実佳：デュピルマブ 、バリシチニブの投与によっても改善しなかった難治性アトピー性皮膚炎の１例．第27回埼玉県難治性皮膚疾患臨床研究会、2022年4月2日、川越
- 松本崇直、福井伶奈、野口友里、髙澤摩耶、川瀬正昭、田中亨、伊東慶悟、出光俊郎、梅本尚可：多発した赤褐色結節の1例．第38回日本皮膚病理組織学会総会・学術大会、2022年4月9-10日、Web開催
- 福井伶奈、野口友里、水野謙太、出光俊郎、和田剛佳、山本直人、白井克幸、大城久、梅本尚可：高齢女性の外陰部に生じた皮膚悪性腫瘍の３例．第38回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会、2022年4月23-24日、鹿児島
- 水野謙太、古川 航多、吉住 航、得能 香菜、一条 英里、川井 啓太、桒原 征宏、深井 翔太、前本 遼、梅本 尚可、山本 直人：ひきこもり間に重症化した化膿性汗腺炎の１例 ．第38回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会、2022年4月23-24日、鹿児島
- 松本崇直、渡邉晶子、山本直人、出光俊郎、梅本尚可：人工毛植毛部発症の有棘細胞癌の1例．第40回日本臨床皮膚外科学会総会・学術大会、2022年5月21日、函館
- 水野謙太、古川航多、吉住航、得能香菜、一条英里、川井啓太、桒原征宏、深井翔太、前本遼、梅本尚可、山本直人：人工肛門造設を要した臀部化膿性汗腺炎の1例．第40回日本臨床皮膚外科学会総会・学術大会、2022年5月22日、函館
- 水野謙太、新井優希、岡部直太、大城久、小宮根真弓、梅本尚可、出光俊郎：IL36RN遺伝子変異(c.368C>T(p.Thr123Met)ホモ接合変異)を伴った汎発性膿疱性乾癬の1例．第121回日本皮膚科学会総会、2022年6月2日、京都
- 福井伶奈、山田朋子、倉田まりな、山本直人、田中亨、大城久、梅本尚可：リンパ節転移を疑うもIgG4陽性反応性リンパ節腫脹であった巨大有棘細胞癌の１例．第38回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会、2022年6月24-25日、弘前（ハイブリッド開催）
- 水野謙太、田中亨、出光俊郎、梅本尚可：人中に潰瘍を伴う単発性結節を呈した皮膚原発未分化大細胞型リンパ腫の1例．第46回日本小児皮膚科学会、2022年7月3日、千葉
- 新井優希、福井伶奈、野口友里、松本崇直、髙澤摩耶、梅本尚可、出光俊郎、福地貴彦、末田敬志朗：Purpureocillium liacinum真菌症の再発を疑った播種性M.chelonae感染症の１例．第34回東北真菌懇話会、2022年7月10日、仙台
- 新井優希、梅本尚可、出光俊郎：植皮片の膿疱から Demodex foliculorum が検出された1例．第34回東北真菌懇話会、2022年7月10日、仙台
- 加倉井真樹、大田美智子、原田和俊、梅本尚可、出光俊郎: Nannizzia gypseaによる体部白癬の２症例．第34回東北真菌懇話会、2022年7月10日、仙台
- 加倉井真樹：特別講演 抗真菌薬耐性白癬菌蔓延の可能性～グローバルな視点から考える．第34回東北真菌懇話会、2022年7月10日、仙台
- 大瀧薫、山田朋子、鈴木政美、倉林孝之、出光俊郎、梅本尚可：左頸部巨大毛母癌の一例．第50回埼玉県皮膚科医会集談会、2022年9月4日、さいたま市
- 新井優希、梅本尚可、出光俊郎、後明晃由美、藤森一希：左上肢に生じた皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫（SPTCL）の1例．第1回皮膚リンパ腫症例検討会、2022年9月17日、Web開催
- 新井優希、福井伶奈、野口友里、松本崇直、髙澤摩耶、梅本尚可、出光俊郎、福地貴彦、末田敬志朗：Purpureocillium lilacinumによる深在性真菌症の再発を疑ったMycobacterium chelonaeによる非結核性抗酸菌症の1例．第28回埼玉難治性皮膚疾患臨床研究会、2022年10月8日、さいたま市
- 新井優希、福井伶奈、野口友里、松本崇直、髙澤摩耶、梅本尚可、出光俊郎、福地貴彦、末田敬志朗：Mycobacterium chelonae感染症による 播種性非結核性抗酸菌症の1例．第74回日本皮膚科学会西部支部学術大会、2022年10月22日、久留米
- 石津久実佳、福井伶奈、梅本尚可、賀古真一、出光俊郎、野口義久：M蛋白血症(MGUS),低補体血症を伴ったびまん性扁平黄色腫の１例．第74回日本皮膚科学会西部支部学術大会、2022年10月22-23日、久留米
- 出光俊郎、吉田雅絵、神部芳則、菅原斉、加倉井真樹、梅本尚可：皮膚科を受診した神経性食思不振症の1例―多職種連携における皮膚科医の姿勢と役割―．第74回日本皮膚科学会西部支部学術大会、2022年10月22-23日、久留米
- 山田朋子、大瀧薫、梅本尚可、出光俊郎、新井円：ランゲルハンス細胞組織球症と考えられた高齢者の1例．第73回日本皮膚科学会中部支部学術大会、2022年10月29-30日、富山
- 大瀧薫、山田朋子、鈴木政美、倉林孝之、出光俊郎、梅本尚可：毛母腫の診断で経過観察していた巨大毛母癌の１例．第87回日本皮膚科学会東京支部学術大会、2022年11月20日、東京
- 大瀧薫、山田朋子、松本崇直、出光俊郎、梅本尚可：爪甲の色素線条と肥厚を主訴に来院した1例．第68回埼玉県一枚会、2022年11月27日、さいたま市
- 梅本尚可、新井優希、山田真嗣、松本崇直、山田朋子、出光俊郎：自己免疫性水疱症に対する献血グロベニン-I静注で発症した薬疹の3例．第52回日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会、2022年12月16-18日、名古屋
- 松本崇直、蓬原一茂、梅本尚可、出光俊郎：軽微な皮疹から診断しえた右乳房の皮膚動脈炎の１例．第52回日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会、2022年12月16-18日、名古屋