遠隔集中治療支援室
スタッフ紹介 (2026年9月現在)
| 遠隔集中治療支援室プロジェクトリーダー |
|---|
| 讃井 將満 医師 (自治医科大学附属病院 集中治療部) |
| 遠隔集中治療支援室 室長 |
|---|
| 方山 真朱 医師 (自治医科大学さいたま医療センター 集中治療部) |
| 担当医師 |
|---|
| 自治医科大学さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部医師 |
| 自治医科大学附属病院 集中治療部医師 |
| 専従看護師 | 資格 |
|---|---|
| 藤谷 扶美江 | クリティカルケア認定看護師、特定行為研修を修了 |
| 加藤 亮 | 遠隔集中治療実務経験者 |
| 石原 嘉乃 |
クリティカルケア認定看護師、特定行為研修を修了
遠隔集中治療実務経験者 |
| 秋山 蓮 | 集中治療認証看護師 |
| 他1名 | 集中治療認証看護師 |
2026年9月時点
特色
遠隔集中治療(Tele-ICU)とは、情報通信技術(ICT)を活用し、離れた場所から集中治療室(ICU)に滞在する重症患者さんの診療を支援する医療体制です。
「双方向性のビデオ音声通話、電子メール、スマートフォン、ウェアラブルデバイス等の情報通信技術を活用した集中治療診療支援システムを指します。」
離れた場所にいる集中治療専門医や専門資格を有する看護師が、患者さんのバイタルサイン、検査データ、映像情報を継続的にモニタリングすることで、異常の早期発見が可能になります。また、ビデオ音声通話を介して現場の医師・看護師とともに状態を評価し、治療方針を話し合うことで、質の高い診療が可能になります。
自治医科大学附属さいたま医療センター遠隔集中治療支援室は、自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座 集中治療医学部門の所属である讃井將満(さぬいまさみつ)医師をプロジェクトリーダーとして、2025年4月に開設され、2026年4月より稼働しました。
支援チームは、重症患者診療に関する専門トレーニングを受けた集中治療専門医、クリティカルケア認定看護師、特定行為研修修了看護師(特定看護師)、集中治療認証看護師(ICRN)などの専門資格を有する看護師によって構成されています。看護師には、遠隔集中治療支援の経験を有する看護師も在籍し、支援業務に専従しています。
1. 遠隔集中治療支援室の長期目標
(1) 患者アウトカムの改善
(2) 入退室管理の標準化によるICU滞在日数の適正化
(3) 医療人材不足の補完および医療従事者の業務負担軽減
2. 遠隔集中治療支援室の中期目標
(1) 重症患者管理における治療・ケアの均質化
(2) インシデント発生率の低下
(3) 医療スタッフの成長に繋がる”学び“の機会提供
現在は3施設・30床の集中治療病床に対して遠隔集中治療支援を実施しています。支援対象は集中治療専門医や専門看護師が充足していない施設(特定集中治療室管理料2又は3を算定する施設)で、24時間体制で専門的支援を提供しています。
カンファレンス
- 遠隔集中治療支援室では、支援施設と被支援施設をオンラインで結び、定期的なカンファレンスを実施しています。
- カンファレンスの形式や頻度は、各施設の診療体制やニーズに応じて柔軟に設定しています。医師・看護師・コメディカルが参加する多職種カンファレンスをはじめ、看護師を対象とした看護カンファレンス、特定の診療科や症例を対象とした症例カンファレンスなどを通じて、それぞれの施設が抱える課題や目標に応じた支援を行っています。
- 日常的な情報共有は電話やオンライン会議システムを活用して随時行っています。患者さんの状態変化や治療上の課題が生じた際には、集中治療専門医や専門資格を有する看護師が現場スタッフと情報を共有し、必要な助言や診療支援を提供します。
- これらのカンファレンスや日常的なコミュニケーションは、単なる情報共有にとどまりません。支援施設と被支援施設が一つのチームとして患者さんを支え、安全で質の高い集中治療を実現するための重要な基盤となっています。
教育・研究活動
- 遠隔集中治療支援室では、診療支援に加え、教育・研究活動にも積極的に取り組んでいます。
- 症例検討会や振り返りカンファレンスを通じて、支援施設・被支援施設間で知識や経験を共有し、スタッフの専門性向上に努めています。
- また、診療データの収集・解析を進め、その成果を学会発表や学術論文として発信することで、遠隔集中治療のエビデンス構築と診療の質の向上に貢献することを計画しております。
今後の活動目標
遠隔集中治療支援室では、より多くの重症患者さんに質の高い集中治療を提供できるよう、支援体制のさらなる充実を目指しています。
今後は、支援施設数および支援病床数の拡大を進めるとともに、地域医療機関との連携を一層強化し、地域全体で重症患者さんを支えるネットワークの構築を推進していきます
“医療の谷間に灯をともす” という本学設立の理念のもと、遠隔集中治療支援を通じて、全国の重症患者さんに質の高い集中治療を持続可能な形で提供し、地域医療の発展に貢献していきます。