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[医学部]緑内障の新たな治療標的を発見

研究情報

緑内障は日本の中途失明原因第一位の疾患です。この緑内障の発症や進行のリスク因子に眼内の圧力(眼圧)が高い「高眼圧」があり、高眼圧は眼内の神経細胞を傷害することで失明を起こすと考えられています。そのため、緑内障の治療の開発に、眼圧の制御機構の理解が重要な課題となっています。

今回、本学医学部解剖学講座組織学部門の大野伸彦教授(生理学研究所客員教授)は、山梨大学大学院総合研究部医学域薬理学講座 小泉修一教授、篠崎陽一准教授のチーム、山梨大学大学院総合研究部 総合分析実験センター 瀬川高弘講師、山梨大学大学院総合研究部眼科学講座 柏木賢治教授、東京都医学総合研究所 原田高幸参事研究員らとの共同研究で、眼圧をコントロールする新しい分子、「P2Y1受容体」を見いだしました。

今回の発見により、受容体を活性化する薬剤が新たな緑内障治療薬の標的となり得る事、及び本受容体の異常が緑内障発症リスクを上昇させる原因の1つである可能性が示されました。

本研究内容は、英国薬理学雑誌(British Journal of Pharmacology)に掲載されます。


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