患者のみなさまへ・ご紹介いただく先生方へ
外来診療
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予約外の診療については、当院での迅速な対応が必要な場合は極力対応いたしますが、近隣の医療機関への受診をお勧めする場合もあります。
入院診療
入院時に主治医が決まります。主治医が中心となって治療しますが、その他の医師もカンファレンスで患者を熟知しますので、他の医師も準主治医となります。夜間、休日などの時間外は、その時間帯の担当医が主に対応いたします
診療実績(2019年1月~12月)
2019年の年間手術件数は270件で、増加傾向にあります。近年、近隣からの紹介が多く、手術件数が増加傾向にありますが、年齢やADLなどを考慮し、各々の方々に対して最善の治療方法を選択するようにしています。高齢で日常生活に支援が必要な方や、全身麻酔のリスクが高い方においては手術適応について慎重に検討し、緩和的な治療方針をお勧めする場合もあります。一方、高齢な方でも手術により今後の生活の質の改善が見込める場合は、手術を提案いたします。高齢な方でも良好な術後経過をたどる方が多数いらっしゃいます。医学的な手術の必要性だけではなく、個人の考え方も尊重し、手術適応について判断するようにしています。
悪性のグリオーマや中枢神経原発悪性リンパ腫に対する化学療法にも対応しております。放射線治療についても対応しております。定位放射線治療については他施設と連携し診療いたします。
脳血管障害の手術については、血管内治療が特に増加していますが、開頭術の方が適している場合には開頭術をお勧めします。 動脈瘤の治療については、カンファレンスにて開頭術がよいか血管内治療がよいか全例検討を行い、治療方針を提供するようにしております。開頭術ではバイパス術を併用した脳動脈瘤頚部クリッピング術にも対応いたします。頸動脈狭窄症については、頸動脈ステント留置術が増加傾向にありますが、適していると判断した場合は頸動脈内膜剥離術を行なっております。内頚動脈閉塞例においては、脳血流の評価を行い、手術を行なった方が良い方には血行再建術を行なっています。また、内頚動脈閉塞例においても血管内治療が可能な場合は血管内治療を行う方針とすることもあります。
近年、脊椎脊髄疾患の手術件数も増加傾向にあります。2019年は脊髄腫瘍の手術件数も7例になり、増加傾向です。髄外腫瘍のみならず、髄内腫瘍にも対応しております。硬膜動静脈瘻の直達術にも対応いたします。変性疾患についても、顕微鏡を使用した手術を行っており、術中の出血量は少量です。高齢な方であっても術前の日常生活動作が保たれている方の場合は術後1〜2週間で自宅退院される方が多いです。高齢な方でも、手術により健康寿命が延長できると見込まれる場合は手術をお勧めしております。
主な手術 2015年~2019年
疾患別手術数 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
脳腫瘍:(1)摘出術 | 25 | 26 | 37 | 39 | 44 |
脳腫瘍:(2)生検術 (開頭術) | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
脳腫瘍:(2)生検術 (定位手術) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
脳腫瘍:(3)経蝶形骨洞手術 | 13 | 6 | 3 | 2 | 9 |
脳腫瘍:(4)広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脳腫瘍:その他 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
脳血管障害:(1)破裂動脈瘤 | 13 | 7 | 4 | 6 | 6 |
脳血管障害:(2)未破裂動脈瘤 | 4 | 3 | 2 | 3 | 9 |
脳血管障害:(3)脳動静脈奇形 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
脳血管障害:(4)頸動脈内膜剥離術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
脳血管障害:(5)バイパス手術 | 6 | 3 | 6 | 3 | 2 |
脳血管障害:(6)高血圧性脳内出血 (開頭血腫除去術) | 5 | 5 | 7 | 10 | 4 |
脳血管障害:(6)高血圧性脳内出血 (定位手術) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脳血管障害:その他(内視鏡下血腫除去を含む) | 5 | 6 | 1 | 6 | 11 |
外傷:(1)急性硬膜外血腫 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 |
外傷:(2)急性硬膜下血腫 | 1 | 2 | 8 | 10 | 4 |
外傷:(3)減圧開頭術 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
外傷:(4)慢性硬膜下血腫 | 26 | 23 | 41 | 22 | 11 |
外傷:その他 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
奇形:(1)頭蓋・脳 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
奇形:(2)脊髄・脊椎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
奇形:その他 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
水頭症:(1)脳室シャント術 | 12 | 10 | 10 | 0 | 11 |
水頭症:(2)内視鏡手術 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
水頭症:その他(腰椎くも膜下腔腹腔シャント術を含む) | 5 | 4 | 7 | 12 | 12 |
脊椎・脊髄:(1)腫瘍 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 |
脊椎・脊髄:(2)血管奇形 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
脊椎・脊髄:(3)変性疾患 (変形性脊椎症) | 9 | 3 | 7 | 0 | 19 |
脊椎・脊髄:(3)変性疾患 (椎間板ヘルニア) | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
脊椎・脊髄:(3)変性疾患 (後縦靭帯骨化症) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脊椎・脊髄:(4)脊髄空洞症 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脊椎・脊髄:その他 | 2 | 0 | 0 | 23 | 2 |
機能的手術:(1)てんかん | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
機能的手術:(2)不随意運動・頑痛症 (刺激術) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
機能的手術:(2)不随意運動・頑痛症 (破壊術) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
機能的手術:(3)脳神経減圧術 | 6 | 3 | 0 | 3 | 5 |
機能的手術:その他 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
血管内手術:(1)動脈瘤塞栓術 (破裂動脈瘤) | 1 | 0 | 4 | 7 | 11 |
血管内手術:(1)動脈瘤塞栓術 (未破裂動脈瘤) | 0 | 0 | 2 | 10 | 15 |
血管内手術:(2)動静脈奇形 (脳) | 0 | 0 | 0 | 8 | 4 |
血管内手術:(2)動静脈奇形 (脊髄) | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
血管内手術:(3)閉塞性脳血管障害の総数 | 2 | 1 | 17 | 47 | 39 |
血管内手術:(3) (上記のうちステント使用例) | 2 | 1 | 10 | 26 | 21 |
血管内手術:その他 | 2 | 1 | 8 | 13 | 19 |
その他 | 10 | 12 | 4 | 15 | 16 |
手術総数 | 158 | 126 | 169 | 243 | 270 |
臨床研究に関する情報公開
SJ24-019研究説明資料