診療科のご案内

診療科紹介

診療体制

 対象は整形外科全般です。頚椎症性脊髄症・腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患、骨粗鬆症関連骨折(椎体・大腿骨近位部骨折)、変形性関節症(股関節・膝関節)などの一般的な整形外科疾患から、高度な専門性が求められる原発性骨軟部悪性腫瘍(肉腫)まで幅広く取り扱っております。特に、骨盤・後腹膜悪性腫瘍は力を入れて対応しております。また、原発性骨軟部腫瘍を多く扱っている関係上、整形外科としては珍しく積極的に化学療法も行っています。12歳以下の小児については、腫瘍症例を除き当センターの原則に従い、基本的に診療は行っていません。化学療法が必要な小児悪性腫瘍症例は埼玉県立小児医療センターと連携して治療を行っております。

得意分野

【骨軟部腫瘍】
 良性軟部腫瘍(脂肪腫・血管腫・神経鞘腫)、悪性軟部腫瘍(脂肪肉腫・悪性線維性組織球腫・滑膜肉腫)、良性骨腫瘍(骨軟骨腫・内軟骨腫・骨巨細胞腫)、悪性骨腫瘍(骨肉腫・軟骨肉腫・Ewing肉腫等)を取り扱っています。中でも特に、国内で年間約2,500~3,500例しか発生しない、希少な骨軟部悪性腫瘍の治療を得意としています(全てのがんは国内で年間約100万例強発生します)。 骨軟部悪性腫瘍は腫瘍からの救命が第一の目標となります。化学療法や広範切除術と呼ばれる特殊な切除法など、一般整形外科ではほとんど行われない治療法が必要とされ、切除後の機能再建にも高度な専門性が要求されます。また、腫瘍の発生部位や全身状態によっては、院内各診療科(外科、泌尿器科、血管外科、形成外科・集中治療部)と連携、協議、合同手術、術後管理を行うことで、最善の結果を求めています。骨盤発生の原発性骨悪性腫瘍や後腹膜由来の軟部肉腫、転移性骨腫瘍など、一般病院だけでなくがん診療病院でも対応が困難な症例を積極的に治療する数少ない医療機関です。

人工関節
骨盤腫瘍に対する骨盤半載術

【脊椎脊髄疾患】
 2019年11月より診療を再開しています。脊椎変性疾患(頚椎症性脊髄症・頚椎神経根症・頚椎後縦靭帯骨化症・黄色靭帯骨化症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離症・腰椎すべり症)、脊椎外傷(脊髄損傷、脊椎破裂骨折、脱臼)、骨粗鬆症性関連骨折(胸腰椎椎体骨折・仙骨骨折)、脊椎感染症(化膿性脊椎炎・結核性脊椎炎)、転移性脊椎腫瘍、硬膜内髄外腫瘍など多岐にわたる疾患の手術加療を実施しています。また、骨折した背骨にセメントを流し込むBKP(バルーン カイフォプラスティ)や、側腹部の比較的小さな皮膚切開で脊椎を固定するLIF(側方経路腰椎椎体間固定術)も適応を十分に検討して実施しています。さらに、他臓器のがんが脊椎に転移する転移性脊椎腫瘍では、歩行機能の維持や疼痛のコントロール目的の脊椎固定手術を行い、その後の化学療法につなげ、予後の延長に努めています。

スタッフ紹介 (令和6年4月1日現在)

秋山 達

秋山 達
職名 教授
科長
出身大学 1996年 東京大卒
得意分野 日本整形外科学会専門医
癌治療認定医
骨軟部腫瘍認定医
医学博士
骨軟部腫瘍を専門にしています。当センターでは骨盤、体幹部が多い印象があります。 骨軟部腫瘍の多施設研究を複数実施しています。
また、人工関節やリウマチ性疾患の手術なども行っています。

望月 貴夫

望月 貴夫
職名 助教
出身大学 2010年 杏林大卒
得意分野 日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本整形外科学会認定リハビリテーション医
脊椎脊髄疾患を中心に診療を行っています。

天海 裕至

天海 裕至
職名 臨床助教
出身大学 2013年 岩手医科大卒
得意分野 整形外科一般を行っています。

白石 拓也

白石 拓也
職名 臨床助教
出身大学 2020年 日本大卒
得意分野 整形外科一般を行っています。

長尾 一樹

長尾 一樹
職名 臨床助教
出身大学 2020年 東京大卒
得意分野 整形外科一般を行っています。

税田 和夫

税田 和夫
職名 非常勤講師
出身大学 1986年 東京大卒
得意分野 日本整形外科学会専門医
日本脊椎脊髄病学会指導医
常勤時代担当の患者さんを診せていただいています。

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