医学部

腎泌尿器外科学講座は、泌尿器科学部門と腎臓外科学部門との2部門から構成されており、診療においては、成人泌尿器科、小児泌尿器科、腎移植を担当する腎臓外科とに分かれ様々な疾患に幅広く対応しています。成人泌尿器科では、腎・尿管・膀胱・前立腺・精巣（睾丸）の癌、前立腺肥大症や神経因性膀胱などに伴う排尿障害、男性不妊症、尿路性器感染症、尿路結石、副腎、後腹膜疾患などの診断・治療を精力的に行っています。国際水準にてロボット支援根治的前立腺全摘除術を実施してきており、ロボット支援腎部分切除術、ロボット支援膀胱全摘除術、ロボット支援仙骨膣固定術にも積極的に取り組んでいます。また、泌尿生殖器腫瘍は腫瘍センターや放射線科治療部門と、男性不妊症は生殖医学センターと連携して診療を行っております。また、停留精巣、水腎症、夜尿症、膀胱尿管逆流などの小児泌尿器疾患に関しては、自治医科大学とちぎ子ども医療センターにおいて小児泌尿器専門医が診療にあたっております。腎臓外科学部門では腎移植、腹膜透析カテーテル留置術、シャント増設術などの腎不全領域の治療を行っています。このようにひとつの講座が、臨床において三つの診療ユニットに分かれ、有機的な連携をもって泌尿器疾患を診療するシステムは国内に類をみません。そのような利点を生かして、腎泌尿器外科学分野において最先端の医療を提供できるように努力しています。

基礎的研究では次世代シークエンサーを用いて難治性前立腺癌に関与する遺伝子発現および機能解析、5FU系抗癌剤感受性と代謝酵素発現の臨床病理学的意義、膀胱癌の多様性に関するクローン解析、腎細胞癌に対する遺伝子治療、蓚酸カルシウム結石産生抑制機序の解明、尿路再建における再生医学などの研究を行っています。一方、臨床研究では、泌尿器科領域における包括医療費支払制度（DPC）の解析、去勢抵抗性前立腺癌に対する新規抗癌剤や腎細胞癌に対する分子標的薬の有用性の検討、前立腺肥大症患者や過活動膀胱患者における下部尿路症状の季節変動や新規薬剤の有用性に関する研究など幅広い研究を展開しています。

• 基礎臨床系統講義「泌尿器」「生殖」
• 臨床講義
• 臨床解剖
• 総括講義「泌尿器科学」
• 必修BSLおよび選択必修BSL

• 大学院医学研究科　博士課程　地域医療学系腎尿路疾患学泌尿性器病態学

• 泌尿器科

自治医科大学医学部腎泌尿器外科学講座泌尿器科学部門
E-mail urology@jichi.ac.jp

• 自治医科大学腎泌尿器外科学講座 泌尿器科学部門

• 研究室紹介