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6年間の流れ

6年間の流れ

1・2・3年次

基礎科学から基礎医学へ
医師としての基盤を固める3年間


自治医科大学は優れた総合医を育てるため、1、2年次は効率よく学んでいくようカリキュラムが組まれています。また、基礎科学だけでなく、基礎医学も早い時期から組み込まれていますが、これにより、早く医学の一端に触れたい学生の学習意欲の向上を図っています。2年次からは、各診療科に関する系統講義もスタート。基礎科学から基礎医学へという一連の流れと同時に、心の部分も学び、医師としての基礎を固めていきます。

4年次からの2年間をBSLに充てる自治医科大学のカリキュラムの中で、特にポイントとなるのが3年次です。これまで、どの病気がどのような症状を引き起こすのかを学んでいたのに対し、症状から疾病を考えるPBL(Problem Based Learning)も実施。より医療現場に即した知識を身につけていきます。

Point 1 早期から基礎医学を学び 医学生として自覚を深める
Point 2 地域医療を数多く体験し コミュニケーションを学習
Point 3 自発的学習を習慣づけ 臨床実習参加の準備を

4・5年次

医療現場での対応力を長期にわたるBSLで大きく伸ばす

自治医科大学とほかの医学部との大きな違い。それが、BSL(臨床実習)に多くの時間を割く点です。多くの大学では5年次から始まりますが、自治医科大学では4年次と5年次の2年間をかけて行います。そのため各診療科でより多くの経験を積むことが可能です。

自治医科大学がここまでBSLに力を入れる理由は、やはり卒業後の進路が地域医療の現場と決まっているから。長期のBSLを通して、医療の実際や教科書だけでは学べない状況への対応、お手本となる指導医の治療活動、カンファレンスでのやりとり、そして患者さんとの緊密なコミュニケーションなど、多くのことを学んでいきます。この2年間のBSL体験は、卒業後の医療活動のしっかりとした基盤となるに違いありません。

Point 1 長期間に 多くの診療科で行うBSL
Point 2 担当した症例に限定せず 数多くの症候を吟味
Point 3 総合医療教育の総まとめで 実践準備を院外で経験

6年次

6年間の総仕上げとして、希望する科の選択BSLや国家試験に向けての取り組み

これまで医学部で学んだことの総決算の一年となるのが6年次です。まず、4・5年次にBSLで各診療科を回った際に興味を持った診療科を、再度訪れることができるのが、5年次の3学期から6年次の1学期にかけて行われる選択必修BSLです。ここで臨床実習の総まとめを行います。学生によっては、院外の地域医療の現場を希望する場合もあります。

この選択必修BSLが終了すると、国家試験に向けての総括講義が始まり、全員合格を目指します。授業以外にも6年生専用の勉強室が用意されており、サポートも万全。また5年次までに優秀な成績を収めた学生は、この総括講義と卒業試験が免除され、約半年間の自主的な臨床実習期間が与えられるのも自治医科大学の大きな特徴です。

Point 1 学生自身の関心が生きる 選択必須BSL
Point 2 臨床系24科目の総括講義は特論形式での講義も実施
Point 3 後輩学生のサポートで国家試験対策も万全

フリーコース・スチューデントドクター制度

この制度は、5年次終了時において、既に医師国家試験合格レベルの知識を有し、かつ志の高い優秀な学生に対し、能力を最大限に研鑽する機会を与えることを目的としています。

制度の概要

  1. 5年次に受験する総合判定試験の結果および多面的な評価により選考された学生が対象です。6年次の5月から11月までの約半年間において、授業の出席および卒業試験が免除されます。また、希望する研修や実習プログラムを自主的に作成し、責任学内指導教員の指導のもとに受講します。
  2. 研修先は、学内の臨床、基礎講座をはじめ、国内の卒業生の勤務先(へき地診療所、中核病院)や海外の病院等が対象となります。
  3. 当該研修に係る学資資金について、大学が補助しています。



長谷部圭亮総合病院 国保旭中央病院
長谷部圭亮(2016年度卒業生)
東邦大学付属東邦高等学校卒業

カリキュラムを超えて学び自らの可能性を拡大する

フリーコース・スチューデントドクター制度を活用するにあたり、私はBSLなどの実習経験から重要性を実感したEBM※を学ぶ実習プログラムを立案しました。臨床研究などにより効果が実証されたエビデンスをうまく活用する医療であるEBMを、医療資源に限界がある現場でどのように実践するかは、卒業後に地域医療に携わる私にとって重要な課題になると考えたからでした。

そこで4月初旬から11月下旬にかけて、EBMを重視している医療機関で臨床実習に臨み、またエビデンスを発信する側である研究発表会や学会に参加。さらに、最新医療の情報収集や発信に努める厚生労働省や海外の医療機関でも実習を経験し、医療情報に対する真偽の判断のほか、法律や制度について地域医療とは異なる視点で学びました。また、エビデンスを確立しにくい感染症領域については、HIVや輸入感染症など専門性の高い領域での知見も得ました。

フリーコースで自ら立案したプログラムに取り組み、私は大学生活で最も濃密な時間を過ごせました。この経験を活かし、今後は現場で積み重ねた経験と最新の医療情報を整合しつつ、限りある資源を最大限に活用した質の高い医療を地域に提供したいと考えています。

勉強室

勉強室6年生専用の勉強室で 仲間とともに国家試験の合格を目指す

学生寮内には、6年生が国家試験の勉強をするための専用の部屋が設置されています。5〜6名の学生に1室が割り当てられ、6年生は毎日の授業が終わるとこの部屋に集まります。ともに勉強することで弱点を克服しつつ、常に励まし合い厳しい試験勉強を乗り越えていきます。

選択必修BSL

学生が希望する診療科で特に興味を持った学問領域の理解を深める

1年次から積み上げてきた学習内容を含め、BSLで行った実習のうち、特に興味を持ち、より深く理解したい診療科において、5年次3学期から6年次1学期にかけて行う臨床実習です。本学附属病院34診療科および院外の諸施設から学生自身が選択することができます。学生は、それぞれが患者を受け持ち、医療の実際を主体的かつ責任を持って体験し、自立心を養います。この期間は、海外の医療機関などで実習することも可能となっています。

CBL(Community Based Learning)

CBLで地域医療への動機づけや自らの将来設計を図る

地域医療実践の準備であるCBLには、地域医療を現場で体験すること以外にも、特色ある地域医療の実践に触れて、地域医療への動機を明確にすることや、将来の職場となる地域で先輩たちの活動を見聞きし、自らの将来設計を考えることなども期待されます。