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腎臓内科学

腎臓内科学

講座名

医学部、内科学講座腎臓内科学部門
大学院医学研究科、博士課程、地域医療学系腎尿路疾患学腎臓内科学

講座・部門紹介

当科の診療は、外来、入院、透析を含む血液浄化の3部門より構成され、内科的腎・尿路疾患(急性・慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全、高血圧、水・電解質・酸塩基平衝異常、透析関連合併症など)やFabry病などの先天性代謝疾患等の診断、治療を行っています。

入院ベッド数は、腎臓内科として25床で、糸球体腎炎やネフローゼ症候群に対し積極的に腎生検による組織診断を行なっています。その件数は年間120件以上に達し、現在では当院における新規透析導入患者数を上回る状況であり、総括的治療指針を得て積極的に加療する当科の方針を反映した状況になっています。その他、保存期慢性腎不全患者の教育入院や末期腎不全患者の透析導入のための入院が大半を占めています。一方、腎不全患者の外科加療については長期透析合併症である二次性副甲状腺機能亢進症や血液透析患者のシャント合併症などを当院腎臓外科医と連携し合併症管理、腎不全治療に貢献しています。

当科新規透析導入患者数は県内導入患者数の約4分の1を占め、栃木県の透析導入施設として中核を担っています。しかし、近年、栃木県における新規透析導入患者数は増加している状況の中で、当院での新規導入患者数は減少傾向にあります。これは、当科における県内中核病院への透析、腎臓専門医師派遣システムが普及してきたことを反映しており、当院ではハイリスク透析症例や重篤な合併症を発症した症例を加療し、状態が良好な患者はサテライトの中核病院で導入する医療的役割分担が進んでいることを意味しています。実際に当科及び他科へ入院となる維持期透析患者数は年々増加しており、これに比例して緊急透析やICUでの出張透析の件数も上昇の一途を辿りハイリスク症例の入院加療に特化した3次医療機関としての役割に応えてきました。また、維持期透析患者の予後改善を目指す検討についてはこれまで大学病院内ではあまり検討が行われていませんでしたが、2012年度より外来透析センターを設立し、維持期透析合併症のみならず生体腎移植待機患者や腹膜透析併用患者などの治療成績改善を目指す取り組みが始まりました。

一方で、より専門性が必要とされる腹膜透析治療も推進しており、当院での腹膜透析導入患者は年々増加しています。また、平成23年度に引き続き平成24年度も地域中核病院スタッフに対する腹膜透析教育指導が盛んに行なわれ、県内外の腹膜透析専門医師による講演会や施設毎に本院とサテライト施設の腹膜透析スタッフ・カンファレンスなどを行ない栃木県の腹膜透析医療に対する質的向上にも寄与して参りました。

病診連携については、栃木県における腎疾患病診連携システムを当科開設時より積極的に構築しており、透析は当院及び地域中核病院が、安定維持期透析患者の加療は地域透析センターが担ってきました。この連携システムは東日本大震災での腎不全患者の加療にも遺憾なく発揮され、当院並びに獨協医科大学と栃木透析医会およびに栃木県保健衛生課との連携により県内被災施設への援助や県外透析患者の受け入れに貢献できました。一方で、早期腎症に対する連携としては医師会や行政とタイアップした住民検診からの腎疾患患者の同定と追跡システムを既に宇都宮で確立し、現在は全県レベルへの普及を図っています。また健康増進に対する病診連携としては、全身状態が良好な血液透析患者への運動療法推進を行ってきました。具体的には腎不全患者運動療法サークルSTEC (Shimotsuke Therapeutic Exercise Circle)が創設され、県内外の透析患者のみならず透析施設スタッフも含めた啓発活動が行われ多彩な運動を紹介する実践的な運動療法セミナーが活発に行われています。この活動は定期的なミーティングのみに限らずメーリングリストによる運動療法教育活動などが盛りこまれ、栃木県のみにとどまらず茨城や福島をはじめとする周辺地域の看護師、技師、理学療法士などメディカルスタッフとも病診連携を構築して参りました。また、全国に対しても第3回腎臓リハビリテーション学会学術集会の主管を行い2013年3月23、24日に宇都宮で腎疾患のリハビリテーションに関する全国集会を行ないました。学術集会は好評を博し、前回の学術集会の2倍強の参加者が全国から集まりました。このことは、生活習慣病の多い栃木県に対して腎臓内科医からの健康増進の取り組みとして貢献することができた査証と考えております。

スタッフ

教授 長田太助 特命教授(兼)武藤重明 教授(兼)齋藤修
准教授 秋元哲 特命准教授(兼)武田真一 講師(兼)椎崎和弘
講師 山本尚史 講師(兼)岩津好隆 講師 小林高久
講師 増田貴博 助教 大西央

研究紹介

基礎研究面においては、糖尿病腎症や腎硬化症動物モデルを用いた病態解析と再生医学的手法を用いた治療法の開発に着手している。また、近年老化調整蛋白として注目されているKlotho蛋白の腎における機能等を研究している。
主な研究は以下の通りである。

  • Klotho遺伝子の転写レベル調整に関する研究
  • IL-10のメタボリック症候群、腎障害に関する機序の検討
  • MPO-ANCA陽性血管炎のBVASを用いた病態解析
  • アルドステロンの腎集合尿細管電解質輸送に関する研究
  • ミネラルコルチコイドによる腎臓線維化機序に関する研究
  • タイトジャンクション蛋白クローディンの腎尿細管の水電解質輸送に関する研究
  • 過形成副甲状腺に対する遺伝子導入とアポトーシス導入に関する分子生物学的研究
  • 血液透析患者における腎性骨異栄養症に関する研究
  • 血液透析患者における組織型レニン産生阻害薬の有効性に関する研究
  • 腹膜硬化症発症機序と進展因子に関する研究
  • 透析患者におけるFabry病のスクリーニング検査(J-FAST)の検討等
  • 維持期透析患者におけるlow T3症候群の病態解明

教育担当分野

  • 基礎臨床系統講義 「腎、泌尿器」
  • 総括講義 「腎臓内科学」
  • 臨床講義、臨床医学序論
  • 診断学
  • CPC
  • BSL

関連組織

  • 大学院医学研究科/博士課程地域医療学系腎尿路疾患学腎臓内科学
  • 慢性腎臓病病態寄附講座

診療科案内

連絡先

自治医大腎臓内科教室
Tel 0285-58-7346
FAX 0285-44-4869

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