医学部
School of Medicine
人体病理学部門
Human Body Pathology
講座名
医学部 |
病理学講座 人体病理学部門 |
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医学研究科 |
博士課程 人間生物学系 生体構造医学 人体・分子病理学 |
講座・部門紹介
人体病理学とは、ヒト疾患の本質をできるだけシンプルに説明しようとする学問領域です。学問領域が専門化し、細分化するなかで、疾患の全体像を把握し、疾患の枠組みを捉えて疾患体系を整備し、そのことが診断や治療に役立つことを追求しています。伝統的に、ヒトの病変から採取された材料を形態観察する手法をベースとしており、スタッフ全員は、ヒト疾患の病理形態像に習熟しています。一方で、分子生物学的な手法も広く取り入れ、遺伝子改変マウスを使用した病態解析も行っています。このようにヒトの疾患の全体像を捉えつつ、疾患をシンプルに説明していくのが人体病理学の使命です。
スタッフ
研究紹介
人体病理学部門では「がんの可塑性と治療抵抗性」をテーマに研究を行っています。特に、乳癌、前立腺癌の内分泌治療抵抗性のメカニズムを解析しています。乳癌や前立腺癌に対して内分泌治療を行った際に、癌細胞は細胞老化状態となることを報告し、細胞老化の回避からホルモン不応性癌が生じるメカニズムを提唱しています。興味深いことに、エストロゲンが様座な細胞について細胞老化を阻止していることもわかってきました。現在は、エストロゲンによる細胞若年化のメカニズムに関しても研究しています。
一方、仲矢のグループは「がん幹細胞」をテーマに研究を行っています。特に、幹細胞に密接に関連するKLF5を標的とした大腸癌の治療開発を進めています。
教育担当分野
病理学講座・病理診断部が協力して以下の教育を担当しています
- 基礎医学「病理学総論」「病理学実習」
- 臨床医学Ⅱ「臨床病理カンファランス」
- 必修および選択必修BSL
関連組織
- 大学院医学研究科/博士課程人間生物学系構造医学人体・分子病理学
- 附属病院/病理診断部
連絡先
自治医科大学病理学講座人体病理学部門
TEL: 0285-58-7327(ダイヤルイン)
FAX: 0285-44-8367
e-mail: jintaibyouri@jichi.ac.jp