医学部
School of Medicine
メディカルシミュレーションセンター
Medical Simulation Center
センター紹介
自治医科大学の建学の精神は、「へき地等の地域社会の医療の確保及び向上のために高度な医療能力を有する医師並びに住民の保健医療及び福祉に貢献できる総合的な看護職を養成すること」です。特に本学の医学教育におけるアウトカムは「地域医療を支える医師の育成」であり、医学生のモチベーションを高めるための実践教育を行っています。
当センター(Jsim47)では、学内・病院内へのシミュレータの利用と定着、学外へのシミュレータ利用の拡大、シミュレータを利用した訓練手法と機材の開発などに取り組んでいます。Jsim47は医療系シミュレーションセンターとしては全国有数の規模を誇り、学内施設の2フロアを占有(537+429㎡)しています。
所有するシミュレータは、救急診察用の高機能シミュレータ、心音・呼吸音聴取用シミュレータ、エコーガイド下中心静脈穿刺トレーニング、内視鏡外科トレーニング用タスクトレーナーなど多数、多岐にわたっています。
スタッフ
研究紹介
卒業生は各地域にて、誰の助けも借りず一人で対応していかなければならない場面もあります。この実践的能力を高めるために、シミュレータを利用したトレーニングは極めて有効です。医療の質と安全を担保するため、医師の卒前教育においても、シミュレータを使った医学教育や医療安全教育の重要性は上昇しています。そこで、Jsim47では、シミュレータの利用と定着を図るため、訓練手法や機材開発に取り組んでいます。
- シミュレーション教育デザイン
シミュレーション研修のやり方を根本から見直し、「学習者がどのようになってくれればよいのか」「そのゴールに導くための最適な方略はどのようなものなのか」を検討しています。
一例として、事前にeラーニング上でシナリオを体験し、基本的な知識を整理したうえでシミュレーションを行うという反転授業的なスタイルをとっています。これにより、より実践的なシナリオ学習を可能とする他、デブリーフィング時にも「eラーニングで○○という場面があった」と振り返りつつ学びを深めていくことが可能となっています。 - シミュレーション教育効果の評価
Moodleをはじめとした学習管理システム、学習支援ツールと、シミュレーション医療教育とを結びつけ、技能や態度の学習・評価に転用し、医療者教育および医療の質保証という観点にも寄与させていくことを検討しています。
また、シミュレーション中の熟練者と初心者の差異を、手・視線の動きといった動作、ストレスや集中度合といった生理・心理、手技そのものの正確さといった多角的な視点で分析し、より精度の高い教育効果測定手法を検討しています。 - シミュレータや教育環境の改良・開発
医療安全の視点から開発する安価で効果的な国産シミュレータの開発に取り組んでいます。企業との産学連携活動により、Gamification・GamingやVirtual Realityなどを活用した、学習者(さらには教育者)の意欲を向上させるシミュレータ、ならびにシミュレーション教育環境を開発しています。
関連組織
- 医学部 各講座
- 医学部 医学教育センター
- 医学部 情報センター
- 看護学部 各講座
- 附属病院 各診療科
- 附属病院 卒後臨床研修センター
- 附属病院 看護部
- 附属病院 看護職キャリア支援センター
- 附属病院 医療の質向上・安全推進センター
教育担当分野
Jsim47での教育・研修内容の一部を紹介します。
・各種シミュレーション
- 診断学実習2,3(M4)
- 各種BSL(M4・M5)
- OSCE、PCC-OSCEなどの試験対応
- 内視鏡外科手術ハンズオンセミナー(有志の医学生・レジデント)
- レジデント対象の各種シミュレーション研修
・テーマ別シミュレーション
- ICLS(心停止時の初期対応)
- J-MELS(母体急変時の初期対応)
・シミュレーション教育手法の獲得
- 医療における学習と教育(M1:総合教育選択)
- シミュレーション学習入門(M1:総合教育選択)
・医療安全
- 医科教養(医療安全学)(M1必修)
- 医療安全のための理論と実践(M1:総合教育選択)
連絡先
メディカルシミュレーションセンター
TEL: 0285-58-7455
FAX: 0285-44-8679