看護学研究科 Graduate School of Nursing

看護学研究科

Graduate School of Nursing

授業概要

博士後期課程授業概要

授業科目名 授業の概要
専門科目 広域実践看護学特論I
(ヘルスケアシステム・
看護管理研究法)
看護ケアやヘルスケアを効果・効率的に提供するためのヘルスケアシステムおよび看護提供システムの構築・マネジメント、施策・政策化に関わる看護実践の開発に関する研究方法を探究する。
広域実践看護学特論II
(クリニカルケア研究法)
看護現象の客観的な分析と分析結果を探究する研究方法論および方法について批判的吟味を通し、クリニカルケアにおける新たな看護実践を創出するための研究方法を探究する。
広域実践看護学特論III
(メンタルヘルスケア研究法)
精神保健上の健康に関わる課題について理解し、国内外における精神保健医療福祉の歴史や現状を踏まえて、メンタルヘルスケアに関わる看護実践の開発につながる研究方法を探究する。
広域実践看護学特論IV
(看護教育研究法)
看護教育・管理の現状と課題について理解し、看護行政・政策の動向を踏まえて、人材育成システムの開発と改善に関わる研究方法を研究する。
広域実践看護学演習 ケア系(クリニカルケア、メンタルヘルスケア)ならびにシステム系(ヘルスケアシステム・看護管理、看護教育)の看護実践の課題について、関連する先行研究をレビューし批判的に吟味する(クリティーク)ことにより、研究課題を焦点化し研究計画に反映するための方策を修得する。
広域実践看護学特別研究Ⅰ ヘルスケアシステムや看護提供システムを視野に入れつつ複数の看護専門領域の視座を理解した上で、科学的な根拠に基づく看護ケアの開発やその看護ケアを効率・効果的に提供するためのケアシステム、ならびに施策・政策化に寄与する研究課題を設定し、研究計画を立案する。
広域実践看護学特別研究Ⅱ 「看護学研究計画審査委員会」で承認された研究計画に基づき、ヘルスケアシステムや看護提供システムを視野に入れつつ複数の看護専門領域の視座を理解した上で、科学的な根拠に基づく看護ケアの開発やその看護ケアを効果・効率的に提供するためのケアシステム、ならびに施策・施策化に寄与する研究活動を展開、博士論文を作成する。
専門関連科目 地域保健医療研究論 地域に根差した医療や保健を展開する方法を教授する。具体的に、地域のニーズのとらえ方、ニーズに即した医療の提供の方法、地域の保健医療福祉施設の有機的な連携、医療資源のアウトソーシングを検討する。
異文化精神医療論 地域における健康問題や健康ニーズを把握するための方法を教授する。また、調査で収集した資料やデータの分析方法、結果の読み方を教授する。
言語学研究論 言語学的研究の最新の知見から、英語母語話者がどの様に物事を捉え、文章で表現しているのかについて学ぶ。また、意味論、日英語対照研究、比較文化研究について学修する。

広域実践看護学特別研究Ⅰ・Ⅱの主研究指導教員とその研究テーマ

主研究指導教授名 研究テーマ・内容
春山早苗

ヘルスケアシステムや健康危機管理体制など地域を基盤としたヘルスケアシステムの構築・機能化に関わる看護実践、特に行政分野に所属する看護職の看護実践や、へき地と都市部など地域特性に応じた看護実践を探究する。
<修了生の研究テーマ>
離島町村で働く新任期保健師の看護実践能力の向上につながる経験(2015)
原子力災害により余儀なく移住した被災者の生活の再構築 ―成人男性に焦点を当てて―(2019)

永井優子

精神的な問題を持つ人および精神障害者とその家族のセルフケアを促進し、地域生活を継続するとともに、より質の高い生活となるような看護実践を探究する。
<修了生の研究テーマ>
中規模精神科病院における教育システムの構築方法に関する研究 ~中堅看護師の育成を中核においたアクションリサーチ~(2019)

成田伸

ヘルスケアシステムを見据えながら、リプロダクティブヘルス/ライツの概念を反映させ、さらにジェンダーの視点を取り入れ、母性看護学・助産学の特性と役割に関する看護実践の開発を探究する。
<修了生の研究テーマ>
助産師の職業生活の変化の様相と職業生活の変化に影響する要因(2015)

半澤節子

国内外の科学的知見を踏まえながら我が国の精神保健に関連するテーマを探究し、精神障害の予防、治療、リハビリテーションに役立つ基礎的研究を行う。スティグマ、精神障害者家族介護、社会復帰など社会文化的環境要因について探究する。

横山由美

我が国のヘルスケアシステムや対象の居住する地域資源の状況も視野に入れ、健康を障害された子どもとその家族に対する看護実践の開発を探究する。

小原泉

がん診断から終末期ケアに至るまで、特にがん患者の抗がん剤治療における臨床試験に関する意思決定モデルを中心に、がん患者とその家族に対する看護実践の開発を探求する。

村上礼子

慢性疾患の急性増悪も含めた重篤な状態や急性期などの看護実践から、在宅・回復期にある患者・家族への看護実践で必要な看護師の特定行為を含む診療看護技術提供システムの開発並びに診療看護技術の開発を探求する。