看護学研究科 Graduate School of Nursing

看護学研究科

Graduate School of Nursing

学修生活の実際

小川 晴香

小川 晴香 さん

博士前期課程
地域看護管理学分野
診療看護技術管理学領域
[2021年度入学(1年次)]

Q.進学した動機は何ですか?

A.看護実践をもっと探究したいという思いが強くなりました。

臨床で働いていた時は、大学院はハードルが高いと感じていましたが、大学教員として2年間勤務し、大学院で学ぶことを身近に感じるようになりました。また学生と関わる中で、知らないことや知っているつもりになっていたことがたくさんあることに気付きました。「知らないことがわかるようになったら、もう少し看護学を深く理解できたら」という思いが強くなり、日々の看護実践をさらに探求するために進学することにしました。

Q.大学院での学びはいかがですか?

A.大学院と看護師特定行為研修の学修に計画的に取り組んでいます。

私は大学院と看護師特定行為研修を予定年限で終了することを目指しています。看護師特定行為研修は、大学院の講義や研究と並行してe-learningと実習に取り組むため、計画的に時間を割り当てて取り組んでいます。また、特別研究では文献を読み進める中で研究目的に迷うことばかりですが、迷うたびに臨床経験で感じた疑問に立ち戻るようにしています。大変な日々ですが、もっと学びたいという気持ちを胸に、充実した日々を送っています。

Q.大学院で学ぶことの意味を教えてください。

A.思考を言語化する力、院生から新たな視点を学べることです。

1つは、自身が実践してきた看護の目的や意味を振り返り、論理的に思考したことを他社に伝えるための言語化する力を学修すること、そしてもう1つは、異なる経験を持つ院生との意見交換から新たな視点と考え方を学べることだと考えます。大学院へのハードルは実際はそんなに高いものではないと、今は思えます。大学院への進学をもっと身近なものと感じてもらえると嬉しいです。

助川 千絵

助川 千絵 さん

博士前期課程
実践看護学分野
がん看護領域
(専門看護師を目指している)
[2021年度入学(1年次)]

Q.進学した動機は何ですか?

A.がん看護への知識不足を痛感。がん専門看護師を目指すためです。

私はがん看護専門看護師を目指して進学しました。新人の時に「もう死にたい。」と言葉にした患者さんとの関わりをきっかけに、がん看護に関心を持ち、消化器内科、緩和ケア病棟で勤務してきました。様々な問題を抱える患者さんやご家族への看護に悩む中で、視野の狭さや知識不足を感じることが多くなり、高度な実践能力、専門性を身につけ看護をしていきたいという思いが強くなりました。

Q.大学院での学びはいかがですか?

A.様々な院生と意見交換し、視野が広がり刺激を受けています。

現在は職場の休職制度を活用して学修しています。大学院は講義や演習、研究、実習と内容が充実しており、時間の使い方を考えながら学修する日々です。プレゼンテーションの準備では、自分の思考を言語化して相手に論理的に伝える難しさを痛感し、試行錯誤しながら進めています。また、地域、病院、教育機関など様々な経歴を持つ院生たちと意見交換することができ、新たな知見、視点が得られ、刺激になっています。

Q.大学院で学ぶことの意味を教えてください。

A.視野を広げ、論理的な思考力と発信力を学修することです。

看護を振り返りながら視野を広げ、論理的に思考すること。人に伝える力を身につけ、臨床での実践能力向上を目指していくことだと思います。大学院で今までの看護を振り返り学修する時間は、臨床とは違う楽しさがあり貴重な経験です。大学院での学修から視野が広がると、また違った看護の楽しさを経験できるのではないかと思います。

谷㟢 知里

谷﨑 知里 さん

博士前期課程
実践看護学分野 小児看護学領域
(専門看護師を目指した場合)
(2019年度修了生)

1.進学の動機

私は大学院進学まで8年間新生児集中治療部で勤務していました。様々な疾患をもつ子どもとその家族へ看護支援を行う中で、子どもと家族がよりよい状態で過ごすためにはどうすればよいのか、関係する医療職者はどのように連携を図り関わっていくことが必要なのかを考えるようになり、看護師としての視野の狭さや知識の少なさを感じ、進学を決めました。

2.学修の実際

進学後、 講義や演習科目では学習課題についてのプレゼンテーションを通して、自分の思考を言語化し、 他者に伝えることの大切さと難しさを学びました。共通科目では、小児看護学以外の様々な領域の院生と意見交換を行う機会が多くあり、新たな視点を得ることもできました。また、小児看護学領域の講義や演習科目では、小児看護の基盤となる概念や理論の学修や、小児看護専門看護師の方々から講義を受ける機会を通して、小児看護専門看護師に求められる知識、看護実践上の視点や思考を学ぶことができました。小児看護専門看護実習では、担当させていただいた子どもとその家族に対する看護実践を通して高度看護実践とは何かを探究しました。多面的に物事を捉え、課題を明確化し、専門看護師の役割・機能を用いて課題解決のために看護実践を行うことの重要性を学びました。

3.大学院で学ぶことの意味

2年間での専門看護師課程の修了は、取得単位数も多く大変でしたが、学びの多い日々を過ごすことができました。臨床現場にいただけでは味わえない充実した日々を送ることができたと感じます。子どもとその家族が疾患をもちながらもよりよい状態で療養生活を送る看護実践を提供できるよう、大学院での学びを活かしていきたいと思います。

井野 さおり

井野 さおり さん

博士前期課程
実践看護学分野 母性看護学領域
(標準モデルでの履修)
(2019年度修了生)

1.進学の動機

私は、周産期母子医療センター等において、助産師として働いてまいりました。その後、へき地医療に携わる夫とともに、へき地に赴き、自分自身も出産・育児を経験しました。そのような中で、身体的・精神的・社会的なハイリスク化が急速に進んでいる周産期の現状を実感し、どのような地域においても安全で適切な看護を提供することの重要性と難しさについて実感いたしました。
変化する周産期の現状を改めて学び直し、理論的根拠のもと起こりうる危険性を予測し、安全で適切な看護を提供するためにさらなる知識や技術が必要と感じ、大学院への進学を考えました。

2.学修の実際

大学院では、 授業、 演習、 研究などが同時に進みます。時間に限りのある中で、 時間の調整に苦労しながらも、日々スケジュールを立て、自己学修を進めていくことが重要であると感じていました。
大学院の授業やゼミで使用する資料は、学生自らが、様々な文献や書籍を調べて、構想を練り、試行錯誤しながら作成し、プレゼンテーションを行います。各領域の院生が少人数であることからも、院生同士が交流する機会も多く、新たな視点からのコメントに、常に、視野の広がりや刺激を感じ、多くの気づきを得ることができました。

3.大学院で学ぶことの意味

大学院へ進学し、 臨床などこれまでの経験の中で、 視野が狭く見えていなかったことが多くあったと気がつきました。自身の看護実践の目的や意味などを振り返り、論理的に思考することを学ぶことが大学院で学修することの意味であると考えます。また、プレゼンテーションなどの機会を多く得ることができ、自分の考えを言語化し、 伝える力を磨くことができたと考えます。大学院での2年間は、 常に仲間からよい刺激を受け、 視野の広がりを感じ、日々、成長を感じることができる貴重な時間となりました。