看護学研究科 Graduate School of Nursing

看護学研究科

Graduate School of Nursing

小児看護学

Child Nursing

領域の特色

小児看護学領域では、小児看護専門看護師を目指す場合と研究を主体として学ぶ場合の教育カリキュラムがあります。
小児看護専門看護師をめざす場合、子どもの健康レベルや状況に応じたケアについて考えを発展させるために、主要な理論、研究の動向、最近の知見、ケアシステム、ケアマネージメント、社会資源の活用などを踏まえて小児看護の現状を分析し、小児看護専門職としての課題および役割について学習します。また、診断・治療のプロセスを含み、小児看護専門職として必要な子どものヘルスアセスメントについて学び、看護実践に活用できる能力を修得します。これらを踏まえて、高度医療および地域医療の場において、小児看護を実践できる看護実践能力を修得します。さらに課題研究では、小児看護専門看護実習を通して明らかになった課題を探究し、修士論文を作成します。
研究を主体として学ぶ場合、講義・演習・特別演習を通して明らかになった小児看護の実践的課題のなかから、小児看護の対象となる人々へのケアの改善・改革に関連する研究課題を設定し、その課題について特別研究で個別指導や研究ゼミによる研究指導を受けながら研究活動を展開し、修士論文を作成します。

担当教員

学修の実際

谷㟢 知里

谷﨑 知里 さん

専門看護師を目指している
2019年度修了

Q.進学した動機は何ですか?

A.看護師としての視野の狭さや知識の少なさを感じたこと

私は大学院進学まで8年間新生児集中治療部で勤務していました。様々な疾患をもつ子どもとその家族へ看護支援を行う中で、子どもと家族がよりよい状態で過ごすためにはどうすればよいのか、関係する医療職者はどのように連携を図り関わっていくことが必要なのかを考えるようになり、看護師としての視野の狭さや知識の少なさを感じ、進学を決めました。

Q.大学院での学びはいかがですか?

A.意見交換をしながら新たな視点を得ること

進学後、 講義や演習科目では学習課題についてのプレゼンテーションを通して、自分の思考を言語化し、 他者に伝えることの大切さと難しさを学びました。共通科目では、小児看護学以外の様々な領域の院生と意見交換を行う機会が多くあり、新たな視点を得ることもできました。また、小児看護学領域の講義や演習科目では、小児看護の基盤となる概念や理論の学修や、小児看護専門看護師の方々から講義を受ける機会を通して、小児看護専門看護師に求められる知識、看護実践上の視点や思考を学ぶことができました。小児看護専門看護実習では、担当させていただいた子どもとその家族に対する看護実践を通して高度看護実践とは何かを探究しました。多面的に物事を捉え、課題を明確化し、専門看護師の役割・機能を用いて課題解決のために看護実践を行うことの重要性を学びました。

Q.大学院で学ぶことの意味を教えてください。

A.臨床現場では味わえない学びの多い充実した日々を送れること

2年間での専門看護師課程の修了は、取得単位数も多く大変でしたが、学びの多い日々を過ごすことができました。臨床現場にいただけでは味わえない充実した日々を送ることができたと感じます。子どもとその家族が疾患をもちながらもよりよい状態で療養生活を送る看護実践を提供できるよう、大学院での学びを活かしていきたいと思います。

田野井 寛子

田野井 寛子 さん

専門看護師を目指している
長期履修制度を利用
2021年度修了

Q.進学した動機は何ですか?

A.高い専門性、看護実践能力を習得したかったから

私は地域医療支援病院で、小児アレルギーエデュケーターとしてアレルギー疾患を持つ子どもと家族への看護支援を行ってきました。その中で、育児への不安や医療不信など、様々な問題を抱える家族に関わり、自分の知識不足や視野の狭さなどを感じていました。そこで、高い専門性と優れた看護実践能力を修得したいと思い進学を決めました。

Q.大学院での学びはいかがですか?

A.専門看護師の活動を学ぶことができる貴重な時間です。

専門領域では、子どもの健康レベルや状況に応じた看護ケアなどを学び論理的に考察し判断することを学修しました。フィールド演習では市町村の子ども家庭課や児童相談所など社会のサポートシステムを実際に学び、小児専門看護師の方々からの講義では、専門看護師の役割・機能について学びました。進学するまで専門看護師と直接会う機会がなかった私には、専門看護師の看護実践や活動を学ぶことができるとても貴重な時間でした。

Q.大学院で学ぶことの意味を教えてください。

A.論理的に考え、思考を言語化する力を学修することです。

自身の看護実践を振り返り、論理的にまた多角的に考える力、思考を言語化し伝える力を学修することです。また、様々な領域の院生と意見交換を行い、新たな視点と多くの刺激を受ける貴重な時間となります。