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アレルギー・リウマチ科[アニュアルレポート]

1.スタッフ(平成29年4月1日現在)

科長 (学内教授) 岩本 雅弘
副科長 (学内准教授) 長嶋 孝夫
外来医長 (学内准教授) 永谷 勝也
病棟医長 (学内講師) 釜田 康行
医員 (教授) 簑田 清次
(教授) 岡崎 仁昭
(教授) 吉尾  卓
(教授) 佐藤 健夫
(講師) 松山  泰
(助教) 秋山陽一郎
病院助教        室﨑 貴勝
        石澤 彩子
シニアレジデント     4名
後期研修生   2名

2.診療科の特徴

アレルギー・リウマチ科へ名称変更後、17年が経過した。この名称も定着し、リウマチ・膠原病患者の紹介数も増加している。

当科はアレルギー疾患(薬物アレルギー、食物アレルギー)・関節リウマチ・その他の膠原病を専門にはするものの、同時に全身の管理能力も必要とされる。膠原病そのものがその疾患の特質上、多臓器に病変がおよぶこと、および中心となる治療法が免疫を抑制することから合併症として日和見感染をはじめとする感染症を引き起こす頻度が高いことが理由である。この全身管理能力は当科の最大の特徴である。故にただ単に膠原病の診療にとどまらない。全身管理能力の習得という点は内科医としてもっとも重要なことであり、当科の最大の武器でもある。この点はレジデント教育において、当科がもっとも力を注いでいるものでもあると同時に附属病院全体の進むべき道でもある。

欧米に比べ約7年の遅れに甘んじていた我が国のリウマチ治療が、利用できる生物学的製剤の増加とともにいまや欧米なみとなった。現在までに当科で導入した生物学的製剤使用患者数は1,000例を遙かに超えた。その80%以上の患者で非常に満足できる治療効果が得られており、これらの治療を受けた栃木県内の患者の40%以上において当科が寄与している。地域医療に大きく貢献していると自負している。さらに治験にも開発段階から積極的に関わり、より多くの治療困難症例のQOL改善に貢献した。

生物学的製剤による関節リウマチの治療の実践には多くのマンパワーと時間を必要とする。生物学的製剤による治療を当科で多くの患者に実施できているのは県内各所の診療所との病診連携(栃木リウマチネットワーク)のたまものである。患者の紹介を受け、初期治療を当科が行い、安定した段階で連携施設での治療へ移行する。しかし、大学附属病院の役割は緊急事態に備えることでもあることから当科でも数ヶ月に一度程度ではあるが併診を継続している。そのことで患者は診療所と大学という利便性と安全性の両面を確保できている。患者にも十分納得が得られ、また少ないマンパワーの当科においても、治療困難な重症例に注力することができた。この栃木リウマチネットワークには88施設(診療所)が参画している。

ジュニアレジデント教育に関しても力を注いでおり、他の内科では行っていない外来研修を取り入れている。毎週金曜日に3名の教授が交代で指導している。新患をまずジュニアレジデントが診察し、患者の問題点、鑑別診断、検査計画などを短時間に把握させ、その後、教員が教育(precept)しながら患者を診察する方法である。入院患者の場合はすでに診断が下されている症例が多く、短時間に患者の有するさまざまな問題点を把握するという訓練を行うチャンスが少ないことを補う目的である。病棟診療と外来診療はやり方が大きく異なる点を指導している。平均在院日数の低減は昨年と同程度の達成率を得ることができており、長期にわたる入院でしばしば遭遇するQOLの低下を防ぐことができている。リウマチ膠原病は全国レベルでは平均在院日数が多い診療科である。当科の平均在院日数である14~15日は全国レベルでも最も少ないレベルである。

認定施設

日本リウマチ学会教育施設
日本アレルギー学会教育施設

認定医

総合内科専門医 簑田 清次
岡崎 仁昭
岩本 雅弘
佐藤 健夫
長嶋 孝夫
松山  泰
室﨑 貴勝
本根 杏子
アレルギー学会指導医 簑田 清次
岡崎 仁昭
吉尾  卓
佐藤 健夫
アレルギー学会専門医 簑田 清次 他7名
リウマチ学会指導医  簑田 清次
岡崎 仁昭
吉尾  卓
岩本 雅弘
佐藤 健夫
長嶋 孝夫
釜田 康行
リウマチ学会専門医 簑田 清次 他9名

3.診療実績

1)新患患者数・再来患者数・紹介率

新患患者数 620人
再来患者数 18,079人
紹介率 94.5%

2)入院患者数(病名別)

病名 患者数
関節リウマチ 165
全身性エリテマトーデス 97
血管炎症候群 80
シェーグレン症候群 70
多発性筋炎・皮膚筋炎 49
強皮症・CREST症候群 35
混合性結合組織病 17
脊椎関節炎 11
アレルギー疾患 16
リウマチ性多発筋痛症 8
成人Still病 13
ベーチェット病 10
IgG4関連疾患 5
痛風 1
再発性多発軟骨炎 3
抗リン脂質抗体症候群 15
合計(重複あり) 595

3)手術症例(緊急)病名別件数 0件

4)治療成績 0件

5)合併症例

ICU入室症例 7人
緊急入院率 154/522(29.5%)

6)死亡症例・死因・剖検数・剖検率

細菌性肺炎 6人
間質性肺炎 4人
血管炎 4人
敗血症 2人
血球貪食症候群 1人
血栓性微小血管障害 1人
肝腫瘍 1人
計19人 (剖検1人、剖検率5.2%)

7)主な検査・処置・治療件数

(他科依頼含む)

筋・筋膜生検 30件
皮膚生検 48件
腎生検 18件
口唇生検 13件
側頭動脈生検 6件
肺生検 2件
骨髄生検 3件
肝生検 3件
リンパ節生検 2件
耳介軟骨生検 1件

8)カンファレンス症例

(1)診療科内

1月7日 ループス腎炎にNPループスの合併が疑われたSLEの1例
1月21日 著明な凝固異常をきたしたオーバーラップ症候群の1例
1月28日 多中心性細網組織球症が疑われた1例
3月3日 腎生検12日後に出血したSLE+APSの症例
4月4日 多臓器梗塞で死亡した大血管炎の1例
4月21日 関節リウマチと痛風との鑑別に苦渋した1例
5月12日 肺胞蛋白症の急性増悪が疑われた1例:剖検検討
5月26日 痛風性関節炎と関節リウマチの鑑別に苦渋した1例
6月23日 間質性肺炎の急性増悪により死亡した皮膚筋炎の1例ステロイド投与後敗血症により死亡したベーチェット病の1例
7月7日 ANCA関連血管炎関連中耳炎の病理検討
7月21日 MCTDと筋炎の鑑別に苦渋した1例
9月15日 難治性NPループスを合併した多発性筋炎の治療法の検討
9月29日 高齢発症顕微鏡的多発血管炎に対する治療法の検討
10月20日 成人Still病に合併した難聴の検査についての検討
11月10日 P-ANCA陽性のSLEの腎炎の鑑別
11月14日 SLEに合併した難治性下腿潰瘍の病理検討
11月24日 原因不明の血球減少をきたしたSLEの1例
12月1日 脳血管炎による認知機能低下を認めたMPAの1例
12月22日 原因不明の血球減少をきたしたSLEの1例

(2)獨協医大呼吸器・アレルギー内科との合同カンファレンス

5月17日 (自治医科大学地域医療情報研修センター第2 ・3研修室にて)「脾臓に巨大な動脈瘤を来した一例」、「皮疹と関節痛で受診した一例」
10月25日 (獨協医科大学臨床医学棟5Fカンファレンス室にて)「ループス腎炎の合併が疑われたFelty症候群の1例」、「血球減少を繰り返したSLEの1例」、「β-Dグルカン持続高値を示した成人スティル病の1例」

(3)整形外科との合同カンファレンス

6月15日 生物学的製剤の過去と現在
11月2日 骨粗鬆症

(4)小児科との移行症例カンファレンス

平成29年1月20日

(5)病棟看護師との合同カンファレンス病棟連絡会

(隔月)
1月25日 3月28日 5月30日
7月25日 9月26日 11月28日

4.2017年の目標・事業計画等

レジデント教育の更なる充実と若いリウマチ医の育成が喫緊の課題である。

また、リウマチ患者教育をさらに発展させるため市民講座を平成19年から年に1~2回、市町村の公民館などを利用して行っている。平成28年度には18回目を迎えた。これをさらに充実させる。また、(公社)日本リウマチ友の会栃木支部との連携をより緊密にする。

平成27年4月1日から整形外科と協働して、附属病院にリウマチセンターが開設された。

平成29年1月から小児リウマチ患者さんを当科へ円滑に移行をおこなうため、小児科と定期的なカンファレンスを始めた。

5.過去実績

2015年アニュアルレポート

2014年アニュアルレポート

2013年アニュアルレポート

2012年アニュアルレポート

2011年アニュアルレポート

2010年アニュアルレポート

2009年アニュアルレポート

2008年アニュアルレポート

自治医科大学附属病院

〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1

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お問合わせ電話番号

0285-44-2111(代)

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