![アレルギー・リウマチ科[アニュアルレポート]](img/h1_report_14.gif)
1.スタッフ(平成23年4月1日現在)
| 科長 |
(教授) |
簑田 清次 |
| 副科長 |
(准教授) |
岩本 雅弘 |
| 外来医長 |
(助教) |
釜田 康行 |
| 病棟医長 |
(講師) |
長嶋 孝夫 |
| 医員 |
(教授) |
岡崎 仁昭 |
| 吉尾 卓 |
| (講師) |
永谷 勝也 |
| 病院助教 |
|
青木 葉子 |
| 松本 和子 |
| シニアレジデント |
3名 |
2.診療科の特徴
長く使用されてきた当科の診療科名を平成12年4月1日をもってアレルギー膠原病科からアレルギー・リウマチ科へと変更した。これにともないリウマチ患者の紹介数が増加している。
当科はアレルギー・リウマチ・その他の膠原病を専門にはするものの、同時に全身の管理能力も必要とされる。膠原病そのものが多臓器疾患であること、および中心となる治療法が免疫を抑制することから合併症として感染症を引き起こす頻度が高いことが理由である。この全身管理能力は当科の最大の特徴であり、故にただ単に膠原病の診療にとどまらない。全身管理能力の習得という点はレジデント教育において最大の到達目標であり、当科がもっとも力を注いでいるものでもある。
欧米に比べ約7年の遅れに甘んじていた我が国のリウマチ治療が、メトトレキサートの増量ならびに利用できる生物学的製剤の増加とともにいまや欧米なみとなった。現在までに当科で導入した生物学的製剤使用患者数は平成22年末の段階でレミケード318例、エンブレル301例、90例、アクテムラ93例、オレンシア5例の807例に及ぶ。その80%以上の患者で非常に満足できる治療効果が得られており、栃木県のリウマチ治療の改善に大きく貢献したと自負している。さらには臨床治験にも開発段階から積極的に関わり、より多くの治療困難症例のQOL改善に貢献した。
生物学的製剤による関節リウマチの治療には以前にも増して多くのマンパワーと時間を必要とする。生物学的製剤による治療を当科で多くの患者に実施できているのは県内各所の診療所との病診連携のたまものである。患者の紹介を受け、初期治療を当科が中心になって行い、安定した段階で連携施設での治療へ移行する。しかし、大学附属病院の役割は緊急事態に備えることでもあることから当科でも数ヶ月に一度程度ではあるが併診を継続している。そのことで患者は診療所と大学という利便性と安全性の両面を確保できている。患者にも十分納得が得られ、また少ないマンパワーの当科においても、治療困難な重症例に注力することができた。
ジュニアレジデント教育に関しても力を注いでおり、他の内科では行っていない外来研修を取り入れている。新患をまずジュニアレジデントが診察し、患者の問題点、鑑別診断、検査計画などを短時間に把握させ、その後、教授が教育(precept)しながら患者を診察する方法である。入院患者の場合はすでに診断が下されている症例が多く、短時間に患者の有するさまざまな問題点を把握するという訓練を行うチャンスが少ないことを補う目的である。
平均在院日数の低減は昨年と同程度の達成率を得ることができており、長期にわたる入院でしばしば遭遇するQOLの低下を防ぐことができていると信じている。リウマチ膠原病は一般的には平均在院日数が多い診療科である。当科の平均在院日数である14縲鰀15日は全国レベルでも最も少ないレベルである。
認定施設
日本リウマチ学会教育施設
日本アレルギー学会教育施設
認定医
| 総合内科専門医 |
簑田 清次 |
| 岡崎 仁昭 |
| 岩本 雅弘 |
| 長嶋 孝夫 |
| アレルギー学会指導医 |
岡崎 仁昭 |
| 吉尾 卓 |
| アレルギー学会専門医 |
簑田 清次 他4名 |
| リウマチ学会指導医 |
簑田 清次 |
| 吉尾 卓 |
| 岩本 雅弘 |
| 長嶋 孝夫 |
| リウマチ学会専門医 |
簑田 清次 他8名 |
3.診療実績・クリニカルインディケーター
1)新来患者数・再来患者数・紹介率
| 新来患者数 |
855人 |
| 再来患者数 |
13,498人 |
| 紹介率 |
59.4% |
2)入院患者数(病名別)
| 関節リウマチ |
210人 |
| 全身性エリテマトーデス |
73人 |
| シェーグレン症候群 |
30人 |
| 強皮症・CREST症候群 |
41人 |
| 多発性筋炎・皮膚筋炎 |
37人 |
| 血管炎症候群 |
29人 |
| 混合性結合組織病 |
11人 |
| 成人Still病 |
8人 |
| ベーチェット病 |
12人 |
| リウマチ性多発筋痛症 |
12人 |
| アレルギー疾患 |
8人 |
| その他 |
43人 |
総数: 483人(重複あり)
3)手術症例病名別件数
| 十二指腸穿孔疑い、ドレナージ |
1人 |
| S状結腸癌 播種性血管内凝固 |
1人 |
| 膵周囲膿瘍ドレナージ |
1人 |
| 経皮経胆嚢ドレナージ |
1人 |
| 消化管穿孔、汎発性腹膜炎 |
1人 |
| 開腹胆嚢外瘻造設術 |
1人 |
合計6件
4)治療成績
5)合併症例
6)死亡症例・死因・剖検数・剖検率
| 間質性肺炎 |
3人 |
| 真菌感染症 |
2人 |
| ニューモシスチス肺炎 |
1人 |
| 肺炎 |
1人 |
| 心不全 |
1人 |
| 敗血症性ショック疑い |
1人 |
| 到着時心肺停止 |
1人 |
合計10人 (剖検1人、剖検率10%)
7)主な検査・処置・治療件数
| 腎生検 |
19件 |
| 皮膚生検 |
31件 |
| 筋生検 |
11件 |
| 口唇生検 |
6件 |
| 肝生検 |
2件 |
8)カンファランス症例
(1)診療科内
| 3月11日 |
白血球破砕性血管炎を伴った成人Still病 |
| 6月3日 |
感染症で難渋しているSLE |
| 6月3日 |
Mikulicz病の1例 |
| 12月2日 |
心嚢水貯留が著明なSLE |
| 12月9日 |
多腺性自己免疫症候群が疑われた症例 |
(2)獨協医大アレルギー内科との合同カンファレンス
| 5月25日 |
全身のリンパ節腫大と胸腹水貯留を認めたシェーグレン症候群の1例 |
| 10月26日 |
胸水ADA著明高値の胸膜炎を呈した皮膚筋炎の1例胸 |
(3)病棟看護師との合同カンファレンス
(病棟連絡会)
1月25日
2月22日
3月29日
4月19日
5月24日
6月28日
7月28日
9月27日
10月25日
11月22日
4.事業計画・来年の目標等
レジデント教育の更なる充実と若いリウマチ医の育成が喫緊の課題である。
また、リウマチ患者教育をさらに発展させるため市民講座を繰り返し開催すること、患者友の会とより緊密な連携を行うことなどを引き続き目標とする。
5.過去実績
2009年アニュアルレポート
2008年アニュアルレポート