| 科長(教授) | 中井 秀郎 |
|---|---|
| 医員(病院講師) | 中村 繁 |
| 医員(病院助教) | 川合 志奈 |
| シニアレジデント | 1名 |
泌尿器科学(臓器分野別の診療域)における小児専門スタッフとして、また一方で、小児医学(小児医療)における腎・泌尿器・生殖器疾患の専門スタッフとして、臨床業務を担当している。泌尿器系臓器機能への習熟とともに、小児特有の成長発達への理解があって、はじめて小児泌尿器科学とその臨床が成立する。子どもへの興味や愛情、親の苦労への配慮、十分な説明能力を礎とした上で専門的小児医療を心がけている。
外来は週3日、手術枠は週1.75日だが不足気味である。年度末入院待機患者は約30名である。
小児の泌尿器疾患を専門として質の高い医療を提供する施設は国内でも数少なく、北関東におけるこの分野のセンター的診療科を運営する事は非常に意義がある。県内もとより国内の広範囲から紹介される頻度が高いことは、必要性を裏付けるものと思われる。乳幼児用細径内視鏡や排尿機能検査機器の導入など整備が進むなか、手術枠、病棟ベッド数の増加を図り、診療科としての体制を整えていくことが重要と考えている。
対象疾患の三つの柱は、乳幼児、小児の①腎・上部尿路疾患、②性腺生殖器疾患、③排泄障害、である。先天性疾患が多い。キャリーオーバーされた成人例も大学病院にて診療可能である。①は、有熱性尿路感染症や胎児超音波検査を契機とすることが多く、②は、出生直後から気づかれる男女外陰奇形、③は、神経因性膀胱や難治性夜尿症・尿失禁が多い。全身性多発性奇形の一部分症としての泌尿器奇形も少なくはなく、関連する専門診療各科、専門看護師などとのチーム診療なくしてこのような患児の的確な診療は不可能である。当科での十分な訓練と経験を基礎にして、他院で治療困難といわれてきた症例にも積極的に対処している。
| 新来患者数 | 258名 |
|---|---|
| 再来患者数 | 3,005名 |
| 紹介率 | 78.6% |
1,221人
| 全手術症例数 | 216例 |
|---|---|
| 全手術件数 | 258件 |
| 先天性水腎症 | 13 |
|---|---|
| 膀胱尿管逆流症 | 13 |
| 停留精巣 | 60 |
| 非触知精巣 | 15 |
| 尿道下裂 | 26 |
| 先天性尿道狭窄 | 37 |
| 腎盂形成術 | 13 |
|---|---|
| 腎摘除術(半腎摘除含む) | 5(2) |
| 膀胱尿管新吻合術 | 14 |
| 精巣固定術 | 62 |
| 尿道下裂形成術 | 26 |
| 女児外陰形成術 | 2 |
| 内視鏡尿道切開術 | 37 |
| 尿失禁手術 | |
| 膀胱頚部形成術 | 4 |
| 膀胱頚部注入療法 | 1 |
| 腸管利用膀胱拡大術 | 3 |
| 腹壁導尿路作成術 | 3 |
| 腹腔鏡手術 | 21 |
排尿時膀胱尿道造影、排尿機能検査(ウロダイナミクス)、膀胱尿道内視鏡検査、上部尿路機能検査、ラジオアイソトープ検査、超音波検査
手術カンファレンス(月曜)、外来カンファレンス(木曜)、抄読会(月曜)
小児画像診断部・小児科(腎臓)・小児泌尿器科合同カンファレンス(火曜)
排泄管理勉強会・症例検討会(看護師、小児外科)(3~4ヶ月に1回)、二分脊椎カンファレンス
現在、週あたり1.75日という手術枠数は過少で、当科の社会的需要を満たすには、困難な数値である。小児泌尿器科の専門医が極めて少ないことを解消していくために、今後、大学にて積極的に専門医養成を図ることが重要と思われるが、この観点からも一定の手術件数は必要であり、手術枠の増加を切望している。当面週2.0日を希望している。