臨床腫瘍科[アニュアルレポート]

1.スタッフ(平成23年4月1日現在)

診療科長 (教授) 藤井 博文
病棟医長 (講師) 長瀬 通隆
医員 (講師) 上田 真寿

2.診療科の特徴

平成18年4月に臨床腫瘍部、同年6月から臨床腫瘍科として4年目を迎えた。消化器外科・内科、乳腺外科、耳鼻咽喉科、呼吸器内科等と連携しており、これらの科に関連した頭頸部癌、乳癌、肺癌、消化管癌、胆・膵癌、原発不明癌、重複癌などを取り扱い、臓器横断的に薬物療法、集学的治療を行っている。
業務の主体は外来診療で、化学療法を多数行っており、外来治療センターを看護師、薬剤師などのコメディカルの参加によるチーム医療をもって運用している。入院はCVポート留置と初回化学療法導入を目的とした大腸癌症例、胃癌の短期入院、食道癌の化学療法、化学放射線療法症例がほとんどを占める。
薬物療法としては内分泌治療、化学療法、分子標的治療があり、集学的治療としては放射線治療部との協力による頭頸部癌・食道癌に対する化学放射線療法、消化器外科との協力による食道癌・胃癌・大腸癌・膵癌などの周術期の化学療法などを担当している。
対象が進行した癌であるため対症療法・緩和ケアへ移行する症例が多く、がんに対する治療中も積極的に対処すると共に、緩和のみの時期へ移行した場合は緩和ケア科や近隣の病院との連携で対応している。
臨床研究としては、消化器外科、乳腺外科、放射線科と連携し各種の多施設共同試験に参加している。治験に関しても、消化器外科・内科、乳腺外科、耳鼻咽喉科との連携で新薬の開発試験を行っている。
教育としては、文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」採択事業である当学の「全人的ながん医療の実践者養成」の中で、臨床腫瘍学講義を運営し、腫瘍学実地研修の場を提供している。
がん患者が増え続ける中、がん診療の質の向上も要求されており、がん診療連携拠点病院としての活動の中心的な部署として位置している。

認定施設

日本臨床腫瘍学会認定施設
評議員 1名
専門医 1名

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)新来患者数・再来患者数・紹介率

新来患者数再来患者数紹介率
54人 8,340人 75.0%

2)手術症例

CVポート挿入術 97人

3)主な化学療法、治験実施件数

mFOLFOX6(大腸癌) 74名
FOLFIRI(大腸癌) 27名
mFOLFOX6/Beva(大腸癌) 50名
FOLFIRI/Beva(大腸癌) 48名
Erbitux(大腸癌) 5名
Erbitux/CPT-11(大腸癌) 12名
FOLFIRI/Sutent(大腸癌・治験) 5名
CPT-Panituzumab(大腸癌) 2名
XELOX 8名
XELOX/Beva 7名
CDDP/CPT-11(胃癌、神経内分泌腫瘍、小細胞癌など) 15名
TS-1(胃癌、胆管癌など) 72名
w-PXL(胃癌、乳癌など) 87名
CDDP/TS-1(胃癌) 32名
MTX/5-FU-LV(胃癌) 1名
w-PXL/LAPA(胃癌・治験) 3名
HER(乳癌) 1名
LAPA/CAPE(乳癌・治験) 1名
XP/Erbitux vs XP(胃癌・治験) 3名
SP vs SOX(胃癌・治験) 3名
E-7389(乳癌・治験) 1名
CDDP/5-FU/RT(食道癌) 5名
CDDP/5-FU(食道癌、頭頸部癌) 5名
DOC/CDDP/5-FU(食道癌) 15名
CDDP/RT(頭頸部癌) 2名
CDDP/GEM(胆管癌) 2名
GEM(膵癌、胆管癌) 43名
GEM/TS-1 vs GEM(膵癌・治験) 3名
GEM adjuvant(膵癌) 5名
Gleevec(GIST) 6名
CBDCA/PXL(肺癌、原発不明癌) 3名
Sorafenib(肝癌、GIST) 3名
Sutent(GIST) 3名

4)クリニカルインディケーター

(1)治療成績

解析に至らず

(2)死亡症例・死因・剖検数

死亡症例数 16例
死因 現病死
剖検 0

5)カンファランス

(1)診療科内 随時

(2)他科・他部署との合同

毎朝 消化器外科、乳腺外科術前カンファレンス
毎週月曜 乳癌カンファレンス
毎週火曜 肝・胆・膵カンファレンス
毎週木曜 大腸癌カンファレンス
毎夕 外来治療センターカンファレンス

4.事業計画・来年の目標等

  1. 安全かつ効率的な外来化学療法実施体制の更なる整備と拡大
  2. 臓器、診療科横断的なCancer Board Conferenceによる院内のがん医療の均てん化の推進
  3. 緩和ケア科、精神腫瘍部との連携強化
  4. さいたま医療センターとのがんに関連した連携の構築
  5. 「がんプロフェッショナル養成プラン」の採択事業である当学の「全人的ながん医療人養成」を基本とした、医師やコメディカルに対するがん医療の教育
  6. 学部教育への積極的な参加による卒前がん教育充実への貢献
  7. がん領域の臨床試験・治験実施体制の整備と推進
  8. がん診療連携拠点病院としての周辺地域医療機関への教育・協力と病診連携の構築
  9. 地域住民に対する市民公開講座によるがん医療に関する啓蒙活動
  10. 医局員の確保

5.過去実績

2009年アニュアルレポート

2008年アニュアルレポート

  • 東日本大震災関連情報

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