アレルギー・リウマチ科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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アレルギー・リウマチ科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

科長 (教授) 佐藤浩二郎
副科長 (学内准教授) 長嶋 孝夫
外来医長 (学内准教授) 長嶋 孝夫
病棟医長 (講師) 釜田 康行
医員 (教授) 岡崎 仁昭
(教授) 佐藤 健夫
(准教授) 松山  泰
(助教) 中村  潤
病院助教        石澤 彩子
        島  菜月
シニアレジデント     3名

2.診療科の特徴

当科はアレルギー疾患(薬物アレルギー、食物アレルギー)・関節リウマチ・その他の膠原病を専門にはするものの、同時に全身の管理能力も必要とされる。膠原病そのものがその疾患の特質上、多臓器に病変がおよぶこと、および中心となる治療法が免疫を抑制することから合併症として日和見感染をはじめとする感染症を引き起こす頻度が高いことが理由である。この全身管理能力は当科の最大の特徴である。故にただ単に膠原病の診療にとどまらない。全身管理能力の習得という点は内科医としてもっとも重要なことであり、当科の最大の武器でもある。この点はレジデント教育において、当科がもっとも力を注いでいるものでもある。

現在までに当科で導入した生物学的製剤使用患者数は1,000例を遙かに超えた。その多くで非常に満足できる治療効果が得られており、後述する病診連携により地域医療に大きく貢献していると自負している。さらに治験にも開発段階から積極的に関わってきている。最近は生物学的製剤に加えてJAK阻害薬が関節リウマチの治療に用いられるようになった。また、生物学的製剤が関節リウマチ以外の疾患にも用いられるようになっている。

生物学的製剤やJAK阻害薬による関節リウマチの治療の実践には多くのマンパワーと時間を必要とする。これらの薬剤による治療を当科で多くの患者に実施できているのは県内各所の診療所との病診連携(栃木リウマチネットワーク)のたまものである。患者の紹介を受け、初期治療を当科が行い、安定した段階で連携施設での治療へ移行する。しかし、大学附属病院の役割は緊急事態に備えることでもあることから当科でも数ヶ月に一度程度ではあるが併診を継続している。そのことで患者は診療所と大学という利便性と安全性の両面を確保できている。患者にも十分納得が得られ、また少ないマンパワーの当科においても、治療困難な重症例に注力することができた。この栃木リウマチネットワークにはおよそ100の施設(診療所)が参画している。

平均在院日数の低減は昨年と同程度の達成率を得ることができており、長期にわたる入院でしばしば遭遇するQOLの低下を防ぐことができている。リウマチ膠原病は全国レベルでは平均在院日数が多い診療科である。当科の在院日数の中央値は14日であり、全国レベルでも少ない部類に入る。

認定施設

  • 日本リウマチ学会教育施設
  • 日本アレルギー学会教育施設

認定医

総合内科専門医 佐藤浩二郎
岡崎 仁昭
佐藤 健夫
長嶋 孝夫
松山  泰
中村  潤
石澤 彩子
島  菜月
アレルギー学会指導医 岡崎 仁昭
佐藤 健夫
釜田 康行
アレルギー学会専門医 岡崎 仁昭 他4名
リウマチ学会指導医 佐藤浩二郎
岡崎 仁昭
佐藤 健夫
長嶋 孝夫
釜田 康行
中村  潤
島  菜月
リウマチ学会専門医 佐藤浩二郎 他8名

3.診療実績

1)新患患者数・再来患者数・紹介率

新患患者数 603人
再来患者数 17,172人
紹介率 91.3%

2)入院患者数(病名別)

病名 患者数
関節リウマチ 81
全身性エリテマトーデス 55
血管炎症候群 46
多発性筋炎・皮膚筋炎 36
シェーグレン症候群 22
強皮症・CREST症候群 15
アレルギー疾患 7
混合性結合組織病 11
アレルギー疾患 7
脊椎関節炎 7
リウマチ性多発筋痛症 6
成人Still病 5
IgG4関連疾患 4
ベーチェット病 4
悪性関節リウマチ 3
抗リン脂質抗体症候群 2
その他 12
合計(重複あり) 321

3)手術症例(緊急)病名別件数 0件

4)治療成績 0件

5)合併症例

ICU入室症例 8人
緊急入院率 76/289(26.3%)

6)死亡症例・死因・剖検数・剖検率

間質性肺炎 4人
敗血症 2人
肺胞出血 1人
ニューモシスチス肺炎 1人
リンパ腫 1人
計9人 (剖検1人、剖検率11.1%)

7)主な検査・処置・治療件数

(他科依頼含む)
腎生検 15件
筋・筋膜生検 13件
皮膚生検 12件
口唇生検 2件
側頭動脈生検 2件
鼻腔・副鼻腔・咽頭生検 1件

8)カンファレンス症例

(1)診療科内

木曜日に、死亡症例、外来および入院の問題症例、病理カンファを適宜開催

(2)当科、獨協医大リウマチ・膠原病内科、上都賀総合病院内科との3施設合同カンファレンス

2019年5月21日(自治医科大学地域医療情報研修センター第2・3研修室)「血球減少および皮疹を伴った再発性多発軟骨炎の一例 」
2019年10月29日(獨協医科大学教育医療棟 7Fシミュレーション講義室)「免疫抑制療法中に高熱と意識障害を生じた関節リウマチの一例」

(3)整形外科との合同カンファレンス

なし

(4)小児科との移行症例カンファレンス

2019年4月9日

(5)病棟連絡会

8階東病棟看護師、皮ふ科医師、アレルギー・リウマチ科医師で、隔月に合同カンファレンスを開催

4.2020年の目標・事業計画等

レジデント教育の充実と若いリウマチ医の育成を継続する。

(公社)日本リウマチ友の会栃木支部と(一社)全国膠原病友の会栃木県支部との連携を緊密にする。

とちぎリウマチネットワークを活用し、病診連携を継続する。

院内他科との連携を強化する。整形外科との合同カンファレンスや皮膚科とのカンファレンスなど。

移行期医療を充実するため、小児科と移行期医療カンファレンスを継続する。

5.過去実績