高度治療部[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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高度治療部【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

部長 (准教授) 笹沼 英紀
副部長 (准教授) 間藤 尚子
副部長 (准教授) 米川  力

2.高度治療部の特徴

高度治療部(High care unit; HCU)は新館南病棟の増築に伴い旧ICU跡地に2018年10月22日、16床で開設されました。科を問わず高度治療を必要とする様々な領域の患者を受け入れています。HCUの診療体制は各科主治医制なので治療方針の決定は各診療科で行います。看護体制は4:1であることから病棟より緻密な経過観察が可能で、超重症患者の診療を行っているICUと一般病棟の架け橋の役割を担っています。入室患者は外科系の術後患者、ICU退室患者、内科系の重症患者の他に、脳卒中ケアユニット(SCU)の役割も担っていることから脳卒中急性期の患者を受け入れています。また、これまで透析室へ移動できない入院患者は各病棟で出張透析を行ってきましたが、こうした患者をHCUに集約し1か所で透析が行える体制となりました。各科主治医制のため、各診療科で迅速な対応が困難なHCU内の急変、気管内挿管、ブラッドアクセスの確保などでは、救命救急センターと連携して迅速に対応する体制になっています。また特定行為研修を終了した看護師が、主治医の指示のもと一定の診療行為の補助が行えるよう環境を整備しています。

3.実績・クリニカルインディケーター

<HCU開設以降の月別、診療科別患者数推移>

<診療科別 累積患者数>

<月別、HCU入室者数>

HCUでは、ハイケアユニット入院医療管理料1(6584点)加算を継続的に取ることを1つの目標にしています。入室適応となる患者の基準は、ア 意識障害又は昏睡、イ 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪、ウ 急性心不全(心筋梗塞を含む。)、エ 急性薬物中毒、オ ショック、カ 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)、キ 広範囲熱傷、ク 大手術後、ケ 救急蘇生後、コ その他外傷、破傷風等で重篤な状態、と決められており、さらに所定の「ハイケアユニット用の重症度、医療・ 看護必要度に係わる評価表」で「A得点4点以上かつB得点3点以上」を満たす患者を平均80%以上入院させていることが求められています。また、HCUには21日以内という滞在期限が設けられており、その期間以内に一般病棟に戻れるよう治療する必要があります。しかしながら、ICUからHCUに入室する患者では、合算して21日以内が期限となるため、一般病棟での管理が難しいと考えられる病状の場合には、できるだけ柔軟に調整しています。

2019年度には、稼働率が低迷した時期があり、9月に「HCU利用促進タスクフォース」が立ち上がりました。このタスクフォースでは、病院のHCUの平均稼働率/利用率目標(80%/66.7%以上)に近づけるため様々なデータ収集、解析作業を行いました。現在、HCU利用申込の簡略化、利用の少ない診療科への利用促進依頼、重症度、医療・看護必要度の高い病棟への利用依頼などの対策を講じ、利用診療科が広がり入室患者が約30%増加しました。

4.2020年の目標・事業計画等

2020年度も、ハイケアユニット入院医療管理料1を継続して取得し、利用診療科をさらに拡大、月別入室患者数130-140人/月、稼働率80%以上、利用率70%以上を目標にしていきたいと考えています。また入院期間が21日を超えてしまう患者は、受持ち診療科と充分に話し合いを行い、これまでと同様に柔軟に調整したいと考えています。