子どもの心の診療科【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2022年4月1日現在)
科長(学内教授) | 柳橋 達彦 |
---|---|
病院助教 | 倉田 和美 |
病院助教 | 中村 博大 |
病院助教(兼務) | 渡辺 亮介 |
病院助教(兼務) | 津田眞珠子 |
病院助教 | 佐藤 伸秋(派遣中) |
病院助教 | 牧口 暁子(派遣中) |
2.診療科の特徴
子どもの心を専門に扱う診療科として、小学生から中学生までを対象として診療に当たった。昨年同様、外来の患者の主訴としては不登校が大半だった。多くは適応障害レベルであるが、神経発達症を合併しているものも少なくなかった。入院患者に関しては、摂食障害が全体の半数以上を占め、適応障害が約3割だった。
認定医
日本小児科学会専門医 | 柳橋 達彦 |
---|---|
倉田 和美 | |
日本児童青年精神医学会・認定医 | 柳橋 達彦 |
倉田 和美 | |
子どものこころ専門医 | 柳橋 達彦 |
倉田 和美 | |
日本精神神経学会専門医 | 中村 博大 |
臨床遺伝専門医 | 柳橋 達彦 |
3.診療実績
1)新来患者数・再来患者数・紹介率
新来患者数 | 270人 |
---|---|
再来患者数 | 3,865人 |
紹介率 | 75.6% |
2)入院患者数(病名別)
病名 | 患者数 |
---|---|
統合失調症 | 1人 |
強迫性障害 | 1人 |
適応障害 | 15人 |
解離性障害 | 2人 |
摂食障害 | 27人 |
広汎性発達障害 | 6人 |
合計 | 52人 |
3)手術症例病名別件数
該当なし
4)主な検査・処置・治療件数
心理面接・心理検査:公認心理師5名が医師の指示により、診察と並行し心理面接及び心理検査を行った。2021年1月から12月の間に行った心理面接及び心理検査の件数はそれぞれのべ1658件、226件であった。対象は、摂食障害、解離性障害、愛着障害、心身症、ASDの二次障害をもつ小学生、中学生が主である。主な検査内容は、WISC-IVやK-ABC、DN-CAS、ロールシャッハ法、SCTなどであり、描画法による検査は、心理療法の中で適宜行った。
5)カンファランスなど
(1)診療科内
毎週火曜日:病棟回診、カンファランス
(2)他科との合同
毎週水曜日:精神科との合同カンファランス
(3)県内他施設との合同
隔月月曜日:症例検討
4.2022年の目標・事業計画等
摂食障害の入院プログラムを改良していく予定である。
精神的な問題を抱えた子どもへの対応に関しては、地域連携を継続していく。