子どもの心の診療科【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2023年4月1日現在)
科長(学内教授) | 柳橋 達彦 |
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病院助教 | 倉田 和美 |
病院助教 | 中村 博大 |
病院助教(兼) | 原 明広 |
病院助教(兼) | 佐藤 瑞穂 |
2.診療科の特徴
子どもの心を専門に扱う診療科として、主に小学生から中学生までを対象として診療に当たった。外来患者ではストレス関連障害が最多であり、次に自閉症スペクトラム障害が多かった。入院患者では摂食障害が最多であり、次にストレス関連障害が多かった。また小児科をはじめとする院内他科から、外来および入院コンサルトに対応した。
認定医
日本小児科学会専門医 | 柳橋 達彦 |
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倉田 和美 | |
日本児童青年精神医学会・認定医 | 柳橋 達彦 |
倉田 和美 | |
子どものこころ専門医・指導医 | 柳橋 達彦 |
倉田 和美 | |
日本精神神経学会専門医 | 中村 博大 |
臨床遺伝専門医 | 柳橋 達彦 |
精神保健指定医 | 柳橋 達彦 |
倉田 和美 | |
中村 博大 | |
原 明広 |
3.診療実績
1)新来患者数・再来患者数・紹介割合
新来患者数 | 180人 |
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再来患者数 | 3,885人 |
紹介割合 | 88.6% |
2)入院患者数(病名別)
病名 | 患者数 |
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統合失調症 | 1人 |
気分障害 | 8人 |
強迫性障害 | 1人 |
ストレス関連障害 | 18人 |
摂食障害 | 20人 |
自閉症スペクトラム障害 | 9人 |
多動性障害 | 5人 |
合計 | 62人 |
3)手術症例病名別件数
該当なし
4)主な検査・処置・治療件数
- 他科コンサルト 71件
- 摂食障害入院プログラム実績 20件
- 心理カウンセリング実績
認知行動療法
ペアレントトレーニング
摂食障害の心理教育プログラム
CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)
PCIT(親子相互交流療法)
動作法 - 心理検査実績
WISC-IV(ウェクスラー式知能検査)
K-ABC (Kaufman Assessment Battery)
ロールシャッハ法
SCT(文章完成法)
PARS(親面接式自閉スペクトラム症評定尺度)
AQ(自閉症スペクトラム指数)
ADHD-RS(ADHD評価スケール)
EAT-20(Eating Attitudes Test 26)
5)カンファランスなど
(1)診療科内
病棟回診、カンファランス:毎週火曜日
精神力動的症例検討会:隔週火曜日
(2)他科との合同
精神科集談会:毎週水曜日
(3)県内医療機関との合同カンファランス
栃木県こどものこころ研究会:隔月月曜日
(4)他の教育施設との合同カンファランス
慶應義塾大学児童精神医学研究会(都立小児総合医療センター、島田療育センター、駒木野病院、愛育病院合同):月2回
JSKAT(静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、都立小児総合医療センター合同):年1回
4.2023年の目標・事業計画等
- 栃木県唯一の児童精神科病棟として、県内の関連施設からの入院依頼に速やかに対応する。
- 初診の待期期間の延長が課題となっており、適切なトリアージを行うことで、緊急性の高い患者を速やかに診療できる体制を整備する。
- 摂食障害の入院治療において、小児科との連携体制を強化する。
- 他の教育施設との情報交換を促進し、診療の質のブラッシュアップを行う。