麻酔科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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麻酔科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2022年4月1日現在)

科長 (教授) 竹内  護
(子ども医療センター兼任)
鈴木 昭広(周術期部門)
五十嵐 孝(ペイン・周産期部門)
(手術部副部長兼任)
外来医長 (助教) 島田 宣弘
医員 (准教授) 多賀 直行
(子ども医療センター兼任)
堀田 訓久
佐藤 正章
(講師) 末盛 智彦
(子ども医療センター兼任)
平  幸輝
(手術部兼任)
(助教) 大塚 洋司(留学中)
永川 敦士
永野 達也
(子ども医療センター兼任)
病院助教   篠原 貴子
(子ども医療センター兼任)
方山 加奈
吉積 優子
橘木 浩平
(子ども医療センター兼任)
杉本健三郎
芝 順太郎
須藤 智幸
高橋 深雪
原  鉄人
時任 利奈
山本 令子
藤田 裕壮
山田 衣璃
平岡 希生
村田 英崇
シニアレジデント   10名

2.診療科の特徴

麻酔科の主な業務は、大学付属病院とそれに併設移されたとちぎ子ども医療センターの手術室での麻酔管理である。一方、手術室外でも血管内治療部での脳外科患者のカテーテル治療や出血コントロール困難症例の塞栓術、先天性心疾患のカテーテル検査・治療、安静保持が困難な小児のMRI検査・放射線治療室など様々な要請に応じて、出張麻酔・鎮静を行っている。

また本年より新たに無痛分娩を開始し、加えて従来産婦人科処置室で行っていた中絶手術や子宮内膜走掻把術の実施場所を、安全性担保の点から中央手術室に移管し、急変時の麻酔科介入を容易にした。ほかにも腎臓外科のシャント増設術の伝達麻酔依頼応需など、様々な科からの呼吸・循環管理や・鎮痛・鎮静コントロールに関するコンサルトに積極的に取り組んでいる。

それらに加え昨今のCOVID-19流行に対しても、集中治療部への人材派遣や他院では対応が困難な要手術感染患者を受け入れその麻酔も担当した。

2021年の総手術件数は約10000件で、COVID-19感染患者増加による手術列削減や、ICU入室制限もあり、うち当科麻酔管理症例は6894件だった。

施設認定

  • 日本麻酔科学会麻酔科研修認定病院
  • 日本ペインクリニック学会指定研修施設
  • 日本心臓血管麻酔学会専門医認定施設

認定医

厚生労働省麻酔標榜医 竹内  護 他30名
日本麻酔科学会認定医 小川  薫 他1名
機構専門医麻酔科専門医(含麻酔科学会専門医) 竹内  護 他28名
日本麻酔科学会指導医 竹内  護 他11名
日本ペインクリニック学会専門医 鈴木 昭広 他5名
日本集中治療医学会専門医 竹内  護 他5名
心臓血管麻酔専門医 竹内  護 他6名
日本区域麻酔学会認定医 堀田 訓久 他3名
日本臨床麻酔学会インストラクター(神経ブロック) 堀田 訓久
日本小児麻酔学会認定医 竹内  護 他5名
日本蘇生学会蘇生法指導医 鈴木 昭広 他1名
日本救急医学会専門医 鈴木 昭広 他1名
日本小児科学会専門医 橘木 浩平
日本外科学会外科専門医 芝 順太郎
日本周術期経食道心エコー認定医 鈴木 昭広 他5名
日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医 佐藤 正章
日本緩和医療学会認定医 島田 宣弘
American Society of Anesthesiologists, member 竹内  護 他1名
International Anesthesia Research Society, member 竹内  護 他1名
European Association of Cardiothoracic Anaesthesiologists, member 竹内  護
The Society of Critical Care Medicine, member 多賀 直行

その他今年から周術期センター発足に向け、疼痛管理チーム(含看護師、専属クラーク)による、術後病棟回診の対象範囲を広げ、より早期離床に向けた管理に向けた評価・介入を行っている。

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)新来患者数・再来患者数・紹介率

新来患者数 72人
再来患者数 3,041人
紹介率 88.9%

2)入院患者数

脊髄刺激装置埋め込み術ほか 0人

3)手術症例病名別件数

脊髄刺激装置埋め込み術ほか 0人

4)死亡症例・死因・剖検数・剖検率

なし

5)主な検査・処置・治療件数

手術麻酔(2021年)
全身麻酔(硬膜外・伝達麻酔併用を含む) 6,132件
脊髄くも膜下麻酔(硬膜外麻酔併用を含む) 721件
硬膜外麻酔・伝達麻酔 22件
麻酔科依頼静脈麻酔・その他 19件
麻酔科外来処置
星状神経節ブロック 30回
三叉神経ブロック 76回
硬膜外ブロック 189回
トリガー注射 298回
その他のブロック 351回
8回
透視下各種ブロック 9回
スーパーライザー(光線治療)等 1,012回
点滴 96回
その他の処置 29回

6)カンファランス症例

手術患者術前カンファランス 241回
手術患者術後カンファランス 241回
症例検討カンファランス 7回

7)キャンサーボード

なし

4.2022年の目標・事業計画等

麻酔業務

COVID-19感染症の重症例減少に伴い、手術列制限は徐々に解除され月別手術件数は回復傾向にある。しかし未だ術後患者を収容する重症床の使用制限や、近隣の病院からの緊急手術患者の集中といった影響は残存している。

いずれにせよ全体的には、手術患者の高齢化や合併症保有率は依然上昇傾向が続いており、厳密な麻酔管理が必要とされる予備力が低下した症例は増加の一途である。また増床した救命センターへの救急・外傷患者の麻酔依頼も増加しており、より高難度の手術に対し麻酔管理を行うことが求められている。

そのためには、麻酔科医師の自己研鑽と各診療科医師の協力による適切な周術期管理が必須であり、まず本年は術前検査や外来受診・管理基準の一般化と周知を、各科に対し行いたい。

学生教育

COVID-19の影響により、2021年度はたびたびBSLが中断され、実際の症例やシミュレーターを用いた実習が制限された。しかし麻酔科は、生命維持に直結した計画的なABCD(気道・呼吸・循環・意識)の変化と管理を、もっとも間近に学べる環境として非常に適したおり、現場での麻酔科実習の早期再開を期待したい。

周術期センターの設立と多職種連携

2022年度の診療報酬改定では、周術期疼痛コントロール加算と病棟薬剤師連携業務加算が新設される。現在当院では麻酔科術前外来を組み込んだ周術期センターを設立準備中であるが、これにより、構成メンバーとなる看護師や薬剤師、口腔外科医師、臨床工学技士、理学療法士、MSW、メディカルクラークらが、各患者にそれぞれの専門分野から介入の必要性を判断し、業務を分担・協力・情報共有することで、より安全で質の高い医療の実施が可能になるように努めていきたい。

全身管理能力習得のためのレジデント教育

麻酔科は気管挿管や呼吸器の使用法、各種手技の習得、循環維持をはじめとする全身管理のトレーニングの場として、非常に適している。そこで将来の専門性にかかわらず、ジュニア・シニアレジデントに一定期間トレーニングを行うことは、医師人生で急変時対応や感染症流行、大手術患者の一般床帰室時の全身管理など様々な場面で生かされると考える。これらの能力を修得する場としての麻酔科の魅力をアピールし、引き続きレジデントたちの積極的なローテーションを訴えていきたい。

無痛分娩の開始と婦人科処置の手術室以降

2021年より手術室と分娩等の環境を整備し、週に一回定期的に無痛分娩を開始した。現在合併症等の発症もなく順調に経過中である。

5.過去実績