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看護部【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2019年4月1日現在)

看護職員 1,473人
看護師 1,402人
助産師 63人
保健師 6人
看護補助員 2人

2.看護部理念

安心感と温もりのある患者中心の看護を提供します

3.基本方針

  1. 患者さんの意思を尊重し、「いのち」と「暮らし」を守る看護を提供します。
  2. 患者さんと家族とともに、地域関係機関や院内の多職種と協働した質の高いチーム医療を行います。
  3. 地域医療における看護を牽引できる人材を育成し、社会に貢献します。
  4. 高度先進医療を推進する実践力と生活の視点をもち、最善の看護が創造できる専門職業人を目指して、自己研鑽に努めます。

4.平成30年度看護部重点目標

平成30年度の看護部の重点目標に以下の3項目を挙げ、活動を行った。

  1. 質の高い看護を提供できる人材を育成する
  2. 超過勤務を削減し、安心して働き続けられる職場環境をつくる
  3. 住み慣れた地域で継続して生活できるよう、「医療」と「生活」の両方の視点で統合的にマネジメントし、必要な看護ケアを提供する

5.委員会と連絡会

看護部の目標達成に向け、委員会を中心に活動をしている。次の9つの委員会と5つの検討会で以下の活動を行った。

【委員会の活動】

1)研修・看護職キャリア支援委員会

本委員会の目的は「1.看護職キャリア支援センターと協力し、看護部職員に対するラダー研修を企画立案する。2.研修会の企画運営と評価を行う。3.研修の課題の評価を行う。」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。

(1) 教育実践研修【2】研修の企画を見直し、教育力の育成に繋がる研修とする。
2017年度のレポート評価票の点数が低かった項目「成人教育の理解」、「根拠に基づいた成人教育実践のための文献の活用」、「成人教育実践の方法」について、理解を深められるよう講義の中にワークを追加した。その結果、レポート点数は2017年度より上昇し不合格者の割合も減少した。

(2) マネジメント研修【2】の企画を見直し、マネジメント力の育成に繋がる研修とする。
① 2018年度は例年通りあしぎん総合研究所に依頼し、マネジメントに必要なコミュニケーションスキルの一つである『アサーション』の講義を中心とした企画を実施した。研修内容を把握するため担当以外の委員も聴講した。
② 『アサーション』に関する学びは大きいが、マネジメントとの繋がりは理解しにくいため、ラダーⅢレベルのマネジメント【2】研修の目的には不十分な内容であるという問題点が挙げられた。
2019年度は、あしぎん総合研究所による『アサーション』の講義は行わずマネジメント要素の理解を深めることに焦点を当てた講義と演習へ企画を修正することになった。
③ 2019年度の企画案のアウトラインを作成した。

(3) スキルアップ研修【1】「血糖管理」の講義資料等を見直し、看護実践力の育成に繋がるようにする。
① 講師は2019年度から新井認定看護師へ変更となるため、資料の見直し及び改定を依頼した。資料は見やすくわかりやすい表現・表示へ修正し、音声付きに変更した。
② eラーニングの正答率が低い項目に関する講義内容を追加した。

2)看護基準委員会

看護基準・手順は当院の看護の基準を示すものであり、看護の質を担保するうえで大切なものである。当委員会の今年度の活動目的は、昨年度から継続し看護部BSCの戦略目標である患者の安全の確保・看護の質の可視化の視点から「看護実践のための行動指針及び実践評価のための枠組みを構築し、基準を作成および見直しをする」とし、具体的な活動として以下の3項目を行った。

(1)意思決定支援の看護基準・手順が周知でき実践できるように支援をする。
意思決定支援件数の推移を基に検討したが、IC同席が少ない現状があった。そこで、今年度は看護の質の可視化の評価指標の一つである、共通基準をもとに各部署でのIC同席基準の作成と実施に関して活動を行った。各部署が行っている意思決定支援の件数を「看護ケア」、「観察項目」、「看護実施項目」それぞれの項目からの入力件数と記録の有無について調査した。適正な入力について、主任看護師研修会で説明会を行った。
また、各部署から出されたIC同席に関してのBSC中間報告をまとめ、看護部連絡会議で報告を行った。IC同席件数は部署間での差はあったが、IC同席できなかった場合の記録件数は増えている。また、IC同席の実施のチェックでSOAP記録がない件数は減少した。

(2)標準看護計画の見直しや新規作成を支援する。
昨年度明文化した標準看護計画作成基準・手順と看護情報管理室のものとの齟齬があり、看護情報管理室と共に修正を行った。
また、フリーで立案した看護計画の件数を把握した。その内容を、立案された看護計画や看護記録を見て確認し、フリーでの立案の妥当性を協議した。その結果既存の看護計画で代用できる旨を各部署の主任看護師に委員から口頭で伝え、部署での指導を依頼した。
新規標準看護計画作成支援は、NICU5件、7階西病棟2件、4階東病棟1件を実施した。

(3)看護基準・手順の作成と見直しをする。
新規看護基準・手順の作成は4項目、既存の看護基準・手順の大幅な訂正は、看護基準が9項目、手順が14項目実施した。また、全項目の書式の統一も行った。今後「麻薬管理看護基準・手順」、「PICC挿入中の管理」を新規に作成する予定である。
各部署の看護基準・手順に関しては、ICU・NICU・2階東病棟・5階B病棟など複数部署のものを確認、修正し、登載した。

3)看護記録委員会

本委員会の目的は「看護記録の質の向上を図る」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)看護記録についての理解を深め、看護過程がわかる記録ができる。
①看護記録監査の「看護計画」の評価点数が平均3以上である。
②看護記録監査の「SOに対して根拠に基づいた判断が【A】に記録されている」の項目の評価点数が3以上である。
③看護記録監査の連絡員と委員会の点数差が1回目監査より少なくなる。
④部署内監査の点数のばらつきが少なくなる。
目標①については、評価点数が平均3.35点であり目標を達成した。②については評価点数が平均3.19点で目標を達成した。③については、少なくなっている部署もあるが、全体では1回目も2回目も-0.51で変化はなかった。1回目の看護記録監査後に、解釈に迷う監査表の表現を一部修正しているため、数字だけでは判断できない部分もある。④については、監査点数のばらつきが多い項目を特定して、看護記録の向上に取り組んでいる部署もある。しかし、委員会として「ばらつき」の解釈、評価方法の統一ができていなかったため、客観的な評価ができなかった。次年度は委員会として正しく監査して欲しい項目(看護計画やアセスメントなどの必要な項)を定めて、連絡員が取り組みやすいようにしていく必要がある。

(2)看護記録連絡員の活動計画の実施率が80%以上である。
「看護記録連絡員の活動計画の実施率」については、86.1%となり達成できた。しかし、部署によって勉強会の内容、開催方法等に差があったため、次年度は委員会として統一した支援ができるようにする必要がある。

4)看護研究委員会

本委員会の目的は「看護研究の質の向上に努める」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)各ラダー研修における研究支援を行う

(2)各部署で行う看護研究の支援を行う

(1)と(2)について①~③の重点目標を設定して取り組んだ。
①各部署で行う看護研究の相談窓口となり、看護研究の支援を行う。
看護研究の相談窓口の前段階として委員会内で「統計について」、「倫理申請について」などの勉強会を実施し、看護研究計画書の作成など自己研鑽につとめた。今回の看護展開研修【3】受講修了者に今後研究に取り組む意向があるかを調査した結果、12名から実施したいとの返事があった。所属長と相談し、研究を支援していく予定である。
②看護研究発表会の参加者を増やし、職員の自己啓発の機会を増やす。
参加者は昨年度より28名減少し増員はできなかった。開催時期についての看護師長への調査結果から次年度以降は11月に開催し、参加者の増員を期待する。自己啓発の機会になったかの評価としては、アンケートの結果から、【看護研究発表会で、院内で取り組んだ研究を知り、自己啓発の機会とする】の設問に「達成できた」と「やや達成できた」と回答した者が176人(87%)であり、目標は達成できたと考える。
③看護研究計画書の修正をする。わかりやすい看護研究計画書の書き方に修正した。

(3)病院の倫理指導員の役割を担う
看護研究委員から選出して、担当している。

5)看護情報システム委員会

本委員会の目的は「1.電子カルテデータを利用し、看護の質指標を提示する。2.重症度、医療・看護必要度の評価入力を適切に行えるよう支援する。3.電子カルテ、看護支援システムの問題対応や改修案について検討する。」であり、以下の4項目の目標を設定し、看護情報システム連絡員とともに活動を行った。

(1)重症度、医療・看護必要度の入力が正しくできるよう支援する
重症度、医療・看護必要度の委員会監査を6月と12月に実施した。結果を各部署にフィードバックし、重症度、医療・看護必要度評価の入力が正しくできるように支援した。委員会の支援結果を重症度、医療・看護必要度委員会監査の6月と12月の評価点数の変化で評価し、12月の評価点数は6月より上昇した。一般病棟用評価の患者の状態だけがマイナスの結果となり、患者の状態の記録の書き方をどのように伝えるかが次年度の課題である。

(2)データ入力の精度を高めるよう支援する
①DPC必須入力項目の入力もれをなくす。
看護情報管理室の協力を得て、マニュアルを作成した。項目と内容について周知し90%以上の入力がされるようになった。
②看護ケア欄の入力方法のルールを徹底する。
主任看護師研修会で説明し、選択肢からの入力件数と選択肢以外からの入力件数の差が10件/月程度まで減少した。選択肢以外からの入力内容は、フリー入力や選択肢の書き換えであり継続して働きかけが必要である。

(3)病院情報システムの適切な運用への支援と効率的な活用のための提案をする。
①新たに導入となった看護パスの運用方法が浸透していなかったため、看護情報管理室と連携を図り、勉強会を開催し周知した。
②各部署から病院情報システムの問題点および改善案を募った。各部署1つ以上の提案があった。提案内容の中から改善できるものについて検討し解決した。

(4)病院情報システムの活用の評価をする看護パスの運用方法について周知し、活用数が増加してきている。データ利用申請内容もデータを掛け合わせた依頼となってきており申請数も増加している。今後の課題は、看護サービスの質管理に活用できるように重症度、医療・看護必要度のデータの評価結果を提示していくことである。

6)在宅支援委員会

本委員会の目的は「病棟、外来、患者サポートセンターと連携をし、在宅移行に向けての取り組みを支援する」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)各部署の課題や問題点を明確にし、患者サポートセンターと連携を図り、在宅支援連絡員の活動を支援する。在宅支援連絡員の課題達成率が80%以上である。
連絡員に部署の現状、課題、目標、活動内容を明確にして取り組んでもらい、委員会は、部署担当者を決めて困っていることなどに対応した。勉強会を1回開催し、連絡員の活動を支援した。連絡員の課題達成率は平均79.4%であった。

(2)退院支援フロー、退院後訪問の基準・手順を浸透させる。
退院後訪問を実施した部署は、19部署であり実施時には退院支援フロー、退院後訪問の基準・手順を活用していることが調査でわかった。退院後訪問の基準・手順を使用しての意見が各部署からあり、改正を行った。
退院後訪問の医師による指示文書を、「訪問看護指示書」を使用せずに「指示簿」からの入力に変更した。

(3)在宅患者訪問指導料3取得に向けた体制を整える。
在宅患者訪問看護・指導料3の施設基準、算定要件などを確認しながら在宅患者訪問看護・指導料3の基準を作成中である。

7)安全活動推進委員会

本委員会の目的は「1.患者の満足度向上のため、関連部署と連携をとり対応案を検討する。2.看護補助員教育を検討し、実施する。3.患者サービス委員会と連携し、患者へのイベントを支援する」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)患者満足度が上昇する
①患者満足度調査において満足とやや満足の結果が、入院90%以上、外来80%以上となる。
②看護職員に対する良くない評価の投書件数が、活動後に5件/月以下となる。
①②の達成のために、看護職員向けに患者満足度向上のための啓発ポスターを作成し配付した(3回)。ポスターの内容は以下の3点である。
・看護職員に対する投書の「悪い意見」と「良い意見」の内容、各部署で取り組んでいるBSCにおける患者満足度向上のための取り組みの紹介をした。
・患者満足度調査の看護師の対応に関する質問項目に沿って、日頃の行動を意識できるようなメッセージを載せた。
・身だしなみや言葉遣いについて、自己の振り返りができるようなチェック表を掲載した。
その結果、患者満足度調査結果において、満足とやや満足の割合は、入院が84.7%、外来が71.4%であり、目標達成には至らなかった。看護職員に対する良くない評価の投書件数は月に5から7件あったが、啓発ポスター配付後は2から4件に減少した。次年度の課題は、患者満足度調査結果や投書の内容を分析し、対策を検討していくことである。

(2)看護補助員の業務拡大に向けて、研修会を開催する
①看護補助員育成計画の立案及び研修を実施する。
②看護補助員が日常生活に関わる業務を3項目以上増やす。
今年度は、「体位変換」「全身清拭」「オムツ交換」の3項目について研修を企画・実施し、109名が参加した。研修後の看護補助員部署別業務実施状況の調査の結果では、以前より実施している部署は4部署で、今年度から取り組み業務拡大ができた部署は4部署であった。今後実施を検討している部署は6部署である。研修会を実施したことでの看護補助員の業務拡大は一部のみであった。今後の看護補助員の教育体制において、実施した項目の強化や項目の追加など研修内容の検討をしていく。

8)看護部安全推進委員会

本委員会の目的は「安全な看護業務の推進と、災害対策や感染予防対策が院内で統一して実践できるように支援する」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)QSセンターと連携してインシデント分類影響レベルⅢ以上のインシデントを減少する取り組みを提言する。〈安全グループ〉
各部署で発生しているインシデント内容を分析し、具体的な取り組みができるように支援した。2017年度に実践したKYTは、安全対策に効果的であったと評価できたため、2018年度も実施した。各部署で実施したKYTの内容を委員会で確認し、効果的であった点・改善点等を各部署にフィードバックした。しかし、インシデント分類影響レベルⅢ以上の報告数は2017年244件、2018年263件と19件増加した。連絡員の課題レポートの内容から、部署ごとの分析内容の差が、取り組み内容に影響し成果として得られなかったと考える。全部署の状況を把握して支援方法を統一することも必要であった。次年度は、今年度の他部署の取り組み内容とKYTの取り組みを各部署に配付し、自部署の活動に活かせるように支援したい。また、インシデント発生時に「ルールを守っていたか」が必要な情報であるため、今後は報告用紙(J-CLIP)の項目に追加していくことをQSセンターと検討していく。

(2)防災訓練と防災設備のDVDを活用し、効果的な防災訓練ができるよう支援する。〈災害グループ〉
各部署での防災訓練を効果的な方法で統一化できるように、2018年度に作成したDVDとシナリオ、アクションカードを配付し、それらを活用した防災訓練を推奨した。防災訓練は41部署で実施され(30部署がDVDを活用)、32部署が看護師だけではなく、医師・臨床工学技師・保育士・看護補助員・クラークなど多職種と合同で実践した。防災訓練後のアンケートでは「防災設備」、「災害時の各自の役割について」は全員が理解できたと答えている。次年度の課題は、災害発生時に全職員が適切な行動がとれるようにすることである。全職員対象の災害対策研修会の開催などを看護部より提案していく。

9)看護業務委員会

本委員会の目的は「看護師の業務負担軽減と働きやすい職場づくりを支援する」ことであり、以下の4項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)業務改善や超過勤務の削減を支援する。
看護職員が相互に支援し協働する組織風土を育成するために、"気づき"を大切にする仕組みの土台作りを目指して活動した。各部署で工夫している取り組みの情報交換をする場を設け、その後スタッフ向けにその取り組みを紹介した。職場風土の変容には時間が必要であるため、今後、管理者とスタッフ双方へ、委員会としてどのように働きかけていくかが課題である。

(2)施設基準や診療報酬加算等に準じた業務体制の整備ならびに調整を支援する。
医師の業務負担軽減として、看護師による採血とルート確保について、データ収集方法の見直しを行い正確な実施率の把握に努めた。各部署での現状と取り組みを把握したうえで支援した。全体的に実施率は増加しているが、伸びていない部署もある。看護師の業務負担とならないように留意し、整備ならびに調整をすることが課題である。

(3)医療、看護に使用する材料等に関し、適切・効果的な運用について検討する。
全部署に関わる新規の医療材料と、現在採用されている医療材料についても適切であるのかを検討した。11件検討し2件採用となった。看護に関わる新規材料の採用は委員会が窓口であるが、安全面や適切な運用のためにQSセンターや看護基準委員会と連携をして進めることや、院内採用物品を把握して検討を進めるために用度課と協働することも今後の課題である。

(4)他部門と協力・連携するための看護業務の調整をはかる。
病棟看護師が実施している患者への退院薬の説明や指導の実施、薬剤師による配薬の実施が可能であるか、薬剤部と話し合いを持った。しかし、病棟薬剤業務の拡大には至らなかった。

【検討会の活動】

1)固定チームナーシング検討会
本委員会の目的は「各部署が固定チームナーシング体制を維持し、継続できるよう支援する。」であり、以下の3項目の目標を設定し活動を行った。

(1)チームリーダー・サブリーダーが役割を達成できるよう支援する。
新規のチームリーダー・サブリーダーを対象とした連絡会を2回/年開催し、1回目は部署データベース・ホームワークシートを使って部署の特徴を紹介し、自己課題を絞るグループワークを行った。その後自部署で自己課題に取り組み2回目の連絡会で結果を発表した。2回の連絡会は同じメンバーがグループとなるようにし、部署の情報や活動の進捗状況を共有し理解しやすい環境とした。2回の連絡会終了後のアンケートでは「チームリーダー・サブリーダーの役割と業務」と「自己課題の達成度」を数値化して前年度と比較し評価をした。連絡会の内容は昨年度と同様であるが、いずれの項目も昨年度よりも評価が上昇した。自由記載には「連絡会を通して自分の役割が理解でき、目標・活動・評価がしやすくなった」「1回目の研修に参加し、自己の課題を明確にすることで目標を達成するための活動ができた」とあった。初回で役割と業務を理解し自己課題が明確となり、2回目までの間に課題に取り組むことで役割達成に繋がったと考える。

(2)チェックリストをもとに部署訪問を行ない、チーム目標達成率SとAの合計が70%以上となるように支援する。
現在、各部署で評価を行っているため、固定チームナーシング検討会を4月に臨時で開催し評価する。

(3)成果発表会を実施し、看護の成果を共有する。
3月11日~15日に行われた成果発表会のアンケートを基に、4月の固定チームナーシング検討会で評価する。

次年度への課題は、以下の3点である。
①固定チームナーシングにおける「共同業務の項目」と「業務分担」を明確にする。
②新規のリーダー・サブリーダーに対して、リーダー・サブリーダーの役割と業務を理解し、自己課題を達成できるように支援をする。
③部署での受持ち看護師役割の機能が弱いため、固定チームナーシングにおける受持ち看護師の役割と業務の意識づけを強化していく。

2)専門・認定看護師検討会
本検討会の目的は、「専門看護師及び認定看護師が専門性を高め相互研鑽することにより、質の高い看護を提言する」ことであり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)専門看護師及び認定看護師の活動を可視化する。
専門看護師及び認定看護師の日々の活動状況を可視化するために、専門・認定看護分野別看護管理日誌の項目の定義を定め、介入件数を入力できるよう修正を実施した。

(2)「新たな認定看護師制度」を理解し、今後の自分のキャリア形成を考えることができる。
日本看護協会では、新たな社会ニーズへの対応を目指し、認定看護師制度を基盤に特定行為研修を組み込んだ新たな教育や役割に発展させ、認定看護師制度を再構築する取り組みを始めている。
認定看護師制度の再構築に伴い、変更が予定されている内容を検討会で共有し、今後の自分のキャリア形成について意見交換を実施した。
今後も専門看護師及び認定看護師の実践の成果が臨床の看護師に理解され、活用されるよう取り組んでいく。

3)地域実践研修支援検討会
平成30年度の地域実践研修は、日光市民病院に看護師7名、那須南病院に看護師2名、西吾妻福祉病院に看護師4名の合計13名が行っている。
本委員会の目的は「地域実践研修において研修者が課題を達成できるように支援する」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)地域実践研修シートを活用し、研修者との交流会や面接を通して、実践活動のサポートを行う。
スムーズに地域実践研修に取り組めるように、6月に研修施設ごとの現地交流会を行った。交流会に参加することで研修者同士の親睦を深め、仲間づくりや情報交換の場となっている。
また、地域実践研修の目標や課題の達成状況を整理し今後の活動に活かせるよう、10月から11月に個別面接を行った。研修1年目は当院に帰院してもらい、安心感を抱けるよう精神面に配慮しながら行っている。研修2年目以上は研修施設にも慣れてきているため、担当者が訪問して研修先で実施した。面接によるアドバイスが、その後の活動に活かせるとの意見が多く次年度も面接によるサポートを継続していく。

(2)効果的な地域実践研修ができるよう指導者間の連携の強化を図る。
地域実践研修を効果的に行うために、自治医科大学附属病院看護部と研修施設の看護責任者間で5月と10月に指導者会を開催し、情報交換を行っている。研修生の研修状況や支援・指導における現状と課題など、情報交換を行うことで指導者間の連携を深めている。

4)臨床実習指導検討会
本委員会の目的は「臨地実習が効果的に行われるよう実習環境を整える」であり、以下の目標を設定し、活動を行った。

(1)臨床実習指導自己評価票を活用し、より効果的な実習となるよう支援する
①臨床実習指導自己評価票を活用するための周知を行う
4月の臨床実習指導者任命式において、臨床実習指導自己評価票を用いて自分の指導の振り返りを行ってほしいことを伝え、実習クール終了毎に臨床実習指導自己評価票を記載し提出してもらった。
また、「臨床指導者ワークショップ」を1回開催し94名が参加した。テーマを臨床実習指導自己評価票に示してある「臨床実習指導者としての役割」としてグループワークを行い、指導に活かせるような意見交換を行った。
上記の活動により全体的な周知を行うことができたため、今後は指導の場面で活用できるような検討が必要である。
②実習クール毎に臨床実習指導自己評価票を活用して、課題を見出す
臨床実習指導者個々が担当した実習クール終了毎に、臨床実習指導自己評価票を提出してもらい、その集計を行った。その結果を、臨床実習指導者としての役割である5つの大項目について、前半(4月から7月)と後半(9月から2019年2月)で比較した。大項目ごとの全体の平均は3点台(1~4の4段階評価)であり、項目により多少の差はあるが、ほぼ役割を遂行していることがわかる結果であった。前半と後半では、大きな差はなかった。今回は、学生の教育課程の比較や臨床実習指導者個人の変化を評価していないため課題を見出すまでには至らなかった。そのため臨床実習指導自己評価票に2点「あまりあてはまらない」、1点「全くあてはまらない」と選択した場合にコメント記載ができるように書式を変更し、各項目に対する改善点や具体策を考えるために役立てられるようにする。

5)特定行為看護師活動検討会 本検討会の目的は「特定行為研修修了者の活動環境を整える」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。

(1)特定行為看護師の活動を院内に啓蒙する。
特定行為看護師活動についてのポスターを院内に掲示し周知を図った。特定行為看護師活動に関する実施要項、特定行為手順書作成の取り決め、特定行為実施までの流れを作成し、ポータルサイトに掲載した。また病院運営審議会や診療代表者会議、看護部連絡会議等で特定行為看護師の活動について説明を行った。習得審査が修了し実践可能な特定看護師の活動を、毎月のスケジュールにし院内に提示した。

(2)特定行為看護師の活動を支援する。
特定行為研修修了生に対して、活動するうえでの具体的な支援方法や課題を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施し、解決策を検討した。
院内で研修修了生が習得審査をしてもらうための支援として、実践可能な行為が多い診療科や部署に習得審査(指導医のもとに実践する)を受けられるように調整を依頼した。
特定行為看護師の活動を可視化できるように、「特看護」の職種を作り特定行為に係る記録ができるようにした。また、必要な検査を特定行為看護師の権限でオーダー(放射線・処方・注射・検査・細菌検査)ができる体制を整えた。実践可能な特定看護師の活動は、毎月のスケジュールを決めることで活動日を確保した。

6.専門看護師の活動

専門看護師は、「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかること」を目的とした日本看護協会が定める制度である。当院の専門看護師の分野別人数を表1に示す。専門看護師の役割は「実践」・「相談」・「調整」・「教育」・「研究」・「倫理調整」の6つであり、今年度の各分野における活動は以下の通りである。

表1 専門看護師の分野と人数

専門看護師の分野人 数 人数
がん看護 5名
小児看護 2名
母性看護 1名
慢性疾患看護 1名
急性・重症患者看護 4名
合計 13名

1)がん看護

(1)院内活動

  1. 外来治療センター内でがん化学療法認定看護師とともに看護師外来を運営(がん患者指導管理料1:186件、がん患者指導管理料2:29件)
  2. 他職種カンファレンス参加(外来治療センター、CancerBoardCanfarence、緩和ケアチームカンファレンス)
  3. 「がん患者と家族のためのサロン虹」参加
  4. がんを持つ親の子どもへのサポートグループ(CLIMB®プログラム)参加
  5. がん相談支援センターにおける「がん相談」の運営
  6. 緩和ケア病棟家族会参加
  7. 化学療法部会構成員
  8. がんゲノム医療部構成員
  9. 新人看護職臨床研修看護基礎技術研修講師
  10. ラダーⅡAトライ研修スキルアップ研修「心理ケア」・「家族ケア」講師
  11. ラダーⅣトライ研修スキルアップ研修【3】アドバイザー

(2)院外活動

  1. 栃木県立衛生福祉大学校非常勤講師
  2. 看護師特定行為研修センター研修指導補助者
  3. 地域社会振興財団中央研修会がん化学療法看護研修会講師
  4. 栃木県看護協会主催在宅ターミナルケア研修「在宅ターミナルにおけるチームケア」講師
  5. 日臨技、栃木県臨床検査技師会主催の多職種連携のための臨床検査技能開発講習会「看護職から観た患者心理と家族とのコミュニケーション」講師
  6. 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター後援病院・在宅医療連携研修会「病院の行う退院支援」講師
  7. 特別養護老人ホーム桜の華「終末期のケア」講師
  8. ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム講師(那須赤十字病院、佐野厚生総合病院)
  9. 栃木県がん診療連携協議会相談支援部会部員
  10. 自治医科大学看護学部「がん看護学」講義

(3)実習受け入れ

  1. 自治医科大学大学院看護学研究科がん看護専門看護実習Ⅱ
  2. 看護師特定行為研修生:血管外漏出
  3. 獨協医科大学大学院看護学研究科専門看護師コース老年看護学実習Ⅰ(老年急性期高度実践看護・役割実習)における退院支援部門の見学
  4. 静岡県立静岡がんセンターがん放射線療法看護認定看護師教育課程実習における退院支援門の見学
  5. 国立がん研究センター東病院がん放射線療法看護認定看護師教育課程実習における退院支援部門の見学

(4)学会参加

10件(日本看護倫理学会、日本乳癌学会、日本CNS看護学会、日本緩和医療学会、日本臨床腫瘍学日本がん看護学会、日本在宅ケア学会、日本在宅医学会大会)

(5)研究活動

  1. 研究サポート7件
  2. 第23回日本在宅ケア学会学術集会示説1件
  3. 第33回日本がん看護学会学術集会示説1件

(6)雑誌等の執筆

なし

2)小児看護

(1)院内活動

  1. 院内の看護師と小児に携わる専門職を対象とした勉強会2件
  2. 子ども医療センター在宅グループ構成員
  3. 小児緩和ケアチームのコアメンバー(カンファレンス23回/年実施)
  4. 新入看護職臨床研修「環境調整」
  5. ラダーⅣトライ研修スキルアップ研修【3】アドバイザー

(2)院外活動

  1. 自治医科大学大学院看護学研究科非常勤講師
  2. 栃木県立衛生福祉大学校非常勤講師
  3. 看護師特定行為研修センター研修指導補助員者
  4. とちぎ小児看護研究会事務局
  5. 第6回日本CNS看護学会企画委員
  6. 肝移植患者会講演会講師
  7. 日本看護協会NICU/GCUを退院する児とその家族の支援推進検討委員会委員
  8. 日本看護協会小児在宅移行支援指導者育成施行事業研修ファシリテーター
  9. 第28回日本小児看護学会学術集会テーマセッション「保育園看護職と語ろう第2回医療的ケアのある子どもの保育所における健康支援と医療機関の協力・連携を探る」パネリスト
  10. 第28回日本小児看護学会学術集会テーマセッション「子どもの緩和ケアについて語り合おう!子どものエンド・オブ・ライフケア指針の活用に向けて第3弾」ファシリテーター
  11. 名古屋第一赤十字病院小児医療センター勉強会講師

(3)実習受け入れ

  1. 自治医科大学大学院看護学研究科小児看護学演習、母性看護学演習
  2. 日本赤十字看護大学大学院博士課程見学実習

(4)学会参加

7件(第5回日本CNS看護学会、第28回日本小児看護学会学術集会、第44回日本重症心身障害学会学術集会、第16回日本小児がん看護学術集会、第28回日本外来小児科学会年次集会、日本小児心身医学会関東甲信越、第46回日本小児神経外科学会)

(5)研究活動

  1. 研究サポート8件
  2. 第28回日本外来小児科学会年次集会ワークショップ「外来での事故防止を進めよう~事故防止対策の企画・運営を学んでみませんか~」共同研究者
  3. 第28回日本小児看護学会学術集会示説発表
    2件
  4. 平成29-32年度科学研究費助成事業(基盤研究C)肝移植後の思春期患者に向けた多職種連携による自立支援フログラムの構築共同研究者

(6)雑誌等の執筆

  1. 黒田光恵:状況設定文読み解きLesson第6回「体をがっくん、がっくんとさせて、白目になって瞬きをしなかった」.ナーシングキャンパス. 2018;6(9):93-99.
  2. 黒田光恵:NICU看護師が知らない(かもしれない)在宅の世界.日本新生児看護学会誌.2018;
    24(1):15-17.
  3. 佐々木綾香:排泄に関する医療的ケアを必要とする発達障害児と家族への看護.小児看護.2018;
    41(5):609-615

3)母性看護

(1)院内活動

  1. ラダーⅣトライ研修スキルアップ研修【3】アドバイザー
  2. 糖尿病看護チーム活動参加

(2)院外活動

  1. NCPRインストラクター
  2. J-CIMELSベーシックコースインストラクター補助
  3. 日本母性看護学会糖代謝異常妊産褥婦への看護支援セミナー補助
  4. 日本母性看護学会CTGセミナーファースト認定コースファシリテーター
  5. 第43回栃木県母性衛生学会査読・座長
  6. 日本母性看護学会GDMセミナー部会委員
  7. 自治医科大学大学院看護研究科非常勤講師
  8. 自治医科大学看護学部非常勤講師

(3)実習受け入れ

自治医科大学大学院看護研究科母性看護学演習

(4)学会参加

3件(栃木県母性衛生学会、日本CNS看護学会、妊娠糖尿病学会)

(5)研究活動

研究サポート2件

(6)雑誌等の執筆

なし

4)慢性疾患看護

(1)院内活動

病棟看護師対象勉強会2件

(2)院外活動

なし

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

2件(日本CNS看護学会、日本慢性看護学会学術集会)

(5)研究活動

研究サポート1件

(6)雑誌等の執筆

なし

5)急性・重症患者看護

(1)院内活動

  1. 看護職キャリア支援センター教育プログラム開発支援部門員
  2. ラダーⅡAトライ研修スキルアップ研修「家族ケア」企画・運営
  3. ラダーⅡAトライ研修看護展開研修【2】「フィジカルアセスメント2」企画・講義
  4. ラダーⅣトライ研修スキルアップ研修【3】アドバイザー
  5. 新人看護職臨床研修看護基礎技術研修「環境調整」、「心肺蘇生法」講師
  6. 研修医向けAHABLSプロバイダーコース開催
  7. 人工呼吸管理安全対策チーム構成員
  8. 医療機器安全管理部会構成員
  9. 院内急変時ワーキンググループ構成員
  10. 病棟看護師対象勉強会5件

(2)院外活動

  1. 獨協医科大学大学院看護学研究科非常勤講師
  2. 自治医科大学大学院看護学研究科非常勤講師
  3. 日本集中治療医学会評議委員
  4. 日本集中治療医学会関東甲信越支部運営委員会委員
  5. 日本集中治療医学会看護師将来計画委員会委員長
  6. 日本集中治療医学会J-PADガイドライン検討委員会委員
  7. 日本集中治療医学会学術集会あり方検討委員会委員
  8. 日本クリティカルケア看護学会評議員
  9. 日本クリティカルケア看護学会せん妄ケア委員会委員
  10. 日本呼吸療法医学会理事
  11. ELNEC-JCC指導者用ガイド改訂メンバー
  12. 栃木栄養サポートナース学校世話人
  13. 日本手術医学会教育委員
  14. 日本手術医学会評議員
  15. 日本手術医学会ガイドライン改訂準備委員
  16. 日本小児麻酔学会評議員
  17. 日本手術看護学会認定看護師委員会関東甲信越地区代表
  18. 北関東手術看護研究会代表
  19. とちぎ手術看護情報交換会世話人会
  20. 第40回日本手術医学会総会プログラム委員
  21. 日本臨床救急医学会評議員
  22. 日本救急看護学会評議員および査読員
  23. 日本救急医学会関東地方会評議員
  24. 第20回日本救急看護学会学術集会倫理ワークショップファシリテーター
  25. メディカル情報サービス主催看護師教育セミナー講師
  26. 白鷗大学教育学部専門科目「救急法」の特別講師
  27. AHABLSファカルティ
  28. JPTEC地域世話人
  29. 第9回栃木県呼吸器基礎セミナー講師
  30. 全日本空輸株式会社安全企画パネルディスカッション(パネリスト)
  31. 公益財団法人日本医療機能評価機構認定病院患者安全推進協議会主催「鎮静ハンズオンセミナー」ファシリテーター

(3)実習受け入れ

  1. 東京慈恵会医科大学看護学専攻修士課程クリティカルケア看護専門看護実習Ⅰ
  2. 杏林大学附属病院認定看護師教育研修センター集中ケア学科
  3. 自治医科大学大学院看護研究科修士課程クリティカルケア看護学科専門看護実習
  4. 獨協医科大学大学院看護学研究科修士課程老年看護専門看護実習
  5. 聖路加国際大学大学院修士課程急性期看護学実習

(4)学会参加

13件(日本救急医学会関東地方会、日本病院前救急診療医学会総会・学術集会、日本クリティカルケア看護学会学術集会、日本集中治療医学会関東甲信越支部学術集会、日本集中治療医学会学術集会、日本CNS看護学会、日本呼吸療法医学会学術集会、日本看護学会急性期看護学術集会、日本看護科学学会学術集会、日本手術看護学会年次大会、日本手術医学会総会、日本手術看護学会近畿地区、日本救急看護学会学術集会)

(5)研究活動

  1. 研究サポート8件
  2. 第49回日本看護学会急性期看護学術集会口演1件

(6)雑誌等の執筆

  1. 谷島雅子.脳神経外科脳室ドレナージ,脳槽ドレナージ,硬膜外ドレナージ,永井秀雄監修,佐田尚広,中村美鈴編集,ドレーン&チューブ管理マニュアル改訂第2版.学研メディカル秀潤社.2019;36-49.
  2. 日本集中治療医学会看護テキスト編集グループリーダー茂呂悦子.「集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編」(2018年6月出版)、「集中治療看護師のための臨床実践テキスト療養状況と看護編」(2019年3月出版)
  3. 福田侑子.ショックを基礎から紐解こう心外閉塞・拘束性ショック.急変ABCD+呼吸・循環ケア.2019;40(2):23-30.
  4. 福田侑子.デバイス関連感染症の看護のポイント.集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編.2018;187.
  5. 福田侑子.カテーテル関連血流感染症の看護のポイント.集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編.2018;194.
  6. 福田侑子.人工呼吸器関連肺炎と人工呼吸器関連事象の看護のポイント.集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編.2018;200.
  7. 福田侑子.カテーテル関連尿路感染症の看護のポイント.集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編.2018;206.
  8. 福田侑子.手術部位感染の看護のポイント.集中治療看護師のための臨床実践テキスト疾患・病態編.2018;210.
  9. 福田侑子.臨床現場の困ったを解決する看護理論パークスの悲嘆のプロセス.月刊ナーシング.2018;38(12):125-127.
  10. 福田侑子.看護技術・ケアのなぜ?に答えられるようになる!「尿道留置カテーテルを安易にクランプしてはいけない根拠は?」「抜けかけたドレーンチューブを引っ張ったり再挿入してはいけない理由は?」「胸腔ドレナージでエアリークがあると気胸が疑われる根拠は?」「ドレーンバック交換の時期の根拠は?」.月刊ナーシング.2018;38(4):40-44.

7.認定看護師の活動

認定看護師は、「特定の看護分野において、熟練した看護技術及び知識を用いて、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送りだすことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ること」を目的とした日本看護協会による制度である。認定看護師の役割は、「実践」・「指導」・「相談」の3つであり、各分野と人数は表2に示す通りである。

平成30年度はがん化学療法・乳がん看護・認知症看護の分野の教育課程を修了した者は3名であった。2019年7月から認定看護師規程が改正されることに伴い、認定看護師資格保有者が特定行為研修を修了し、新たな認定看護師へ移行できることが今後の課題である。

表2 認定看護師の分野と人数

認定看護師の分野 人数
救急看護 1名
皮膚・排泄ケア 2名
集中ケア 4名
緩和ケア 3名
がん化学療法看護 1名
がん性疼痛看護 2名
糖尿病看護 2名
新生児集中ケア 3名
透析看護 1名
手術看護 1名
乳がん看護 1名
摂食・嚥下障害看護 1名
小児救急看護 1名
認知症看護 1名
がん放射線療法看護 1名
慢性心不全看護 1名
合計 26名

1)救急看護

(1)院内活動

  1. 新人看護職臨床研修 看護基礎技術研修 「環境調整」、「心肺蘇生法」講師
  2. 研修医向けAHA BLSプロバイダーコース開催
  3. コメディカルに対するAED研修講師
  4. 救急蘇生法に関する勉強会の実施
  5. 院内急変ワーキンググループ構成員
  6. 病棟勉強会講師4回

(2)院外活動

  1. AHA BLS ファカルティJPTEC 地域世話人
  2. 自治医科大学大学院看護学研究科 非常勤講師
  3. 白鷗大学 教育学部専門科目「救急法」の特別講師
  4. 日本循環器学会主催 市民公開講座 心肺蘇生法講師
  5. メディカル情報サービス主催 看護師教育セミナー講師
  6. 日本救急看護学会 評議員および査読員
  7. 日本臨床救急医学会 評議員
  8. 日本救急医学会関東地方会 評議員

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

2件(日本救急医学会関東地方会、日本病院前救急診療医学会総会・学術集会)

(5)研究活動

研究サポート5件

(6)雑誌等の執筆

①P257①と同様

2)皮膚・排泄ケア

(1)院内活動

  1. 褥瘡予防ケア 3547件
  2. 褥瘡ハイリスク患者ケア加算算定 3242件
  3. 褥瘡処置 394件
  4. 創傷処置 158件
  5. 瘻孔ケア 49件
  6. 失禁ケア 39件
  7. ストーマケア 799件
  8. ストーマサイトマーキング 58件
  9. ストーマ外来受診患者数 546件
  10. コンサルテーション 825件
  11. 院内勉強会 5件
  12. 褥瘡対策委員会
  13. 褥瘡対策チーム回診
  14. 二分脊椎カンファレンス
  15. ストーマ連絡会
  16. 排尿自立支援チーム回診
  17. 新人看護職員臨床研修 看護基礎技術研修

(2)院外活動

  1. 日本褥瘡学会評議員
  2. 栃木ストーマリハビリテーション講習会実行委員、講師
  3. 栃木ストーマ研究会幹事
  4. 栃木県看護協会「スキンケアの基礎知識」講師
  5. 日本小児排泄・ストーマ・創傷管理研究会世話人
  6. コロプラスト株式会社主催「ストーマケアの基本」講師

(3)実習受け入れ

看護師特定行為研修生

(4)学会参加

5件(日本ストーマ排泄リハビリテーション学会、日本褥瘡学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会、日本褥瘡学会関東甲信越地方会、日本フットケア学会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

  1. 太田 信子.ドレッシング材-脆弱な皮膚のためのベストチョイス.感染対策ICTジャーナル.ヴァンメディカル.2018;vol.13 no.3.197-201.
  2. 太田 信子.保険償還できないドレッシング材、褥瘡対策に用いるドレッシング材.ドレッシング材の選び方と使い方2018.Visual Dermatology.2018; vol.17 no.7.950-951.

3)集中ケア

(1)院内活動

  1. ラダーⅡAトライ研修 看護展開研修【2】
    「フィジカルアセスメント2」企画・講義
  2. 院内勉強会講師 5件

(2)院外活動

  1. 社団法人 集中ケア認定看護師会 監事
  2. 杏林大学附属病院 集中ケア認定看護師教育課程臨床指導者
  3. 日本集中治療医学会第2回関東甲信越支部学術集会 パネルディスカッション 座長
  4. 日本集中治療医学会第2回関東甲信越支部学術集会 パネルディスカッション 演者
  5. 日本集中治療医学会第2回関東甲信越支部学術集会 一般演題 ポスターセッション2 座長
  6. 栃木栄養サポートナース学校 企画
  7. 栃木県看護協会 看護職員実務者研修 講師
  8. 栃木県看護協会 看護職員再就業支援研修 講師

(3)実習受け入れ

杏林大学附属病院認定看護師教育研修センター集中ケア学科

(4)学会参加

3件(日本集中治療医学会第2回関東甲信越支部学術集会、日本集中治療医学会学術集会、日本静脈経腸栄養学会学術集会)

(5)研究活動

研究サポート1件

(6)雑誌等の執筆

  1. 神山淳子.第11章 多臓器障害 看護のポイント.一般社団法人 日本集中治療医学会看護テキストワーキンググループ.集中治療看護師のための臨床実践テキスト(疾患・病態編).東京:真興交易(株)医書出版部;2018.231.
  2. 八巻均.第9章 血液浄化療法と看護 血液浄化療法中の患者の看護.一般社団法人 日本集中治療医学会看護テキストワーキンググループ.集中治療看護師のための臨床実践テキスト(療法状況と看護編).東京:真興交易(株)医書出版部;2019.146-152.

4)緩和ケア

(1)院内活動

  1. 緩和ケアリンクナース勉強会 企画・運営
  2. 緩和ケアチーム専従看護師活動
  3. 緩和ケアに関する部署のカンファレンスへの参加

(2)院外活動

ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム講師(那須赤十字病院、佐野厚生総合病院)

(3)実習受け入れ

岩手医科大学附属病院高度看護研修センター緩和ケア認定看護師教育課程臨地実習

(4)学会参加 

3件(日本緩和医療学会、日本がん看護学会、日本死の臨床学会)

(5)研究活動

第41回栃木県心身医学研究会 口演1件

(6)雑誌等の執筆

なし

5)がん化学療法看護

(1)院内活動

  1. 臨床腫瘍科看護師外来、外来化学療法室における実践(がん看護専門看護師と共に、がん患者指導管理料1 186件取得、がん患者指導管理料2 29件取得)
  2. 新人看護職臨床研修 看護基礎技術研修 講師
  3. 院内勉強会講師
  4. コンサルテーション対応

(2)院外活動

  1. 自治医科大学看護学部「がん看護学」講義
  2. 第9回関越がんサポーティブ研究会座長
  3. 第7回がん化学療法看護研修会講師
  4. 第3回栃木がん化学療法セミナー座長
  5. 医療スタッフのためのがん患者の外見ケアに関する教育研修基礎編講師
  6. 医療スタッフのためのスキルアップセミナー「事例で学ぶがん化学療法看護」講師

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

1件(日本癌治療学会学術集会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

6)がん性疼痛看護

(1)院内活動

  1. 7部署の病棟の回診(1回/週)
  2. 「がん患者と家族のためのサロン 虹」参加
  3. がんを持つ親の子どもへのサポートグループ(CLIMB®プログラム)参加
  4. 緩和ケアリンクナース勉強会 講師2回 (「がん疼痛緩和」「医療用麻薬の副作用」)
  5. 院内勉強会 講師2件 (「レスキュー薬の自己管理」「オピオイドスイッチング・換算」)

(2)院外活動

ELNEC-J コアカリキュラム看護師教育プログラム講師(獨協医科大学SDセンター看護教育部門)

(3)実習受け入れ 

岩手医科大学附属病院高度看護研修センター緩和ケア認定看護師教育課程臨地実習

(4)学会参加

4件(日本緩和薬学会、日本がん看護学会、ホスピスケア研修会、日本死の臨床研究会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

7)糖尿病看護

(1)院内活動

  1. 在宅療養支援(注射・血糖自己測定含む)281件
  2. フットケア実施71件
  3. 家族支援17件
  4. 外来CGM実施(FGM含む)28件
  5. ンサルテーション22件
  6. 新人看護職臨床研修 看護基礎技術研修 講師
  7. 新入職レジデント集合研修「インスリン」
  8. 院内勉強会講師7件
  9. インスリンポンプ利用者対象 JCSIIの会 企画・運営

(2)院外活動

  1. 研修会講義2回(栃木県立衛生福祉大学校 保健看護学部看護学科専科 講師、とちぎ糖尿病スタッフの会 企画・運営)
  2. 社会活動 サマーキャンプ

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

3件(日本糖尿病学会、日本糖尿病教育看護学会、日本下肢救済足病学会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

8)新生児集中ケア

(1)院内活動

  1. 実践
    分娩立ち合い、入院対応         5件
    ディベロップメンタルケア実践      4件
  2. 相談                  22件
  3. 指導                  25件
  4. 院内勉強会講師             19件
  5. NCPR Aコース インストラクター    5件
  6. NCPR Aコース インストラクター補助  2件
  7. NCPR Bコース インストラクター    1件
  8. 体温プローブの導入
  9. 保育器外部給水ユニットの導入
  10. 超低出生体重児の入院準備物品のリスト作成
  11. 母乳マウスケア支援
  12. 体温管理事例検討会開催         9件
  13. 家族支援に関連するロールプレイの開催  6件
  14. すくすくクラブ内にてタッチケア実施

(2)院外活動

  1. NCPR Aコース インストラクター 3件
  2. 自治医科大学看護学部 周産期実践看護学Ⅱ 講師
  3. マロニエ医療福祉専門学校 小児看護 講師

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

6件(日本新生児看護学会、ハイリスク児フォローアップ研究会、新生児生命倫理研究会、とちぎ小児看護研究会、ヘルスプロモーション)

(5)研究活動

とちぎ小児看護研究会 口演 1件

(6)雑誌等の執筆

なし

9)透析看護

(1)院内活動

  1. 腎臓病教室・とちまめ会運営 保存期11件 腎代替療法選択12件
  2. 腎臓内科入院患者を対象とした慢性腎臓病保存期集団指導 12件
  3. 医師の依頼を受けた療法選択支援 1件
  4. 院内勉強会講師 3件

(2)院外活動

  1. 第8回血液浄化セミナー 講師
  2. PD NURSE COLLEGE 講師
  3. PD FORUM2018 講師
  4. Tochigi Touseki Conference 座長
  5. 茨城県結城看護専門学校 成人看護学援助論Ⅳ

(体液調整) 講師

(3)実習受け入れ

  1. 透析医療従事職員研修 見学実習
  2. 茨城県結城看護専門学校 透析室見学実習
  3. 国際医療福祉大学 成人看護学実習 透析室見学実習

(4)学会参加

2件(日本透析医学会学術集会、栃木県透析医学会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

10)手術看護

(1)院内活動

  1. 院内研修 企画・運営
  2. 術前麻酔外来 チームメンバー

(2)院外活動

  1. 第32回 日本手術看護学会年次大会 イブニングセミナー 座長
  2. 第32回 日本手術看護学会年次大会 スイーツセミナー 座長
  3. 第40回 日本手術医学会総会 パネルディスカッションⅠ 座長
  4. 第40回 日本手術医学会総会 パネルディスカッションⅡ パネリスト
  5. 第5回日本手術看護学会 近畿地区  教育講演 講師
  6. 全日本空輸株式会社 安全企画 パネリスト
  7. 第14回 日本クリティカルケア看護学会学術集会交流集会 パネリスト

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

3件(日本手術看護学会関東甲信越地区、日本手術医学会総会、日本手術看護学会年次大会)

(5)研究活動

  1. 第49回 日本看護学会 急性期看護学術集会 口演1件
  2. 研究サポート1件

(6)雑誌等の執筆

なし

11)乳がん看護

(1)院内活動

  1. 患者会「ピンクリボン桜の会」世話人
  2. 患者支援
    告知時支援       4件
    意思決定支援      6件
    治療継続支援      10件
    ボディ変容の支援    56件
    リンパ浮腫支援     177件
    家族支援        1件
    在宅療養支援      7件
    電話相談        6件
  3. 他職種からの相談・指導 10件

(2)院外活動

  1. 自治医科大学看護学部「がん看護学」講義
  2. 栃木BCN研究会 世話人
  3. リレーフォーライフ栃木 啓発活動

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

1件(乳癌学会学術総会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

12)摂食・嚥下障害看護

(1)院内活動

  1. 嚥下スクリーニング     1件
  2. 口腔ケア関連        48件
  3. 嚥下リハビリ支援      11件
  4. 嚥下チームカンファレンス  1回/月
  5. 院内勉強会講師       1件

(2)院外活動

  1. 平成30年度 訪問看護師養成講習会 講師
  2. 第5回 栄養管理研修会 講師

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

2件(日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会、日本口腔腫瘍学会総会・学術大会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

13)小児救急看護

(1)院内活動

  1. 実践 132件(救急外来における小児患者へのトリアージ、プレパレーション、急変時対応、ホームケア、家族支援)
  2. 新人看護臨床研修 看護基礎技術研修 「心肺蘇生法」インストラクター
  3. 救急蘇生法に関する勉強会の実施
  4. 院内急変ワーキンググループ 構成員
  5. 病棟勉強会3回実施
  6. 小児の気管挿管介助に関する勉強会 講師
  7. 小児の補助換気に関する勉強会 講師

(2)院外活動

保育施設において小児一次救命処置方法と急病時の対応について指導

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

2件(日本小児救急医学会学術集会、日本外来小児医学会年次集会)

(5)研究活動

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

14)認知症看護

(1)院内活動

  1. 総合診療内科病棟(8W)での看護実践
    ・安心できる環境作り、フィジカルアセスメントと症状緩和、せん妄、BPSDの予防と悪化予防ケア、もてる力を生かした日常生活活動支援など
  2. 精神科リエゾンチームに依頼のあった患者の支援 1回/週 対象患者84件
  3. 院内勉強会講師 3件

(2)院外活動

  1. 自治医科大学看護学部 「精神看護学」講義
  2. 地域社会振興財団中央研修会 第46回看護師研修会
  3. 平成30年度栃木県看護職員認知症対応力向上研修 講義

(3)実習受け入れ

獨協医科大学SDセンター 認知症看護認定看護師
教育課程臨地実習

(4)学会参加

1件(日本認知症ケア学会)

(5)研究活動 

なし

(6)雑誌等の執筆

なし

15)がん放射線療法看護

(1)院内活動

  1. 放射線治療部での看護実践(オリエンテーション、有害事象ケア、意思決定支援、治療継続支援・リンパ浮腫ケア、電話相談)1390件 がん患者指導管理料1:228件取得
  2. 有害事象ケア、リンパ浮腫ケアについての相談対応と指導 20件
  3. カンファレンス参加
    ・放射線治療計画カンファレンス 1回/週
    ・放射線科・耳鼻科合同カンファレンス1回/週
    ・放射線科・口腔外科合同カンファレンス参加
    1回/2週
    ・口腔外科多職種カンファレンス参加 1回/週
    ・キャンサーボードカンファレンス参加 1回/月
    ・耳鼻科病棟放射線治療カンファレンス参加 1回/月
  4. 院内教育活動
    ・放射線治療見学会 3回
    ・放射線治療勉強会(放射線治療部看護師対象8回、耳鼻科病棟看護師対象1回)
    ・リンパ浮腫ケア勉強会(皮膚科病棟、外来看護師対象)
    ・患者指導用パンフレット作製協力(耳鼻科病棟、皮膚科病棟)

(2)院外活動

東京医療保健大学がん放射線療法看護認定看護師教育課程講師

(3)実習受け入れ

  1. ①静岡がんセンターがん放射線療法看護認定看護師教育課程臨地実習
  2. ②国立がん研究センター東病院がん放射線療法看護認定看護師教育課程臨地実習

(4)学会参加

4件(日本放射線腫瘍学会学術大会、日本癌治療学会学術集会、日本がん看護学会学術集会、日本放射線腫瘍学会小線源治療部会)

(5)研究活動 

  1. 森貴子.放射線治療初診患者に「生活のしやすさに関する質問票」を用いた苦痛スクリーニングを適用する際に留意すべき、治療目的別の群間差と自由記載内容くみ取りの重要性.Palliative Care Research.2019:14巻1号:1-8.

(6)雑誌等の執筆

なし

16)慢性心不全看護

(1)院内活動

  1. 循環器センターでの看護実践
    支援件数50件:心不全患者の身体および認知・精神機能のアセスメント、心不全増悪因子の評価とモニタリング、症状緩和のためのマネジメント、QOL向上のための療養生活行動支援、対象特性と心不全の病態に応じた生活調整、患者・家族の権利を擁護した意思決定支援の実践など
  2. 心不全医療チームによるカンファレンスの実施(1回/週)
  3. 重症心不全治療部カンファレンスの実施(2回/月)
  4. 勉強会講師3件
  5. 退院後訪問3件

(2)院外活動

  1. 第6回北関東心不全研究会講師
  2. "地域包括ケアのため"の下野ネットワークミーティング(循環器編第8回)講師

(3)実習受け入れ

なし

(4)学会参加

2件(日本心不全学会学術集会、心臓リハビリテーション学会学術集会)

(5)研究

第22回日本心不全学会学術集会 示説1件

(6)雑誌等の執筆

なし

8.看護部の重点課題に対する取り組みの経過と今後の課題

平成30年度も看護部の重点課題についてBSCを活用して取り組んだ。主な項目についての経過は以下のとおりである。

(1)顧客満足度の向上

  1. 患者満足度の向上
    患者満足度調査は病院として年1回実施している。入院患者の満足度調査は配付数1200件(本院1050件、子ども150件)、回収数608件(本院553件、子ども55件、回収率50.7%(本院57.2%、子ども36.7%)であった。
    前年度との比較では①看護師の態度(-2.5)②看護師の看護行為(-3.5)③話しかけやすさ(-2.8)④相談への対応(-2.9)⑤挨拶や身だしなみ(-2.5)⑥ナースコールへの対応(±0)⑦検査や処置の説明(入院のみ)(-4.6)となり、7項目中6項目で満足とやや満足の割合が低下した。
    外来患者の満足度調査は、配付数2500件(本院2200件、子ども300件)、回収数1276件(本院1145件、子ども131件)、回収率51.0%(本院52.0%、子ども43.7%)であった。前年度との比較では①看護師の態度(-5.6)②看護師の看護行為(-5.2)③話しかけやすさ(-4.3)④相談への対応(-4.5)⑤挨拶や身だしなみ(-2.8)となり、5項目すべてが満足とやや満足の割合が低下した。
    看護師の患者・家族に対するコミュニケーションの不足や基本的な接遇やエチケットの低下が考えられる。今年度は患者・家族からの投書内容の把握と対応がタイムリーに行えなかったことも満足度の低下につながったと考える。看護職員に対して患者満足度調査結果についてのフィードバックが不足し、十分な対応ができなかった。次年度は最重要課題として取り組み、対応していく。
  2. 職員満足度の向上
    職員満足度調査は毎年看護部独自で調査している。平成29年度1月に実施した結果を各部署で分析し、改善策を立案し取り組んだ。
    平成30年度は1,209名から回答が得られ、回収率は95.0%。過去3年間の経年比較では総合満足度は2.75と向上し、ほとんどの項目で満足度が上昇していた。
    全体平均の目標値は達成しているが、部署別の満足度では、昨年と同様に3.58~1.60と部署の較差がある。部署個々で事情は違っているため、実態についてタイムリーに把握していく必要がある。

(2)病院経営への貢献

病床稼働率の目標は全体で88%以上であった。年度平均85.8%で達成できなかった。
平成30年度は一般病棟で入院基本料7対1、看護職員夜間12対1配置加算取得を維持した。計画的な看護師の配置調整を行い、特定病床についても病床を削減することなく、稼働病床を維持した。計画的な看護師配置や育児休業明けの正規職員短時間勤務の夜勤への協力依頼を継続し、施設基準を維持した。その他に乳腺炎重症化予防ケア、ハイリスク妊産婦連携指導料等の新規加算取得のための体制を整備した。

(3)質の高い看護の提供

質の高い看護の提供では、「患者の安全の確保」、「看護の質の可視化」、「看護職員の確保」、「人材の活用」、「看護師の負担軽減」を柱に取り組んだ。
  1. 患者の安全の確保
    患者の安全の確保では、インシデント分類影響レベルⅢの件数を244件以下(3年目以下のインシデント分類影響レベルⅢの34.8%以下)に目標設定をして、各部署で現状分析、対策立案をし取り組んだ。
    また、医療の質向上・安全推進センター(QSセンター)や看護職キャリア支援センターと連携し、新人看護職員臨床研修の見直しをした。
    しかし、インシデント分類影響レベルⅢ以上は263件であり、昨年度より19件増えている。最も多かった内容は、ドレーン・チューブ類の使用管理に関するもの(120件)、ついで、転倒・転落(29件)であった。発生要因では確認を怠った、観察を怠った、判断を誤ったが多く、経験年数別では1年目未満が最も多かった。ついで2年目、3年目となっている。看護部安全推進委員会で全スタッフを対象にKYTを実施した。実施したKYTの内容を委員会で確認後、各部署へフィードバックし、安全に対する意識が向上していることを確認した。
  2. 看護の質の可視化
    看護の質の可視化では、意思決定支援の実施、固定チームの目標の達成を柱に取り組んだ。意思決定支援の定義の周知、IC同席基準の作成、医師と連携し調整をおこなうなどの対策が挙げられ、IC同席をするための取り組みが実践されたことで件数が増加していると考えられる。
  3. 看護職員の確保
    看護師の確保に関しては、平成27年度から看護システム支援委員会の下部組織である「看護職募集広報活動ワーキンググループ」の活動により、順当な応募数があり、過去最高の217名の応募があった。対象の学生の就職活動が早まっているため、年度の早期から病院合同説明会への参加、当院での病院見学会の実施、インターンシップへの取り組み、看護職養成施設での説明会に参加した。
    平成30年度のインターンシップと病院見学会での参加者は合計で666名と多数の参加が得られた。資料請求は874名、合同就職説明会への参加者は830名であった。看護職員の平成31年4月1日付けの採用者は、経験者5人を含め130人である。今年度も採用者のほとんどが、病院見学会やインターンシップ、看護職養成施設での説明会に参加している。また応募の主な理由には、教育制度や臨地実習での経験もあるため、今後も臨床での看護ケアを通して、当院で働きたいと思えるような職場作りをしていく必要がある。
    年度内退職者数は100名であり、年度内90名以下という目標は達成できなかった。結婚、転勤等の理由が最も多かった。新人の離職率は9人で離職率6.8%であり、昨年度の16%から大幅に減少している。今後も離職防止や人材確保に努めることが重要である。
  4. 人材の活用
    人材活用では、看護師特定行為研修修了者(以下、特定行為看護師)の活動体制を整え、平成31年2月までに実際に活動している者は延べ18名(行為別手順書は13行為)となった。
    特定行為看護師活動についてのポスターを院内に掲示し周知を図った。特定行為実施までの流れを作成し、ポータルサイトに掲載した。また病院運営審議会や診療代表者会議、看護部連絡会等の会議で特定行為看護師の活動について周知した。
  5. 看護師の負担軽減
    急性期看護補助加算25対1取得のため、平成28年から看護補助員の委託から派遣への切り替えを行い、2社からの派遣体制をとった。看護補助員の業務拡大のため、看護技術の研修を行った。看護補助員業務の見直しなども行った。退職が多いため、看護補助員の定着が課題である。
    患者用ベッドとベッド関連機器について、平成30年4月に看護師を配置しベッドセンターが本格的に稼働した。輸液ポンプ・シリンジポンプの中央管理と同様にベッド関連について中央管理体制が整った。
    平成29年1月1日に病院情報システムの更新があり標準看護計画は、看護問題表現を患者アウトカム、看護目標を成果目標に変更した。患者アウトカムの達成状況を評価し、質の高い看護を提供するために課題解決に取り組んでいく。
    褥瘡予防、転倒予防等の必須の看護計画について看護パスの仕組みも構築した。
    看護師のバイタルサイン入力支援の仕組みについて、さらに効率よく入力できるように血糖測定器の更新を行った。看護師1人につき1台のi-pod touchの導入を行い、タイムリーな情報共有や実施入力を行える環境を整備した。

(4)看護人材の育成

「災害対策学習会」、「看護必要度勉強会」、「倫理事例検討会」を行なった。「災害対策学習会」は、安全活動推進委員会、「看護必要度勉強会」は看護情報システム委員会が対応した。「倫理事例検討会」は各部署で行ったが、看護職員一人ひとりの看護倫理の醸成に重要であり、今後も継続していく必要があると考えている。
特定行為看護師については4月期受講生新規5名、10月期受講生新規3名、区分別項目追加5名の合計延べ13名が受講した。今後、育成計画を策定し、常時特定行為看護師が勤務している体制を目指す。

9.看護部教育実績

1)看護職の教育

看護職の院内研修は、看護部の教育方針のもと、看護職キャリア支援センターにおけるラダー研修プログラムに沿って研修を実施した。

主任看護師研修会は、主任看護師のマネジメント力や看護実践の向上を目標とした研修を企画し、隔月で6回開催した。研修内容は主任看護師としての役割や働き方改革に関すること、また主任看護師として現状で各自が課題と考えることをグループで意見交換し、半年をかけて実践した。その実績を発表し学びを共有した。(表3参照)

表3 主任看護師研修会実施状況

  開催日 内容 参加者 時間
第1回 5月11日 主任看護師としての役割がわかり、自己課題を見出す 2時間
第2回 7月13日 重症度、医療・看護必要度について 2時間
第3回 9月10日 心身の不調をきたす看護職員へ主任看護師としての支援について学ぶ 2時間
第4回 11月12日 各自の目標に対する取り組みをグループワークで共有し、後半の活動につなげることができる 2時間
第5回 1月11日 各自の目標に対する取り組みをグループワークで共有し、後半の活動につなげることができる 2時間
第6回 3月8日 成果報告を通して、新たな視点での課題解決策を見出すことができる 2時間
1年目
主任
第1回
5月29日 主任看護師の役割を考えることができる。リフレクションを通して自分の看護観を再認識する 16 2時間
1年目
主任
第2回
12月7日 リフレクションを活用し、主任看護師としての看護管理実践能力を高める。 16 2時間

また、平成30年度に主任看護師に昇任した15名を対象として、新任の主任看護師研修会を2回実施した。第1回目は5月に開催し、主任看護師としての役割を共有した。第2回目は12月に開催し、困難な場面を基にグループでリフレクションをおこない、主任看護師としての自己のマネジメントについて考える機会となった。(表3参照)

看護師長研修会は、日本看護協会の政策を念頭に、看護部の重点目標を達成するために「質の高い看護を提供できる人材を育成する」を年間目標とし、隔月で6回開催した。(表4参照)

看護部講演会は、今年度は院内の教育・研修委員会との共同開催として、「医療従事者のための接遇研修」というテーマで行った。参加者は多職種を含め、372名だった。

表4 看護師長研修会実施状況

開催日 内容 参加者 時間
第1回 5月18日 看護師長のマネジメント力を高める 44 2時間
第2回 7月19日 看護管理者としての知識を高める 44 2時間
第3回 9月20日 質の高い看護を提供できる人材を育成する 43 2時間
第4回 11月15日 看護師長のマネジメント力を高める 43 2時間
第5回 2月15日 看護師長に求められるリーダーシップについて学ぶ 41 2時間
第6回 3月14日 看護師長のマネジメント力を高める(自己課題の取り組み発表) 41 2時間

2)認定看護師の育成

今年度は、「認知症看護」「乳がん看護」「がん化学療法看護」の3領域でそれぞれ1名ずつが認定看護師教育課程の研修を修了し、2019年度資格試験受験予定である。「感染看護」に関しては早急に育成が必要であったが希望者はいなかった。また、日本看護協会の認定看護師教育課程カリキュラムの検討がされており、受講の推奨も積極的には行なえなかった。今後は、当院の役割と機能から必要と考える認定看護師を十分に協議し、中長期的な計画のもとで養成していくことが課題である。

3)認定看護管理者の育成

今年度は認定看護管理者研修【ファーストレベル】を10名、【セカンドレベル】を7名、【サードレベル】を2名が受講した。現在ファーストレベル認定者は118名、セカンドレベル認定者は51名、サードレベル認定者は12名、認定看護管理者は9名である。今後も計画的に認定看護管理者研修の受講を支援していく。

4)臨床実習の教育体制

本大学の看護学生に加えて、他校の看護学生・保育学生の臨床実習指導を例年同様に受け入れた。

また、認定看護師教育課程の実習は、新たに「認知症看護」1校、「がん放射線治療看護」2校を受け入れ、「集中ケア」「緩和ケア」と合わせて4校の実習を受け入れた。さらに、専門看護師教育課程の「クリティカル」「小児看護」「老年看護」の領域において他大学院生の実習も受け入れた。院内全体で通年を通して臨床教育の指導をおこなった。(表5)

表5 実習受け入れ実績

学校名 日数 人数
1 栃木県衛生福祉大学校(小児・母性) 27 41
2 栃木県県南高等看護専門学院(小児) 16 11
3 国際医療福祉大学(母性・慢性期・急性期) 77 33
4 国際医療福祉大学(統合実習) 12 7
5 マロニエ医療福祉専門学校(助産科) 8 20
6 マロニエ医療福祉専門学校(通信制) 6 6
7 足利大学(小児) 4 12
8 茨城県結城看護専門学校 1 41
9 東京慈恵会医科大学 15 1
10 日本赤十字看護大学看護学研究科見学実習 3 1
11 獨協医科大学看護学部(老年期) 18 1
12 岩手医科大学附属病院高度看護研修センター(緩和ケア) 20 2
13 杏林大学医学部付属病院(集中ケア認定看護師) 20 3
14 聖路加国際大学看護研究科(クリティカル看護学) 2 1
15 聖路加国際大学看護研究科(小児看護学) 3 1
16 国立がんセンター東病院(がん放射線看護認定看護師) 20 2
17 静岡県立がんセンター(がん放射線看護認定看護師) 20 2
18 独協大学SDセンター(認知症看護認定看護師) 19 2
19 東京家政大学(子ども支援学科) 2 34
20 東京家政大学(児童学科) 4 35
合計 297 256

5)看護師特定行為研修

今年度は4月期に新規5名、10月期に新規3名、行為の追加者5名が入校した。研修修了生も26名となり、臨床で行為が実施できるように院内の環境と体制を整備し、少しずつ実践が行えるようになってきた。引き続き計画的に受講者を確保するとともに、積極的な活動に向けて支援していく。

10.院外への講師派遣

看護師養成機関6施設からの依頼により、看護部職員を講師として派遣し、看護基礎教育に協力した。(表6参照)また、看護協会関係や県内外の医療機関、行政機関からの依頼を受け県内外幅広く看護職の教育に貢献した。

表6 院外講師派遣の実績

学校名 人数
1 栃木県立衛生福祉大学校(本校・専科) 18
2 栃木県県南高等看護専門学校 1
3 マロニエ医療福祉専門学校 3
4 茨城県結城看護専門学校 6
5 日本保健医療大学 1
合計 29

11.学会・研究会及び院外研修会の参加実績

平成30年度の院外研修への参加は、133件、649人、述べ1527人が参加している。所属の診療科に関するものや、自己のキャリアアップに関すること、看護管理に関することなど幅広い領域の研修会に参加する看護職員が増えている。また、院外の学術集会や研究会などへの演題発表は45演題と昨年より増加している。今後も多くの看護職員が看護研究に取り組んでいけるような方法を検討して支援していくことが課題である。(表7)

表7 2019年度 学会・研究会発表実績

演題発表 学会名 発表者
1 第66回日本輸血・細胞治療学会 高瀬 明美
2 日本小児神経外科学会 黒根 未佳
3 日本小児保健協会学術集会 植木 良子
4 日本小児神経外科学会 福田 朝美
5 日本医療保育学会 大海 佳子
6 日本遺伝カウンセリング学会学術集会 若林 寛子
7 第35回栃木県ストーマ研究会 寺内 智美
8 栃木県母性衛生学会 根岸 由以
9 日本在宅ケア学会 飯塚由美子
10 日本褥瘡学会 関東甲信越地方会 藤原亜希子
11 日本褥瘡学会 関東甲信越地方会 上野 美輝
12 日本褥瘡学会 関東甲信越地方会 坂本 有沙
13 日本小児看護学会学術集会 簗瀬 順子
14 日本看護学会学術集会 看護教育 福士 嗣海
15 日本医療情報学会看護学術集会 西脇 京子
16 日本医療情報学会看護学術集会 関  道子
17 第27回日本新生児看護学会学術集会シンポジウム 黒田 光江
18 第5回 那須栄養リハビリ研究会 古内三基子
19 PEG・在宅医療学会学術集会 古内三基子
20 日本母性衛生学会学術集会 小林なつみ
21 日本母性衛生学会学術集会 江田 要子
22 第6回日本静脈経腸栄養学会関東甲信越支部学術集会 古内三基子
23 日本助産学会学術集会 外山 史枝
24 日本手術医学会 佐藤真理子
25 日本手術医学会 阿部 奈美
26 第13回日本病院前救急診療医学会・学術集会 谷島 雅子
27 日本看護科学学会 阿久津美代
28 日本救急医学関東地方会学術集会 佐藤 美幸
29 日本救急医学関東地方会学術集会 齋藤 志保
30 栃木県心身医学研究会 吉川 賢行
31 栃木県心身医学研究会 菅沼万里枝
32 栃木県心身医学研究会 磯野あや子
33 栃木県心身医学研究会 幸田みゆき
34 とちぎ小児看護研究会 八木橋千恵
35 とちぎ小児看護研究会 田口 詩織
36 とちぎ小児看護研究会 佐々木綾香
37 第25回日本胎児心臓病学会・学術集会 吉羽希美子
38 第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会 谷島 雅子
39 第33回日本がん看護学会 飯塚由美子
40 第37回日本口腔外科学会 戸田 浩司
41 日本口腔リハビリテーション学会 戸田 浩司
42 固定チームナーシング研究会関東地方会 高瀬 裕美
43 固定チームナーシング研究会関東地方会 東  香織
44 固定チームナーシング全国研究集会 加藤 夕紀
45 固定チームナーシング全国研究集会 柴田真奈美

12.過去実績