看護部【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2022年4月1日現在)
看護職員 | 1,439人 |
---|---|
看護師 | 1,372人 |
助産師 | 62人 |
保健師 | 5人 |
2.看護部理念
安心感と温もりのある患者中心の看護を提供します
3.基本方針
- 患者さんの意思を尊重し、「いのち」と「暮らし」を守る看護を提供します。
- 患者さんと家族とともに、地域関係機関や院内の多職種と協働した質の高いチーム医療を行います。
- 地域医療における看護を牽引できる人材を育成し、社会に貢献します。
- 高度先進医療を推進する実践力と生活の視点をもち、最善の看護が創造できる専門職業人を目指して、自己研鑽に努めます。
4.2021年度看護部活動
看護部では年度内に取り組む課題を抽出するために、SWOT分析/クロスSWOT分析で現状の分析をし、業績評価指標であるBSC(Balanced Score Card)を用いて提示している。各部署でもSWOT分析/クロスSWOT分析をし、看護部BSCをもとに自部署のBSCを作成している。
看護部目標およびBSCの4視点について成果を記載する。
【看護部目標】
- 変化する医療情勢や患者のニーズに柔軟に対応し、患者満足度の向上を図る
- 安全で質の高い看護の提供を維持するために看護職員を育成する
- 安心・安全に働き続けられる職場環境を構築し、職員満足度の向上を図る
- 質の高い看護実践と看護体制整備により病院収益の向上を図る
【BSCの4視点に関しての取り組み】
視点、重要成功要因を項目立し、重要業績評価指標(KPI)、目標値、活動、成果を記載する。
1.顧客の視点
- 外部顧客
(1)患者満足の維持・向上
今年度から患者満足度調査をWEBでも対応できるようにしたが、回答数は169件に留まり、回収数は外来4,164件(△618)、入院4,883件(△192)となった。調査の結果「満足」「やや満足」の割合は、外来98.5%(△0.3)、入院98.3%(△0.3)であった。コロナ禍で面会制限・面会禁止が継続する状況での0.3%減は、患者満足度を維持できたと判断する。 - 内部顧客
(1)職員満足の維持・向上
総合満足度2.8以上(4段階評価)、「やりがいを感じられる」「仕事を通じた成長」に関する項目の満足度2.8以上と目標を設定した。活動の結果、総合満足度は2.78(△0.02)、「やりがいを感じられる」は2.83(△0.01)、「仕事を通じた成長」は2.82(±0)であり、総合満足度のみ目標を達成できなかった。「職場風土」「人間関係」に関する全項目は上昇したものの、「業務量が適切」が2.41(△0.11)、「人員数が適切」が2.26(△0.12)と低下幅が大きく、「年収が近隣並み」「年収が適切」等勤務条件関連が低下したことが、総合満足度に影響を及ぼしたと考える。しかし、他大学(2.67)、他施設(2.51)よりも満足度は高く、特に「職場環境」「人間関係」「教育・研修」「福利厚生」は例年通り高値を維持しており、当院の強みである。
重症救急部門のCOVID-19患者受け入れに伴い生じた病床制限により、一般病棟での重症患者受け入れ件数が増加したこと(重症度、医療・看護必要度1~2%の増)や面会制限に伴う業務量の増加、調査時期が病院機能評価受審直後であったこと等により、業務量増、人員不足と感じる環境であったことが影響したと推察する。(2)離職者減少
職場風土や人間関係を理由にした離職者0を目指して取り組んだ。2021年度退職者は128人であったが、職場風土や人間関係を主な理由として退職した職員は0人であり、目標を達成した。
2.財務の視点
- 病院経営への貢献
(1)稼働率の維持
病床稼働率90%を目標にし、一般病棟、特定病床、精神科、緩和ケア病棟、こども医療センター毎に目標値を設定した。病院全体の目標値がやや高めに設定してあることに加え、COVID-19による病床制限や手術制限等の影響を受け、83.2%と目標には及ばなかった。(2)DPC係数の維持
①一般病床7対1入院基本料施設基準(夜勤時間72時間以内/月)②看護職員夜間12対1配置加算③急性期看護補助体制加算25対1④急性期看護補助体制加算夜間100対1をKPIとし、加算維持を目標とした。
①に関しては時短勤務者の夜勤協力(月平均77.4%、最大91.7%の時短者の協力)により、一人当たりの夜勤時間は65.4時間/月~68.9時間/月となった。②は勤務間インターバル11時間以上を意識した勤務表を作成し、NG数を3%(5%以内が基準)にすることができた。③④は退職後の補充がタイムリーにできるよう委託業者との調整、ゴールデンウィークや年末年始の出勤協力等により維持できている。(3)加算取得率の増加
①せん妄ハイリスク患者ケア加算算定率80%以上を目標にした。目標達成していない部署が1部署のみであり、全体の算定率は93.9%であった。月平均134件増、月平均収益900,500円(+132,700)であった。②がん患者指導管理料イの算定を月平均95件以上とした。がん看護外来の設立、診療科担当の専門・認定看護師の配置、診療科ディスカッション等での周知により、算定件数が月平均102件に増加した。③部署ごとに排尿自立指導料の目標を設定して取り組んだ。病棟における算定数は月平均56件と増加した。
3.内部プロセスの視点
- 患者の安全の確保
麻薬に関するインシデントをKPIとし、目標をインシデントレベル1以上0件とした。32件のレベル1以上のインシデントが発生し、使用頻度の高い部署に多く部署差大きい。目標達成には至らなかったが県に届け出するような重大なインシデントはなかった。 - 感染防止
患者1,000人当たりの手指消毒剤使用料を20L/月以上と目標を設定した。平均して1部署あたり28L/月と目標を達成したが、目標を達成しない部署が30部署中5部署あった。今後個人使用料を目標値にしていくことも検討する。 - 質の高い看護の提供
(1)看護の質的評価の向上
①固定チームのチーム目標達成率80%以上
検討会による部署支援、固定チームナーシングの質評価、チームリーダー・サブリーダー連絡会開催により、36部署中31部署が100%、残り5部署も80%の目標達成率であった。
②患者アウトカムの達成率93.6%以上という目標に対して、93.6%となり達成した。
③成果指標達成率89.6%以上という目標に対して、90.1%であり目標は達成した。
④看護記録監査の質評価項目の点数が、1回目の監査より2回目が上昇することを目標とした。1回目3.04点(5点満点)、2回目3.15(+0.11)で目標を達成した。
⑤クリニカルパス・標準看護計画の見直し件数をKPIとして、各部署で目標を設定して取り組んだ。主任看護師にバリアンスについての勉強会をして見直しを促した。結果、計画したことの達成率が80%以上の部署は31部署中22部署であった。クリニカルパスの見直し件数は444件と増加している。DPCⅡ期以内のクリニカルパスを目指して継続して取り組んでいきたい。(2)意思決定支援の強化
KPI・目標を「IC同席した件数」と同席できなかった際の「理解・納得状況の確認」記録件数の割合を100%とした。IC同席タグへの医師のIC記録は10,131件(前年比1.74倍)に増えた。IC同席時の「医療者側同席基準の該当」に「有」のついた3,548件のうち看護師が同席または理解納得状況の確認を同日に行ったのは2,594件(73.1%)であった。今後さらにこの割合を増加させていく必要である。また、同席が必要な患者に「有」を入力することの医師への周知も必要である。(3)退院支援の充実
①退院時「退院支援要」の患者に対する退院支援計画書交付率を、9月以降100%にすることを目標とした。91.15%で昨年度より上昇したが、目標値には至らなかった。
②入退院支援加算1算定率69.3%以上を目標とした。82%の算定率となり目標を達成した。 - 看護職員の確保
看護職員採用者数目標の133人の内定者を出すことができた。コロナ禍でもWEBでの説明会の開催、予定した広報誌やホームページの更新、感染予防策を講じたインターンシップや病院見学会による成果である。インターンシップ参加者の57%(+11%)が採用試験を受けている。 - 人材の活用強化
(1)特定行為看護師の活動件数120件/月以上を目標とした。修了者46人19区分31行為(特定行為は21区分38行為ある)と増加し、内活動者が26人、実施件数年間2692件、244件/月となり目標を達成した。
(2)専門看護師・認定看護師の活動件数が2020年度よりも増加することを目標とした。各専門看護師・認定看護師のSWOT分析/クロスSWOT 分析を検討会で確認してフィードバックし、支援した。実践活動を可視化するために活動項目の定義づけをしたことで、質の高い介入に焦点化され実施件数が減少した。
- 業務負担軽減
(1)看護補助員の業務拡大
看護補助員に委譲した業務件数をKPIにし、1項目以上を目標にした。検討会で実施した認知機能の低下した患者対応に関する勉強会を活かして、患者見守り業務を委譲した部署が6部署あった。対象部署28部署中27部署が目標を達成した。
1部署はすでに多くの業務を委譲しておりさらなる業務拡大ができなかった部署である。(2)薬剤師の業務拡大
部署ごとに決定した薬剤に対する退院薬の患者指導割合を80%以上にすることを目標にした。
10月には20時間以上/週の病棟薬剤師勤務により病棟薬剤業務実施加算の算定が可能となった。
看護業務委員会が中心となり薬剤部との調整を重ねたが、薬剤師の人員の問題や薬剤師の業務調整等の影響を受け、目標達成できた部署は8部署にとどまり、目標達成できなかった。(3)業務の効率化
超過勤務時間をKPIとし、各部署で目標を設定した。36部署中目標を達成したのは17部署で、超過勤務時間は看護部全体で一人平均9時間13分/月(前年比+1時間7分)であった。
4.学習と成長の視点
- 人材の育成
(1)特定行為看護師増加
2021年10月期と2022年4月期の入構者計15名を目標にしたが8名であった。実情に合わない高い目標値の設定であった。(2)認定看護師増加
2022年度の受講者3名を目標にしたが、感染管理1人、摂食嚥下1名の計2名で目標達成できなかった。近県に養成校が少ないことと既婚者が増えていること等が増員できない要因である。受講要件を緩和して対応していきたい。(3)看護管理者の育成
①ラダーⅣ未修了主任看護師の認定者数を11名(未修了者の60%)にすることを目標とした。キャリア形成支援部門の継続的な研究支援を9名が受け、認定1名、修了者3名、取り組み中が5名となった。
②主任看護師個人目標の総合的な達成度80%、③看護師長個人目標の総合的な達成度80%を目指した。マネジメントラダーを活用して自身の課題を明確にし、主任研修会、師長研修会をとおして達成できるような企画運営をして支援した。しかし、目標達成した主任看護師は64%、看護師長は61%にとどまった。しかし、研修後の調査で「研修会での学びを実践に活かしている」と97%が回答しており、マネジメントラダーの活用の方法や評価基準のとらえ方について検討が必要と考える。(4)看護職員育成
部署ごとに看護実践力を高めるための企画をし、その実施率100%を目標とした。36部署中22部署が達成した。達成できなかった部署は、1年間で達成可能な目標設定になっていない部署、実施した後の成果までを目標に設定している部署である。 - 災害対策の強化
(1)災害対策能力の向上
看護部安全推進委員会が提示した課題の実施率100%を目標とした。委員会では、災害対策勉強会の開催、KYT、減災トレーニングの実施を提示し、部署支援を行った。結果、全部署全員の参加が得られている。(2)災害支援ナースの育成
災害支援ナース研修受講者数5名以上を目標にし、災害支援ナース基礎講座と継続研修を11名が受講し、10名が栃木県の災害支援ナースとして登録した。
5.看護部の教育実績
1)看護職の院内教育の実績
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、集合形式での研修開催での安全性が危惧されたが、リスクヘッジを行い予定通りすべての院内研修を開催できた。看護職員の院内研修は看護部の教育方針のもと、J-ARISEキャリア・パスのキャリア・ラダー研修プログラムに沿って実施した。(看護職キャリア支援センターの項参照)
主任看護師研修会は隔月で6回開催した。(表1参照)
マネジメントラダーⅠの評価指標に照らして自己課題を明確にし、1年間で各自が取り組む能力項目に沿った課題を決めた。この課題への取り組みを年間テーマとし、「導入の講話」、「中間評価」、「リフレクション」、「最終評価」の組み立てで実施した。最終的に自己のマネジメント実践の振り返りとさらに明確になった自己課題についてレポートにまとめることができた。
看護師長研修会は隔月で6回開催した。(表2参照)
マネジメントラダーⅡの評価項目の中から、質管理と人材育成を年間テーマとして、実践に活用できる講義やGWを取り入れた。BSCで看護師長として課題に取り組む中で、学びを実践に反映できたという意見が多く聞かれた。
看護部講演会は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた12月に大講堂での対面講話を実施した。附属病院看護職を対象とし、視野を広げることを目的に年1回開催している。新型コロナウイルス感染症による地域の現状や保健所の取り組みを知るため、春山早苗看護学部長を講師として、テーマ「地域における感染症対策」を開催した。異なる組織が協力しあう際のマネジメントのポイントを聞き、それぞれの立場で今後への示唆を得ることができたと考える。動画配信期間も設け合計319名が参加した。
2)看護職の資格取得に関わる院外教育の実績
認定看護師の育成では2021年度「感染看護」と「手術看護」の2領域2名が資格取得試験に合格した。認定看護師26名が活躍している。15名の専門看護師と合わせた今後を見据えた育成計画を検討し、各領域に複数配置を目指す。
認定看護管理者の育成ではファーストレベル6名、セカンドレベル6名、サードレベル2名が受講した。現在、主任看護師84名中ファーストレベルまでの修了者56名である。また看護師長以上50名中ファーストレベルまでの修了者は11名、セカンドレベルまでの修了者は27名、サードレベルまでの修了者は12名となった。現役の看護管理者で認定看護管理者は10名を維持している。
看護師特定行為研修の受講者は2021年度4月期・10月期を合わせ新規8名、科目追加2名が入構した。当院において実践可能な特定行為看護師は27名となった。体制整備と周知活動により組織横断的活動ができるようになっている。今後は適正配置や育成計画に基づくさらなる受講者の確保を進めるとともに、安全な実施を継続していくために院内全体での支援体制を整える。
3)学会および院外研修会の参加実績
コロナ禍でほとんどの学術集会がWEB配信での開催であったため、学会参加費の補助人数枠を拡大し、38種類の学会に255名が参加した。うち23名が演題発表し、5名はシンポジスト等の役割を担った。
院外研修への参加は、看護協会主催の研修受講者118名、その他(企業・財団・大学・学会等)主催の研修受講者197名で合計315名あった。
4)臨床実習の教育体制
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ワクチン接種が進み、新たな生活様式、健康観察が徹底されていることを確認し、本学看護学部の全学年のすべての実習はじめ、学外の看護師養成機関の臨床実習についても辞退1校を除き5校は予定通りに実施できた。(表3参照)
認定看護師教育課程の実習は「緩和ケア」1校2名、「がん放射線治療看護」1校2名、「摂食・嚥下看護」1校2名を受け入れた。また栃木県新型コロナウイルス感染症対策医療従事者派遣事業として、真岡病院に勤務する看護職を呼吸器内科病棟で3か月間6名受け入れた。従事業務を通じた感染対策や手技の習得を目指すもので、病棟スタッフはじめ臨床工学部の協力も得て、呼吸管理に関する知識と技術を習得した。自施設に帰院後は第1線での活躍が期待できた。基礎教育、継続教育において当院が栃木県の看護師教育に果たす役割は大きい。
5)院外への講師派遣
看護師養成機関5施設からの依頼により、看護部職員を講師として派遣した。(表4参照)また、栃木県看護協会や県内外の医療機関、行政機関からの依頼を受け、看護部職員を講師として派遣し、多くの医療職の教育に貢献している。
表1 主任看護師研修会実施状況
日程 | 参加者 | テーマ | 目的 | 目標 | |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | 5月14日(金) | 79名 | 看護部長講話 「主任看護師に求めること」 |
主任看護師としての役割や課題を理解することができる | 講話を通して、主任看護師としての具体的な活動内容を明確にする |
第2回 | 7月8日(木) | 82名 | 病院機能評価に向けた医療関連感染制御の取り組み | 感染管理を実践するうえで必要な知識を学び、部署でのマネジメントに活かすことができる | 1)主任看護師として、感染管理の共通した知識をもとに、病院機能評価に必要な感染管理に関する改善事項の対策を見出す 2)臨床現場で感染リンクナースの支援方法が明確になる |
第3回 | 9月10日(金) | 80名 | 部署の看護実践能力を高めるための取り組みについて | 取り組み事例を共有し、部署の看護実践能力を高めるための取り組みや支援方法を明確にできる | 1)部署での取り組みの共有と意見交換から、実践の評価修正ができる 2)部署での取り組みをもとに自己のマネジメントの実践をマネジメントラダーⅠ評価の視点を用いて評価し、今後の課題を明確にする |
第4回 | 11月12日(金) | 79名 | ラダーⅡ B 研修 看護倫理研修【2】の評価 | ラダーⅡ Bトライ者研修看護倫理研修【2】のレポート評価をし、部署での看護倫理に関する教育や人材育成に活かすことができる | 1)ラダーⅡ B に求められる看護倫理力の評価の視点を理解できる 2)看護倫理研修【2】のレポート評価ができる |
第5回 | 1月13日(木) | 83名 | マネジメントリフレクション | マネジメントリフレクションを通し、主任看護師としての看護管理の実践能力を高める | 1)自己のマネジメントスタイルの傾向や固定概念に気づくことができる 2)自己の取り組みを客観的に振り返り、実践に活かすことができる |
第6回 | 3月11日(金) | 79名 | マネジメント実践の報告会 | マネジメントの実践報告を通し、看護管理の実践能力を高める | マネジメントの実践と成果を共有し、自身のマネジメントの課題が明確にできる |
表2 看護師長研修会実施状況
年間テーマ:看護師長として質管理能力を高めることができる
日程 | 参加者 | テーマ | 目的 | 目標 | |
---|---|---|---|---|---|
第1回 | 5月21日(金) | 42名 | データ活用 | 質管理能力を高めるための情報リテラシーについて必要な知識と活用方法を学ぶ | 講義を通して質的取り組みをする上での具体的な方法がわかる |
第2回 | 7月15日(木) | 36名 | 面接方法 | スタッフの成長を助ける面接方法について学ぶ | 講義を通して面接をする上での具体的方法がわかる |
第3回 | 9月16日(木) | 42名 | 看護職員育成 | 「看護職育成」に対する看護師長としての質的な取り組みの経過を共有・情報交換をすることで質管理能力の向上を目指す | 「看護職育成」に対する看護師長としての質的な取り組みとして「部署の看護実践力を高める取り組み」について深めることができ、今後の活動に活かせる |
第4回 | 1月18日(木) | 41名 | 面接 | 人材育成における効果的な面接方法について考え、質管理能力の向上を目指す | スタッフとの面接の場合を振り返り、グループ内での共有・情報交換することで看護師長の質的な取り組みとしての面接の活用について深めることができる |
第5回 | 1月20日(木) | 42名 | 研修評価 | 看護師長として人材育成能力を高めることができる | マネジメント研修【1】&実践教育研修【1】の研修レポートの評価ができる |
第6回 | 3月17日(木) | 42名 | 看護職員育成 | 看護師長としての質管理能力を高めることができる | 取り組みの評価や質管理に関する情報共有をし、質管理における自己課題が明確になる |
表3 実習受け入れ実績(基礎教育)
学校名 | 日数 | 人数 | |
---|---|---|---|
1 | 国際医療福祉大学看護学部(母性・急性) | 28 | 37 |
2 | 栃木県立衛生福祉大学校(小児・母性) | 23 | 33 |
3 | 栃木県県南高等看護専門学院(小児) | 10 | 12 |
4 | マロニエ医療福祉専門学校(助産科) | 3 | 6 |
5 | マロニエ医療福祉専門学校(通信) | 6 | 4 |
表4 院外講師派遣の実績(基礎教育)
学校名 | 人数 | |
---|---|---|
1 | 栃木県立衛生福祉大学校(本科・専科) | 13 |
2 | 栃木県県南高等看護専門学院 | 1 |
3 | マロニエ医療福祉専門学校 | 3 |
4 | 茨城県結城看護専門学校 | 4 |
5 | 晃陽栄養専門学校 | 2 |
6.看護部委員会と検討会
看護部の目標達成に向け、委員会を中心に活動している。次の9つの委員会と6つの検討会で以下の活動を行った。
【委員会の活動】
1)研修・看護職キャリア支援委員会
本委員会の目的は「質の高い看護を提供するために看護職員を育成する」であり、以下の2項目の目標を設定し活動を行った。
(1) 看護倫理力の積み上げの基盤となる看護倫理研修
【1】の新規開講に伴う企画・運営・評価ができる。
2020年度から企画を検討し、2021年度実施に至った。到達目標において、JONNAVIアンケートで「できる」「ややできる」を受講者全員が選択しており、到達目標は達成できた。事後テストでは受講生全員が合格した。
(2)看護展開力の積み上げを意識し看護展開力を高めることに焦点をあてた研修の見直しができる。
本委員会で担当する看護展開力の研修項目は、「看護展開研修【1】フィジカルアセスメント」とスキルアップ研修「家族ケア」「心理ケア」である。「看護展開研修【1】フィジカルアセスメント」は、新人看護職員のフィジカルアセスメント研修からの積み上げを考え、2020年度に研修内容を変更して2年目となる。「家族ケア」「心理ケア」は研修が事例を通した看護展開の指導の機会となり、実践現場での教育につながる。それぞれの研修の受講者のアンケートからは、到達度が高く学びが得られる研修であると評価できる。これらの研修は、患者を「身体」「心理」「社会」「スピリチュアル」などの4つの側面からアセスメントする看護展開研修【2】とさらに看護展開力を深める看護展開研修【3】につながり、看護展開力を高める研修企画へと評価修正できていると評価した。
表5 ラダーⅡAからラダーⅣトライ者対象の研修運営状況(2021年4月~2022年3月の実施状況)
ラダー ⅡA トライ者研修 |
研修名 | 研修内容 | 時期・期間 | 受講人数 |
---|---|---|---|---|
基礎看護技術研修【2】 注射Ⅲ研修 |
抹消静脈留置針の挿入 血液培養検査 |
①②6月3日 ③6月4日 4時間コース 3回開催 |
①②③ 計82名 |
|
看護展開研修【1】 フィジカルアセスメント |
集中ケアCNの講義 シミュレーション研修 |
①②9月21日 ③④9月22日 4時間コース 4回開催 |
①②③④ 計78名 |
|
看護倫理研修【1】 | 看護倫理に関する講義 事例を用いた学習と事後テスト |
①②2022年1月19日 4時間コース 2回開催 |
①② 計75名 |
|
血糖管理ケア ※eラーニング |
血糖管理の講義とテスト | 5月10日~11月30日 | 83名 | |
摂食ケア ※eラーニング |
摂食・嚥下障害看護の基本・食事場面のリスクと援助の講義とテスト | 87名 | ||
スキンケア 褥瘡管理ケア ※eラーニング |
スキンケアと褥瘡管理の講義とテスト | 89名 | ||
ラダー ⅡA・ ⅡB トライ者研修 |
家族ケア ※事前課題eラーニング |
家族看護の講義 事例を基に、家族看護の看護展開を学ぶ |
①8月26日②11月2日 90分コース 2回開催 |
①② 計83名 |
心理ケア | 心理ケアの講義 事例を基に、コミュニケーションの実践に対する振り返 |
①6月1日 ②2022年1月11日 80分コース 2回開催 |
①② 計85名 |
|
ラダーⅡB トライ者 研修 |
看護展開研修【2】 ※担当は看護研究委員会 |
文献検索についての講義 患者を4つの側面から捉えアセスメントするグループワーク |
①12月8日②③12月9日 4時間コース 3回開催 |
①②③ 計71名 |
マネジメント【1】 &実践教育研修【1】 ※看護師長による評価 |
リーダーシップの基本概念と成人教育の講義自分が実践したリーダーシップの取り組みをまとめる | ①7月13日②③7月19日 4時間コース 3回開催 |
①②③ 計79名 |
|
看護倫理研修【2】 ※個人課題 ※主任看護師による評価 |
分析ツールを用い倫理的問題を抽出する看護職の倫理綱領を用いて実践を振り返る | 取り組み期間 9月7日~10月29日 |
92名 | |
ラダー Ⅲ トライ者 研修 |
看護展開研修【3】 ※担当は看護研究委員会 |
看護研究の講義 看護研究計画書の作成とグループワーク |
①10月6日②10月14日 8時間コース 2回開催 |
①② 計68名 |
実践教育研修【2】 ※事前課題eラーニング |
成人教育の講義 リフレクションの実施 |
①7月26日②③7月27日 4時間コース 3回開催 |
①②③ 計53名 |
|
マネジメント研修【2】 | 看護管理の講義とグループワーク 看護管理の基礎をグループリーダーの役割を以て実践する |
①5月18日②5月19日 4時間コース 3回開催 |
①②③ 計55名 |
|
ラダー Ⅳ トライ者 研修 |
看護展開研修【4】 | 研究責任者として、看護研究を実践する | 個人課題 研究倫理審査承認が終了条件 |
修了者 13名 |
実践教育研修【3】 ※事前課題eラーニング |
ADDIEモデルを活用した教育の企画・実施・評価 | ①8月24日②8月25日 8時間コース 2回開催 |
①② 計35名 |
|
マネジメント研修【3】 ※事前課題eラーニング |
組織分析の手法を学び、自身の役割をもって、組織に対するマネジメントを実践する | ①6月15日②6月16日 4時間コース 2回開催 |
①② 計28名 |
|
看護倫理研修【3】 ※個人課題 |
意思決定支援における倫理的問題や課題を明確にし、多職種を含めた調整役を担い、実践したことをまとめる | 取り組み期間 4月12日~9月1日 |
70名 |
2)看護基準委員会
本委員会の目的は「看護の質を担保するための看護実践の基準を整備する」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)2021年看護部BSCの「意思決定支援の強化」に関する支援を行う。
①「IC同席」の記録件数とIC同席できなかった際の「理解納得状況の確認」の記録件数の割合を適正に評価できるように、各部署のデーターを9月と3月に配付した。
②意思決定支援に関する記録の監査を行う。
「IC同席」「理解・納得状況の確認」の叙述的記録の監査を7月に実施した。
部署が提示した症例を部署と看護基準委員会で監査した。監査結果からは、部署と委員会での評価に大きな差はなく、記録する際のポイントをおさえて評価されていた。結果は、各部署を訪問しフィードバックした。
(2)「看護基準・手順作成基準」に沿って看護業務基準・手順全項目の見直しを行う。
看護基準・手順312項目中237項目の修正が必要であった。専門看護師・認定看護師・特定行為看護師の協力のもと見直しを行った。「患者誤認防止対策」基準と手順はQSマネジメントマニュアルと同様のため削除した。また「リストバンド着脱」基準と手順を新規作成した。174項目を文書管理システムに登載した。他46項目は委員会での確認は終了している。看護の質を担保するための標準看護計画、クリニカルパスの作成・見直しを支援する。
①部署から依頼された標準看護計画新規立案や修正の支援を行う。
標準看護計画【ステロイド療法の副作用がコントロールできる】【自己管理ができる】の修正依頼について支援を行った。
②クリニカルパスのバリアンスを見直し修正への支援を行う。
クリニカルパス見直しに活かすためにバリアンス登録に関する周知活動を行った。バリアンスデータ活用の現状を各部署に問い、9月の主任研修会でクリニカルパス見直しのバリアンスデータ登録の入力を勧めた。前半と後半の各部署のバリアンスデータを配付し、部署での変化や取り組み状況に関するアンケートを1月に行った。クリニカルパスに関する学習会などの取り組みは、30部署中16部署が実施済あるいは実施予定と回答した。主任看護師のクリニカルパスへの理解については、30部署中20部署が深まったと回答した。バリアンスデータ入力数の前期・後期での比較では1,877件の増加があった。
3)看護研究委員会
本委員会の目的は「看護研究活動の促進を図り、看護研究の質向上のために支援する」であり、以下の2項目の目標を設定し活動を行った。
(1)看護研究に取り組む看護スタッフと部署を支援する。
①部署訪問による支援
年3回の部署訪問を行った。第1回の振り返りから、部署訪問は、担当部署の看護師長だけではなく、主任看護師、研究者の同席も依頼するようにした。研究に取り組んでいるスタッフは51名で、到達目標を達成できたのは24名(47%)であった。この過程において、テーマ選定の時点で相談でき継続して支援する体制が求められた。このことから看護研究計画書作成までを支援する体制の構築が次年度の課題として明らかとなった。
②学習機会の提供による支援
看護研究計画書を書くためのポイントがわかることを目的とし【研究背景】、【研究デザイン】、【アンケート調査】、【倫理審査のいろは】の4つのコンテンツの講義動画教材を作成し、12月1日より配信を開始した。視聴後のアンケート結果は、「理解できた」「やや理解できた」が80%以上であった。
(2)看護展開研修の企画運営を改善し、看護研究計画書の『研究背景』が記載できるように支援する。
①看護展開研修【2】
研修企画・事前課題・評価票を目的に合わせて修正した。受講後課題レポートを評価指標に沿って評価した。「患者をアセスメントし全体像を要約して記述」の項目は、達成できなかったが、「文献レビュー:文献を引用し統合して記載」「疑問の明確化」の項目は達成した。初回合格者は98.5%(昨年92%)と増加しており、研修企画を修正した効果であると評価した。
②看護展開研修【3】
看護研究計画書の『研究背景』に取り上げた研究疑問が、文献検索によって研究課題を焦点化でき、一貫性のある看護研究計画書を作成できることを目標に企画を修正した。受講後課題レポート評価項目の「研究背景」「研究目的」「研究デザイン」は設定した目標には達成できなかった。看護研究の取り組みの意向調査では、看護研究に取り組みたい意向は76.6%で目標値60%を達成できた。初回合格者は81.8%(昨年度58.7%)と増加した。
4)看護記録委員会
本委員会の目的は「看護記録の質の向上を図る」であり、以下の4項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)看護記録についての理解を深め、看護過程がわかる記録ができる。
①看護記録監査の質評価項目(★印)の平均値が1回目監査より2回目監査が高くなる。
評価点数の平均が6月3.04点、12月3.15点であり、0.11の上昇がみられ目標は達成した。各部署の看護記録連絡員を通して、部署に結果をフィードバックした成果であると評価した。
②看護記録監査の大項目ごとの評価値(スタッフ・委員会)の差が、1回目監査より2回目監査が小さくなる。
6月監査では、スタッフ監査と委員会監査の点数差は0.47であった。12月監査では、スタッフ監査と委員会監査の点数差は0.42であった。部署平均と委員会の点数差が1回目より0.05減少し、目標は達成した。
(2)患者アウトカム達成率93.6%以上、成果指標達成率89.6%以上である。
患者アウトカム達成率93.6%、成果指標達成率90.2%で目標は達成した。
(3)看護記録連絡員の活動計画の実施率が85%以上である。 看護記録連絡員の活動計画の実施率平均は93.5%であり目標は達成した。
(2)(3)については、各部署の看護記録連絡員を中心に、各部署で目標達成のために計画的に取り組んだ成果であると考える。
5)看護業務委員会
本委員会の目的は「1.効果的、効率的に業務を遂行するための業務改善、職場環境の整備を支援する。2.タスクシフティング、タスクシェアリングを推進するため、他職種との調整を図る。」であり、以下の4項目の目標達成を設定し、活動を行った。
(1)成人病棟で院内統一したおむつを導入し、排泄ケアの質向上および業務改善が図れるように支援する。
①勉強会を実施した部署から順次導入し、今年度中に全部署におむつを導入する。
8月から勉強会を開催し、2月で予定していた25部署におむつの導入が完了した。導入部署へのアンケート結果から、看護師が家族へのおむつ補充の連絡が不要であり、家族が用意しなくてよいため、両者の負担軽減が確認できた。
②おむつの適切な使用とコスト管理の評価を行う。
導入した部署のコスト入力と払出数のデータを比較し、概ね問題ないと評価した。
(2)病棟薬剤師と連携し、各病棟で設定した病棟薬剤業務実施加算の算定ができる取り組みを支援する。
①病棟ラウンドで取り組みの進捗状況や困りごとを聞き取り、薬剤師との連携の問題を抽出する。
看護部BSCに「部署で決定した薬剤に対する薬剤師による退院薬の患者への指導割合80%以上」を達成するために活動目標を設定した。病棟薬剤師による指導や看護師との連携の状況、薬剤師への要望を把握するため、主任看護師にアンケートを実施した。しかし、薬剤部より人員不足で業務拡大に取り組めないと返答があったため現状把握にとどまり、各病棟への支援には至らなかった。
②看護部と薬剤部と部門として抽出された問題解決に向けた話し合いをし、問題解決に取り組む。
6月・9月に薬剤部と話し合いを行った。11月から病棟薬剤業務実施加算の取得のために各部署に薬剤師が1名配属された。しかし、人員不足のため薬剤師による退院薬指導はできないとの回答であった。今後も薬剤部との話し合いは継続し、薬剤師への業務委譲や業務拡大を目指す。
(3)安全性・利便性・経済性を考慮した医療・看護材料の検討を行う。
実際に検討する材料はなかった。
(4)病院機能評価受審に向け、看護基準・手順を再確認し、必要な整備に取り組む。
9月に「抗がん剤の取扱い」手順に沿った実施状況を確認するため部署ラウンドを実施し、16個の質問があった。現場に沿った対策を認定・専門看護師と協議して決定し、全部署にフィードバックして整備した。
6)看護情報システム委員会
本委員会の目的は「1.電子カルテ・看護支援システムの円滑な運用を支援する。2.看護の質向上のための電子カルテデータの活用を推進する。3.施設基準に関連するデータを正確に評価できるよう支援する。」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)電子カルテデータを活用して、看護の質を高めるための支援をする。
昨年度からの継続で、「行動制限実施率」を看護の質指標としてどのように提示し、活用ができるか検討した。行動制限は、患者の安全を守るためにやむを得ない場合に実施する行為であり、行動制限の実施率は、行動制限を回避するために実践している看護の質を反映できると考えた。そのためには、まず行動制限が正しく実施されているか、行動制限の監査が必要である。今後は、看護部安全推進員会にて行動制限の監査の必要性も含め検討を依頼し、データの質を高めていく。
リハビリテーションの成果として「入院中の日常生活動作(Activities of Daily Living以下ADLと略す)の変化」を看護の質指標となるデータとして検討した。データを収集するうえで、現在の電子カルテのデータベースでは、入院前のADLと現在のADLの入力画面が異なり、入力項目も統一されていないため、ADLがどのように変化しているかのデータがとりにくい。そのため、2024年度の病院情報システム更新に向けて、ADLの変化がわかりやすいデータベース画面の要望をしていく。
(2)病院情報システムの効率的な活用のための支援をする。
昨年度からの継続で、各部署からの病院情報システムに関する困り事の情報を集め、検討をした。今年度からは、「JUMP困り事相談入力ファイル」を共用フォルダに作成し、各部署からの困り事を適時に把握できるようにした。「JUMP困り事相談ファイル」には59件の入力があり、35件に対して部署に対応をフィードバックした。また次期病院情報システム更新で要望する28件の項目を抽出した。
患者が退院や他の医療機関に転院する際に、必要な情報提供を漏れなく行うために、現在使用中の看護サマリの様式を見直し、栃木県入退院共通連携シートに沿った看護サマリの作成を行った。
(3)情報倫理観を高めるための活動をする。
JUMP端末のログアウトをせずに離席していることが多く見受けられ、適切な情報の取り扱いができていない状況であった。今年度、看護情報システム連絡員に、部署のJUMP端末のログアウトを勧める活動と、その前後でJUMP端末ログアウト調査の実施を依頼した。第1回目の調査では、JUMP端末のログアウトを100%実施できている部署は6部署であったが、第2回目は15部署に増加した。また、各部署の看護情報システム連絡員から、倫理観を高めるための活動ができた報告があった。
7)在宅移行支援委員会
本委員会の目的は「特定機能病院の役割を踏まえた、質の高い退院支援、在宅移行が実践できるよう支援する」であり、以下の目標を設定し、活動を行った。
(1)退院支援が必要な患者に退院支援を提供する。
①退院困難な患者に対する退院支援「要」「不要」のスクリーニング精度を上げる
退院支援が必要な患者に退院支援を提供するために、入院時スクリーニングの精度を上げることが重要と考え活動した。
初めに、それぞれの部署で解釈が曖昧であった用語について『退院支援に係る用語の解説』を作成し、共通理解をはかった。次に、7月に在宅移行支援連絡員連絡会を開催し、入院時スクリーニングに関する実際の事例を盛り込んだ説明を行うと共に、ワーク方式でスクリーニングの学びを深めてもらった。ワークの内容は、各部署で「不要」と判断した患者のリストを配付し、入院時スクリーニングのアセスメント内容を振り返り、部署の問題に気付き対策を立てることに繋がった。
その結果、各部署のスクリーニングの視野が広がり、全ての部署において退院支援「要」の患者数が上昇した。
②退院支援件数を上げる。
連絡員を育成し、担当委員からも各部署へ支援やアドバイスを行ったことで、退院時退院支援「要」の患者数が、2020年度の月平均455人から2021年度の月平均632人に上昇した。
(2)確実に入退院支援加算1を算定する。
①多職種カンファレンスの効果を上げる。
入退院支援加算1の算定要件として、入院後7日以内の多職種カンファレンスの実施がある。しかし、カンファレンスの漏れや7日越えにより、加算が算定できないケースがあった。入退院支援加算の処理や業務の流れをわかりやすくするため、既存の入退院支援フローを見直し修正した。
また、7月の在宅移行支援連絡員の連絡会で、入退院支援フローを用いて説明を行うと共に、ワーク方式で学びを深めてもらった。ワークの内容は、各部署で発生した多職種カンファレンスの漏れ・7日越えの患者リストを配付し、カルテを見直して要因を探り、対策を考えてもらった。具体的な取り組みができたことで、7日以内の多職種カンファレンス実施率は2020年度は69.3%であったが、2021年度は82%と上昇した。
②退院支援計画書の作成・交付状況を把握し、問題点を明確化して対策を立てる。
入退院支援加算1の算定要件として、退院支援計画書の作成・交付が必要である。しかし、退院支援計画書の交付漏れがあり、加算が算定できないケースがあった。7月の在宅移行支援連絡員連絡会で、入退院支援フローを用いて退院支援計画書の説明を行うと共に、ワーク方式で学びを深めてもらった。ワークの内容は、各部署で発生した退院支援計画書交付漏れの患者リストを配付し、カルテを見直し要因を探り、対策を考えてもらった。また、退院支援計画書の交付に紐づいて加算が算定できるようにシステムを変更した。退院支援計画書交付率は2020年度88.1%であったが、2021年度は90.6%と上昇した。
8)看護部患者サービス検討委員会
本委員会の目的は「患者満足度の向上を図る」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)他部門と連携し療養環境を整える。
①外来・病棟をラウンドし、現状を把握後、改善点を抽出する。
②療養環境において改善が必要と思われる内容を、院内患者サービス検討委員会に提案する。
今年度は、患者の療養環境の改善に向け、現状把握のための外来・病棟ラウンドを3回実施した。その結果を看護部連絡会議で報告するとともに、改善が必要な内容に関しては、院内の患者サービス検討委員会への提案を行った。その結果、外来部門のトイレ清掃の徹底や、老朽化の目立つ部分、汚染・破損部分の改修等、改善を図ることができた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により家族の面会が禁止されたことが要因となり、患者のベッド周囲の煩雑さが目立った。そのため、ベッド周囲の環境整備を看護師が意識して行うことを目的にチェックリストを作成し、看護部連絡会議で活用を促した。
(2)患者から信頼を得られる対応ができる看護師を育成する。
①看護部作成の「Manner chokotto」の見直しと活用方法を検討する。
接遇や社会人としての基本的なマナーについて、より分かりやすいようにデザインや内容等の全面改訂を行った。次年度、全看護職員に配付し活用を促していく。
②投書や患者満足度調査の看護師の態度における自由意見を分析し、改善に向けた方法も併せて周知する。
昨年度の自由意見の内容を集計・分析し、改善に向けての対応を周知した。
今年度の看護師に対する患者満足度調査の結果は98%であり、前年度に比して1%の減少はあったが、高値を維持することはできた。自由記載におけるマイナスな意見は、昨年度から比較すると46件から15件へ減少した。
9)看護部安全推進委員会
本委員会の目的は「安全な看護業務の推進と、災害対策や感染予防対策が院内で統一して実践できるように支援する」であり、以下の1項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)患者と看護職員の安全を守るための行動が遵守できるよう支援する。
①麻薬事故を予防するための課題と対策を抽出し部署の取り組みを支援する。
麻薬管理者と意見交換を行い、麻薬管理上の問題点の情報共有を行った。麻薬事故発生時の速やかな報告を目標に、対策として麻薬事故発生時の対応フローを作成し麻薬金庫に表示を行った。また、9月に部署訪問で麻薬管理に関する困りごとへの支援を行った。今年度は、届け出が必要な麻薬事故に関して、看護師の関与したものはなかった。
②部署のインシデントに関する取り組みを支援する。
KYTの実施を推進し、「インシデント内容の分析と取り組みレポート」や部署訪問にて各部署の取り組み状況の把握を行い、部署の連絡員の活動を支援した。レポートの目標達成は38部署中11部署が未達成であったが、取り組み内容の実施率は100%であり、医療安全活動に必要なインシデントの要因分析からの対策を実施することができていた。KYTは全看護職員が実施することができた。
③浴槽取り扱い基準を決定し周知する。
全部署にアンケートを実施し、病院として浴槽の撤去または使用禁止の方針決定につなげることができた。
④安全に関する基準・手順の実施を支援する。
【輸液ルート・カテーテル類の誤認防止策】基準・手順の作成と、【転倒・転落防止ケア】【安全確保のための身体拘束】【入浴介助】の基準・手順の見直しを行い、看護基準委員会の承認後に周知した。また、QSポケットマニュアルより、重点項目を5項目選定し周知を行い、病院機能評価を通して、周知できていることが確認できた。
⑤各部署において効果的な災害訓練ができるよう支援する。
各部署において効果的な災害対策学習会が実施できるように「災害発生時の初動フロー」のDVD・災害訓練シナリオ・災害アクションカードを活用した災害訓練を推奨し、連絡員の支援を行い、全看護職員が災害対策学習会に参加することができた。
⑥災害マニュアルの周知、災害への意識づけができるようにする。
災害への意識づけの支援として、各部署での減災トレーニングの実施を推奨し連絡員の支援を行った。今年度は、「避難経路を確認する」「業務を仕分ける」の2つをテーマとし、全部署で実施することができた。院内災害対策マニュアルの周知として、マニュアルの内容から「災害に関するテスト(10問)を作成して、全看護職員へ実施を推奨し、支援を行った。「災害に関するテスト」は全看護職が実施できたが正解率は86.6%と昨年度の91.1%より低下した。今年度、災害対策マニュアルが更新となったことが要因となっており、更新されたマニュアルの周知や内容の理解など、災害への継続的な意識づけは今後の課題である。
【検討会の活動】
1)固定チームナーシング検討会
本検討会の目的は「各部署が固定チームナーシング体制を維持し、継続できるよう支援する。」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)1年間で実践可能な目標設定ができ、チーム目標達成率が80%以上になるように支援する。
①部署のデータベース・ホームワークシート・チーム目標シートと、リーダー・サブリーダー連絡会から、部署の現状分析に基づきチーム目標が設定されているかを確認した。
また、チームの目標達成のための小集団グループの編成や活動内容となり、1年間で達成可能なチーム目標になっているかを確認した。
②チームリーダー・サブリーダー連絡会を企画・実施することで、固定チームナーシングの基本的な考えを理解し、自己の課題達成に向けてチーム活動できるよう支援した。
また、検討会のメンバーが各部署のリーダー・サブリーダーの相談に対応した。その結果、リーダー・サブリーダー連絡会参加者の自己課題達成度は、前年度に比べ全体平均が0.6%上昇した。
③チーム目標の中間評価が「B」・「C」である部署への支援内容を検討し、支援した。
①②③を実施した結果、チーム目標達成率は36部署中31部署(86%)が100%となった。
残り5部署が80%以上であった。よって、目標は達成した。
(2)固定チームナーシングの改訂版チェックリストを活用し、質的な評価ができるように支援する。
前年度改訂したチェックリストで今年度2回評価した結果、評価「×」が85個から26個へ減少し、「△」も105個から32個に減少がみられた。1回目の評価に対する部署の取り組みによる改善があったと考える。また、質的な評価の視点では、No12の受持ち看護師の役割と業務の理解に対する課題が明確に表れていた。成果発表の中で受持ち看護師の役割に着目したチームの取り組みもみられ、2回目の評価では改善がみられていた。
2)専門・認定看護師活動検討会
本委員会の目的は「附属病院の看護の質向上のため、専門性を高めて、自己ならびに相互の研鑽を図る」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)専門・認定看護師それぞれの活動件数と内容を可視化し、指導・相談件数が昨年度よりも増加する。(令和2年度 相談件数1299件、指導件数233件)
①活動内容
- 専門・認定看護師の活動内容一覧を作成し、看護実践・相談・指導の定義づけを行い、専門性を発揮した活動が可視化できるようにした。
- SWOT分析およびBSC内容を確認し、院内での役割発揮や他領域間の連携を促進できるよう、検討会から意見・提案を行った。
- 専門・認定看護師対応可能日カレンダーの活用を推進するため、部署内に常時掲示できるよう掲示用シートを配付した。
②結果
- 活動件数は相談1220件、指導184件で昨年よりも減少した。看護実践・相談・指導の定義づけを行ったことで、通常業務を件数に入れていたことに気づいたことが要因と考える。
(2)令和4年度の認定看護師教育課程受講者が3名以上確保できる。
①活動
- 看護研究発表会で認定看護師2名(乳がん看護認定看護師、認知症看護認定看護師)が、認定看護師になるための流れと資格取得後の活動について自身の経験を踏まえて紹介した。
- 専門・認定看護師が各自の活動の中で、興味関心があり活躍が期待できるスタッフを推薦した。
②結果と課題
次年度の受講予定者は2名であり目標は達成できなかった。不足している領域を中心に複数名確保できるように活動を継続する。
3)地域実践研修支援検討会
本検討会の目的は「地域実践研修において研修者が課題を達成できるように支援する」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。
2021年度の地域実践研修者は、日光市民病院8名(内出向管理者1名)、那須南病院5名、西吾妻福祉病院4名である。また、今年度から新規研修施設となった、とちぎメディカルセンターしもつが5名、茨城県西部メディカルセンター5名(内出向管理者1名)である。
(1)研修者が計画的に自己課題に取り組めるように継続した支援を行う。
今年度も地域でのコロナウイルス感染状況を加味して、5月の責任者会議はオンラインで行った。研修者の6月の集団面談については、新規施設以外はオンラインで行った。新規施設は、受け入れが手探りの状況であり、研修者の戸惑いや不安も大きかったため、当院に帰院して対面で集団面談を行った。研修者の思いを傾聴するとともに、自己課題や目標シートの記入についても助言した。9月は全員対面にて面接を行い、中間評価から下半期の課題への助言を行うことができた。
研修者は、個人目標シートを活用し、地域実践研修における個人目標、研修施設・部署での目標を立案することができ、目標達成に向けて活動していた。検討会の活動としては、計画通りの活動と、施設に合わせた柔軟な対応と連携により、研修者の支援が継続できたと評価した。
(2)研修施設間の連携を強化できる体制を構築する。
今年度は、研修者の傷病休暇や産前休暇取得、勤務態度などこれまでにはなかった様々な問題が生じた。また、ラダー研修の受講、ラダー認定対象者も4名と多く、その支援体制についても検討を要した。これらに対して、適宜、研修施設と検討会で情報交換し、双方で連携をとり対応することができた。特に新規研修施設においては、研修者からの意見等を踏まえて、指導者会議を活用し情報交換を行い、研修施設と研修環境の調整に努めたことで連携を図ることはできたと評価した。
(3)2022年度第17回ルーラルナーシング学会学術集会の発表に向けて準備する。
2015年から3回にわたりまとめた研究成果を基に、継続して研究内容を検討し、2022年度の投稿に向けて進めることができている。
4)臨床実習指導検討会
本検討会の目的は、「臨床実習が効果的に行われるよう実習環境を整える」である。昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染の影響等があり、安定して実習ができていないことから、目標を「実習期間や方法が変化する中でも、学生のレディネスに応じて目標達成ができるように実習環境を整える」と設定し、以下の活動を行った。
(1)臨床実習指導者のワークショップの開催
9月17日、臨床実習指導者の役割を理解して指導ができることを目的にワークショップを開催し、58名が参加した。「自己課題に対して具体的な取り組みを見出すことができる」ことを目標とした。事前学習として、「臨床実習自己評価票」を用いて自己の役割を確認した。ワークショップ当日に、自己評価の結果をもとに臨床実習の現状や背景、具体的な取り組みについてディスカッションし、意見をワークシートに記載した。ワークシートには具体的な取り組みが記載されており、アンケートの結果、「自己の具体的な取り組みが見いだせたか」で「そう思う」「ややそう思う」が100%であった。以上の結果、ワークショップの目的に沿って開催し、目標を達成したと評価した。
(2)臨床実習指導者役割達成のための取り組みシートの活用
ワークショップに参加した臨床実習指導者が、「臨床実習指導取り組みシートを活用し、役割達成ができる」よう、ワークショップで「臨床実習指導取り組みシート」の活用方法について説明を行い、ディスカッションで得た気付きを踏まえて、自己課題に取り組み、役割達成に繋げられるよう促した。32部署の56名が取り組みシートを提出した。ワークショップ後に実習に携わり、評価に至った臨床実習指導者は計46名であった。自己課題の達成度は、平均値80.9%、中央値80%、最小値60%であった。60%と回答した2名の自己課題は、「実習教員との連携」「実習目的に沿った患者選定」であり、「臨床実習の担当回数が少なかったため連携できなかった」「実習目的に沿った患者がおらず選定に苦慮した」という理由であった。自己課題に対する達成度の平均は、80%を超えており、目標は達成できたと評価した。
5)特定行為看護師活動検討会
本検討会の目的は「特定行為研修修了者の活動方法を検討し、活動環境を整える」であり、以下の3項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)特定行為看護師の活動を院内に啓蒙する。
①他職種も含め病院全体に特定行為看護師の活動内容を周知する。
毎月の活動状況について病院運営審議会や診療代表者会議、看護部連絡会議等で報告した。
また、特定行為看護師の紹介と活動を周知するため、特定行為看護師通信(第2号、第3号)を発行した。検討会や特定行為看護師の働きかけにより、徐々に医師やコメディカルへの周知ができ、特定行為看護師の実践活動が増加したと考える。
②特定行為看護師の育成を支援する。
自治医科大学特定行為研修センター募集のお知らせや、特定行為看護師の説明や研修内容、研修修了後の活躍などを要約したリーフレット「特定行為看護師まるわかり」を作成し各部署へ配付した。また、受講条件を満たしている職員に対して、ラダー研修の受講後に時間を設けて、特定行為研修について説明した。2022年4月期の新規入講者は6名であった。
(2)特定行為看護師が円滑に活動でき実績を伸ばせるよう支援する。
2021年度、実践可能な特定行為看護師は27名となった。実施件数は、2020年度の1,459件から2,692件と大幅に増加した。実践可能な特定行為看護師の活動は、毎月のスケジュールを決めることで活動日を確保した。特定行為の対象となる患者を把握する目的で受けていた、入院患者の特定行為対象者の報告は活動の浸透に伴い7月で終了したが、病棟看護師と特定行為看護師で患者情報の共有ができ実践件数の維持に繋がっている。
特定行為別に4つのグループに分け、検討会のグループ担当者を決めて支援した。報告しやすい体制となり、活動上の問題点などの検討や情報共有がしやすくなった。また、グループ化したことで行為ごとのつながりができ、新規の研修修了者が活動しやすくなった。
(3)パッケージ領域の研修修了者の活動方法を検討する。
術中麻酔管理領域パッケージ研修修了者の活動について、診療科との調整を行い、2022年1月から手術室で活動を開始し順調に実績を伸ばしている。また、集中治療領域パッケージは、2022年3月で2名修了するため、自部署内で活動できる方法について意見交換してきた。前記した手術室での活動を参考に研修修了後早期に実践ができるように体制を整えていく。
6)看護補助業務体制検討会
本検討会の目的は「看護補助員、病棟クラーク、メッセンジャー等の看護補助業務者の教育指導を企画・運営し、看護補助業務の質を高める」であり、以下の2項目の目標を設定し、活動を行った。
(1)看護補助員・病棟クラークの集合研修を企画し実施できる。
①「認知機能が低下している患者・家族とその対応」についての研修会を4日間開催し174名が参加した。当日の確認テストでは69%が満点を取得し、平均点22.6点(23点満点)であった。3か月後に部署アンケートを実施(30部署:回収率100%)した。結果から受講者は研修の学びを活かして業務を行っており、部署の患者サービスの向上や安全の確保に貢献している。研修の学びを活かし、新たに業務拡大できた部署は6部署あった。よって、研修の目的・目標は達成できた。
②今まで研修会等で使用した看護補助業務(体位変換・オムツ交換・全身清拭・姿勢を保つ・食事介助・口腔ケア)に関する資料とチェックリストをファイルにまとめた。部署での看護補助員の教育に役立ててもらえるように看護部に貸し出しできるものを準備した。一部DVDで動画の資料を作成した。
③今後の課題、看護補助員の定着しない要因として人間関係があげられるために、次年度は対人関係の研修を企画して、同職種間や他職種間のコミュニケーションについて学びを深めてもよいのではないかと考える。
(2)メッセンジャー業務について検討し仕様書に反映できる。
①検討会で審議する予定であったが、メッセンジャー業務は看護部だけでなく他部門にかかわる内容であったため、検討会での検討事項から除外した。
7.専門看護師の活動
専門看護師は、「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかること」を目的とした日本看護協会が定める制度である。当院の専門看護師の分野別人数を表6に示す。専門看護師の役割は「実践」・「相談」・「調整」・「教育」・「研究」・「倫理調整」の6つであり、2021年度の各分野における活動は以下の通りである。
表1 専門看護師の分野と人数(2022年4月1日現在)
専門看護師の分野 | 人数 |
---|---|
がん看護 | 5名 |
急性・重症患者看護 | 5名 |
小児看護 | 4名 |
母性看護 | 1名 |
合計 | 15名 |
1)がん看護専門看護師
(1)院内活動
- 外来治療センター内でがん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師とともに看護師外来を運営
- 多職種カンファレンス参加
- 外来治療センターカンファレンス 毎日
- Cancer Board Conference 月1回
- 緩和ケアチームカンファレンス 週1回
- 泌尿器科ケースカンファレンス週1回
- がん相談支援センター兼務
- 薬物療法部会構成員、薬物療法部会参加 年間2回
- がんゲノム医療部構成員 がんゲノム医療部会参加 年間4回
- 新人看護職臨床研修 看護基礎技術研修 講師
- ラダーⅡAトライ研修 スキルアップ研修「心理ケア」・「家族ケア」講師
- ラダーⅣトライ研修 看護展開研修【4】アドバイザー
(2)院外活動
- 栃木県立衛生福祉大学校非常勤講師「終末期看護方法論」講義 1コマ
- 看護師特定行為研修センター研修指導補助者
- 自治医科大学看護学部「がん看護学」講義 3コマ
- 下野市医療介護連携事業に基づく社会福祉部会への協力(エンディングノート作成内容の検討)
- 自治医科大学大学院看護学研究科非常勤講師「コンサルテーション論」講義
- 栃木県看護協会一般研修「がん看護における緩和ケア」講義
- 栃木県緩和ケア研修会 ファシリテーター
- 第9回ELNEC-J inとちぎコアカリキュラム看護師教育カリキュラム講義
(3)実習受け入れ
- 国立がん研究センター中央病院 がん放射線療法看護認定看護師教育課程実習における退院支援部門の見学(令和3年11月9日~令和3年12月3日)
(4)学会参加
- 第36回日本がん看護学会
- 第8回日本CNS看護学会
- 第19回日本臨床腫瘍学会
- 第26回日本緩和医療学会学術大会
(5)研究活動
- 第36回日本がん看護学会学術集会 示説1件
- ラダーⅣトライ研修 看護展開研修【4】アドバイザー研究サポート3件
(6)雑誌等の執筆
- 皆川麗沙:終末期場面において家族の気持ちの揺らぎが大きいときの支援,エンド・オブ・ライフケア5(1),p.19-23 (Web配信p.1-11),2021.
- 皆川麗沙:特集 がん告知を受けた家族の心理状態と支援,がん患者の家族の心理状態とは?私たち看護師に求められる家族への支援,エンド・オブ・ライフケア夏号Web配信,2021.
- 飯塚由美子:特集 がん告知を受けた家族の心理状態と支援,ケースで学ぶ!がん告知を受けた患者・家族へのケア実践,エンド・オブ・ライフケア夏号Web配信,2021.
2)急性・重症患者看護専門看護師
(1)院内活動
- 看護職キャリア支援センターメンバー(プログラム部門)
- ラダー研修:看護展開Ⅱ研修「フィジカルアセスメント2」企画運営
- 看護基礎技術研修:「救命救急」の企画運営
- 新入職医師に対するBLSプロバイダーコース開催6回
- 医療機器安全管理部会メンバー
- 院内急変時ワーキンググループメンバー
- 一般病棟看護師対象勉強会 9件
- 急性期疼痛管理チームメンバー
- 周術期管理センターワーキングメンバー
- 看護実践625件(呼吸ケア160件、循環ケア109件、症状緩和ケア214件 他)
- 相談 9件
- 指導 45件
(2)院外活動
- メディカル情報サービス 看護師教育セミナー「院内急変時の初期対応」講師
- 獨協医科大学大学院看護学研究科 非常勤講師
- 自治医科大学大学院看護学研究科 「フィジカルアセスメント特論」講師
- 自治医科大学看護学部 「チーム医療論」講師
- 自治医科大学看護学部 「災害学」講師
- 日本看護協会認定看護師教育課程 クリティカルケア学科 非常勤講師
- 日本看護協会認定看護師教育課程 集中ケア学科 非常勤講師
- 日本集中治療医学会 評議委員および査読員
- 日本集中治療医学会関東甲信越支部運営委員会 委員
- 日本集中治療医学会集中治療看護師員会 副委員長
- 日本集中治療医学会看護師将来計画委員会 委員長
- 日本集中治療医学会学術集会あり方検討委員会 委員
- 日本クリティカルケア看護学会 評議員および査読員
- 日本クリティカルケア看護学会せん妄ケア委員会 委員
- 日本クリティカルケア看護学会 理事および査読員
- 日本クリティカルケア看護学会広報委員会 担当理事
- 日本クリティカルケア看護学会利益相反委員会 委員
- 日本呼吸療法医学会理事および査読員
- 日本手術医学会 教育委員
- 日本手術医学会 評議員
- 日本麻酔科学会 周術期管理チーム試験問題WGメンバー
- 日本小児麻酔学会 評議員
- 日本手術看護学会 指名理事
- 日本手術看護学会 認定看護師委員会 関東甲信越地区代表
- 北関東手術看護研究会 代表
- とちぎ手術看護情報交換会役員
- 日本臨床救急医学会 評議員
- 日本救急看護学会倫理委員会 委員
- 日本救急看護学会 評議員および査読員
- 日本救急医学会関東地方会 評議員
- 北関東救急看護研究会 副会長
- AHA BLSファカルティ
- JPTEC地域世話人
- 第35回 日本手術看護学会年次大会 シンポジウムⅣ 座長
- 第43回 日本手術医学会総会 パネルディスカッション2 パネリスト
- 第14回 文化看護学会学術集会 シンポジウム シンポジスト
- 栃木県看護協会研修「クリティカルな状況における患者と家族の意思決定支援」 講師
- 栃木県臨床工学技士会主催 第12回呼吸器基礎セミナー
- 「気管吸引の適応と効果判定」 講師
(3)実習受け入れ
- 東京慈恵会医科大学看護学専攻修士課程クリティカルケア看護専門看護実習Ⅱ
(4)学会参加
- 第23回日本救急看護学会学術集会
- 第24回日本臨床救急医学会総会・学術集会
- 第72回日本救急医学会関東地方会学術集会
- 第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会
- 第49回日本集中治療医学会学術集会
- 第5回日本集中治療医学会関東甲信越支部学術集会
(5)研究発表
- 松沼早苗:手術看護認定看護師が資格を取得したことで変化した実践内容-体温管理における実態調査-(第1研究)第1報,第35回 日本手術看護学会年次大会,2021.(口演発表)
- 福田侑子,北山美央,卯野木健,他:ICU退室から1年後の患者の就労状況の実態、及び離職要因に関する検討―SMAP-HoPe Studyサブグループ解析―,第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会,2021.(多施設共同研究,口演発表)
- 三須侑子,岡田和之,茂呂悦子:COVID-19により感染隔離された重症患者家族の思い,第49回日本集中治療医学会学術集会,2021.(口演発表)
(6)雑誌等の執筆
- 松沼早苗.術後疼痛を緩和するための患者教育-術後疼痛緩和に関するガイダンスなど患者の準備性を高める取り組み-,オペナーシング,36(7),p.76-78,2021.
- 松沼早苗.ナラティブから振り返る手術看護の意義 パニック障害の患者が看護師とともに乗り越えた術前の不安と恐怖,手術看護エキスパート,15(4),p.39-41,2021.
- Unoki T, Sakuramoto H, Uemura S, TsujimotoT, Yamaguchi T, Shiba Y, Hino M, Kuribara T,Fukuda Y, et al, on behalf of the SMAP-HoPeStudy Project:Prevalence of and risk factors forpost intensive care syndrome: Multicenter studyof patients living at home after treatment in 12Japanese intensive care units, SMAP-HoPe study.PLoS ONE, 16(5), 2021.
- Unoki T, Kitayama M, Sakuramoto H, Ouchi A,Kuribara T, Yamaguchi T, Uemura S, Fukuda Y, etal, on behalf of the SMAP-HoPe tudy Project:Employment status and its associated factors forpatients 12 months after intensive care: Secondaryanalysis of the SMAP-HoPe study. PLoS ONE, 17(3), 2022.
3)小児看護専門看護師
(1)院内活動
- 院内の看護師と小児に携わる専門職を対象とした勉強会企画・運営 2件
- 小児緩和ケアチームのコアメンバー(カンファレンス 24回/年実施)
- ラダーⅣトライ研修 看護展開【4】看護研究アドバイザー 5件
(2)院外活動
- 自治医科大学大学院看護学研究科 非常勤講師
- 自治医科大学看護学部 非常勤講師
- 看護師特定行為研修センター 研修指導補助員者
- とちぎ小児看護研究会 監事・事務局
- 日本看護協会小児在宅移行支援指導者育成施行事業研修 ファシリテーター
- 第31回日本小児看護学会学術集会 テーマセッション「小児領域におけるadvance care planning-子ども自身が主体の生き抜くためのケアを考える-」パネリスト
- 第30回日本外来小児科学会年次集会 ワークショップ「身近なところから看護倫理を考えてみませんか」企画運営
- 栃木県小児慢性特定疾病児童等ビアサポート事業
- 看護実践119件(症状緩和ケア6件、心理ケア5件、家族ケア36件、在宅療養支援16件 他)
(3)実習受け入れ
- 自治医科大学大学院看護学研究科小児看護学演習、母性看護学演習
(4)学会参加
- 第31回日本小児看護学会学術集会
- 第19回日本小児がん看護学会学術集会
- 第41回日本看護科学学会学術集会
- 第14回文化看護学会学術集会
(5)研究発表
- 仁尾かおり,水野芳子,山崎啓子他:成人期の小児慢性疾患患者に関わる小児科及び小児病棟看護師の困難感とケアの工夫.第68回日本小児保健協会学術集会,2021.(示説発表)(黒田光恵:共同研究者)
- 川中子知里:医療的ケアが必要な子どもの初めての退院に向けた家族内役割調整のための看護実践~小児看護専門看護実習において~,第30回日本新生児看護学会学術集会,2021.(口頭発表)
(6)雑誌等の執筆
- 黒田光恵:入退院支援,小児在宅医療に取り組む チームのベストプラクティス,小児看護,44(7),p842 ‐ 848,2021.
- 黒田光恵:小児の多様な場における看護,看護学入門 母子看護 第6版.メヂカルフレンド社,p338-356,2021.
4)母性看護専門看護師
(1)院内活動
- NCPR Aコース3回・Sコース3回開催
- 母性小児領域勉強会 2回開催
- 産科母体救急に関する勉強会 1回開催
- 産科妊婦への支援に関する勉強会 3回開催
- 看護実践213件(妊娠期ケア108件、分娩時ケア52件、産褥ケア49件、地域連携4件)
(2)院外活動
- 栃木県助産師会 勤務助産師部会長
- 第46回 栃木県母性衛生学会 査読
- 日本母性看護学会 GDMセミナー部会委員
- 日本母性看護学会 糖代謝異常妊産褥婦への看護支援セミナーファシリテーター
- 日本母性看護学会 WHCセミナーファシリテーター
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第8回 日本CNS看護学会
- 第77回 日本助産師学会
- 第23回 日本母性看護学会学術集会
- 第37回 日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会
- 第52回 日本看護学術集会
- 第45回 日本栄養・代謝学会学術集会
- 第10回 日本DOHaD学会学術集会
(5)研究発表
- 佐久間志津ら:不妊治療を希望しているBMI30以上の患者における外来での減量成功要因の検討,第19回日本生殖看護学会学術,2021.(示説発表)
- 佐藤ひさ代:妊娠中に適応障害と診断された妊婦の入院生活への関わり,第46回栃木県母性衛生学会,2021.(口頭発表)
- 谷田部典子ら:予期せぬ妊娠をした女性への支援の現状と課題,第46回栃木県母性衛生学会,2021.(口頭発表)
(6)雑誌等の執筆
なし
4)慢性疾患看護
(1)院内活動
- 腎臓センターでの「末期腎不全の緩和ケア」の勉強会の企画・運営
- 腎臓センターでの腹膜透析ワーキンググループの企画・運営
- 病棟看護師対象勉強会 5件
(2)院外活動
- 獨協医科大学大学院看護学研究科 非常勤講師
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第7回日本CNS看護学会
- 第15回日本慢性看護学会学術集会
- 第26回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
(5)研究活動
- 研究サポート3件
(6)雑誌等の執筆
小倉 綾子:看護師主導で防ぐ!一般病棟と重症患者に役立つせん妄ケア「せん妄スクリーニングを行った上で、早期発見・早期対応するのは?」,看護技術,67(3), p46-50.
8.認定看護師の活動
認定看護師は、「特定の看護分野において、熟練した看護技術及び知識を用いて、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送りだすことにより、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ること」を目的とした日本看護協会による制度である。認定看護師の役割は、「実践」・「指導」・「相談」の3つであり、各分野と人数は表7に示す通りである。
表2 認定看護師の分野と人数(2021年4月1日現在)
認定看護師の分野 | 人数 |
---|---|
緩和ケア | 3名 |
がん性疼痛看護 | 2名 |
乳がん看護 | 1名 |
がん放射線療法看護 | 1名 |
がん化学療法看護 | 1名 |
皮膚・排泄ケア | 2名 |
糖尿病看護 | 2名 |
透析看護 | 1名 |
認知症看護 | 2名 |
摂食・嚥下障害看護 | 1名 |
集中ケア | 4名 |
救急看護 | 1名 |
手術看護 | 2名 |
新生児集中ケア | 2名 |
小児救急看護 | 1名 |
感染管理 | 1名 |
合計 | 27名 |
1)緩和ケア認定看護師
(1)院内活動
- 部署別勉強会開催 3件
(2)院外活動
- 栃木県緩和ケア研修会 講師・ファシリテーター
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
なし
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
2)がん性疼痛看護認定看護師
(1)院内活動
- 院内勉強会開催 5件
- 緩和ケアリンクナース連絡会企画運営
- がん関連病棟の看護師回診(1回/2週)
- 看護実践185件(薬物療法支援8件、意思決定支援66件他)
- 相談 18件
- 指導 1件
(2)院外活動
なし
(3)実習受け入れ
- 岩手医科大学附属病院高度看護研修センター緩和ケア認定看護師教育課程臨地実習
(4)学会参加
- 第26回日本緩和医療学会学術大会
- 第36回日本がん看護学会学術集会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
6)感染管理
発表なし
3)乳がん看護認定看護師
(1)院内活動
- 乳がん勉強会開催 1件
- がん患者指導管理料(イ) 232件
- リンパ浮腫指導管理料 48件
- リンパ浮腫支援 231件
- 看護実践7,137件(告知時支援18件、意思決定支援305件、治療継続支援6件、ボディイメージ変容の支援12件、家族ケア2件、在宅療養支援3件 他)
- 相談8件
- 新人看護職員技術研修「皮下注射・筋肉内注射」企画運営
(2)院外活動
なし
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第29回日本乳癌学会学術総会
- 第36回日本がん看護学会学術集会
- 第17回日本乳癌学会関東地方会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
4)がん放射線療法看護認定看護師
(1)院内活動
- 看護実践1,169件 (放射線療法オリエンテーション16件、有害事象ケア611件、治療継続支援177件 他)
リンパ浮腫ケア306件
がん患者指導管理料(イ) 222件取得 - 有害事象ケアについての相談対応と指導 11件
- リンパ浮腫ケアコンサルト 56件
- カンファレンス参加(放射線治療計画カンファレンス、放射線科・耳鼻科合同カンファレンス、放射線科・口腔外科合同カンファレンス、口腔外科病棟多職種カンファレンス、キャンサーボードカンファレンス、耳鼻科病棟放射線療法看護カンファレンス)
- 放射線治療見学会開催 1件
- 放射線治療看護勉強会開催 7件
(2)院外活動
- 自治医科大学看護学部「チーム医療論」講師
- 栃木県緩和ケア研修会 ファシリテーター
(3)実習受け入れ
- 静岡県立静岡がんセンター認定看護師教育課程(がん放射線療法看護)臨地実習
(4)学会参加
- 第34回日本放射線腫瘍学会学術大会
- 第36回日本がん看護学会学術集会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
- 森 貴子:放射線治療談話会記録 第428回定例会放射線治療って何だ!若手に何を何て教えている?:看護師について,臨床放射線Vol.66 No.5p527-531, 2021.
5)がん化学療法看護認定看護師
(1)院内活動
- CVポート管理に関する勉強会開催 2件
- 化学療法の副作用と看護についての勉強会開催1件
- 抗がん薬の血管確保・血管外漏出に関する勉強会1件
- がん患者指導管理料(イ) 75件
- がん患者指導管理料(ロ) 35件
- 看護実践 345件
- 相談 8件
- 指導 5件
(2)院外活動
なし
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第36回日本がん看護学会学術集会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
6)皮膚・排泄ケア認定看護師
(1)院内活動
- 褥瘡ハイリスク患者ケア加算算定 3,289件
- 看護実践 7,137件(褥瘡予防ケア4,483件、褥瘡処置573件、創傷処置306件、瘻孔ケア 21件、失禁ケア214件、ストーマケア972件、ストーマ サイトマーキング123件 他)
- ストーマ外来受診患者数 690件
- コンサルテーション 908件
- 院内勉強会開催 9件
- 褥瘡対策委員会
- 褥瘡対策チーム回診
- 褥瘡回診(ハイリスク)
- 二分脊椎カンファレンス
- ストーマ連絡会
- 排尿自立支援チーム回診
- 経肛門洗腸療法指導
- 新人看護職員臨床研修 看護基礎技術研修「褥瘡予防」企画運営
(2)院外活動
- 日本褥瘡学会評議員
- 栃木ストーマリハビリテーション講習会実行委員
- 栃木ストーマ研究会幹事
- 栃木県看護協会「スキンケアの基礎知識」講師
- 日本小児排泄・ストーマ・創傷管理研究会世話人
- 栃木県オストミー協会講習会 講師
- コンバテックジャパン株式会社 WEBセミナー講師
- 石橋総合病院 褥瘡研修会 講師
- 在宅褥瘡セミナー 講師
- 自治医科大学看護学部老年看護学 講師
(3)実習受け入れ
- 看護師特定行為研修生 演習サポート
(4)学会参加
- 第39回 日本ストーマ排泄リハビリテーション学会(WEB)
- 第23回 日本褥瘡学会(WEB)
- 第30回 日本創傷・オストミー・失禁管理学会(WEB)
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
7)糖尿病看護
(1)院内活動
- 看護実践 1,488件(在宅療養支援(注射・血糖自己測定含む) 1,337件、フットケア実施 38件、電話相談60件、家族ケア1件 他)
- 外来CGM実施(FGM含む) 11件
- コンサルテーション 25件
- 新人看護職臨床研修 看護基礎技術研修 講師
- 入院CSII導入指導 1件
(2)院外活動
- 栃木県糖尿病療養指導士講習会 講師
- 栃木県立衛生福祉大学校 非常勤講師
- 自治医科大学看護学部 非常勤講師
- テルモ株式会社 社内研修会 講師
- 栃木県看護実践力開発セミナー 講師
- 日本メドトロニック株式会社 ケアリンクセミナー 講師
- アボットジャパン合同会社 社内研修会 講師
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第64回日本糖尿病学会
- 第26回日本糖尿病教育・看護学会
(5)研究活動
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
8)透析看護認定看護師
(1)院内活動
- 腎臓病教室・とちまめ会運営 保存期30名/年 腎代替療法選択25名/年
- 医師の依頼を受けた療法選択支援 9件(腎代替療療法選択指導管理)
- 他科入院腹膜透析患者支援 3件
- 看護実践23件(意思決定支援7件、保存期支援6件、同乳井支援2件 他)
- 相談 2件
(2)院外活動
- 茨城県結城看護専門学校 「成人看護学援助論Ⅳ(体液調整)」講師
- 自治医科大学附属病院看護学部 「チーム医療の実際」講師
(3)実習受け入れ
- 透析従事者研修見学実習
(4)学会参加
なし
(5)研究
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
9)認知症看護認定看護師
(1)院内活動
- 看護実践 195件
(安心できる環境作り、フィジカルアセスメントと症状緩和、せん妄、BPSDの予防と悪化予防ケア、もてる力を生かした日常生活活動支援、療養環境調整・療養先の意思決定支援、退院支援 他) - 相談 5件
- 認知症ケア加算2の運用 6944件/年
- 精神科リエゾンチームに依頼のあった患者の支援:カンファレンス・チームラウンド 1回/週 対象患者85名
- 臨床工学技士向け 認知症看護勉強会開催 1件
- 看護補助員・クラーク研修 認知症勉強会開催
- 5階A・B病棟 認知症看護勉強会開催 1件
- 新人看護職員技術研修「認知症看護」企画・運営・講師
(2)院外活動
- 2021年度地域ケアスキルトレーニングコース 高齢者看護3(認知症) 講師
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
なし
(5)研究活動
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
10)摂食・嚥下障害看護
(1)院内活動
- 看護実践 203件(嚥下スクリーニング16件、口腔ケア関連15件、嚥下リハビリ支援64件、ポジショニング2件、栄養管理3件、精査同席20件、家族ケア2件、意思決定支援45件、在宅療養支援7件 他)
- 嚥下チームカンファレンス 20回/年
- 院内勉強会講師 6件
- がん患者指導管理料(イ) 32件取得
- 相談 9件
- 指導 19件
(2)院外活動
なし
(3)実習受け入れ
- 群馬パース大学認定看護教育課程臨地実習
(4)学会参加
- 第26回・第27回合同学術大会日本摂食嚥下リハビリテーション学会
(5)研究活動
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
11)集中ケア認定看護師
(1)院内活動
- 6W看護師対象、人工呼吸管理中のフィジカルアセスメントの勉強会開催 4件
- 6AB・7W看護師対象、人工呼吸管理中のフィジカルアセスメントの勉強会開催 6件
- 6E看護師対象、NPPVとNHCN装着中の看護についての勉強会開催 1件
- ICU看護師対象、人工呼吸器看護の勉強会開催 2件
- 救命救急センター看護師対象、せん妄・CAMICUの勉強会開催 1件
- CCU看護師対象、血液ガス分析の勉強会開催 7件
- 新人看護職員研修「フィジカルアセスメント 呼吸・循環」企画運営
- 看護展開研修Ⅰ「フィジカルアセスメント」企画運営
- 看護実践95件(呼吸ケア57件、循環ケア32件 他)
- 相談 2件
- 指導 27件
(2)院外活動
- 栃木県看護協会主催 訪問看護師養成講習会 フィジカルアセスメント 講師
- 栃木県看護協会主催 クリティカルな状況における患者と家族の意思決定支援 講師支援者
- 社団法人 集中ケア認定看護師会 監事
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第49回 日本集中治療医学会学術集会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
12)救急看護認定看護師
(1)院内活動
- 看護基礎技術研修:「救命救急」の企画運営
- 急変時の対応に関する勉強会の実施(6件)
- 院内内急変時ワーキンググループメンバー 院内急変事例の検証(150件)
- 看護実践 15件
- 指導 2件
(2)院外活動
- AHA BLS ファカルティ,JPTEC 地域世話人
- メディカル情報サービス主催 看護師教育セミナー講師
- 自治医科大学看護学部 災害学 講義
- 日本救急看護学会倫理委員会 委員
- 日本救急看護学会 評議員および査読員
- 日本臨床救急医学会 評議員
- 日本救急医学会関東地方会 評議員
- 北関東救急看護研究会 副会長
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第23回日本救急看護学会学術集会
- 第24回日本臨床救急医学会総会・学術集会
- 第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会
- 第72回日本救急医学会関東地方会学術集会
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
13)手術看護認定看護師
(1)院内活動
- 一般病棟看護師対象勉強会 2件
- 急性期疼痛管理チームメンバー
- 周術期管理センターワーキングメンバー
- 看護実践149件(心理ケア5件、手術体位管理8件、周術期管理135件 他)
- 相談 2件
(2)院外活動
- 日本手術医学会 教育委員
- 日本手術医学会 評議員
- 日本麻酔科学会 周術期管理チーム試験問題WGメンバー
- 日本小児麻酔学会 評議員
- 日本手術看護学会 指名理事
- 日本手術看護学会 認定看護師委員会 関東甲信越地区代表
- 北関東手術看護研究会 代表
- とちぎ手術看護情報交換会役員
- 第35回 日本手術看護学会年次大会 シンポジウムⅣ 座長
- 第43回 日本手術医学会総会 パネルディスカッション2 パネリスト
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
なし
(5)研究発表
- 松沼早苗:手術看護認定看護師が資格を取得したことで変化した実践内容-体温管理における実態調査-(第1研究)第1報,第35回 日本手術看護学会年次大会,2021.(口演発表)
(6)雑誌等の執筆
なし
14)新生児集中ケア認定看護師
(1)院内活動
- 勉強会開催 13件
「NICUの看護」
「胃チューブ経口挿入時の固定方法」
「新生児の気管挿管介助の流れ 看護のポイント」
「新生児期に入院する子どもと家族の看護を知り実践に活かそう~新生児期に入院となった子どもとその家族について~」
「発達評価について」
「ディベロプメンタルケアの実際」
「神経行動発達の基礎知識を身につけよう」
「早産児の側臥位姿勢をマスターしよう」
「はじめての新生児看護」
「新生児の体温管理」
「帝王切開で出生した新生児の看護・観察」 - すくすくクラブ講師 2件
「タッチケア」
「赤ちゃんのスキンケア」 - 看護実践16件(呼吸循環ケア、苦痛緩和ケア 他)
- 相談 12件
- 指導 14件
(2)院外活動
- 新生児蘇生法(NCPR)Aコースインストラクター
- マロニエ医療福祉専門学校 小児看護講義
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 第30回日本新生児看護学会学術集会
- 令和3年度とちぎ小児看護研究会研究発表会
(5)研究
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
13)小児救急看護認定看護師
(1)院内活動
- 看護実践27件(急性期ケア16件、自己予防支援4件、家族ケア4件、子ども虐待ケア2件 他)
- 新人看護臨床研修 看護基礎技術研修 「フィジカルアセスメント:呼吸・循環」インストラクター
- 新人看護臨床研修 看護基礎技術研修 「心肺蘇生法」インストラクター
- 小児一次救命処置勉強会(2回)
- 小児集中治療部におけるシミュレーション教育への指導、助言
- 中央放射線部におけるシミュレーション教育への助言
(2)院外活動
- 保育施設において小児一次救命処置方法と急病時の対応について指導(宇都宮市 二葉幼児園)
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
- 1件(日本小児救急医学会学術集会)
(5)研究活動
なし
(6)雑誌等の執筆
なし
16)慢性心不全看護認定看護師
(1)院内活動
- 看護実践42件(在宅療養支援2件、意思決定支援6件、多職種カンファレンス34件)
- 心不全教室運営(2回/月)
- 心不全医療チームによるカンファレンスの実施(1回/週)
- 重症心不全治療部カンファレンスの実施(1回/週)
- 心不全勉強会開催 2件
(2)院外活動
- 在宅療養支援ガイドブック(心疾患)作成委員
(3)実習受け入れ
なし
(4)学会参加
なし
(5)研究発表
なし
(6)雑誌等の執筆
なし