総合周産期母子医療センター(産科部門)[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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総合周産期母子医療センター(産科部門)【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

センター長 (教授) 藤原 寛行
副センター長 (教授) 山形 崇倫
高橋 宏典
分娩部部長 (教授) 大口 昭英
母体胎児集中治療部部長 (准教授) 薄井 里英
院内助産所部長 (准教授) 薄井 里英
医員 (講師) 馬場 洋介
鈴木 寛正
(助教) 永山 志穂
他 病院助教、シニアレジデント 36名

2.特徴

当センター産科部門は母体・胎児集中治療部と分娩部、院内助産所の3部門で構成されている。

獨協医大同センターと協力し栃木県の周産期医療の中心的施設として診療にあたっている。病床は58床(母体胎児集中治療ベッド12床、一般ベッド46床)で運営している。さらに、栃木県の周産期連携センターでもあり、母体搬送の受け入れ先を確保する業務を担っている。3次施設としてのセンター機能を十分に果たすと共に、地域医療施設としての一般妊産婦診療まで幅広く行っている。また院内助産所ラヴィでは大学病院という安全な環境のもとに妊婦主体のアットホームな分娩産褥サポートを提供している。

施設認定、専門医・認定医は産科アニュアルレポートに掲載

3.クリニカルインディケーター

Ⅰ.母体・胎児集中治療管理部

1.入院患者総数

2019年の入院患者総数は1497人であった。

2.入院の適応

病名 患者数
1.分娩のための入院 629
2.新生児 227
3.切迫早産 99
4.多胎 67
5.流産、人工妊娠中絶 61
6.羊水検査 53
7.妊娠高血圧症候群、HELLP 53
8.前置胎盤、低置胎盤 45
9.胎児発育不全 42
10.他科疾患合併妊娠管理 39
11.産褥異常 34
12.切迫流産 28
13.頸管縫縮術 23
14.前期破水(preterm) 10
15.卵巣腫瘍合併妊娠 10
16.常位胎盤早期剥離 9
17.胎児機能不全・胎盤機能不全 7
18.妊娠悪阻 6
19.胎児形態異常 6
20.羊水量の異常 5
21.子宮内胎児死亡 3
22.その他 41
合計 1497

3.診療実績

分娩総数 884
 単胎 802
 双胎 80
 品胎 2
多胎率 9.2%
帝王切開術 452
帝王切開率 51%
吸引分娩 54
鉗子分娩 0
頚管縫縮術 26
子宮内容除去術 23

4.センター母体搬送受け入れ実績

母体搬送要請は175件あった。当院で受け入れた症例は139件であり、残りの36件は妊娠週数、病状に応じて、連携センターとして受け入れ先を探した。

5.母体搬送時診断

1.切迫早産 38
2.産褥異常(*) 23
3.胎児発育不全 15
4.妊娠高血圧症候群、HELLP症候群、子癇 13
5.切迫流産・流産 11
6.常位胎盤早期剥離 7
7.他科疾患合併 6
8.急性腹症 5
9.前置胎盤・低置胎盤 4
10.妊娠悪阻 2
11.前期破水 2
12.卵巣腫瘍合併妊娠 1
13.子宮内胎児死亡 1
14.羊水量の異常 0
15.その他 11
合計 139

*産褥異常症例の内訳
弛緩出血16件、胎盤遺残2件、腟外陰血腫3件、子宮内感染2件

6.近県との連携

県外へ搬送した症例   0件
栃木県外から当院へ受け入れた症例  24件(茨城16件、埼玉2件、群馬1件、福島1件、その他4件)

Ⅱ.分娩部

2019年の総分娩数は453件であり、単胎802件、双胎80件、品胎2件となっている。

帝王切開
単胎 802
 帝王切開数 374
 帝王切開率 46%
双胎 80
 帝王切開数 77
 帝王切開率 96%
品胎 2
 帝王切開数 2
総分娩数 884
 総帝王切開数 453
 総帝王切開率 51.2%
 緊急帝王切開数 201
 緊急帝王切開率 44%

1. 帝王切開の適応は、カルテ記載から主な適応症1つを選んでいる。その他の項目には母体合併症例、胎児形態異常例が含まれる。

帝王切開の適応
件数
1.既往帝切 133
2.多胎 79
3.前置胎盤(低置胎盤を含む) 42
4.胎児機能不全 33
5.分娩停止 32
6.筋腫、既往子宮手術 32
7.胎位異常 32
8.妊娠高血圧症候群(HELLPも含む) 23
9.児頭骨盤不均衡 13
10.常位胎盤早期剥離 9
11.絨毛膜羊膜炎、子宮内感染 5
12.FGR 1
13.その他 19
453

2. 単胎では、早産が114件(14.2%)だった。34週未満の分娩は36件(4.4%)、28週未満の分娩は、10件(1.2%)だった。妊娠41週以降の分娩は63件(7.8%)、過期産は4件(0.5%)あった。

単胎分娩週数分布
出産週数 2019年
22 0
23 1
24 2
25 3
26 3
27 1
28 2
29 2
30 5
31 7
32  1
33 9
34 14
35 20
36 44
37 125
38 192
39 170
40 138
41 59
≧42  4
不明 0
802

3. 単胎出生体重のうち低出生体重児は152例(18.9%)、巨大児は4例(0.5%)であった。そのうち1500g未満の児は29例(3.6%)、1000g未満の児は11例(1.3%)であった。

単胎出生児体重分布
出生児体重(g) 件数
~499 1
500~999 10
1,000~1,499 18
1,500~1,999 25
2,000~2,499 98
2,500~2,999 311
3,000~3,499 275
3,500~3,999 60
4,000~ 4
802

4. 双胎は、早産が35件(43.5%)、34週未満分娩は9件(11.3%)、28週未満の分娩は3件(3.2%)だった。

双胎分娩週数分布
出産週数 件数
22~27 3
28 0
29 1
30 0
31 0
32 4
33 1
34 3
35 11
36 12
37 44
38 1
≧39 0
80

5. 双胎の低出生体重児は107例(66.8%)だった。1500g未満の児は15例(9.3%)、1000g未満の児は7例(4.3%)だった。

双胎出生児体重分布
出生児体重(g) 件数
~499 3
500~999 4
1,000~1,499 8
1,500~1,999 22
2,000~2,499 70
2,500~2,999 50
3,000~3,499 3
3,500~ 0
160

6. 出産年齢の分布は下記の通りである。10代出産の割合はここ数年かわっていない。高年出産は405例(45.8%)と多く、40歳以上の割合が120例(13.5%)だった。

出産年齢分布(括弧内は多胎)
年齢 件数
総分娩数 884(82)
若年(19歳以下) 8(1)
0.9%
35-39歳 285(39)
32.2%
40歳以上 120(9)
13.5%
高年(35歳以上) 405(48)
45.8%

4.20120年の目標・事業計画等

周産期連携センターとして、獨協医大と当院が良好な関係を保ちながら、栃木県内の母体搬送はスムーズに行われている。今後も行政や、総合•地域周産期母子医療センターと協力し、栃木県の周産期医療の発展に努めたい。

5.過去実績