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小児形成外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2022年4月1日現在)

科長 (教授・兼任) 吉村浩太郎
副科長 (講師・専任) 須永  中
医員 (病院講師・兼任) 森  正徳
シニアレジデント 4名

2.診療科の特徴

形成外科は、主に身体の形態に基づく問題を解決することにより、対象組織の機能や患者のQOLを改善することを目指す科です。小児形成外科では、整容に関わる体表の先天性疾患、すなわち生まれつきの頭蓋顎顔面や四肢の変形・欠損や皮膚の腫瘍・あざなどを呈する、中学生以下の患者様を対象としています。当科の特徴は以下の通りです。

  1. 唇顎口蓋裂の治療においては、形成外科・歯科口腔外科・矯正歯科・耳鼻咽喉科・言語聴覚士・臨床心理士らによって構成される口蓋裂ケアチーム(CCT: Cleft Care Team)による集学的治療が可能であることが、本センター最大の強みです。開院以降、年間30〜60例の唇顎口蓋裂手術(歯科口腔外科での顎裂部骨移植術を除く。)を施行しており、栃木県で出生した唇顎口蓋裂患児の大半を受け入れていると考えられます。今後はさらに近隣県からの紹介が増えるようにしたいと考えています。
  2. 頭蓋縫合早期癒合症に対する新規手術治療として、2003年よりMCDO法というオリジナルの術式を開発・施行しており、従来法より優れた治療成績を上げています。本学での施行症例は合計82例であり、国内有数の症例数です。今後希少疾患の集約化により紹介患者数の増加が予想されます。
  3. その他、四肢先天異常やその他の先天異常(先天性眼瞼下垂・小耳症・埋没耳など)、皮膚良性腫瘍などといった体表の疾患について、主に手術による治療を行っております。

・施設認定

日本形成外科学会認定専門医制度指定認定施設

・専門医

日本形成外科学会指導医 吉村浩太郎
須永  中
日本形成外科学会専門医 吉村浩太郎
須永  中
森  正徳
中川 志保
三戸那奈子
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医 須永  中
日本頭蓋顎顔面外科学会専門医 須永  中
日本口蓋裂学会認定師 須永  中
日本皮膚腫瘍外科学会専門医 吉村浩太郎
日本創傷外科学会専門医 吉村浩太郎
須永  中
日本美容外科学会教育専門医 吉村浩太郎

・評議員、その他

日本形成外科学会評議員 吉村浩太郎
頭蓋縫合早期癒合症ガイドライン作成委員会班長 須永  中
Craniosynostosis研究会世話人 須永  中
日本創傷外科学会評議員 吉村浩太郎
日本再生医療学会評議員 吉村浩太郎
日本抗加齢医学会評議員 吉村浩太郎
日本美容外科学会理事・評議員 吉村浩太郎
日本オンコプラスティックサージャリー学会評議員 吉村浩太郎

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)新来患者数・再来患者数・紹介率

新来患者数 433人
再来患者数 5,246人
紹介率 59.3%(形成外科全体のデータ)

外来担当医師(2021年4月〜)

毎週月木金曜日:須永 中、医員、シニアレジデント

2)入院患者数(2021年1月〜2021年12月)

入院患者数 165名

3)疾患別手術件数(2021年1月〜2021年12月)

術式 手術件数
口唇口蓋裂 34( 注1)
頭蓋縫合早期癒合症 13
四肢先天異常・形成術 17
耳介先天異常 4
眼瞼先天異常 10
良性腫瘍、母斑 66
瘢痕拘縮、ケロイド 7
外傷 6
その他 8
合計 165

(注1:顎裂部骨移植手術や高校生以上の症例は含んでおりません。)

4)その他の治療・検査

なし

5)術後死亡症例

なし

6)カンファランス

毎週月曜午後4時30分〜
  形成外科カンファランス:全手術症例

4.2022年の目標・事業計画等

  1. 新来患者数、入院患者数、手術件数の増加
  2. 頭蓋縫合早期癒合症の手術症例数増加

5.過去実績