小児外科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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小児外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2022年4月1日現在)

科長(教授) 小野  滋
病棟医長(助教) 馬場 勝尚
外来医長(病院助教) 辻  由貴
医員(講師) 薄井 佳子
医員(病院助教) 坂野 慎哉
シニアレジデント 1名

2.診療科の特徴

「子どもと家族に優しい医療」を基本理念とし、世界水準の小児医療を地域医療へ還元することモットーにしている。さらに数だけでなく、安全で質の高い小児外科医療の提供を行なっている。

施設認定

  • 日本小児外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本周産期・新生児医学会認定 基幹施設
  • 日本小児血液・がん専門医研修施設

専門医

日本小児外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本小児外科学会 小児外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
關根 沙知
日本外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本外科学会 外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
關根 沙知
坂野 慎哉
小児血液・がん学会認定外科医 小野  滋
日本がん治療認定医 小野  滋
坂野 慎哉
日本周産期・新生児医学会認定外科医 薄井 佳子
Pacific Association of Pediatric Surgeons active member 小野  滋

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)外来患者数、再来患者数、紹介率 等

外来患者数 4,124名
新来患者数 397人
再来患者数 3,727人
紹介率 51.8%

2)入院患者数

355名

3)手術患者数

305例

3−1)手術症例病名別件数

主な手術症例病名 術名 件数
気管狭窄症・声門下腔狭窄症 硬性気管支鏡 15
レーザー焼灼術 4
Tチューブ挿入 2
Goldenhar症候群、気管軟化症 硬性気管支鏡 1
軟性気管支鏡 1
Tチューブ挿入 1
CHARGE症候群 硬性気管支鏡 1
気管無形成 軟性気管支鏡 1
気管軟化症 軟性気管支鏡 5
硬性気管支鏡 4
レーザー焼灼術 1
喉頭気管食道裂 硬性気管支鏡 1
抜管困難、呼吸不全 気管切開術 1
誤嚥性肺炎 喉頭気管分離術 1
喉頭気管分離術後、皮膚瘻 皮膚瘻摘出術、気管孔形成術 1
舌小帯短縮症 舌小帯切離術 1
甲状舌管嚢胞 シストランク法 3
気胸 胸腔鏡下肺部分切除 1
胸腔ドレナージ 8
胸膜癒着術(自己血) 1
胸水貯留 胸腔ドレナージ 4
肺分画症(肺葉内1、肺葉外1) 開胸分画肺切除 2
気管支閉鎖症 開胸肺葉切除術 1
漏斗胸 バー抜去術 1
経口摂取困難 開腹胃瘻造設術 6
食道重複症(術後)、食道狭窄 胸腔内癒着剥離術、上部消化管内視鏡 1
食道裂孔ヘルニア 開腹食道裂孔ヘルニア根治術、Nissen噴門形成術、胃瘻造設術 2
横隔膜ヘルニア 横隔膜ヘルニア根治術 1
肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術 5
短腸症候群 上部・下部消化管内視鏡(ダブルバルーン内視鏡)検査 1
上部消化管内視鏡検査、開腹胃瘻造設術 1
ヒルシュスプルング病(疑い)、難治性便秘症 直腸生検 2
ヒルシュスプルング病類縁疾患 中心静脈カテーテル挿入(シース法:1、内頸静脈穿刺:1) 2
小腸閉鎖症(空腸膜様閉鎖) 膜様部切除 1
胎便性腹膜炎、小腸閉鎖症 小腸-小腸吻合術 1
多発小腸閉鎖症、腸回転異常症 多発小腸閉鎖症、腸回転異常症 1
 〃 (術後イレウス) 開腹癒着剥離術、小腸ストマ造設術 1
小腸軸捻転 小腸部分切除、回腸ストマ造設術 1
回腸ストマ閉鎖術 1
腸回転異常症 Ladd手術、無菌的虫垂切除術 1
小腸閉鎖症術後イレウス 腹腔鏡下癒着剥離術 1
開腹癒着剥離術、回腸部分切除術 1
結腸ストマ造設状態(総動脈管遺残) ストマ閉鎖術 1
 〃 、ストマ閉鎖術後縫合不全 ストマ再造術 1
虫垂炎 待機的腹腔鏡下虫垂切除術 14
待機的腹腔鏡下虫垂切除、癒着剥離術 1
潰瘍性大腸炎 腹腔鏡下残存結腸全摘、回腸嚢肛門吻合、回腸ストマ造設術 1
回腸ストマ閉鎖術 1
腸管重複症(回腸) 腹腔鏡補助下回腸部分切除、回腸-回腸吻合 1
消化管穿孔 腹腔ドレナージ 1
回腸ストマ造設術 1
回腸ストマ閉鎖術、癒着剥離術 1
回腸ストマ再造設術 1
回腸ストマ閉鎖術 1
回腸穿孔部閉鎖術 1
限局性腸管穿孔(回腸) 腹腔ドレナージ 1
回腸ストマ造設術 1
回腸ストマ閉鎖術 1
S状結腸穿孔(異物による) 内視鏡下異物除去術 1
原発性腹膜炎(術後) 腹腔鏡下癒着剥離術、メッケル憩室切除 1
腸重積症 非観血的整復術(高圧浣腸) 6
直腸肛門奇形、左心低形成 ストマ造設術 1
総排泄腔遺残 腹会陰式肛門形成術 1
ストマ閉鎖術 1
〃 、ストマ閉鎖術後縫合不全 横行結腸ストマ再造設 1
直腸肛門奇形術後、ストマ造設状態 S状結腸ストマ閉鎖術 1
イレウス(臍帯ヘルニア術後) 審査腹腔鏡、臍ヘルニア根治術 1
腸管気腫症 中心静脈カテーテル挿入(留置できず) 1
胎児水腫、腹水 腹腔穿刺 1
胆道閉鎖症 胆道造影、肝門部空腸吻合術、肝生検 1
胆道閉鎖症(術後) 上部消化管内視鏡 6
胆嚢結石症 腹腔鏡下胆嚢摘出術 1
急性胆嚢炎、胆嚢結石症 腹腔鏡下胆嚢摘出術 1
先天性胆道拡張症 肝外胆管切除、肝管空腸吻合術、肝生検 2
先天性胆道拡張術術後、腹痛 上部消化管内視鏡、腹腔鏡下癒着剥離術 1
遊走脾 腹腔鏡下脾固定術 1
腹壁破裂 サイロ形成術 1
腹壁閉鎖術 1
臍ヘルニア 根治術 8
白線ヘルニア 根治術 1
腹腔鏡下白線ヘルニア根治術、臍ヘルニア根治術 2
外鼡径ヘルニア 根治術 83
腹腔鏡補助下鼠径ヘルニア根治術 1
陰嚢水腫、精索水腫 根治術 20
停留精巣、移動性精巣 精巣固定術 17
臍部腫瘤 臍部腫瘤摘出術 3
前縦隔腫瘍 前縦隔腫瘍切除術 1
巨大胸腺腫瘍(胸腺過形成) 胸腺摘出術 1
肝芽腫 肝右葉切除術 1
神経芽腫(副腎原発)、転移性肝腫瘍 副腎腫瘍切除術、肝腫瘍生検 1
骨盤腫瘍(リンパ腫) 開腹腫瘍生検 1
上腕腫瘍(筋線維腫症) 腫瘍生検 1
卵巣嚢腫 卵巣嚢腫開窓術 3
良性皮下腫瘍 腫瘍切除術 4
肛門ポリープ 肛門ポリープ切除術 1
直腸ポリープ 直腸ポリープ切除 1
陰唇癒合 陰唇癒合切開術 1
ミオパチー疑い 上腕二頭筋生検 1
下顎膿瘍(好中球減少症) 下顎膿瘍ドレナージ 1
下顎裂創 縫合閉鎖術 1
リンパ管奇形 OK-432局注硬化療法 7
切除術 1
胸壁動静脈管奇形 切除術 1
後頚部嚢胞 試験穿刺 1
副耳 副耳切除術 1
臍部カテーテル部出血 臍部カテーテル結紮止血 1
消化管異物 透視下マグネットカテーテル摘出術 4
CVカテーテル、ポート挿入、抜去 CVカテーテル挿入 2
CVポート挿入 1
CVカテーテル抜去 4
合計 329

3−2)手術術式別件数・術後合併症件数

総手術症例数 329
合併症件数 7
再手術症例数 0

3−3)新生児外科症例

症例 性別 病名 新生児期の治療
1 肥厚性幽門狭窄症 粘膜外幽門筋切開術
2 肺低形成、胎児水腫、鼠径部裂傷(分娩時) 死亡
3 肥厚性幽門狭窄症 粘膜外幽門筋切開術
4 消化管穿孔 腹腔ドレナージ(日齢0)、ストマ造設術(日齢1)
5 胆汁性嘔吐、腸回転異常症疑い 経過観察
6 会陰溝、前方肛門 経過観察
7 気管軟化症 軟性気管支鏡検査
8 胆汁性嘔吐、腸回転異常症疑い 経過観察
9 回腸捻転、volvulus without malrotaion 回腸切除、回腸ストマ造設術
10 腹壁破裂 サイロ造設術(日齢0)、腹壁閉鎖術(sutureless closure)
11 腸回転異常症 Ladd手術、無菌的虫垂切除
12 肛門位置異常、前方肛門 経過観察
13 会陰溝 経過観察
14 腹腔内嚢胞、肝嚢胞 経過観察
15 腹部膨満、Hirschsprung病疑い 経過観察
16 多発小腸閉鎖症、内臓錯位、徐脈、心不全 小腸小腸吻合術(死亡)
17 回腸穿孔 腹腔ドレナージ(日齢6)、回腸ストマ造設術(日齢8)
18 高位空腸膜様閉鎖 高位空腸膜様切除
19 胎児腹水、胎便性腹膜炎疑い 経過観察(リンパ管奇形)
20 早産超低出生体重児、臍カテ部出血 臍カテーテル部結紮止血術
21 直腸肛門奇形、直腸閉鎖疑い、左心低形成 ストマ造設術(死亡)
22 右卵巣嚢腫 卵巣嚢腫開窓術
23 会陰溝 経過観察
24 左卵巣嚢腫 経過観察
25 先天性左横隔膜ヘルニア 横隔膜ヘルニア根治術
26 会陰溝 経過観察
27 BPFM、食道狭窄、両側ソケイヘルニア 経過観察(手術予定)
28 会陰溝、前方肛門 経過観察
29 胆道拡張症 経過観察(手術予定)
30 両側ソケイヘルニア 経過観察
31 右卵巣嚢腫 経過観察
32 食道閉鎖症疑い、肺静脈狭窄、単心室、総肺静脈還流異常 硬性気管支鏡検査(死亡)
33 小腸閉鎖症 小腸小腸吻合術
34 卵巣嚢腫 卵巣嚢腫開窓術

4)化学療法症例

すべて小児科との併診

5)放射線療法症例

すべて小児科との併診

6)悪性腫瘍

手術症例を参照

7)手術死亡症例

0例

8)死亡症例:0

回避しうる再入院:0
術後創感染:2
術後続発症:5
褥瘡発生率:0

9)主な処置、検査

上部、下部消化管造影検査(毎週木曜日午後)
超音波検査(小児画像診断部に依頼し必要時適宜)

10)カンファランス

入院症例検討:毎日朝・夕
小児放射線カンファランス:(毎週月曜午後)
周産期カンファランス:(毎週月曜午後)
腫瘍カンファランス(Tumor board):(毎月第3月曜日+必要時適宜:小児科、小児画像診断部、小児外科系関係各科)
二分脊椎カンファレンス:(月1回;小児脳神経外科、小児泌尿器科、小児整形外科、看護部、PT)
栃木県小児外科症例検討会(年1回)
関東小児外科症例検討会(年1回)

11)キャンサーボード

参加診療科:小児外科、小児科、小児画像診断部、その他随時必要な小児外科系各科

実績:1年間に12回+α

4.2022年の目標・事業計画等

1)小児外科スタッフのさらなる拡充

スタッフの体制の維持とシニアレジデント、大学院生の充実をはかる。新旧専門医制度に応じたレジデントローテートを随時受け入れ、外科専門医育成により外科学教室全体の臨床充実に貢献する。

2)学生教育

2年生、5年生、6年生への系統講義を継続し、6年生の系統講義枠の拡大充実を継続する。

5年生の必修BSLを1週間で担当し、地域医療に貢献する医師を育成する。選択BSLの受け入れも充実させる。

小児外科セミナーを随時開講し、小児外科医療の普及と小児医療への貢献をはかる。

3)臨床面での発展

栃木県内はもとより関東全域、東北地方の医療機関からも積極的に適応患者を受け入れ、医療圏のさらなる拡大をめざす。高度技能を要求される小児外科疾患の治療に対応すべく、更なる医療水準の向上に努める。

手術件数の増加を目指すとともに、小児外科に特化した手術内容の質の向上、充実をはかる。

4)研究面での発展

臨床に即した問題点の解決をめざして、新たなリサーチプロジェクトを検討中である。難治性新生児疾患である気管狭窄症、A型食道閉鎖症に対する基礎研究のさらなる発展を進める。また、小児病理学の新たなる研究開発を実践し発展させる。

5.過去実績