小児外科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
病院のご案内
  1. トップページ
  2. 病院のご案内
  3. アニュアルレポート
  4. 小児外科

小児外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

科長(教授) 小野  滋
病棟医長(助教) 馬場 勝尚
外来医長(病院助教) 辻  由貴
医員(助教) 薄井 佳子
医員 廣谷 太一
南園 京子
シニアレジデント 2名

2.診療科の特徴

「子どもと家族に優しい医療」を基本理念とし、世界水準の小児医療を地域医療へ還元することをモットーにしている。さらに数だけでなく、安全で質の高い小児外科医療の提供を行なっている。

施設認定

  • 日本小児外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本周産期・新生児医学会認定 基幹施設
  • 日本小児血液・がん専門医研修施設

専門医

日本小児外科学会 小児外科指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本小児外科学会 小児外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
廣谷 太一
関根 沙知
日本外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本外科学会 外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
廣谷 太一
關根 沙知
小児血液・がん学会認定外科医 小野  滋
日本がん治療認定医 小野  滋
日本周産期・新生児医学会認定外科医 薄井 佳子
Pacific Association of Pediatric Surgeons active member 小野  滋

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)外来患者数、再来患者数、紹介率

外来患者数 274人
再来患者数 4,203人
紹介率 86.8%

2)入院患者数

425名

3)手術患者数

376例

3−1)手術症例病名別件数

主な手術症例病名 術名 件数
気管狭窄症・声門下腔狭窄症 硬性気管支鏡 27
軟性気管支鏡 2
レーザー焼灼術 7
バルーン拡張術 1
Tチューブ挿入 4
気管切開孔閉鎖術 2
気道異物疑い 軟性気管支鏡 1
吸気性喘鳴 硬性気管支鏡 1
Goldenhar症候群 硬性気管支鏡、軟性気管支鏡、Tチューブ挿入 1
呼吸不全 気管切開術 10
喉頭気管食道裂 硬性気管支鏡 1
誤嚥性肺炎、経口摂取困難 喉頭気管分離、回復胃瘻造設術 1
肺分画症(肺葉内) 胸腔鏡下分画肺切除 1
気胸 胸腔鏡下肺部分切除 1
胸腔ドレナージ 4
胸水 胸腔ドレナージ 1
漏斗胸 Nuss手術 2
バー抜去術 2
舌小帯 舌小帯切離術 1
甲状舌管嚢胞 シストランク法 1
経口摂取困難 開腹胃瘻造設術 4
胃食道逆流症 開腹Nissen噴門形成術、胃瘻造設術 2
食道閉鎖症 気管食道瘻切離、食道食道吻合術 1
気管食道瘻切離、胃瘻造設術 1
食道-食道吻合 1
食道吻合部狭窄バルーン拡張術、(G-Jチューブ挿入) 2
Howard法食道吻合部拡張術 9
胃瘻抜去後瘻孔閉鎖不全 胃瘻抜去部閉鎖術 1
胃軸捻転症 内視鏡下胃捻転解除 1
先天性十二指腸閉鎖症・輪状膵 十二指腸-十二指腸吻合術(ダイアモンド吻合術) 1
肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術 9
小腸閉鎖症 小腸-小腸吻合術 1
短腸症候群、消化管出血 上部消化管内視鏡(止血クリッピング、観察) 2
腹膜透析カテーテル挿入 1
腸回転異常症 Ladd手術、虫垂切除 1
盲腸捻転 下部消化管内視鏡下捻転解除 1
横行結腸ストマ造設術 1
ヒルシュスプルング病 直腸生検 6
経肛門的Soave法 1
腹腔鏡補助下根治術(Soave法) 1
ストマ造設術 1
イレウス 腹腔鏡下癒着剥離術、回腸憩室切除 1
回腸部分切除 1
壊死性腸炎、結腸狭窄、ストマ造設状態 回盲部切除、回腸部分切除、ストマ閉鎖術 1
多発回腸穿孔後、ストマ造設状態 回腸部分切除、回腸回腸吻合術 1
虫垂炎 待機的腹腔鏡下虫垂切除術 16
メッケル憩室 腹腔鏡補助下メッケル憩室切除、回腸-回腸吻合術 1
消化管穿孔 腹腔ドレナージ 2
ストマ造設術 4
回盲部切除、回腸結腸吻合術 1
回腸部分切除、回腸回腸吻合術 1
原発性腹膜炎 腹腔鏡下腹腔内洗浄 1
腸重積症 非観血的整復術(高圧浣腸) 16
観血的整復術(Hutchinson手技) 1
直腸肛門奇形 ストマ閉鎖術 4
ストマ造設術 2
腹腔鏡補助下結腸ストマ再創設術 1
肛門形成術(PSARP) 2
肛門形成術(ASARP) 2
腹腔鏡補助下肛門形成術 1
直腸肛門奇形術後、直腸粘膜脱 粘膜切除術 2
肛門外陰部瘻 ストマ閉鎖術 1
肛門ポリープ 切除術 1
胆嚢ポリープ 腹腔鏡下胆嚢摘出術 1
胆嚢結石、総胆管結石 腹腔鏡下胆嚢摘出術、総胆管ステント抜去 1
胆道閉鎖症(術後) 上部消化管内視鏡 6
先天性胆道拡張症 肝外胆管切除、肝管空腸吻合術、肝生検 1
  〃  術後、肝内胆管結石 肝管追加切除、肝管形成、再Roux-enY再建、肝管空腸吻合 1
遊走脾 腹腔鏡下脾固定術 1
外傷性脾損傷 動脈塞栓術(TAE) 1
臍部洗腸路吻合部狭窄 臍部洗腸路造影、ブジー、ケナコルト局注 1
尿膜管遺残 腹腔鏡下尿膜管摘出術 1
尿膜管摘出術 5
腹壁破裂 サイロ形成術 1
腹壁閉鎖術 1
臍ヘルニア 根治術 21
臍帯ヘルニア サイロ造設術 2
根治術 2
腹壁閉鎖術(redo) 1
腹壁瘢痕ヘルニア 根治術 2
外鼡径ヘルニア 根治術 93
鼠径ソケイヘルニア 嵌頓、鼠径部腫瘤 腹腔鏡観察、鼠径ヘルニア根治術 1
鼠径ソケイヘルニア 再発 腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術 1
鼠径ヘルニア根治術 1
陰嚢水腫、精索水腫 根治術 17
精索水腫、Abdominoscrotal hydrocele 腹腔鏡補助下精索水腫根治術 1
停留精巣 精巣固定術 19
腎腫瘍(mesoblastic nephroma) 腎腫瘍摘出術 1
神経芽腫 腫瘍生検術 1
腫瘍摘出術 2
卵巣腫瘍 腫瘍摘出術 2
腹腔鏡補助下腫瘍摘出術 2
良性皮下腫瘍 腫瘍切除術 5
前胸部皮膚瘻 皮膚瘻摘出術 1
毛巣洞 毛巣洞切除術 1
リンパ管奇形 OK-432局注硬化療法 5
切除術 1
頚部裂創 頚部裂創縫合閉鎖 1
消化管異物 透視下マグネットカテーテル摘出術 2
透視下バルーンカテーテル摘出術 1
内視鏡下異物摘出術 1
CVカテーテル挿入、(ポート)抜去 CVカテーテル挿入 7
CVカテーテル、ポート抜去 27
CVカテーテル位置調整 1
ネフローゼ症候群 ブラッドアクセスカテーテル留置 1
  〃  抜去 1
小児泌尿器科と合同手術 S状結腸利用膀胱拡大、回腸利用導尿路造設術、洗腸路造設 1
回腸利用膀胱拡大術 1
回腸導管造設術 1
回腸利用腹壁導尿路造設術 1
合計 411

3−2)手術術式別件数・術後合併症件数

総手術症例数 411
合併症件数 4
再手術症例数 4

3−3)新生児外科症例

症例 性別 病名 新生児期の治療
1 胎児腹水、陰嚢水腫 経過観察
2 限局性腸管穿孔 腹腔ドレナージ、ストマ造設術
3 腹壁破裂 サイロ造設術、腹壁閉鎖術
4 先天性食道閉鎖症(GrossC型) TEF切離、胃瘻造設術
5 小腸閉鎖症(離断型) 小腸閉鎖症根治術
6 十二指腸閉鎖症、輪状膵 十二指腸-十二指腸吻合
7 先天性食道閉鎖症、18トリソミー 死亡
8 胆汁性嘔吐、腸回転異常症疑い 経過観察
9 嘔吐 経過観察
10 会陰溝 経過観察
11 尿膜管開存症 尿膜管切除術
12 右肺葉内肺分画症 手術予定
13 Hirschsprung病 直腸全層生検(経肛門的Soave法)
14 腸回転異常症、多脾症候群 上部消化管造影
15 卵巣嚢腫 経過観察
16 肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術
17 右卵巣嚢腫 経過観察
18 会陰溝 経過観察
19 肝突出、脊椎肋骨異形成 経過観察
20 Hirschsprung病 直腸全層生検、横行結腸ストマ造設術
21 Hirschsprung病 直腸全層生検、腹腔鏡補助下根治術(Soave法)
22 両側頚部腫瘤(副耳疑い) 経過観察
23 腹腔内嚢胞(単純性肝嚢胞疑い) 経過観察
24 尿膜管開存症 尿膜管切除術
25 先天性食道閉鎖症(GrossC型) 食道食道吻合術
26 臍肉芽 経過観察
27 臍帯ヘルニア サイロ造設術、根治術
28 両側卵巣嚢腫 経過観察
29 Hirschsprung病疑い 経過観察
30 気管食道瘻疑い 経過観察
31 回腸穿孔 腹腔ドレナージ、ストマ造設術
32 胃泡拡大疑い 経過観察
33 臍帯ヘルニア、巨舌 サイロ造設術、根治術
34 直腸肛門奇形(肛門皮膚瘻) 経過観察
35 肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術
36 臍帯ヘルニア サイロ造設術、根治術、回腸部分

4)化学療法症例

すべて小児科との併診

5)放射線療法症例

すべて小児科との併診

6)悪性腫瘍

手術症例を参照

7)手術死亡症例

0例

8)死亡症例

回避しうる再入院:0
術後創感染:2
術後続発症:4
褥瘡発生率:0

9)主な処置、検査

上部、下部消化管造影検査(毎週木曜日午後)
超音波検査(小児画像診断部に依頼し必要時適宜)

10)カンファランス

入院症例検討:毎日朝・夕
小児放射線カンファランス:(毎週月曜午後)
周産期カンファランス:(毎週月曜午後)
腫瘍カンファランス(Tumor board):(毎月第3月曜日+必要時適宜:小児科、小児画像診断部、小児外科系関係各科)
腫瘍カンファランス(Tumor board):(毎月第3月曜日+必要時適宜:小児科、小児画像診断部、小児外科系関係各科)
栃木県小児外科症例検討会(年2回)
関東小児外科症例検討会(年2回)

11)キャンサーボード

参加診療科:小児外科、小児科、小児画像診断部、その他随時必要な小児外科系各科

4.2020年の目標・事業計画等

1)小児外科スタッフのさらなる拡充

スタッフの体制の維持とシニアレジデント、大学院生の充実をはかる。新専門医制度開始に応じたレジデントローテートを随時受け入れ、外科系全体の臨床充実に貢献する。

2)学生教育

2年生、5年生、6年生への系統講義を継続し、6年生の講義枠を拡大。

5年生の必修BSLを単科1週間で担当、選択BSLの受け入れ。

小児外科セミナーを随時開講。

3)臨床面での発展

栃木県内はもとより関東全域、東北地方の医療機関からも積極的に適応患者を受け入れ、医療圏のさらなる拡大をめざす。高度技能を要求される小児外科疾患の治療に対応すべく、更なる医療水準の向上に努める。

手術件数の増加を目指すとともに、小児外科に特化した手術内容の質の向上、充実をはかる。

4)研究面での発展

臨床に即した問題点の解決をめざして、新たなリサーチプロジェクトを検討中である。難治性新生児疾患である気管狭窄症、A型食道閉鎖症に対する基礎研究のさらなる発展を進める。また、小児病理学の新たなる研究開発を実践し発展させる。

5.過去実績