小児外科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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小児外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2021年4月1日現在)

科長(教授) 小野  滋
病棟医長(助教) 馬場 勝尚
外来医長(病院助教) 辻  由貴
医員(助教) 薄井 佳子
医員 南園 京子
シニアレジデント 3名

2.診療科の特徴

「子どもと家族に優しい医療」を基本理念とし、世界水準の小児医療を地域医療へ還元することモットーにしている。さらに数だけでなく、安全で質の高い小児外科医療の提供を行なっている。

施設認定

  • 日本小児外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本周産期・新生児医学会認定 基幹施設
  • 日本小児血液・がん専門医研修施設

専門医

日本小児外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本小児外科学会 小児外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
關根 沙知
日本外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本外科学会 外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
關根 沙知
坂野 慎哉
小児血液・がん学会認定外科医 小野  滋
日本がん治療認定医 小野  滋
坂野 慎哉
日本周産期・新生児医学会認定外科医 薄井 佳子
Pacific Association of Pediatric Surgeons active member 小野  滋

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)外来患者数、再来患者数、紹介率

外来患者数 205人
再来患者数 3,883人
紹介率 97.5%

2)入院患者数

381名

3)手術患者数

324例

3−1)手術症例病名別件数

主な手術症例病名 術名 件数
気管狭窄症・声門下腔狭窄症 硬性気管支鏡 15
レーザー焼灼術 4
Tチューブ挿入 4
喉頭軟化症 軟性気管支鏡 1
硬性気管支鏡 2
喉頭気管食道裂 硬性気管支鏡、軟性気管支鏡 1
抜管困難 硬性気管支鏡 2
気管切開術 1
呼吸不全 気管切開術 7
気管切開孔閉鎖 気管切開孔形成術 1
気道異物 硬性気管支鏡下異物摘出術 2
誤嚥性肺炎、喉頭軟化症 喉頭気管分離術 1
気胸 胸腔鏡下肺部分切除 6
胸腔ドレナージ 5
肺分画症(肺葉内) 開胸肺葉切除術 1
気管支閉鎖症 開胸肺葉切除術 1
肺アスペルギルス症 胸腔鏡下肺部分切除術 1
漏斗胸 Nuss手術 2
バー抜去術 2
耳前瘻孔 耳瘻管摘出術 1
甲状舌管嚢胞 シストランク法 4
経口摂取困難 開腹胃瘻造設術 8
腹腔鏡補助下経皮内視鏡的胃瘻造設術 1
胃食道逆流症 開腹Nissen噴門形成術、胃瘻造設術 5
食道閉鎖症 TEF切離、食道食道吻合術 1
食道吻合部狭窄バルーン拡張術 4
食道壁内異物 食道壁内異物摘出術 1
肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術 5
幽門閉鎖症 胃-十二指腸吻合術 1
先天性十二指腸閉鎖症・輪状膵 十二指腸-十二指腸吻合術(ダイアモンド吻合術) 2
先天性十二指腸閉鎖症術後、 注入不良 鎮静下経鼻経管栄養チューブ挿入 1
短腸症候群 中心静脈カテーテル挿入(シース法) 1
ヒルシュスプルング病 直腸生検 1
ヒルシュスプルング病根治術(TERPT) 1
腹腔鏡補助下根治術(Soave法) 1
ヒルシュスプルング病類縁疾患 空腸ストマ再造設術、腹腔内癒着剥離、肝生検 1
胎便性腹膜炎 腹腔ドレナージ 1
回腸ストマ造設術、回腸上行結腸吻合術 1
回腸ストマ閉鎖術 1
結腸穿孔(胎児期腸重積)、回腸閉鎖症 右半結腸切除、回腸横行結腸吻合術 1
イレウス 腹腔鏡下癒着剥離術 1
開腹癒着剥離術 2
開腹癒着剥離術、回腸部分切除術 1
回腸穿孔後、ストマ造設状態 ストマ閉鎖術 1
虫垂炎 待機的腹腔鏡下虫垂切除術 16
潰瘍性大腸炎 腹腔鏡補助下結腸亜全摘、回腸ストマ・S状結腸粘液瘻造設術 1
S状結腸潰瘍穿孔、ストマ造設状態 結腸狭窄部部分切除 1
ストマ閉鎖術 1
下部消化管内視鏡検査 1
S状結腸狭窄、膿瘍形成、イレウス 開腹癒着剥離術、結腸ストマ造設術、虫垂切除術 1
腹壁膿瘍、血腫ドレナージ、ストマ再造設術 1
原発性腹膜炎 腹腔鏡下癒着剥離術、虫垂切除術 1
腸重積症 非観血的整復術(高圧浣腸) 8
観血的整復術(Hutchinson手技) 1
腸重積症、粘膜下腫瘍 観血的制服術、回腸ストマ造設術、粘膜腫瘍切除術 1
ストマ閉鎖術、腸管癒着剥離術 1
直腸肛門奇形 肛門形成術(cutback) 2
肛門形成術(ASARP) 1
直腸肛門奇形(肛門膣瘻)術後、直腸膣瘻 直腸膣瘻切除、肛門再形成術 1
直腸膣前庭瘻 腹腔鏡補助下ストマ造設術 1
直腸膣前庭瘻切除術、大腸内視鏡検査 1
ストマ閉鎖術 1
直腸膣前庭瘻術後、腸管重複症術後 腹腔鏡補助下ストマ閉鎖術 1
胆道閉鎖症 胆道造影、肝門部空腸吻合術、肝生検 1
再葛西術(肝門部再採掘) 1
胆道閉鎖症(術後) 上部消化管内視鏡 5
先天性胆道拡張症、膵・胆管合流異常症 肝外胆管切除、肝管空腸吻合術、肝生検 4
  〃  術後、点滴確保困難 中心静脈カテーテル挿入 1
遊走脾、胃軸捻転症 腹腔鏡下脾固定術 1
尿膜管遺残 腹腔鏡補助下尿膜管摘出術 1
腹壁破裂 サイロ形成術 1
腹壁閉鎖術 1
臍ヘルニア 根治術 19
外鼡径ヘルニア 根治術 95
鼠径ソケイヘルニア再発 腹腔鏡補助下鼠径ヘルニア根治術 1
陰嚢水腫、精索水腫 根治術 17
ヌック管水腫 根治術 1
停留精巣 精巣固定術 12
新生児処女膜閉鎖症 膣口開窓術 1
肝芽腫 腫瘍生検術 1
肝門部腫瘍、Castleman病 腹腔鏡下肝門部腫瘍切除術 1
膵腫瘍 腹腔鏡補助下膵腫瘍切除術 1
横紋筋肉腫 腫瘍生検術 1
腫瘍摘出術 1
卵巣腫瘍 腫瘍摘出術 2
後腹膜嚢胞 腹腔鏡観察、嚢胞穿刺 1
腹腔鏡下開窓術、生検 1
腹腔鏡補助下腫瘍切除術 1
仙尾部奇形腫 仙尾部奇形腫切除術 1
良性皮下腫瘍 腫瘍切除術 1
前胸部皮膚瘻 皮膚瘻摘出術 1
リンパ管奇形 OK-432局注硬化療法 2
切除術 1
副耳 両側頸部副耳切除術 1
消化管異物 透視下マグネットカテーテル摘出術 4
透視下バルーンカテーテル摘出術 1
内視鏡下異物摘出術 1
CVカテーテル挿入、抜去 CVカテーテル挿入 3
CVカテーテル抜去 3
(小児泌尿器科と合同手術)膀胱外反術後 回腸利用膀胱拡大術、虫垂利用導尿路造設術 1
総排泄腔遺残 直腸離断術、膀胱尿道鏡検査 1
(小児脳神経外科と合同手術)VPシャント機能不全 腹腔内癒着剥離術 1
合計 343

3−2)手術術式別件数・術後合併症件数

総手術症例数 343
合併症件数 5
再手術症例数 0

3−3)新生児外科症例

症例 性別 病名 新生児期の治療
1 先天性十二指腸閉鎖症 十二指腸十二指腸吻合
2 左後腹膜嚢胞、 左水腎水尿管 後腹膜嚢胞消失、当院小児泌尿器科で経過観察
3 胎児水腫、 肺低形成 死亡
4 18トリソミー、 食道閉鎖症疑い 食道閉鎖症は認めず、敗血症により死亡
5 胎児胸水、 肺低形成、両側水腎症 死亡
6 十二指腸閉鎖症、 輪状膵 十二指腸十二指腸吻合
7 直腸肛門奇形、 前方肛門 肛門形成術(cut back手術)
8 会陰溝 経過観察
9 腹壁破裂 サイロ造設術、腹壁破裂根治術(Sutureless法)
10 右停留精巣、 右鼠径ヘルニア 経過観察
11 右頸部腫瘤(巨大血管腫)、 KMS 内科的治療
12 嘔吐症、 腸回転異常症疑い 器質的疾患なし
13 先天性食道閉鎖症(GrossC型) 食道食道吻合術
14 肝嚢胞 経過観察
15 先天性水頭症、抜管困難 硬性気管支鏡、(生後2ヶ月時:気管切開術)
16 胆汁性嘔吐 経過観察
17 右卵巣嚢腫 経過観察
18 幽門閉鎖症 胃十二指腸吻合術
19 胎便性腹膜炎 腹腔ドレナージ、回腸ストマ造設術(生後1ヶ月:閉鎖術)
20 仙尾部奇形腫 仙尾部腫瘍摘出術
21 先天性胆道拡張症 手術予定
22 先天性回腸閉鎖症、結腸穿孔 回腸横行結腸吻合術
23 処女膜閉鎖症 膣口開窓術
24 胆道閉鎖症疑い 経過観察
25 腸回転異常症疑い ミルクアレルギー
26 胎児腹腔内嚢胞 正常膀胱、所見なし
27 前方肛門疑い 異常なし
28 左肺分画症 手術予定
29 無脾症候群 経過観察
30 肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術

4)化学療法症例

すべて小児科との併診

5)放射線療法症例

すべて小児科との併診

6)悪性腫瘍

手術症例を参照

7)手術死亡症例

0例

8)死亡症例:0

回避しうる再入院:0
術後創感染:1
術後続発症:5
褥瘡発生率:0

9)主な処置、検査

上部、下部消化管造影検査(毎週木曜日午後)
超音波検査(小児画像診断部に依頼し必要時適宜)

10)カンファランス

入院症例検討:毎日朝・夕
小児放射線カンファランス:(毎週月曜午後)
周産期カンファランス:(毎週月曜午後)
腫瘍カンファランス(Tumor board):(毎月第3月曜日+必要時適宜:小児科、小児画像診断部、小児外科系関係各科)
二分脊椎カンファレンス:(月1回;小児脳神経外科、小児泌尿器科、小児整形外科、看護部、PT)
栃木県小児外科症例検討会(年2回)
関東小児外科症例検討会(年2回)

11)キャンサーボード

参加診療科:小児外科、小児科、小児画像診断部、その他随時必要な小児外科系各科

実績:1年間に12回+α

4.2021年の目標・事業計画等

1)小児外科スタッフのさらなる拡充

スタッフの体制の維持とシニアレジデント、大学院生の充実をはかる。新旧専門医制度に応じたレジデントローテートを随時受け入れ、外科専門医育成により外科学全体の臨床充実に貢献する。

2)学生教育

2年生、5年生、6年生への系統講義を継続し、6年生の系統講義枠の拡大充実。

5年生の必修BSLを1週間で担当し、地域医療に貢献する医師を育成する。選択BSLの受け入れも充実させる。

小児外科セミナーを随時開講し、小児医療への貢献を図る。

3)臨床面での発展

栃木県内はもとより関東全域、東北地方の医療機関からも積極的に適応患者を受け入れ、医療圏のさらなる拡大をめざす。高度技能を要求される小児外科疾患の治療に対応すべく、更なる医療水準の向上に努める。

手術件数の増加を目指すとともに、小児外科に特化した手術内容の質の向上、充実をはかる。

4)研究面での発展

臨床に即した問題点の解決をめざして、新たなリサーチプロジェクトを検討中である。難治性新生児疾患である気管狭窄症、A型食道閉鎖症に対する基礎研究のさらなる発展を進める。また、小児病理学の新たなる研究開発を実践し発展させる。

5.過去実績