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小児外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2019年4月1日現在)

科長(教授) 小野  滋
病棟医長(助教) 馬場 勝尚
外来医長(病院助教) 辻  由貴
医員(助教) 薄井 佳子
医員 廣谷 太一
廣畑 吉昭
シニアレジデント 2名

2.診療科の特徴

「子どもと家族に優しい医療」を基本理念とし、世界水準の小児医療を地域医療へ還元することモットーにしている。さらに数だけでなく、安全で質の高い小児外科医療の提供を行なっている。

施設認定

  • 日本小児外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本外科学会専門医制度 認定施設
  • 日本周産期・新生児医学会認定 基幹施設
  • 日本小児血液・がん専門医研修施設

専門医

日本小児外科学会 指導医 小野  滋
日本小児外科学会 小児外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
廣谷 太一
日本外科学会 指導医 小野  滋
薄井 佳子
日本外科学会 外科専門医 小野  滋
馬場 勝尚
薄井 佳子
辻  由貴
廣谷 太一
關根 沙知
廣畑 吉昭
小児血液・がん学会認定外科医 小野  滋
日本がん治療認定医 小野  滋
Pacific Association of Pediatric Surgeons active member 小野  滋

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)外来患者数、再来患者数、紹介率

外来患者数 274人
再来患者数 4,038人
紹介率 84.6%

2)入院患者数

401名

3)手術患者数

388例

3−1)手術症例病名別件数

主な手術症例病名 術名 件数
抜管困難 気管切開術 6
硬性気管支鏡 4
気管狭窄症・声門下腔狭窄症 硬性気管支鏡 28
軟性気管支鏡 2
レーザー焼灼術 10
バルーン拡張術 4
気管軟化症 硬性気管支鏡 4
喉頭気管食道裂 硬性気管支鏡 1
気切後状態 気管切開孔閉鎖術 3
気管切開孔再形成術 1
横隔膜ヘルニア 横隔膜修復術 1
肺分画症 分画肺切除 1
気胸 胸腔鏡下肺部分切除 3
胸腔ドレナージ 2
漏斗胸
ナス手術 3
バー抜去術 6
鰓弓遺残 頸部腫瘤摘出 1
梨状窩瘻 梨状窩瘻摘出術 1
舌小帯短縮症 舌小帯切離術 4
副耳 切除術 1
耳前瘻孔 摘出術 1
甲状舌管嚢胞 シストランク手術 1
食道閉鎖症 食道食道吻合術、TEF切離術 2
食道banding、胃瘻造設術 1
噴門形成術 1
経口摂取困難、嚥下困難 開腹胃瘻造設術 7
腹腔鏡補助下胃瘻造設術 1
胃食道逆流症 開腹Nissen噴門形成術、胃瘻造設術 3
肥厚性幽門狭窄症 ラムステッド手術 6
先天性十二指腸閉鎖症・狭窄症 膜様閉鎖切除術・ダイアモンド吻合術 2
小腸閉鎖症・狭窄症 小腸吻合術、膜様部切除 4
短腸症候群 CVカテーテル入れ換え(シース法) 3
腹水、腹腔内膿瘍 腹腔ドレナージ術 3
腸回転異常症 ラッド手術 3
ヒルシュスプルング病 直腸生検 1
腹腔鏡補助下根治術(Soave) 1
腹腔鏡補助下根治術(Duhamel) 1
下部消化管内視鏡検査(Duhamel術後) 1
腹腔鏡下癒着剥離 1
ヒルシュスプルング病類縁疾患 Santulli型ストマ再造設、癒着剥離 1
CVカテーテル入れ換え(シース法) 4
全結腸壊死、回腸ストマ造設後 回腸ストマ閉鎖術、回腸直腸吻合術 1
メッケル憩室 メッケル憩室切除術 1
壊死性腸炎 試験開腹術、回腸ストマ造設術 1
急性虫垂炎 腹腔鏡下虫垂切除術 1
開腹虫垂切除術、腹腔ドレナージ 1
虫垂炎 待機的腹腔鏡下虫垂切除術 14
消化管穿孔 腹腔ドレナージ 1
ストマ造設術 3
回腸部分切除 2
イレウス イレウス解除術 3
ストマ造設術 1
潰瘍性大腸炎 腹腔鏡補助下大腸亜全摘術、回腸嚢肛門吻合術、回腸ストマ造設術 1
ストマ閉鎖術、腹腔鏡下癒着剥離術 1
ストマ閉鎖術、腹腔鏡検索、CV挿入術 1
胎便性腹膜炎、小腸閉鎖症 腹腔ドレナージ 1
人工肛門閉鎖術 1
結腸穿孔 結腸切除術 1
腸重積症 非観血的整復術(高圧浣腸) 9
観血的整復術(Hutchinson手技) 2
観血的整復術(Hutchinson手技)、回腸部分切除 1
直腸肛門奇形 ストマ造設術 2
ストマ閉鎖術 1
肛門皮膚瘻切開術 1
腹腔鏡観察 1
肛門形成術(ASARP) 1
肛門形成術(PSARP) 1
下部消化管内視鏡 1
肛門外陰部瘻 ストマ造設術 1
瘻孔切除術 1
総排泄腔遺残 ストマ造設術 1
ストマ造設状態 ストマ閉鎖術 1
肛門周囲膿瘍(骨髄異形成症候群) 切開ドレナージ 1
肛門ポリープ 切除術 1
胆道閉鎖症 肝門部空腸吻合術、肝生検、開腹胆道造影 1
(根治術後) 上部消化管内視鏡 5
先天性胆道拡張症 肝外胆管切除、肝管空腸吻合術、肝生検 2
(術後、肝内胆管結石) ダブルバルーン内視鏡下結石破砕術 1
イレウス、胆汁性腹膜炎 試験開腹術、胆嚢摘出術、総胆管ドレナージ 1
外傷性膵損傷 ERCP、乳頭切開術 1
上部消化管内視鏡(EUS) 1
外傷性脾損傷、仮性動脈瘤 動脈塞栓術(TAE) 1
臍部洗腸路吻合部狭窄 狭窄部拡張術 1
腹壁破裂 サイロ造設術 1
腹壁閉鎖術 1
臍帯ヘルニア サイロ造設術 2
根治術 2
腹壁瘢痕ヘルニア 根治術(メッシュ使用) 1
臍ヘルニア 根治術 20
臍部腫瘤 切除術 2
臍形成術 1
外鼡径ヘルニア・陰嚢水腫 根治術 105
停留精巣 精巣固定術 25
会陰裂傷 会陰形成術 1
縦隔腫瘍 胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術 2
胸腔鏡下生検術 2
胆嚢癌 開腹胆嚢摘出術 1
後腹膜腫瘍 腫瘍生検術 1
神経芽腫 腫瘍摘出術 1
後腹膜胚細胞腫瘍 腫瘍摘出術 1
褐色細胞腫 腫瘍摘出術 1
卵巣奇形腫 腫瘍切除術 1
卵巣腫瘍 腫瘍切除術 1
卵巣嚢腫 開窓術 1
良性皮下腫瘍 腫瘍切除術 11
皮膚瘻(鼡径) 瘻孔切除術 1
リンパ管奇形 OK-432局注硬化療法 4
切除術 1
消化管異物(ボタン電池) 内視鏡下異物摘出術 2
透視下マグネットカテーテル摘出術 5
ネフローゼ症候群 ブラッドアクセスカテーテル留置 1
同抜去 1
CVカテーテル(ポート)挿入 7
  〃  抜去 4
小児泌尿器科と合同手術 回腸利用腹壁導尿路造設術 1
回腸切除、新膀胱造設術(回腸利用) 1
S状結腸利用膀胱拡大、虫垂利用臍部導尿路造設術 1
回腸膀胱拡大術 1
臍部洗腸路造設術 1
合計 431

3−2)手術術式別件数・術後合併症件数

総手術症例数 431
合併症件数 3
再手術症例数 1

3−3)新生児外科症例

症例 性別 病名 新生児期の治療
1 食道閉鎖症 食道食道吻合術
2 食道閉鎖症 気管切開術、胃瘻造設術、腹部食道 banding
3 空腸閉鎖 小腸閉鎖症根治術
4 男腹壁破裂 サイロ造設術、腹壁閉鎖術
5 回腸穿孔 ストマ造設術
6 臍帯ヘルニア、鎖肛 臍帯ヘルニア根治術、ストマ造設術
7 卵巣嚢腫 卵巣嚢腫開窓術
8 腸回転異常症 ラッド手術
9 腹腔内嚢胞 経過観察
10 会陰溝 経過観察
11 総排泄腔症 ストマ造設術
12 直腸肛門奇形 ストマ造設術
13 十二指腸閉鎖症 ダイアモンド吻合術
14 腹腔内嚢胞 経過観察
15 胎児腸管拡張 経過観察
16 卵巣嚢腫 経過観察
17 肛門位置異常 経過観察
18 胎児腸管拡張 経過観察
19 前縦隔リンパ管奇形 経過観察
20 直腸肛門奇形 ストマ造設術
21 小腸閉鎖症 小腸閉鎖症根治術
22 卵巣嚢腫 経過観察
23 側腹部リンパ管奇形 経過観察
24 小腸閉鎖症 小腸閉鎖症根治術
25 臍帯ヘルニア サイロ造設術、臍帯ヘルニア根治術
26 肥厚性幽門狭窄症、直腸肛門奇形 ラムステッド手術、肛門形成術
27 小腸閉鎖症 小腸閉鎖症根治術
28 頚部リンパ管奇形 経過観察
29 左横隔膜ヘルニア 死亡(左心機能不全)
30 会陰溝 経過観察
31 気管狭窄症疑い 経過観察
32 腸回転異常症 ラッド手術

4)化学療法症例

すべて小児科との併診

5)放射線療法症例

すべて小児科との併診

6)悪性腫瘍

手術症例を参照

7)手術死亡症例

0例

8)死亡症例

回避しうる再入院:0
術後創感染:3
術後続発症:2(消化管穿孔)
褥瘡発生率:0

9)主な処置、検査

上部、下部消化管造影検査(毎週木曜日午後)
超音波検査(小児画像診断部に依頼し必要時適宜)

10)カンファランス

入院症例検討:毎日朝・夕
小児放射線カンファレンス:(毎週月曜午後)
周産期カンファレンス:(毎週月曜午後)
腫瘍カンファレンス(Tumor board):(毎月第3月曜日+必要時適宜:小児科、小児画像診断部、小児外科系関係各科)
二分脊椎カンファレンス:(月1回;小児脳神経外科、小児泌尿器科、小児整形外科、看護部、PT)
栃木県小児外科症例検討会(年2回)
関東小児外科症例検討会(年2回)

11)キャンサーボード

参加診療科:小児外科、小児科、小児画像診断部、その他随時必要な小児外科系各科
実績:1年間に12回+α

4.2019年の目標・事業計画等

1)小児外科スタッフのさらなる拡充

スタッフの体制の維持とシニアレジデント、大学院生の充実をはかる。新専門医制度開始に応じたレジデントローテートを随時受け入れ、外科系全体の臨床充実に貢献する。

2)学生教育

2年生、5年生、6年生への系統講義
5年生の必修BSLを0.5週から1週間に拡大、選択

BSL
小児外科セミナーを随時開講

3)臨床面での発展

栃木県内はもとより関東全域、東北地方の医療機関からも積極的に適応患者を受け入れ、医療圏のさらなる拡大をめざす。高度技能を要求される小児外科疾患の治療に対応すべく、更なる医療水準の向上に努める。

手術件数の増加を目指すとともに、小児外科に特化した手術内容の質の向上、充実をはかる。

4)研究面での発展

臨床に即した問題点の解決をめざして、新たなリサーチプロジェクトを検討中である。難治性新生児疾患である気管狭窄症、A型食道閉鎖症に対する基礎研究のさらなる発展を進める。また、小児病理学の新たなる研究開発を検討する。

5.過去実績