臨床検査部[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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臨床検査部【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

部長 (教授) 山田 俊幸
副部長 (教授) 谷口 信行
副部長 (准教授) 紺野  啓
医員 (講師) 鯉渕 晴美
(講師) 岩津 好隆
病院講師 (講師) 水品 佳子
病院講師 (助教) 山本さやか
(助教) 渡辺 貴裕
レジデント   2名
技師長 臨床検査技師 橋本 好一
副技師長 臨床検査技師 筑後 史子
臨床検査技師 日高 裕介
臨床検査技師 高浪 勝利
臨床検査技師 茂筑 敬司
技師配置 検体・生理検査 78名
健診センター 4名
生殖医学センター 3名
とちぎ子ども医療センター 7名

2.臨床検査部の特徴

自治医大附属病院の特徴は、自治医科大学の建学の理念を実現するために、地域の診療に従事する医師を養成する臨床の場としての役割を担う点である。一方、地域の高度な医療施設としての役割も果たしている。従って、臨床検査部門は、医学部臨床検査医学講座と一体になり、自治医科大学附属病院が質の高い医療レベルを維持・遂行するために貢献することを使命としている。臨床検査部は、昭和49年4月以来40年以上にわたって活動してきたが、病院のリニューアルに伴い、平成17年度には検体部門が、平成19年度中には生理機能部門が、機能的に連携を図る意味で、旧手術室跡地に隣接した場所に移転した。採血室も平成24年に同地に移転し1箇所で行っている。

検体検査部門の業務は採血収集、一般、血液、化学、血清、遺伝子、細菌などに分けられ、生理機能検査部門は循環器、脳神経、呼吸器、超音波に分けられる。また、新棟や子ども医療センターおよび健診センターにはサテライトの検査室があり、各々に技師を配置し検査を行っている。その一方で、さいたま医療センターとの連携を積極的に図るため、部長・技師長による連絡会議を2ヶ月に1度開催し、両病院の情報の共有に努めるとともに、技師の人事交流を継続している。

臨床検査部門で行っている専門医の研修は、日本専門医機構ならびに臨床検査医学会認定の臨床検査専門医、超音波医学会認定の超音波専門医であり、複数の臨床検査部医師は両学会の専門医を取得し、若い医師を指導している。また、超音波医学会が行う臨床検査技師の超音波検査士の施設認定も取得しており、現在15名の超音波検査士が認定されている。また、超音波専門医、認定超音波検査士が医師、技師の育成にあたっている。

認定施設

  • 日本専門医機構認定研修施設
  • 日本臨床検査医学会認定研修施設
  • 日本超音波医学会認定研修指定施設

認定医

  • 日本専門医機構認定専門医  鯉渕 晴美
  • 日本臨床検査医学会認定専門医  山田 俊幸 他2名
  • 日本超音波医学会認定専門医  谷口 信行 他3名

3.実績・クリニカルインディケーター

1)診療実績

臨床検査部の診療は、検体検査部門と生理機能検査部門の2部門に分けられる。検体検査は、尿、血液などの分析により、尿一般、血液、化学、免疫血清、微生物、遺伝子などの検査を行う。生理機能検査は、心電図、脳波・筋電図、呼吸機能、超音波検査、脈波検査などにより、直接患者の病態を把握するものである。

2019年度の1年間では入院、外来の検体検査、生理機能検査を合計して、およそ815万件(昨年より3.5%増)の検査を行った。新たな検査の導入は、これまで設置されていた臨床検査運営査委員会に代わり、平成20年度に発展的に改組した臨床検査運営委員会で検討し、そこで承認を受けたものを採用している。臨床検査部は、本館1階の検査部門に加え、新棟のサテライト検査室、とちぎ子ども医療センター、健診センターの検査室、生殖医学センター、耳鼻科外来などでも行っており、各所で臨床検査技師が活躍している。

学生実習では、医学部4年生のBSLにおいて、病院検査の説明、検体の準備などについては医師だけなく検査技師によるサポートも行われている。臨床検査部をローテートする研修医は常時2-3名程度おり、その多くは超音波検査の研修をおこなっている。

検査の中で、免疫電気泳動、骨髄像、超音波診断、肺機能検査、負荷心電図、ホルター心電図、脳波や筋電図の実施判読などの高度な判断が必要な検査については、検査部に関連する専門の医師が直接、検査の実施や報告書の作成を行っている。

臨床検査部の医師は、それぞれの専門分野で活躍するとともに、各科の医師と連絡を取りながら、検査を円滑に行うためにアドバイスを行っている。新たな検査法の導入・開発はもちろんのこと、検査手法の改善、精度管理を行うことで、検査室の適正化を進めている。学生や研修医教育にも積極的に関わり、研修医・技師の育成を行った。

また、臨床検査運営委員会、院内感染対策委員会、ICT、AST、医療機器委員会など、多くの院内委員会において活躍している。検査部の技師は、病院の検査の精度管理の一環として、栃木県の精度管理委員会で中心的役割をはたしている。また、細菌検査室の技師は、院内の感染症関連の部門に結果を連絡するとともに、その委員としても参加している。

なお、本院職員に臨床検査の情報を伝え、連絡事項などを迅速に連絡するため毎月「ラボニュース」を発刊している。

2)臨床検査部(2019.1~2019.12)

  区分 入院 外来 合計
検体検査 一般 120,560 273,396 393,956
血液検査 455,473 495,311 950,784
血清検査 206,978 483,601 690,579
採血室
(尿素呼気試験)
8 400 408
生化学検査 2,293,759 3,626,312 5,920,071
遺伝子検査 738 4,410 5,148
細菌検査 81,967 40,064 122,031
合計 3,159,483 4,923,494 8,082,977
生理機能検査 循環器検査 11,124 27,861 38,985
脳神経系検査 2,392 1,811 4,203
超音波検査 2,542 11,607 14,149
肺機能検査 1,449 6,166 7,615
合計 17,507 47,445 64,952
  総合計 3,176,990 4,970,939 8,147,929

3)先進医療の実績

遺伝子検査は、PCRの導入後その需要は増加し、結核、各種ウイルス、MRSAなどの感染症に対応した検査施設として構築中である。また、質量分析装置の導入により迅速な報告にも寄与している。超音波検査では、日本でも代表的な施設となっており、超音波の臨床的有用性に関する研究、音響組織特性に関する研究、超音波造影剤、超音波ドプラ法、エラストグラフィの新たな利用法による診療を進めている。一方、診療の場面では、探触子と感染症媒介の可能性、末梢血管の硬さについてなどの検討をおこなっている。

4.研究業績

自治医大臨床検査部臨床検査技師の業績集として毎年度、「自治医科大学付属病院臨床検査技師年報」を作成している。(2019.4-2020.3は第43号の予定)具体的な内容ははそちらをご覧いただきたい。

5.2020年の目標・事業計画等

診療報酬の見直しにより、既存の臨床検査項目の点数の再検討が行われた。

これに伴い検査法の見直し、検体検査管理料加算を含む新たな加算の導入を取り入れること、加えて試薬の効率的運用などの経営努力により対応しており、今後も努力を続けてゆく。また、平成25年度より行っている早朝の採血は、検査結果を早期に依頼医師に返し、診療を円滑に行うためのものであり、迅速検査加算の収益も増加してきている。さらに2019年度からは、働き方改革による業務軽減のための病棟採血を開始している。

準備を進めてきたISO15189は平成2018年11月27日に認証され、さらに2019年度には最初の更新を行った。今後、さらなる品質の向上に努めたい。

精度管理は臨床検査にとって最も根幹になるもので、今後も配慮して行きたい。さらに大学の附属病院であることを考慮し、今後も病院内部での検査実施に重点をおきながら、信頼される検査部をめざしている。外部精度管理は、これまでと同様CAP、日本医師会、日本臨床検査技師会、栃木県などの事業に参加する。

内部の研修事業として引き続き、検査データの判読、エコーカンファレンス、文献紹介などを行い、常に新しい知識の共有に努めたい。

6.過去実績