医療情報部[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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医療情報部【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2020年4月1日現在)

部長 (教授) 興梠 貴英
システム運用管理室 室長 1名(医療情報技師)
事務 3名(医療情報技師3名含む)
看護情報管理室 室長 1名
看護師 2名
診療情報管理室 診療情報管理士 12名
事務 2名
兼務の部員 9名

2.診療部の特徴

日々の診療で用いられる病院情報システムの維持・管理および年度毎の改修を行っている。さらに医療・看護情報、医事会計情報などを二次利用するためのデータ抽出作業を各診療科や部門から依頼され、抽出結果を返している。診療情報管理室ではカルテ管理、診療情報管理およびがん登録のための集計作業を行っている。

3.活動内容、実績

[システム運用管理室]

システム運用管理室は、システム化要望のとりまとめ・仕様確認・進捗確認などの開発業務、70を超えるシステム・約100台のサーバー・約2,500台のPC端末、約2,200台の患者呼出機、看護支援用の1,150台のiPod Touch等のハードウェア・ソフトウェアの保守管理業務、システムの問題管理・仕様変更管理などのシステム運用、医学研究支援の各種データ抽出、病院職員への端末操作研修などの業務を行っている。また、システム開発委託契約・保守契約・システム関連機器の購入契約などの契約業務も行っている。2019年は症例報告や各種臨床研究、経営指標等のために約850件のデータ抽出依頼に対応した。障害対応とヘルプデスク(システム利用者からの問い合わせ対応)は、休日を含む24時間体制で行っている。

病院情報システム(JUMP)の更新については、2014年に外部コンサルタントを導入し、各種検討会・ワーキンググループで仕様書を作成、2015年にその仕様書に基づき入札公告、応札のあったメーカーから当院が提示した仕様・予算枠への対応に関する回答があり、病院情報システム拡大委員会の厳正な検討にて開発メーカーを選定して開発をスタートし、36のワーキンググループにて業務・機能検討を重ね、各種テスト、リハーサルを経て、2017年1月に更新稼働した。その後、PACS(放射線画像システム)、眼科システムが2018年に、検体検査システム、内視鏡検査システム、病理検査システム、細菌検査システム、POS(医療費支払い)システムが2019年に更新稼働した。

4.2020年の目標・事業計画等

2020年については、周産期カルテシステムの新規開発・導入、PACS(放射線画像システム)をベースとしたVNA(医療画像統合データアーカイブシステム)からのインアクティブデータの退避システムを構築し稼働させる計画である。また、心臓超音波動画配信システムの更新稼働、放射線被ばく管理システムの新規開発を計画している。

[診療情報管理室]

主な業務は、DPC調査、院内がん登録、退院前DPC検証、退院サマリー等の診療記録点検、診療情報の提供(カルテ開示)、各種データ抽出であり、専任の診療情報管理士が中心となって業務にあたっている。

本年の実績は以下のとおり。

  1. 院内がん登録は、3,722症例を登録し、全国集計へ提出した(2018症例)。
  2. 退院サマリーの退院後14日以内完成率は、毎月90%以上を維持した。
  3. カルテ開示は、89件の開示を行った。
  4. 83項目からなる病院機能指標を編纂した。
    また、当室で収集・管理しているDPC退院調査情報等から、病院活動に必要なデータの抽出・集計等を行った。

[看護情報管理室]

看護情報管理室は看護部副部長を兼務する室長と、専従の看護師長、主任看護師、計3名で構成されている。当院では2003年医療情報部発足と同時に看護師が配置され、病院情報システム、看護支援システムの開発・運用管理を担当してきた。主な業務は看護師の業務に関わるシステムの仕様・運用に関する問題対応、操作訓練、各種マスタ管理(指示簿、標準看護計画、看護ケア用語等)、看護師向けに電子カルテ情報のデータ抽出等を行っている。看護師が使用しているノートPCやiPod touchなどの機器の管理、円滑な運用のための指導を行っている。次年度の診療報酬改定に伴う重症度、医療・看護必要度の検証の実施、新たな可算取得のためのシステム改修、情報システム運用マニュアルの改訂の検討を行った。

操作訓練は新入職者に対して実施、他に中途採用者、育児休暇からの復帰者に対しても実施している。また、自治医科大学附属病院看護部門への臨地実習生に対して個人情報保護を踏まえた病院情報システムの取り扱いに関する説明と操作研修を実施している。電子カルテ不正使用の防止策として、職員に対しては不定期に、学生に対しては実習終了時にアクセスログ調査を行い、個人情報保護委員会に報告をしている。

マスタ関係では各部署で行っている標準看護計画の見直し・新規作成のための支援を行っている。看護師勤務管理システムについては勤務記号の整理や勤務時間設定の変更を実施している。看護師の業務量進捗状況の可視化を図り、チーム間、部署間応援への活用を目的に導入した看護師業務量進捗管理システム(JUNIORS)運用管理をしている。

電子カルテデータ活用では看護研究・看護業務改善などに利用するために看護師の申請に応じたデータの抽出をはじめ、各部署の年度目標設定とその評価、看護部BSC策定とその評価、施設基準申請のためのデータ提供を行っている。重症度、医療・看護必要度データの精度向上のため、毎月データを抽出し入力漏れ・間違いの指導を行っている。看護師からのデータ利用申請は年々増加して年間500件を超え、現在、看護情報管理室の中心業務となっている。今後も当院における看護実践の効率化や標準化、看護の質の向上に貢献できる活動を行っていきたいと考えている。

MDC別退院患者数(グラフ1参照)

※包括対象のみ

MDCコード MDC名称 件数 平均在院日数
MDC01 神経系疾患 1,329 16.1
MDC02 眼科系疾患 2,189 5.0
MDC03 耳鼻咽喉科系疾患 716 14.2
MDC04 呼吸器系疾患 1,825 16.8
MDC05 循環器系疾患 2,199 15.3
MDC06 消化器系疾患、肝臓・胆道・膵臓疾患 3,943 12.5
MDC07 筋骨格系疾患 897 20.8
MDC08 皮膚・皮下組織の疾患 416 11.1
MDC09 乳房の疾患 350 7.6
MDC10 内分泌・栄養・代謝に関する疾患 822 12.3
MDC11 腎・尿路系疾患及び男性生殖器系疾患 1,685 11.2
MDC12 女性生殖器系疾患及び産褥期疾患・異常妊娠分娩 2,078 12.4
MDC13 血液・造血器・免疫臓器の疾患 530 23.1
MDC14 新生児疾患、先天性奇形 1,153 16.5
MDC15 小児疾患 67 10.2
MDC16 外傷・熱傷・中毒 519 15.2
MDC17 精神疾患 3 2.3
MDC18 その他 197 22.7
合  計 20,918 13.4

DPC入院期間別診療科別退院患者割合(グラフ2参照)

※包括対象のみ

診療科 Ⅰ期 Ⅱ期 Ⅲ期 Ⅲ期超 総計
消化器・肝臓内科 18.2% 50.9% 30.0% 1.0% 1,965
呼吸器内科 18.1% 38.6% 39.2% 4.0% 867
循環器内科 8.5% 45.1% 44.5% 1.9% 1,668
脳神経内科 17.9% 37.2% 43.0% 1.9% 537
血液科 18.4% 44.4% 34.9% 2.4% 381
アレルギーリウマチ科 9.4% 42.7% 42.7% 5.2% 286
感染症科 50.0% 33.3% 16.7% 0.0% 6
内分泌代謝科 5.6% 47.1% 45.8% 1.5% 533
総合診療内科 13.6% 34.1% 42.9% 9.4% 308
腎臓内科 21.2% 34.6% 41.0% 3.2% 532
小児科 17.5% 29.9% 45.4% 7.2% 1,368
小児先天性心臓血管外科 8.0% 40.0% 42.7% 9.3% 75
乳腺科 27.4% 62.0% 10.3% 0.3% 329
腎臓外科 22.4% 42.9% 34.7% 0.0% 49
消化器外科 12.5% 47.3% 38.2% 2.0% 1,677
小児外科 18.9% 46.7% 32.8% 1.6% 381
形成外科 39.5% 38.4% 19.9% 2.1% 281
心臓血管外科 8.9% 46.9% 38.6% 5.6% 482
呼吸器外科 7.3% 46.0% 43.3% 3.4% 439
移植外科 63.9% 17.0% 17.0% 2.0% 147
脳神経外科 15.7% 53.2% 29.3% 1.8% 600
小児脳神経外科 30.9% 48.5% 17.6% 2.9% 68
整形外科 11.6% 28.4% 55.0% 5.0% 398
小児整形外科 47.5% 37.3% 11.0% 4.2% 118
皮膚科 35.8% 30.4% 30.8% 3.1% 425
泌尿器科 26.3% 48.5% 24.0% 1.1% 987
小児泌尿器科 14.6% 48.4% 35.9% 1.0% 192
眼科 17.4% 70.0% 12.4% 0.3% 2,191
耳鼻咽喉科 6.3% 40.8% 51.4% 1.5% 845
産科 9.4% 47.6% 37.8% 5.2% 958
婦人科 6.1% 49.5% 43.5% 0.9% 1,418
麻酔科 40.0% 60.0% 0.0% 0.0% 5
救急科 35.3% 38.3% 25.6% 0.7% 402
総  計 16.0% 46.5% 35.0% 2.5% 20,918

5.過去実績