小児科【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2022年4月1日現在)
(専門) | |||
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科長 | (教授) | 田島 敏広 | 内分泌代謝 |
副科長 | (教授) | 小坂 仁 | 神経 |
副科長 | (教授) | 熊谷 秀規 | 消化器・肝臓 |
外来 医長 | (講師) | 中村 幸恵 | 内分泌代謝 |
病棟 医長 | (講師) | 青栁 順 | 腎臓 |
病棟 医長 | (講師) | 関 満 | 循環器 |
医員 | (教授) | 山形 崇倫 | 神経 |
嶋田 明 | 血液・腫瘍 | ||
(学内教授) | 河野 由美 | 新生児 | |
(准教授) | 矢田ゆかり | 新生児 | |
門田 行史 | 神経 | ||
金井 孝裕 | 腎臓 | ||
村松 一洋 | 神経 | ||
田村 大輔 | 感染症 | ||
(講師) | 川田 雅子 | 神経 | |
宮内 彰彦 | 神経 | ||
川原 勇太 | 血液・腫瘍・免疫 | ||
松原 大輔 | 循環器 | ||
桒島 真理 | リハビリ・神経 | ||
(助教) | 俣野 美雪 | 新生児 | |
下澤 弘憲 | 新生児 | ||
岡 健介 | 循環器 | ||
古井 貞浩 | 循環器 | ||
山岸 裕和 | 神経 | ||
鈴木 峻 | 循環器 | ||
溝部 吉高 | 神経 | ||
三谷 忠宏 | 神経 | ||
病院助教 | 横溝亜希子 | 循環器 | |
新島 瞳 | 血液 | ||
小森 咲子 | 新生児 | ||
岡田 優子 | 消化器 | ||
相樂 昌志 | 新生児 | ||
吉成 裕紀 | 血液 | ||
小倉 一輝 | 新生児 | ||
黒川 愛恵 | 神経 | ||
橋口万里奈 | 神経 | ||
丸 智美 | 腎臓 | ||
森田 裕介 | |||
山上 彩香 | 新生児 | ||
浅井 秀哉 | |||
北村 薫 | |||
福田 真也 | |||
堀口明由美 | 神経 | ||
若江 惠三 | |||
シニアレジデント | 9名 |
2.診療科の特徴
当科は小児の総合診療、および、専門診療(神経、発達、心臓、肝臓・消化器、腎臓、内分泌・代謝、血液・腫瘍、膠原病、喘息・アレルギー、遺伝、新生児、感染、心理)を担当している。また、子ども医療センター内の、他科専門診療医と連携をとって診療にあたっている。
救急医療では地域医療機関と連携し、二次・三次救急医療を中心に行っている。
担当病棟は、小児内科として2病棟、周産期センター新生児集中治療部門として1病棟を有し、それぞれ38床、38床、36床の計112床のベッドを備え、必要に応じて小児集中治療室でも治療を行う。
患児と家族に寄り添いながら医療を提供している。
関連領域専門医認定施設
- 日本小児科学会専門医研修施設(支援施設)
- 日本小児神経学会 小児神経専門医研修認定施設
- 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医制度認定研修施設
- 日本てんかん学会 てんかん専門医認定研修施設(附属病院)
- 日本小児循環器学会 小児循環器専門医修練施設(子ども医療センター)
- 日本小児血液・がん学会 小児血液・がん専門医研修施設(附属病院)
- 日本周産期・新生児医学会認定基幹施設(附属病院)
- 日本内分泌学会認定教育施設(子ども医療センター 小児科)
- 日本血液学会研修指定施設*病院全体
- 日本胎児心臓病学会 心臓超音波検査専門施設(子ども医療センター 小児科)
認定医
日本小児科学会小児科認定指導医 | 山形 崇倫 | 他22名 |
日本小児科学会小児科専門医 | 山形 崇倫 | 他68名 |
日本小児神経学会認定小児神経科専門医 | 山形 崇倫 | 他11名 |
日本てんかん学会認定臨床指導医 | 山形 崇倫、小坂 仁 | |
日本てんかん学会認定臨床専門医 | 山形 崇倫、小坂 仁 | |
日本人類遺伝学会臨床遺伝指導医 | 山形 崇倫、田島 敏弘 | |
日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医 | 山形 崇倫 | 他3名 |
日本小児循環器学会専門医 | 佐藤 智幸 | 他5名 |
日本胎児心臓病学会胎児心エコー認証医 | 岡 健介 | |
日本循環器学会専門医 | 関 満 | |
日本成人先天性心疾患学会専門医 | 関 満 | |
日本臨床腎移植学会認定医 | 金井 孝裕 | |
日本腎臓学会腎臓指導医 | 金井 孝裕 | |
日本腎臓学会腎臓専門医 | 金井 孝裕 | 他2名 |
日本透析医学会指導医 | 金井 孝裕 | |
日本透析医学会専門医 | 金井 孝裕 | |
日本内分泌学会内分泌代謝(小児科)指導医 | 田島 敏弘 | |
日本内分泌学会内分泌代謝(小児科)専門医 | 田島 敏弘 | 他1名 |
日本消化管学会 胃腸科指導医 | 熊谷 秀規 | |
日本消化管学会 胃腸科専門医 | 熊谷 秀規 | |
日本消化管学会 胃腸科認定医 | 熊谷 秀規 | |
日本小児栄養消化器肝臓学会認定医 | 熊谷 秀規、横山 孝二 | |
日本血液学会指導医 | 嶋田 明 | 他2名 |
日本血液学会専門医 | 嶋田 明 | 他4名 |
日本造血細胞移植学会認定医 | 嶋田 明 | 他2名 |
日本小児血液・がん学会 小児血液・がん指導医 | 嶋田 明 | 他1名 |
日本小児血液・がん学会 小児血液・がん専門医 | 嶋田 明 | 他3名 |
日本がん治療認定医機構認定医 | 嶋田 明 | |
日本遺伝性腫瘍学会専門医 | 嶋田 明 | |
日本血栓止血学会認定医 | 嶋田 明 | |
日本肉腫学会指導医 | 嶋田 明 | |
日本肉腫学会専門医 | 嶋田 明 | |
日本周産期・新生児医学会周産期指導医(新生児) | 矢田ゆかり | |
日本周産期・新生児医学会周産期専門医(新生児) | 矢田ゆかり | 他3名 |
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース インストラクター |
矢田ゆかり | 他3名 |
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース | 河野 由美 | 他4名 |
PALS Provider | 村松 洋一 | 他9名 |
PALS Instructor | 伊東 岳峰 | |
日本医師会認定産業医 | 横山 孝二 | 他5名 |
ICD制度協議会認定ICD(インフェクションコントロールドクター) | 青栁 順、伊東 岳峰 | |
日本リハビリテーション医学会認定臨床医 | 桒島 真理 | |
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医 | 桒島 真理 | |
日本アレルギー学会アレルギー専門医 | 1名 | |
日本東洋医学会専門医 | 1名 | |
日本内科学会認定 | 1名 | |
日本小児科医会地域総合小児医療認定医 | 1名 |
3.診療実績・クリニカルインディケーター
とちぎ子ども医療センターの1年間の小児科総合診療部、専門診療部および入院診療実績について報告する。なお周産期母子総合医療センターのNICUについても一部併記する。
3-1.外来診療
1)新来患者数・再来患者数・紹介率
新来患者延べ数 | 2,046人 |
---|---|
再来患者延べ数 | 35,999人 |
外来患者延べ数 | 38,045人 |
紹介率 | 50.7% |
2)小児科総合診療部外来
医師:山形 崇倫(部長・兼)、小坂 仁(兼)、田島 敏広(兼)、森本 哲(兼)、熊谷 秀規(兼)、嶋田 明(兼)、門田 行史(兼)、金井 孝裕(兼)、村松 一洋(兼)、田村 大輔(兼)、川田 雅子兼)、中村 幸恵(外来医長、兼)、桒島 真理(兼)、小熊真紀子(兼)、田中 大輔(兼)、横溝亜希子(兼)、黒川 愛恵(兼)、小林 瑞(兼)、倉根 超(兼)、植田 綾子(兼)
診療実績:
総合診療部では、午前中の総合診療部外来と午前・午後の救急患者対応、リハビリ前診察などを行っている。小児科専門医がそれぞれの専門診療部と兼務で診療を行っている。原則として初診は紹介患者と救急搬送患者に限定している。
今年度もCOVID-19感染流行に伴う受診抑制が一時的に見られたが、昨年と比較し全体の患者数は増加していた。特に精神疾患等の初診紹介患者が目立つ傾向にあった。
小児科の診療では常に総合的判断を必要とするため、総合診療部で問題を拾い上げ、的確な診療方針を迅速に立てて、検査や初期治療を実施し、必要に応じて、病棟や各専門診療部への振り分け、総合診療部外来での診療を継続しつつ、軽快あるいは症状安定した場合には紹介元やかかりつけ医に逆紹介している。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
651 | 571 | 873 | 618 | 637 | 760 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
825 | 821 | 678 | 731 | 723 | 786 |
年間総受診数 8,674人
3)小児神経外来
医師:山形 崇倫、小坂 仁、門田 行史、村松 一洋、桒島 真理、池田 尚広、山岸 裕和、田中 大輔、溝部 吉高、若林 慶、川田 雅子、植田 綾子、小林 瑞
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
687 | 671 | 919 | 758 | 674 | 774 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
793 | 828 | 732 | 743 | 747 | 803 |
年間総受診数 9,129人
主な診療対象:
てんかん、脳性麻痺や脳炎等による痙性麻痺、自閉スペクトラム障、知的障害、学習障害や注意欠陥多動性障害等の発達障害、先天代謝異常症、染色体異常、中枢神経形成異常、神経皮膚症候群、筋ジストロフィー、重症筋無力症、神経変性疾患、チック障害、吃音、頭痛等の診療をしている。この他、人工呼吸器外来において、35人の在宅人工呼吸器患者を診療している。
4)遺伝外来
医師:野崎 靖之、松本 歩
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
85 | 80 | 88 | 98 | 66 | 81 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
91 | 101 | 87 | 84 | 87 | 76 |
年間総受診数 1,024人
主な診療対象:
Down症候群、 染色体異常症候群、 Marfan症候群、Williams症候群などの先天奇形症候群や遺伝子検査、遺伝相談など。なお、染色体異常、遺伝性疾患は、神経外来に通院している患者も多い。
5)小児循環器外来
医師:関 満、佐藤 智幸、松原 大輔、岡 健介、鈴木 峻、古井 貞浩
診療実績:
心臓外来
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
249 | 243 | 320 | 300 | 236 | 334 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
313 | 357 | 347 | 334 | 272 | 287 |
年間総受診数 3,592人
シナジス外来(心疾患患者のみ)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
22 | 27 | - | - | - | 4 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
4 | 11 | 9 | 8 | 13 | 11 |
年間総受診数 109人
主な診療対象:
先天性心疾患 (心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、完全大血管転位症、Fallot 四徴症、肺動脈閉鎖症など)の術前と術後、川崎病、不整脈、心筋症、心雑音の精査などを中心に外来診療している。
6)胎児心エコー外来
医師:岡 健介
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
10 | 6 | 4 | 7 | 7 | 3 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
6 | 5 | 6 | 8 | 6 | 8 |
年間総受診数 76人
主な診療対象:
胎児の心室中隔欠損症、左心低形成症候群、大動脈縮窄症、肺動脈閉鎖症、三尖弁閉鎖症、両大血管右室起始症、Fallot四徴症、無脾症候群、多脾症候群、完全大血管転位症、血管輪、不整脈など。
その他:
院内あるいは院外の産科から紹介された、胎児に先天性心疾患や不整脈を持つ妊婦において、胎児心エコー図検査による出生前診断を実施した。また胎児頻拍発作に対する胎内治療も行った。
7)小児腎臓外来
医師:金井 孝裕、伊東 岳峰、齋藤 貴志、青栁 順、別井 広幸、黒﨑 雅典、丸 智美
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
191 | 192 | 253 | 220 | 180 | 192 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
202 | 246 | 200 | 214 | 205 | 193 |
年間総受診数 2,488人
主な診療対象:
小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群、IgA腎症、紫斑病性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎、急性糸球体腎炎、Alport症候群、腹膜透析例、腎移植症例、保存期慢性腎不全、多発性嚢胞腎、ネフロン癆、水腎症、間質性腎炎、尿細管アシドーシス、シスチン尿症、腎血管性高血圧、HUS、などを診療している。
外来の特色:
急性血液浄化療法から、維持透析療法・生体腎移植前後の管理まで、小児腎疾患のほぼすべてを診療対象としている。また、他の小児専門診療科、他科からの依頼を受けて、CHDFや血漿交換療法などの血液浄化療法も行っている。院外との連携では、県内はもとより、群馬・埼玉・茨城・福島などからも、紹介を受けている。
8)小児内分泌外来
医師:田島 敏広、横山 孝二、小熊真紀子、山崎 雅世、中村 幸恵
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
166 | 156 | 252 | 184 | 103 | 198 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
185 | 270 | 164 | 170 | 184 | 193 |
年間総受診数 2,225人
主な診療対象:
新生児マススクリーニング検査の2次精密検査(先天性甲状腺機能低下症、先天性副腎過形成症)、および成長障害(成長ホルモン分泌不全性低身長など)、副腎疾患、甲状腺疾患、カルシウム・ビタミンD関連疾患、骨系統疾患、性分化疾患、思春期発来異常などの内分泌疾患、高コレステロール血症、糖尿病、肥満などの糖・脂質代謝異常疾患が主体である。
また下垂体近傍の腫瘍摘除後、あるいは放射線治療後の内分泌障害にも対応している。
9)小児消化器・肝臓外来
医師:熊谷 秀規、横山 孝二、桃谷 孝之
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
107 | 107 | 154 | 157 | 123 | 157 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
114 | 154 | 138 | 133 | 131 | 159 |
年間総受診数 1,650人
主な診療対象疾患:
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、腸管ベーチェット病、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染症、若年性ポリープ、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)、B型・C型肝炎ウイルス感染症、胆道閉鎖症、肝内胆汁うっ滞症(アラジール症候群、原発性硬化性胆管炎など)、肝硬変(胆道閉鎖症術後、COACH症候群など)、特発性門脈圧亢進症、慢性肝炎、急性肝炎(CMV肝炎、EBV肝炎など)、脂肪肝疾患(非アルコール性脂肪肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患)、肥満症、代謝性肝疾患(ウィルソン病、シトリン欠損症、糖原病など)、胆石症、膵炎、膵胆管合流異常症、先天性胆道拡張症などの検査や診断、内科的治療を行っている。消化管内視鏡検査は主に小児科医が施行している。
急性虫垂炎、ヒルシュスプルング病、メッケル憩室、肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、胆道閉鎖症、膵胆管合流異常症などの外科的疾患、経皮的または腹腔鏡下肝生検、ダブルバルーン小腸内視鏡検査や内視鏡治療に関しては、麻酔科、小児外科、移植外科、消化器内科と連携を取りながら診療を行っている。
10)新生児フォローアップ・新生児シナジス外来
医師:河野 由美、矢田ゆかり、俣野 美雪、下澤 弘憲
診療実績:
新生児フォローアップ
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
143 | 150 | 155 | 153 | 160 | 151 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
187 | 190 | 144 | 156 | 172 | 153 |
年間総受診数 1,914人
新生児シナジス外来
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
15 | 13 | 2 | 2 | - | 21 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
6 | 8 | 12 | 10 | 11 | 13 |
年間総受診数 113人
主な診療対象:
新生児フォローアップ外来は、NICU退院児を主な対象とし、退院後2週間から小学生まで長期フォローアップを行っている。診療内容は早産・低出生体重児の成長・発達の評価、合併症の治療や精査、必要な養育支援である。染色体異常、先天奇形症候群も多く、気管切開、在宅酸素療法や経管栄養などの在宅医療の管理も行っている。外科系診療科、心理、リハビリテーション部門等と連携して包括的な診療を心がけている。新生児難聴スクリーニングの精査・フォローも行っている。RSV重症化予防のためのパリビズマブは、新生児外来とシナジス外来で、今年度は流行に合わせて6月から12月まで接種した。
11)小児血液・腫瘍外来
医師:嶋田 明、森本 哲、早瀬 朋美、翁 由紀子、川原 勇太、新島 瞳、吉成 裕紀
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
146 | 117 | 188 | 118 | 92 | 124 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
139 | 195 | 122 | 118 | 101 | 140 |
年間総受診数 1,600人
主な診療対象:
急性リンパ性白血病(ALL)や急性骨髄性白血病(AML)、若年性骨髄単球性白血病、悪性リンパ腫(NHL)、ホジキン病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)などの血液腫瘍疾患、神経芽腫や腎芽腫、肝芽腫、網膜芽腫、横紋筋肉腫、脳腫瘍などの悪性固形腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症や血球貪食性リンパ組織球症の組織球症、血友病や特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性血栓症や血友病などの血液凝固異常症、再生不良性貧血や遺伝性球状赤血球症、サラセミアなどの赤血球系疾患、慢性良性好中球減少症や重症複合型免疫不全、慢性GVHDなどの白血球・免疫疾患。
2021年の入院で化学療法を行った主な新規腫瘍性疾患は、ALL 1例、NHL 2例、LCH 3例、横紋筋肉腫 1例、胚細胞腫瘍1例、脳腫瘍 4例であった。
12)小児がん経験者の長期フォローアップ外来
医師:嶋田 明、森本 哲、新島 瞳
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
3 | 7 | 10 | 1 | 0 | 2 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1 | 6 | 1 | 1 | 1 | 2 |
年間総受診数 35人
主な対象疾患:
小児期に、白血病などの血液腫瘍性疾患、神経芽腫などの固形腫瘍に対して、化学療法や放射線療法を受けた、18歳以上の患者。
13)子ども化学療法外来
医師:嶋田 明、熊谷 秀規、森本 哲、横山 孝二、早瀬 朋美、川原 勇太、新島 瞳、吉成 裕紀、五味 玲(小児脳神経外科)
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
20 | 24 | 30 | 25 | 19 | 27 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
28 | 28 | 26 | 37 | 30 | 33 |
年間総受診数 327人
主な対象疾患:
ALLやLCHの維持療法、脳腫瘍などのイリノテカン/テモゾロミド療法、JIAや炎症性腸疾患などのトシリズマブやインフリキシマブ療法など。
14)アレルギー外来
医師:熊谷 秀規、渡邉 知佳、佐藤 優子
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
93 | 81 | 128 | 112 | 77 | 103 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
72 | 109 | 89 | 92 | 106 | 125 |
年間総受診数 1,187人
主な診療対象:
食物アレルギー、新生児乳児消化管アレルギー、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、花粉関連食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬物アレルギーなど。
*食物アレルギー、アナフィラキシー
原因食物の特定や除去食導入を行い、栄養指導、誤食予防の指導を行っている。アナフィラキシー症例は、エピペン®(アドレナリン自己注射)を導入している。診断および耐性獲得確認のため、経口食物負荷試験を行っている(2021年は20件)。
*気管支喘息
中等症ないし重症持続型の患児が大半を占める。心疾患や神経疾患など基礎疾患をもつ児も多く、他の専門領域と連携をとって診療をしている。
*アレルギー性鼻炎
通年性アレルギー性鼻炎・季節性アレルギー性鼻炎に対し、ダニ・スギアレルゲンの舌下免疫療法を行っている。
15)小児免疫外来
医師:森本 哲、川原 勇太、新島 瞳、吉成 裕紀
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
70 | 65 | 72 | 75 | 71 | 67 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
89 | 94 | 62 | 108 | 74 | 100 |
年間総受診数 947人
主な診療対象:
若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、自己炎症性疾患(AID)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)、周期性・発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎(PFAPA)症候群、ベーチェット病など。
2021年の主な新規症例は、JIA 6例、PFAPA 3例、ベーチェット病 1例、新生児ループス1例であった。
16)感染症外来
医師:田村 大輔
診療実績:
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
12 | 12 | 20 | 22 | 18 | 14 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
25 | 16 | 15 | 20 | 23 | 22 |
年間総受診数 219人
主な診療対象:
2018年4月から、新たに小児感染症外来を開設した。重症感染症にて集中治療を要した患者のfollow up、ワクチン接種スケジュールから逸脱した患者の接種プランニングの相談、基礎疾患による抗菌薬予防内服、潜在性結核の検査、治療など。
17)生後1か月健康診査
原則として当院産科を退院した児を対象とする。発育と発達の評価のほか新生児マススクリーニングの結果説明、便色の確認、育児相談を行っている。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
63 | 35 | 82 | 55 | 41 | 70 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
48 | 79 | 52 | 61 | 91 | 58 |
年間総受診数 735人
18)夜間・休日診療
診療実績:夜間、休日に受診し、小児科医が診療した患者数
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
64 | 79 | 86 | 84 | 102 | 95 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
169 | 84 | 85 | 72 | 73 | 94 |
年間総受診数 1,087人
3-2.小児科入院診療
小児科は主として、2A病棟と4A病棟で診療し、重症児は、小児集中治療室(PICU)で集中治療を行っている。また、総合周産期母子医療センター(NICU、GCU)で新生児の診療を行っている。
1) 小児科の月別新入院患者数(総合周産期母子医療センターを除く)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
84 | 87 | 95 | 70 | 95 | 102 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
122 | 123 | 93 | 91 | 92 | 102 |
総計年間入院患者数 1,156人
2) 入院患者の疾患別内訳(人数;小児科退院患者大分類別疾病統計(ICD-10ベース)、総合周産期母子医療センターを除く)
章名称 | 件数 | 件数(%) | 在院日数 | 在院日数(%) | 平均在院日数 |
---|---|---|---|---|---|
01.感染症及び寄生虫症 | 60 | 6.3 | 642 | 4.3 | 10.7 |
02.新生物 | 60 | 6.3 | 2250 | 15.0 | 37.5 |
03.血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 33 | 3.4 | 687 | 4.6 | 20.8 |
04.内分泌、栄養及び代謝疾患 | 55 | 5.7 | 919 | 6.1 | 16.7 |
05.精神及び行動の障害 | 16 | 1.7 | 997 | 6.7 | 62.3 |
06.神経系の疾患 | 116 | 12.1 | 1432 | 9.6 | 12.3 |
07.眼及び付属器の疾患 | 3 | 0.3 | 7 | 0.0 | 2.3 |
09.循環器系の疾患 | 33 | 3.4 | 282 | 1.9 | 8.5 |
10.呼吸器系の疾患 | 127 | 13.2 | 1656 | 11.1 | 13.0 |
11.消化器系の疾患 | 62 | 6.5 | 891 | 6.0 | 14.4 |
12.皮膚及び皮下組織の疾患 | 9 | 0.9 | 99 | 0.7 | 11.0 |
13.筋骨格系及び結合組織の疾患 | 40 | 4.2 | 584 | 3.9 | 14.6 |
14.腎尿路生殖器系の疾患 | 52 | 5.4 | 771 | 5.1 | 14.8 |
16.周産期に発生した病態 | 10 | 1.0 | 73 | 0.5 | 7.3 |
17.先天奇形、変形及び染色異常 | 165 | 17.2 | 1509 | 10.1 | 9.1 |
18.症状、徴候および異常臨床所見・異常臨床所見で他に分類されないもの | 72 | 7.5 | 1236 | 8.3 | 17.2 |
19.損傷、中毒及びその他の外因の影響 | 22 | 2.3 | 160 | 1.1 | 7.3 |
21.健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用 | 4 | 0.4 | 376 | 2.5 | 94.0 |
99.不明 | 21 | 2.2 | 400 | 2.7 | 19.0 |
総計 | 960 | 100 | 14971 | 100 | 15.6 |
3)総合周産期母子医療センター(NICU・GCU)
・年間入院患者数
384名(再転科・転入6名を除く)。院内出生350名(初診時から外来観察43名、母体搬送32名、母体外来紹介275名)、院外出生34名(病院等からの搬送29名、自宅分娩5名)
・出生体重(BW)別、在胎週数(GA)別入院数および死亡数。
GA(W) | 入院 | 生存 | 死亡 | 生存率(%) |
---|---|---|---|---|
22 | 0 | - | ||
23 | 0 | - | ||
24 | 3 | 1 | 2 | 33.3 |
25 | 2 | 2 | 0 | 100 |
26 | 3 | 3 | 0 | 100 |
27 | 2 | 2 | 0 | 100 |
28 | 4 | 4 | 0 | 100 |
29 | 5 | 5 | 0 | 100 |
30 | 2 | 2 | 0 | 100 |
31 | 8 | 8 | 1 | 100 |
32 | 10 | 9 | 0 | 90.0 |
33 | 12 | 12 | 0 | 100 |
34 | 24 | 24 | 0 | 100 |
35 | 44 | 44 | 0 | 100 |
36 | 42 | 42 | 0 | 100 |
37以上 | 223 | 221 | 2 | 99.1 |
計 | 384 | 379 | 5 | 98.7 |
BW(g) | 入院 | 生存 | 死亡 | 生存率(%) |
---|---|---|---|---|
<500 | 3 | 1 | 2 | 33.3 |
<1000 | 10 | 10 | 0 | 100 |
<1500 | 19 | 19 | 0 | 100 |
<2000 | 60 | 60 | 0 | 100 |
<2500 | 107 | 106 | 1 | 99.1 |
≧2500 | 185 | 183 | 2 | 98.9 |
計 | 384 | 379 | 5 | 98.7 |
3-3.主な検査・特殊治療
1)心臓カテーテル検査・治療
心臓カテーテル検査・治療の総数は148件(カテーテル治療74件、うち成人症例9例)であった。カテーテルアブレーション、成人症例は循環器内科と合同で検査、治療を行った。対象疾患は、心室中隔欠損21件、心房中隔欠損13件、ファロー四徴症13件、両大血管右室起始症11件、大動脈縮窄症1件、大動脈離断症1件、房室中隔欠損症3件、左心低形成症候群(亜型含む)2件、純型肺動脈閉鎖5件、肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損症7件、単心室10件、三尖弁閉鎖症1件、フォンタン手術後20例、完全大血管転位症6件、修正大血管転位症1件、総動脈幹症1件、動脈管開存症10件、大動脈弁狭窄症2件、肺動脈弁狭窄症3件、肺静脈閉鎖1件、冠状動脈瘻2件、肺動静脈瘻1件、エプスタイン奇形1件、肺高血圧症3件、川崎病4件、不整脈5件であった。
カテーテル治療74件の内訳は、バルーン血管形成術20件、血管塞栓術(コイル塞栓など)21件、心房中隔欠損閉鎖術13件、動脈管閉鎖術9件、バルーン弁形成術5件、心房中隔裂開術1件、カテーテルアブレーション5件であった。
2)心臓超音波検査
心臓専門外来、病棟患者、スクリーニング検査を含め、2656件施行した(NICUでの施行分は含まない)。
3)腎生検、急性血液浄化、血漿交換
腎生検を15件施行した(内訳;エコー下11、開放2、後腹膜鏡下2)。
急性血液浄化を5例に行った(CHDF2例、血漿交換3例)。
4)造血細胞移植
2009年以降に当科で造血細胞移植を受けた患者の初回移植後3年の生存率(2020/12/31時点)
同種移植(腫瘍性疾患)(N=30)78.7% (95%CI, 63.5-93.8)
同種移植(非腫瘍性疾患)(N=8)87.5% (95%CI, 64.6-100)
自家移植(腫瘍性疾患)(N=16)93.8% (95%CI, 81.9-100)

5)消化器・肝臓系検査
検査実績:
A)消化管系 | 件数 | |
---|---|---|
上部消化管内視鏡検査 | 24 | |
大腸内視鏡検査 | 44 | |
小腸内視鏡検査 | ダブルバルーン法(経口) | 8 |
ダブルバルーン法(経肛門) | 7 | |
カプセル内視鏡 | 6 | |
B)肝・胆・膵系 | 件数 | |
肝生検 | 2 |
6)生体腎移植
今年は適応患者がおらず施行なし。
7)経口食物負荷試験
外来と入院とを合わせて20件実施した。
8)遺伝子治療
AADC欠損症患者に対する遺伝子治療後の経過をフォローしている。2型アデノ随伴ウイルスベクターにAADC遺伝子を組み込んだベクターを定位脳手術により両側被殻に注入した結果、運動機能が改善した。これまで計8名に治療を実施し、全例運動機能が改善した。
3-4.小児科カンファレンス
毎週月曜日、火曜日、水曜日、金曜日の朝に新入院患者の紹介と討議、水曜午後の総回診で入院患者の病状報告と討議を行った。
小児科における症例検討会(CC)は毎週木曜日17時30分から講堂2において入院例を中心に検討した。以下症例検討会のテーマと担当を示す。
日時 | 演題 | 担当 |
---|---|---|
2月18日 | 小児慢性腎不全患者の管理について~腎移植のメリットに焦点を当てて~ | 丸、黒崎、青栁、伊東、金井 |
2月25日 | 当院における小児急性/劇症型心筋炎に対する治療成績 | 山上、溝部、鈴木、古井、岡、関 |
3月4日 | 急性増悪による多臓器不全を来し、集学的治療を必要としたリウマトイド血管炎 | 古賀、伊藤、浅倉、山岸 |
3月18日 | PNACを来した2症例へのオメガベン®使用 | 相樂 |
4月15日 | プレセプシンと血球貪食症候群 | 吉成 |
4月22日 | 不全型川崎病と診断した21 trisomyの7歳女児 | 福井、峯村、谷本、丸、溝部、宮内 |
5月20日 | 未熟児網膜症 ~ラニビズマブによる治療開始に先立って~ | 相楽 |
5月27日 | 副腎白質ジストロフィーの今とこれから | 田中、山崎、宮崎、石川、橋口 |
6月3日 | てんかん発作と血小板減少の治療に難渋しているSZT2遺伝子変異の一例 | 甲州、山上、阿久津、黒瀬、古屋、若江、山岸 |
6月17日 | 心膜炎と難治性口内炎に対してコルヒチンが奏功した10歳男児 | 古井、本村、鈴木、岡、関 |
6月24日 | 周産期・新生児期のCOVID-19感染症 | 下澤 |
7月1日 | 当科における紫斑病性腎炎の検査・治療についての検討 | 谷本、峯村、丸、福井、溝部、宮内 |
7月15日 | 前半まとめの会 | |
9月16日 | 18トリソミー児の先天性心疾患に対する治療成績と予後 〜当施設12年間の振り返り〜 | 鈴木(峻)、古屋、遠藤、古井、岡、松原、関 |
9月30日 | 非免疫性胎児水腫と新生児胆汁うっ滞を合併した大動脈縮窄複合の1例 | 下澤 |
10月7日 | 灰白色便を契機に診断されたInfantile Myofibromatosis | 谷本、吉成、新島、川原 |
10月21日 | 小児神経疾患の遺伝学的検査の進め方 | 三谷、溝部、倉根、黒川、宮内、池田、松本、門田、村松、小坂、山形 |
10月27日 | COVID-19関連小児多系統炎症性症候群(MIS-C):自治医大第一例 | 檜波田、川瀬、丸、溝部、三谷、松原 |
11月4日 | 縦隔に嚢胞性病変を認める新生児の診断と治療 | 小倉 |
11月18日 | 自己免疫性脳炎の診断クライテリアを満たし早期介入の免疫療法が著効した一例 | 橋口、二木、堀越、黒川、山岸 |
11月25日 | 小児・思春期の2型糖尿病~経過と治療方針~ | 中村 |
12月2日 | 自己免疫性膵炎2型の12歳女児例 | 岡田、安田、若江、森田、宮内 |
12月16日 | 後半まとめの会 |
3-5.キャンサーボード
1)小児緩和ケアカンファランス
患者さんとその家族のQOL向上を目指し、小児科医、小児脳神経外科医、緩和ケア医、看護師、心理士、理学療法士、養護教諭、地域医療連携部などの多種職による「小児緩和ケアチーム」のカンファランスを開催した。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
年間総開催数 24回
2)小児腫瘍カンファランス
腫瘍性疾患の集学的治療のため、小児血液腫瘍チーム、小児放射線診断部、外科系各科(小児外科、小児脳外科、小児泌尿器科、移植外科、歯科口腔外科、形成外科など)、放射線治療部と腫瘍カンファランスを開催した。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 |
年間総開催数 14回
3)栃木がんセンターとの肉腫などのカンファレンス
新たな試みとして、2021年10月より栃木県立がんセンターと肉腫患者に関するカンファレンスを月1回行っている。
4.2022年の目標・事業計画等
とちぎ子ども医療センター小児科は、小児内科系疾患の診療のみならず、近年増加の著しい小児心理疾患、また、小児外科系疾患に対しても、同センター内、附属病院内の各診療部門と連携し、高度かつ最新の医療を提供している。
来年の目標として、Covid-19への対応を、地域医療機関・行政機関と協力して対応するとともに、①小児科専門診療部門各領域における小児高度医療の推進、②急性疾患、慢性疾患児の診療における、地域医療機関とのシームレスな連携、③医育機関としての、小児科医育成の推進、④オピニオンリーダーとしての、臨床研究の推進、を掲げる。