形成外科[アニュアルレポート] | 病院のご案内 | 自治医科大学附属病院
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形成外科【アニュアルレポート】

1.スタッフ(2021年4月1日現在)

2.診療科の特徴

形成外科は、主に身体の造形に基づく問題を解決することによって、対象組織の機能や患者のQOLを改善することを目指す診療科である。当院における特徴は以下である。

  1. 幼少時から治療を要する唇顎口蓋裂などの頭蓋顎顔面領域の先天異常・形態異常は、患者が成人になっても顔面骨骨切り術などの外科治療を要することが多い。小児形成外科との密な連携で全成長期における総合的な治療が可能である。
  2. ケロイド・肥厚性瘢痕専門外来を開設し、保存治療から手術治療、テーピング治療、術後放射線治療など、症状に応じた総合的アプローチで治療を行っている。
  3. 乳癌の増加に伴い、乳房再建症例が増加している。自家遊離組織移植を含む乳房再建関連手術は、2020年は75症例であった。脂肪移植、人工乳房、ハイブリッド(脂肪移植と人工物の併用)、遊離自家組織移植、有茎自家組織移植による再建など多くの選択肢から、複合治療も含めて、患者の症状や希望に応じた治療を行っている。人工物を入れた患者でも長期的には最低限の侵襲で自家組織で置換する独自のアプローチを取り入れている。遊離皮弁など大きな組織移植を行った症例では、採取部の術後機能評価も行っている。
  4. 舌癌、咽頭癌や喉頭癌など頭頚部癌の切除後の再建(頭頸部再建)においては患者の術後QOLを重視し、客観的な術後機能評価だけでなく、患者アンケートによるQOL評価も取り入れている。上下顎再建後には補綴専門医との連携でインプラントや義歯の装着までの治療を積極的に行っている。舌再建後には欠損に応じた術後機能の目標を提示して術前からボディイメージの把握に役立てている。
  5. 放射線治療後の組織障害に対して、脂肪移植を用いた治療を行い、良好な成績を収めている。組織の虚血や線維化、拘縮などが改善し、QOLの向上が認められる。
  6. 癌切除後や放射線治療後に発生する二次的な四肢のリンパ浮腫に対して、リンパ管静脈吻合、リンパ節移植などの外科手術を行っている。術後の保存的補助療法と合わせて、長期的な改善が期待できる。
  7. 広範囲熱傷の患者に対して、植皮や培養皮膚移植を使った再建を行っている。培養皮膚移植も年間4-6例を行っている。
  8. 血管閉塞性疾患や糖尿病などを起因とする難治性皮膚潰瘍に対して、科学的な血流診断、保存的治療と合わせて、持続陰圧吸引療法、脂肪移植、皮膚移植、壊死部切除や切断を組み合わせた総合的な治療を行っている。

施設認定

日本形成外科学会認定専門医制度指定認定施設

専門医

評議員

3.診療実績・クリニカルインディケーター

1)新来患者数・再来患者数・紹介率

2)入院患者数

3-1)術式別手術件数(15歳以下の症例は小児形成外科に記載)

3-2)手術術式別・術後合併症件数

4)外来手術

5)その他の治療・検査

なし

6)術後死亡症例

なし

7)カンファランス症例

全手術症例

8)キャンサーボード

なし
随時頭頸癌キャンサーボードに参加

4.2021年の目標・事業計画等

  1. 新来患者数、外来手術数の増加
  2. ケロイド・瘢痕、眼瞼下垂の受け入れ枠数の増加
  3. 再建手術での多職種連携による術後機能向上
  4. 褥瘡やフットケアなど難治性潰瘍患者の受け入れと治療
  5. リンパ浮腫症例、とくに外来手術患者の受け入れ数の増加
  6. 乳房再建症例(一次再建と二次再建)の受け入れ数の増加
  7. 地域の連携病院(新小山市民病院、芳賀赤十字病院、古河赤十字病院、友愛記念病院など)との連携促進

5.過去実績